ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2342 何も無いまりさ
最終更新:
ankoss
-
view
『何も無いまりさ』 12KB
虐待 不運 親子喧嘩 同族殺し 番い 野良ゆ 赤ゆ ゲス 都会 虐待人間 小ネタが膨らんだ
「何も無いまりさ」
ドガッ!!
「・・・ゆげぇ!?」
ガスッ!!
「ゆぶっ!?」
ゴリュッ!!
「ゆばらばぁ!!?」
殴る。
蹴る。
踏みつける。
その度にまりさは悲鳴を上げる。
また踏みつける。
「ゆっべ!?」
踏みつけたまま回転を加える。
「ゆぎゅら゛っ!?」
足を上げて開放してやる。
「ゆ゛・・・も、もうやべ・・・ゆぼっ!?」
鳴き声が不快なのでまた蹴り飛ばす。
何度も何度も。
皮が破れぬように、死なないように加減して。
私はこの路地裏で出会ったまりさに暴力を加え続けている。
きっかけは特にない。
ただ、ふと、そういえば最近凝ったゆ虐ばかりしてシンプルなゆ虐をしていないな、と思い立ち、たまたま入った路地裏で、たまたま視界に入ったまりさを蹴り飛ばした。
それだけだ。
だがそれも飽きてきた。
このまりさ、痛がるばかりで抵抗らしい抵抗もしない。
殴られれば悲鳴を上げて逃げようとするだけ。
これではつまらない。
抵抗しろよ。
「どぼぢてごんなごどするの」と聞いてこい。
逃げるだけだとつまらないだろ?
ちょっとは根性見せてみろ。
ふと、視界の端に、まりさのぼろぼろで汚らしい帽子がひらひらと空中を舞って地面に落ちるのが見えた。
周りには草といったまりさの「狩り」の成果が散らばっている。
そういえば今までよく頭の上に乗っていたものだ、と感心した。
よほど持ち主と離れたくなかったのか・・・。
一発蹴っただけで「もうおうちかえる!」と泣きじゃくって逃げ出した持ち主と違い、この帽子は根性を持っているらしい。
よろしい、先ほどぼろぼろで汚らしいと思ったことを訂正しよう。
こんなにぼろぼろになるまでこの屑まりさに使われてご苦労だった。
持ち主は今から惨めに殺してやる。お前にはもう手を出さない。
私の考えが伝わったわけではないだろうが、帽子はふわりと風に舞い上がり、空に消えていった。
同時にまりさの「狩り」の成果である草も飛んでいった。
・・・草?
そう、このまりさ、「狩り」の成果が草しかない。
普通の野良ゆっくりなら生ゴミや虫などが入っているはずだが・・・。
つまりこのまりさは、根性がないだけでなく、無能な固体ということか。
その事実に飽きかけていた虐待に少しやる気が出てきた。
「ゆ・・・が・・・も゛うやめ・・・」
蹴り飛ばしたまりさに近づく。
自分の帽子にも劣る根性なしで無能なまりさはその場から1歩も動かずにぶるぶると震えていた。
その姿に胸が高鳴るのを自覚しながら、もう何発目かもわからない蹴りを繰り出す。
小汚い饅頭が低い放物線を描きながら飛んでいく。コンクリートの地面に激突。
それだけで勢いは止まらず、そのまま転がって路地裏のダンボールにぶつかって止まる。
「ゆ!?、なんなの・・・!?」
と、その路地裏のダンボールから汚らしいれいむが飛び出してきた。
「ゆ?ゆっきゅり!」
続いてこれまた汚らしい赤れいむも飛び出してくる。
「ゆ゛・・・れいむ゛・・・だずげでね・・・」
「はぁ!?ゆっくりしてないまりさだね!」
「ゆぷぷぷぷ・・・ぼりょぼりょぢゃねぇ!」
どうやら蹴り飛ばすうちにこのまりさのおうちまで来てしまったらしい。
まぁ、まりさが逃げようとした方向に蹴り飛ばし続けてきたのだからいつか辿り着くだろうとは思っていたが・・・。
予想よりも早すぎる。
「までぃざばまでぃざだよ・・・」
「ゆっ!?・・・まりさ?」
「・・・ゆ?」
どうやらこのまりさ、「もうおうちかえる!」の言葉通り、最初から自分のおうちに逃げ込もうとしていたらしい。
少しでも知恵があったり善良な固体なら、家族に被害が及ばぬよう、自分のおうちがばれないように逃げる場合でも遠回りしたり全く関係ない方向に逃げることくらいはできるのだが。
