登録日:2011/11/25 Fri 01:53:10
更新日:2025/06/06 Fri 21:39:31NEW!
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『Ζガンダム』公式サイトや本編の字幕で用いられる正式な表記は「サイコ・ガンダム」なのだが、『ビルドダイバーズ』字幕やバンダイの商品名等で中黒なしの「サイコガンダム」表記も用いられており、公式としては無理に統一しないスタンスの模様。本項目も作成時の項目名に則って中黒無しで表記する。
緒元
型式番号:MRX-009
全高:40.0m(MS形態)、30.2m(MF形態)
翼幅:32.4m(MF形態)
重量:214.1t(本体重量)、388.6t(全備重量)
出力:33,600kW
推力:168,000kg
装甲材質:ガンダリウム合金
武装
拡散メガ粒子砲×3
ビーム砲×10
小型メガビーム砲×2
シールド
Iフィールド
機体解説
地球連邦軍の
ニュータイプ機関であり
ティターンズに協力することとなった
日本のムラサメ研究所が開発した
強化人間専用の大型可変MA。
人型のMS形態と空中移動用のモビルフォートレス形態、二つの形態を任意で切り替えることが出来る。
「
ガンダム」と呼称されているが正確にはMS(モビルスーツ)ではなくMA(モビルアーマー)に分類されている機体である。
外見は
ガンダムだが、
一年戦争末期に投入された
ジオン軍の
ジオングを参考に開発されており、頭部にコクピットがある点や指先のビーム砲など類似点が多い。
しかし、サイコミュシステムの小型化にまでは至らなかった。その結果MS形態の機体サイズは同時期の標準的なMSの2倍以上になってしまっている。
同時にこの巨体を効率的にコントロールするにはサイコミュを使うしかなく、「サイコミュ」と「
巨大化」は切り離せない条件となっていた。
本機は強化人間の搭乗を前提として開発された為、火器管制を含めた機体の制御を全てサイコミュでコントロールしている。
しかし、サイコミュシステムは搭乗者に非常に大きな精神的負担を与える為、普通の人間に十全に扱うことは出来ず、サイコミュに耐えられるよう調整された専属の強化人間の搭乗を前提としている。
そのため、実質
パイロットも機体のパーツの一部として扱われている。
また、サイコミュシステムはパイロットと何らかの形で繋がっており、搭乗していない上に離れた場所にいようとパイロットが戦闘を感知すると遠隔操作により自動でパイロットの元へ向かい、強制的に戦闘に参加させようとする。
頭部は
サイコガンダムMk-Ⅱと同じく脱出ポッドを兼ねた小型MAとして分離することが可能である。
しかし、1号機は未使用のままスードリと共に爆散、2号機もキリマンジャロで爆散してしまい、
サイコガンダムMk-Ⅱに改修されても使用されぬまま爆散、
ネオ・ジオン軍に回収されて初めて使用している。
無粋なものだったからだろうか?
本機は
一年戦争終戦後に地球連邦軍によって拠点防御用として立案された「
モビルフォートレス計画」が原案になっており、当初よりMS形態よりもMA形態での運用を念頭に開発された機体である為、前述したようにMAに分類されている。
MS形態についてはジオン最強のジオングの性能をも取り込み最強のガンダムを開発する目的だったとも、モビルフォートレス形態で難のある接近戦に対応するためだったとも言われる。
その巨体から戦艦や輸送艦には搭載することができず、劇中では
スードリに吊り下げられる形で輸送されていた。
それも初めて吊り下げられた際にはその重量で巨大なスードリの高度が海面間近にまで落ちてしまうほどだった。
MA形態では
ミノフスキークラフトによる飛行も可能だが、視聴者目線ではどうにも大気圏内に不向きなMAの感が否めない…が、本機の本編出番は地上のみなので宇宙での運用真価は謎に終わる。
巨大な体躯に可変機構、圧倒的な火力とまさしく
グリプス戦役のMS、MAの進化方針を体現する機体である。
鈍重そうな外観をしているが、意外と速く動ける。劇中であまり動いていないように見えるが、非常に頑丈な装甲とIフィールドのおかげで、少々の攻撃なら回避しなくても平気なのである。
その代わり、巨体と頭に操縦席が有ると言う構造上、「MS形態では転倒すると脆い」と言う弱点を有しており、小説版Ζガンダムでは足元で爆弾が爆発(サイコを狙った爆発ではない)→転倒→衝撃でパイロットが死亡とあっけなく無力化されてしまった。
ただしこのシーンは衝撃でサイコミュ機器が強制停止→接続していたフォウ・ムラサメの脳に強い負荷がかかって脳死という流れなので物理的な外傷は目立つようなものではない。
サイコミュが異常停止したらパイロットが死ぬような仕様になってるのがアレだが、転倒の衝撃で停止した上にそれが搭乗者の死亡原因になったのは事実なので安全対策が行き届かなかったことには変わりない。
おそらくだがララァ・スンは機体が爆散して遺体が残らなかったのに対して、(そのためシャアもララァの遺体を適切に葬れなかったことを悔やむ内心描写がある)
フォウは綺麗な状態で死なせて遺体を抱いて嘆くカミーユの絵を描きたかったのだと思われる。
武装
腹部に内蔵された3連装拡散メガ粒子砲。
両手の10本の指に内蔵されたビーム砲。劇中ではキリマンジャロでの戦闘のときしか使っていない。
頭部に内蔵された2門の小型メガビーム砲。こちらに至っては使用している場面が一切なかった。
左腕に装着される大型のシールド。
防御性に優れるとされるが素の防御能力自体高いためシールドとして然程使われていない。
モビルフォートレス形態では上下に分割したうえで機体左右に装着され、
ミノフスキークラフトの補助装置として機能する。
機体に内蔵されたビーム兵器に対する
防御装置。巨体故死角の出来やすい本機にとっては重要な装備。
同時