「はぁーーーーーーーーー!?なにやっでるの!!?かりは!?ごはんは!?」
「ゆっくちしちぇないくじゅおやだにぇ!!」
このまりさには、根性も、技能も、知恵も、ないらしい。
しかも番はゲスなでいぶ。赤ゆもゲス化している。
「ゆ゛・・・ぞれがにんげんざんにおぞわれで・・・」
「そんなのそのにんげんをどれいにすればいいでしょ!!?ばかなの!?」
「ばーきゃ!ばーきゃ!」
私は、これほどどうしようもないゆっくりに会ったことはなかった。
「むぢゃいわないでね゛!?ごんなにぼろぼろにざれだんだよ!?」
「それはまりさがむのうだからでしょー!!?」
「むにょう!むにょう!」
まぁ、無能だろうがなんだろうが私のすることには変わりない。
私の存在などなかったかのように口汚く言い争う3匹に近づく。
「ぞんなごどいばないd・・・おそらをとんでるみたいぃ!!」
「ゆぅ!?だれなの!?」
「だりぇにゃの!?」
まりさを片手で持ち上げる。
尻をぶりんぶりんと振るがこの程度で逃げられるはずもない。
「・・・どーじでごごににんげんざんがいるの~!!?」
「ゆびぃ~!?」
私の存在にようやく気づいたでいぶと赤れいむ。
目を見開いて絶叫している。
『おいおい、にんげんに会ったら奴隷にするんじゃなかったのか?』
「ゆ!?・・・そうだよ!まりさ!このじじいをはやくどれいにするんだよ!」
「どりぇい!どりぇい!」
「な゛にいっでるの~!?」
でいぶの言葉にまりさの尻の動きが激しくなる。
しかも体中から汁が出てきてキモさ40%増(当社比)だ。
「うるさいよ!!このむのうが!さっさとれいむのやくにたってね!」
「たっちぇにぇ!」
しかしこのまりさ、番にまで無能と認識されているのか。
まぁでいぶは優秀なゆっくりでさえ無能と呼ぶことがあるが・・・。
ふむ。
ここまでうるさいのも面倒くさいな。
捕まえたまりさは後回しにして、先にこのれいむをどうにかしよう。
『まぁ待て、れいむ。この無能まりさを頼るより、有能なれいむが動いたほうが早いんじゃないか?』
「ゆ?・・・そうだよ!れいむはゆうっのうっ!なんだよ!じじいはいいこというね!」
「ゆゆ~ん!おかーしゃんはゆうっにょうっ!なんだにぇ!」
『まぁ無理だけど、なっ!』
ドガッ!!
「ゆぐぼっ!!」
「ゆ~ん?」
「れ、れいむーーーー!!?」
調子に乗ってふんぞり返った糞でいぶを蹴り飛ばす。
ぶくぶくと肥えて皮の厚くなったでいぶに容赦はしない。
といってもここは路地裏。
壁に足が当たらないよう気をつけたため、本気で蹴るのは無理だった。
それでも勢いよく吹っ飛ぶれいむ。
ダンボールのおうちに突っ込んでおうちを崩壊させる。
「・・・ゆ!?・・・ゆ!?」
「ゆびぃーーー!れいみゅのおうちぎゃーーー!?」
「れいむ!?ゆっくり!?ゆっくりしでいっでね!?」
自分に何が起こったのか理解できないのだろう。目を白黒させるれいむ。
泣き叫ぶ赤れいむ。母親を心配するよりもおうちを、しかも自分のものだというゲスな発言をしているあたり救いがない。
そしてさらに尻をぶりんぶりんと振るまりさ。
「・・・ゆ!?・・・いだっ!?ゆぎゃーーーーーー!!!?」
「れいみゅのたきゃらもにょがーーーー!!」
「れいむーーーー!!」
ようやく身体の痛みに気がついた餡子脳のれいむ。
崩壊したおうちの上でのたうち回っている。
キモい。とてつもなくキモい。
「ゆひぃ~!ゆひぃ~!」
ようやく落ち着いたらしい。
おうちは完全に崩壊し、れいむの垂れ流した訳のわからない汁でぐちゃぐちゃになっている。
『さて、次は赤れいむだ』
「ゆ!?やみぇちぇにぇ!?やりゅにゃりゃおとーしゃんかりゃにしちぇにぇ!?」
「どぼじでぞんなごどいうのーーーー!!?」
赤ゆのゲス発言にまた尻をぶりんぶりんと振るまりさ。
今も汁が出続け、キモさは80%増(当社比)だ。
・・・いい加減腕もだるくなってきたし、まぁいいか。
「ゆべぇっ!?」
とりあえず壁に叩きつけて気絶させておく。
顔面から行ったので歯が何本か折れた気がするが気にしない。
「い、いまのうちだよ!!おちびちゃん!おかーさんのおくちにはいってね!!」
「ゆわーん!おかーしゃーん!!」
と、まりさに構っていた間に、れいむの母性(笑)が発揮されたらしい。
赤ゆを自分の口の中にかくまってしまっていた。
「ゆぷぷっ!これでおちびちゃんにてはだせないね!ぷく~~!!」
「しゃしゅぎゃおかーしゃんぢゃよ!!」
『・・・・・・・』
「ゆぷぷぷぷ!れいむのぷくー!にびびってるね!?いまあやまればどれいにしてあげるよ!」
「あげりゅよ!!」
『いや・・・れいむ、お前よくあんな汚い赤ゆを口に入れられるな』
「「ゆ!?」」
『あんなに汚れて埃まみれの赤ゆだ。苦かったり辛かったりするだろ?または酸っぱいのかな?少なくとも甘くはないはずだ』
そう、赤ゆはとても汚れていた。
泥や埃、排気ガスの煤、その他路地裏にはそんな汚いものが溜まっている。
そんな中暮らしていたのだ。
汚くないはずがない。
「・・・ゆ?」
「にゃにいっちぇるにょ!?」
『我慢してるのか?さすが母性(笑)の強いれいむ。感嘆するよ』
「ゆぐっ!・・・ゆごっ!・・・ゆべぇーーーーー!!」
「こーりょこーりょしゅりゅよ!!?」
あ、吐いた。
それはそうだろう。
このれいむのことだ。
我慢していたわけではなく、私に指摘され、初めて気がついたのだろう。
「にゃんでだしちゃうにょーーー!?」
「うるさいよ!!まずいんだよ!・・・ゆ!?ち、ちかづかないでね!!」
「どびょじでぞんにゃごぢょいうにょーーー!!?」
れいむの気持ちもわからなくはない。
今、赤ゆはれいむのよだれまみれで地面を転がり、しかも先ほどのれいむのよくわからない汁溜まりに突っ込んでいた。
早い話、ぬめったゴミ球になっているのだ。
人間でもお飾りがなければゆっくりだと理解するのに時間がかかるだろう。
2匹はそのまま路地裏で追いかけっこを始めてしまった。
普段なら赤ゆが成体ゆっくりに追いつけるはずはないが、なかなかどうして、いい勝負になっている。
おそらくれいむは先ほど蹴られたダメージで身体能力が落ちているのだろう。
しかし・・・
『キモいな。・・・というか汚いな』
訳のわからない汁を飛び散らせながらぐねんぐねんと飛び跳ねるれいむ。
ぬめったゴミ球の赤れいむ。
そこには不快な光景しか無かった。
「ち、ちかづかないでね!ゆっくりできないよ!ちかづくなっていってるでじょーーー!?」
ボインッ!
「ゆがぁーーーー!?れいみゅをゆっきゅりしゃしぇにゃいくじゅおやはしにぇーーー!?」
ピョインッ!
ぶちゅん!
あ。潰した。
終わらない追いかけっこに耐えられなくなったのだろう。
れいむが赤ゆに飛びかかり、潰してしまった。
「ゆふー!ゆふー!ゆっくりできないこはせいっさいっ!だよ!・・・ゆ?」
ねちょり
見れば赤ゆだったものがべっとりと見事にれいむの腹(?)にへばりついている。
どうやら粘性の高い汁と埃が混ざってガムのようになっていたらしい。
「はなれてね!はなれてね!!はなれろっでいっでるだろーーーー!!??」
いくら叫んだところで赤ゆのデスマスクは剥がれない。
それどころか死臭は益々強くなる。
『れいむ、それ、こすらないと取れないぞ?』
「ゆ!?・・・ばなれろ゛っ!ばなれろ゛っ!」
私がそう言うとれいむはビルの壁面に身体をこすりつけ始めた。
「ばなれろ゛っ!ばなれろ゛っ!」
「れ・・・れいむ・・・」
と、まりさが気絶状態から回復したらしい。
放心状態で鬼気迫る様子のれいむを見ている。
『見てごらん、まりさ。あのゆっくりしていないれいむを』
れいむの目はギラギラと光っていた。
よほどゆっくりできないのだろう。
もう自分が何をしているのかもわかっていないようだ。
コンクリートの壁面はこすりつけられたデスマスクを削りおとし、れいむの身体を削り始めていた。
「・・・ばなれろ゛っ!・・・ばなれろ゛っ!」
自分の身体が削れているのにも気づかず、壁面にこすりつけ続けている。
れいむの身体が3分の2になる。
そろそろ中枢餡だろうか?
「・・・ば・・な・・・れ・・・ろ゛っ!・・・ば・・・っ!」
死んだ。
これも自殺というのだろうか?
『永遠にゆっくりしてしまったね、まりさ』
「ゆ・・・ゆわ・・・」
これで、根性がなく、技能も、知恵も無いまりさは、帽子も失い、おうちと家族をも失ったことになる。
それがたとえ自分をゆっくりさせてくれない屑みたいなゲスだったとしても、だ。
私はそれを静かにまりさに告げる。
『根性も、技能も、知識も、お帽子も、おうちも、家族も、何もかも無いまりさ、それが君だよ』
「・・・・・・・」
まりさは答えない。絶望しているのだろうか。
『・・・どうせだから、全部無くしてみようか?』
ペキンッ
「ゆがぁ!?」
残っていた歯をすべて折る。
グリュンッ
「ゆ゛!?」
目をえぐる。
ブチィッ!
「ゆぎぃっ!?」
お下げを引きちぎる。
舌を、髪の毛を、あんよを、ぺにぺにを。
思いつく限りのものを、まりさから無くしていく。
『ふう、こんなもんかな』
「・・・!?・・・!!?」
ははは、何言ってるかわからないよ、まりさ。
いや、もうまりさだとわからないくらいに無くしてしまったね。
ここにいるのはぶるぶると震える禿げ饅頭だ。
『あとは・・・』
と、そこで私はあることに気がついた。
『そういえば、まりさ。私が奪わなくても、最初から君に無いものがあと一つあったね』
「・・・?」
そう、まりさに最初から無かったもの。それは
『私に見つかるなんて・・・運が無かったね、まりさ』
「・・・!!・・・・・・・!!!???」
それはそうだ。
たまたま私が、ゆ虐をしようと思った時に見つかったのだ。
運があるわけがない。
『さて、まりさ。最後にもう一つだけ無くしてみようか』
結局シンプルなゆ虐では無かったような気もするけど、楽しかったよ、まりさ。
さて、君のお帽子との約束を果たそうか。
『根性も、技能も、知識も、運も、お帽子も、おうちも、家族も、何もかも無いまりさ』
足を持ち上げる。
狙いは頭頂部。
『・・・惨めに命を無くしていってね!』
ぐしゃり
<了>
<あとがき>
汚い赤ゆを口に入れてまずくないのかな、というレスを見て、書き始めました。
なんでこんなに話がふくらんだんだろう?
前作『まりさのいる生活』で結構な評価をいただきまして、ありがとうございます。
執筆スピードは遅いですが、これからも頑張りたいと思います。
あと、これが10作目だと思ってたんですが、
HDDをあさって今まで書いた物をきちんと数えたら、すでに10作越えてました。
せっかくなのでちゃんと名前を決めようかと。
ちなみに旧wikiだと「トライガンあき(仮)」でした。
スレでは「gifあき」「ねんどあき2世」と呼ばれてたことも・・・。
次も造形物かSSでお会いできれば幸いです。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今までに書いたもの
『おねぇさんのゆっくりプレイス』
『詰める』
『れっつびぎん』
『ぱぺっとショウ』
『おねぇさんのゆっくりプレイス・2』
『う゛ぁれんたいん』
『もりのけんじゃのひさく』
再開後の作品
『「まりさ」が好きな人』
『ドスまりさになれる授業』
『饅頭(マントウ)』
『まりさのいる生活』
今までに作った物(スレに晒した物)
(保管庫にはありません。.netなら見れるかも)
『ゆうかにゃん』(ねんどろいど改造)
『クリーチャーれいむ』(フルスクラッチ)
『AQNさん』(ホイホイさん改造)
『ありす』(フルスクラッチ)
『ぺにありす』(フルスクラッチ)
『さなえ』(フルスクラッチ)
『鏡餅れいむ3姉妹』(フルスクラッチ)
『もげふらん』(小麦粘土)
虐待 不運 親子喧嘩 同族殺し 番い 野良ゆ 赤ゆ ゲス 都会 虐待人間 小ネタが膨らんだ
「何も無いまりさ」
ドガッ!!
「・・・ゆげぇ!?」
ガスッ!!
「ゆぶっ!?」
ゴリュッ!!
「ゆばらばぁ!!?」
殴る。
蹴る。
踏みつける。
その度にまりさは悲鳴を上げる。
また踏みつける。
「ゆっべ!?」
踏みつけたまま回転を加える。
「ゆぎゅら゛っ!?」
足を上げて開放してやる。
「ゆ゛・・・も、もうやべ・・・ゆぼっ!?」
鳴き声が不快なのでまた蹴り飛ばす。
何度も何度も。
皮が破れぬように、死なないように加減して。
私はこの路地裏で出会ったまりさに暴力を加え続けている。
きっかけは特にない。
ただ、ふと、そういえば最近凝ったゆ虐ばかりしてシンプルなゆ虐をしていないな、と思い立ち、たまたま入った路地裏で、たまたま視界に入ったまりさを蹴り飛ばした。
それだけだ。
だがそれも飽きてきた。
このまりさ、痛がるばかりで抵抗らしい抵抗もしない。
殴られれば悲鳴を上げて逃げようとするだけ。
これではつまらない。
抵抗しろよ。
「どぼぢてごんなごどするの」と聞いてこい。
逃げるだけだとつまらないだろ?
ちょっとは根性見せてみろ。
ふと、視界の端に、まりさのぼろぼろで汚らしい帽子がひらひらと空中を舞って地面に落ちるのが見えた。
周りには草といったまりさの「狩り」の成果が散らばっている。
そういえば今までよく頭の上に乗っていたものだ、と感心した。
よほど持ち主と離れたくなかったのか・・・。
一発蹴っただけで「もうおうちかえる!」と泣きじゃくって逃げ出した持ち主と違い、この帽子は根性を持っているらしい。
よろしい、先ほどぼろぼろで汚らしいと思ったことを訂正しよう。
こんなにぼろぼろになるまでこの屑まりさに使われてご苦労だった。
持ち主は今から惨めに殺してやる。お前にはもう手を出さない。
私の考えが伝わったわけではないだろうが、帽子はふわりと風に舞い上がり、空に消えていった。
同時にまりさの「狩り」の成果である草も飛んでいった。
・・・草?
そう、このまりさ、「狩り」の成果が草しかない。
普通の野良ゆっくりなら生ゴミや虫などが入っているはずだが・・・。
つまりこのまりさは、根性がないだけでなく、無能な固体ということか。
その事実に飽きかけていた虐待に少しやる気が出てきた。
「ゆ・・・が・・・も゛うやめ・・・」
蹴り飛ばしたまりさに近づく。
自分の帽子にも劣る根性なしで無能なまりさはその場から1歩も動かずにぶるぶると震えていた。
その姿に胸が高鳴るのを自覚しながら、もう何発目かもわからない蹴りを繰り出す。
小汚い饅頭が低い放物線を描きながら飛んでいく。コンクリートの地面に激突。
それだけで勢いは止まらず、そのまま転がって路地裏のダンボールにぶつかって止まる。
「ゆ!?、なんなの・・・!?」
と、その路地裏のダンボールから汚らしいれいむが飛び出してきた。
「ゆ?ゆっきゅり!」
続いてこれまた汚らしい赤れいむも飛び出してくる。
「ゆ゛・・・れいむ゛・・・だずげでね・・・」
「はぁ!?ゆっくりしてないまりさだね!」
「ゆぷぷぷぷ・・・ぼりょぼりょぢゃねぇ!」
どうやら蹴り飛ばすうちにこのまりさのおうちまで来てしまったらしい。
まぁ、まりさが逃げようとした方向に蹴り飛ばし続けてきたのだからいつか辿り着くだろうとは思っていたが・・・。
予想よりも早すぎる。
「までぃざばまでぃざだよ・・・」
「ゆっ!?・・・まりさ?」
「・・・ゆ?」
どうやらこのまりさ、「もうおうちかえる!」の言葉通り、最初から自分のおうちに逃げ込もうとしていたらしい。
少しでも知恵があったり善良な固体なら、家族に被害が及ばぬよう、自分のおうちがばれないように逃げる場合でも遠回りしたり全く関係ない方向に逃げることくらいはできるのだが。
「はぁーーーーーーーーー!?なにやっでるの!!?かりは!?ごはんは!?」
「ゆっくちしちぇないくじゅおやだにぇ!!」
このまりさには、根性も、技能も、知恵も、ないらしい。
しかも番はゲスなでいぶ。赤ゆもゲス化している。
「ゆ゛・・・ぞれがにんげんざんにおぞわれで・・・」
「そんなのそのにんげんをどれいにすればいいでしょ!!?ばかなの!?」
「ばーきゃ!ばーきゃ!」
私は、これほどどうしようもないゆっくりに会ったことはなかった。
「むぢゃいわないでね゛!?ごんなにぼろぼろにざれだんだよ!?」
「それはまりさがむのうだからでしょー!!?」
「むにょう!むにょう!」
まぁ、無能だろうがなんだろうが私のすることには変わりない。
私の存在などなかったかのように口汚く言い争う3匹に近づく。
「ぞんなごどいばないd・・・おそらをとんでるみたいぃ!!」
「ゆぅ!?だれなの!?」
「だりぇにゃの!?」
まりさを片手で持ち上げる。
尻をぶりんぶりんと振るがこの程度で逃げられるはずもない。
「・・・どーじでごごににんげんざんがいるの~!!?」
「ゆびぃ~!?」
私の存在にようやく気づいたでいぶと赤れいむ。
目を見開いて絶叫している。
『おいおい、にんげんに会ったら奴隷にするんじゃなかったのか?』
「ゆ!?・・・そうだよ!まりさ!このじじいをはやくどれいにするんだよ!」
「どりぇい!どりぇい!」
「な゛にいっでるの~!?」
でいぶの言葉にまりさの尻の動きが激しくなる。
しかも体中から汁が出てきてキモさ40%増(当社比)だ。
「うるさいよ!!このむのうが!さっさとれいむのやくにたってね!」
「たっちぇにぇ!」
しかしこのまりさ、番にまで無能と認識されているのか。
まぁでいぶは優秀なゆっくりでさえ無能と呼ぶことがあるが・・・。
ふむ。
ここまでうるさいのも面倒くさいな。
捕まえたまりさは後回しにして、先にこのれいむをどうにかしよう。
『まぁ待て、れいむ。この無能まりさを頼るより、有能なれいむが動いたほうが早いんじゃないか?』
「ゆ?・・・そうだよ!れいむはゆうっのうっ!なんだよ!じじいはいいこというね!」
「ゆゆ~ん!おかーしゃんはゆうっにょうっ!なんだにぇ!」
『まぁ無理だけど、なっ!』
ドガッ!!
「ゆぐぼっ!!」
「ゆ~ん?」
「れ、れいむーーーー!!?」
調子に乗ってふんぞり返った糞でいぶを蹴り飛ばす。
ぶくぶくと肥えて皮の厚くなったでいぶに容赦はしない。
といってもここは路地裏。
壁に足が当たらないよう気をつけたため、本気で蹴るのは無理だった。
それでも勢いよく吹っ飛ぶれいむ。
ダンボールのおうちに突っ込んでおうちを崩壊させる。
「・・・ゆ!?・・・ゆ!?」
「ゆびぃーーー!れいみゅのおうちぎゃーーー!?」
「れいむ!?ゆっくり!?ゆっくりしでいっでね!?」
自分に何が起こったのか理解できないのだろう。目を白黒させるれいむ。
泣き叫ぶ赤れいむ。母親を心配するよりもおうちを、しかも自分のものだというゲスな発言をしているあたり救いがない。
そしてさらに尻をぶりんぶりんと振るまりさ。
「・・・ゆ!?・・・いだっ!?ゆぎゃーーーーーー!!!?」
「れいみゅのたきゃらもにょがーーーー!!」
「れいむーーーー!!」
ようやく身体の痛みに気がついた餡子脳のれいむ。
崩壊したおうちの上でのたうち回っている。
キモい。とてつもなくキモい。
「ゆひぃ~!ゆひぃ~!」
ようやく落ち着いたらしい。
おうちは完全に崩壊し、れいむの垂れ流した訳のわからない汁でぐちゃぐちゃになっている。
『さて、次は赤れいむだ』
「ゆ!?やみぇちぇにぇ!?やりゅにゃりゃおとーしゃんかりゃにしちぇにぇ!?」
「どぼじでぞんなごどいうのーーーー!!?」
赤ゆのゲス発言にまた尻をぶりんぶりんと振るまりさ。
今も汁が出続け、キモさは80%増(当社比)だ。
・・・いい加減腕もだるくなってきたし、まぁいいか。
「ゆべぇっ!?」
とりあえず壁に叩きつけて気絶させておく。
顔面から行ったので歯が何本か折れた気がするが気にしない。
「い、いまのうちだよ!!おちびちゃん!おかーさんのおくちにはいってね!!」
「ゆわーん!おかーしゃーん!!」
と、まりさに構っていた間に、れいむの母性(笑)が発揮されたらしい。
赤ゆを自分の口の中にかくまってしまっていた。
「ゆぷぷっ!これでおちびちゃんにてはだせないね!ぷく~~!!」
「しゃしゅぎゃおかーしゃんぢゃよ!!」
『・・・・・・・』
「ゆぷぷぷぷ!れいむのぷくー!にびびってるね!?いまあやまればどれいにしてあげるよ!」
「あげりゅよ!!」
『いや・・・れいむ、お前よくあんな汚い赤ゆを口に入れられるな』
「「ゆ!?」」
『あんなに汚れて埃まみれの赤ゆだ。苦かったり辛かったりするだろ?または酸っぱいのかな?少なくとも甘くはないはずだ』
そう、赤ゆはとても汚れていた。
泥や埃、排気ガスの煤、その他路地裏にはそんな汚いものが溜まっている。
そんな中暮らしていたのだ。
汚くないはずがない。
「・・・ゆ?」
「にゃにいっちぇるにょ!?」
『我慢してるのか?さすが母性(笑)の強いれいむ。感嘆するよ』
「ゆぐっ!・・・ゆごっ!・・・ゆべぇーーーーー!!」
「こーりょこーりょしゅりゅよ!!?」
あ、吐いた。
それはそうだろう。
このれいむのことだ。
我慢していたわけではなく、私に指摘され、初めて気がついたのだろう。
「にゃんでだしちゃうにょーーー!?」
「うるさいよ!!まずいんだよ!・・・ゆ!?ち、ちかづかないでね!!」
「どびょじでぞんにゃごぢょいうにょーーー!!?」
れいむの気持ちもわからなくはない。
今、赤ゆはれいむのよだれまみれで地面を転がり、しかも先ほどのれいむのよくわからない汁溜まりに突っ込んでいた。
早い話、ぬめったゴミ球になっているのだ。
人間でもお飾りがなければゆっくりだと理解するのに時間がかかるだろう。
2匹はそのまま路地裏で追いかけっこを始めてしまった。
普段なら赤ゆが成体ゆっくりに追いつけるはずはないが、なかなかどうして、いい勝負になっている。
おそらくれいむは先ほど蹴られたダメージで身体能力が落ちているのだろう。
しかし・・・
『キモいな。・・・というか汚いな』
訳のわからない汁を飛び散らせながらぐねんぐねんと飛び跳ねるれいむ。
ぬめったゴミ球の赤れいむ。
そこには不快な光景しか無かった。
「ち、ちかづかないでね!ゆっくりできないよ!ちかづくなっていってるでじょーーー!?」
ボインッ!
「ゆがぁーーーー!?れいみゅをゆっきゅりしゃしぇにゃいくじゅおやはしにぇーーー!?」
ピョインッ!
ぶちゅん!
あ。潰した。
終わらない追いかけっこに耐えられなくなったのだろう。
れいむが赤ゆに飛びかかり、潰してしまった。
「ゆふー!ゆふー!ゆっくりできないこはせいっさいっ!だよ!・・・ゆ?」
ねちょり
見れば赤ゆだったものがべっとりと見事にれいむの腹(?)にへばりついている。
どうやら粘性の高い汁と埃が混ざってガムのようになっていたらしい。
「はなれてね!はなれてね!!はなれろっでいっでるだろーーーー!!??」
いくら叫んだところで赤ゆのデスマスクは剥がれない。
それどころか死臭は益々強くなる。
『れいむ、それ、こすらないと取れないぞ?』
「ゆ!?・・・ばなれろ゛っ!ばなれろ゛っ!」
私がそう言うとれいむはビルの壁面に身体をこすりつけ始めた。
「ばなれろ゛っ!ばなれろ゛っ!」
「れ・・・れいむ・・・」
と、まりさが気絶状態から回復したらしい。
放心状態で鬼気迫る様子のれいむを見ている。
『見てごらん、まりさ。あのゆっくりしていないれいむを』
れいむの目はギラギラと光っていた。
よほどゆっくりできないのだろう。
もう自分が何をしているのかもわかっていないようだ。
コンクリートの壁面はこすりつけられたデスマスクを削りおとし、れいむの身体を削り始めていた。
「・・・ばなれろ゛っ!・・・ばなれろ゛っ!」
自分の身体が削れているのにも気づかず、壁面にこすりつけ続けている。
れいむの身体が3分の2になる。
そろそろ中枢餡だろうか?
「・・・ば・・な・・・れ・・・ろ゛っ!・・・ば・・・っ!」
死んだ。
これも自殺というのだろうか?
『永遠にゆっくりしてしまったね、まりさ』
「ゆ・・・ゆわ・・・」
これで、根性がなく、技能も、知恵も無いまりさは、帽子も失い、おうちと家族をも失ったことになる。
それがたとえ自分をゆっくりさせてくれない屑みたいなゲスだったとしても、だ。
私はそれを静かにまりさに告げる。
『根性も、技能も、知識も、お帽子も、おうちも、家族も、何もかも無いまりさ、それが君だよ』
「・・・・・・・」
まりさは答えない。絶望しているのだろうか。
『・・・どうせだから、全部無くしてみようか?』
ペキンッ
「ゆがぁ!?」
残っていた歯をすべて折る。
グリュンッ
「ゆ゛!?」
目をえぐる。
ブチィッ!
「ゆぎぃっ!?」
お下げを引きちぎる。
舌を、髪の毛を、あんよを、ぺにぺにを。
思いつく限りのものを、まりさから無くしていく。
『ふう、こんなもんかな』
「・・・!?・・・!!?」
ははは、何言ってるかわからないよ、まりさ。
いや、もうまりさだとわからないくらいに無くしてしまったね。
ここにいるのはぶるぶると震える禿げ饅頭だ。
『あとは・・・』
と、そこで私はあることに気がついた。
『そういえば、まりさ。私が奪わなくても、最初から君に無いものがあと一つあったね』
「・・・?」
そう、まりさに最初から無かったもの。それは
『私に見つかるなんて・・・運が無かったね、まりさ』
「・・・!!・・・・・・・!!!???」
それはそうだ。
たまたま私が、ゆ虐をしようと思った時に見つかったのだ。
運があるわけがない。
『さて、まりさ。最後にもう一つだけ無くしてみようか』
結局シンプルなゆ虐では無かったような気もするけど、楽しかったよ、まりさ。
さて、君のお帽子との約束を果たそうか。
『根性も、技能も、知識も、運も、お帽子も、おうちも、家族も、何もかも無いまりさ』
足を持ち上げる。
狙いは頭頂部。
『・・・惨めに命を無くしていってね!』
ぐしゃり
<了>
<あとがき>
汚い赤ゆを口に入れてまずくないのかな、というレスを見て、書き始めました。
なんでこんなに話がふくらんだんだろう?
前作『まりさのいる生活』で結構な評価をいただきまして、ありがとうございます。
執筆スピードは遅いですが、これからも頑張りたいと思います。
あと、これが10作目だと思ってたんですが、
HDDをあさって今まで書いた物をきちんと数えたら、すでに10作越えてました。
せっかくなのでちゃんと名前を決めようかと。
ちなみに旧wikiだと「トライガンあき(仮)」でした。
スレでは「gifあき」「ねんどあき2世」と呼ばれてたことも・・・。
次も造形物かSSでお会いできれば幸いです。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今までに書いたもの
『おねぇさんのゆっくりプレイス』
『詰める』
『れっつびぎん』
『ぱぺっとショウ』
『おねぇさんのゆっくりプレイス・2』
『う゛ぁれんたいん』
『もりのけんじゃのひさく』
再開後の作品
『「まりさ」が好きな人』
『ドスまりさになれる授業』
『饅頭(マントウ)』
『まりさのいる生活』
今までに作った物(スレに晒した物)
(保管庫にはありません。.netなら見れるかも)
『ゆうかにゃん』(ねんどろいど改造)
『クリーチャーれいむ』(フルスクラッチ)
『AQNさん』(ホイホイさん改造)
『ありす』(フルスクラッチ)
『ぺにありす』(フルスクラッチ)
『さなえ』(フルスクラッチ)
『鏡餅れいむ3姉妹』(フルスクラッチ)
『もげふらん』(小麦粘土)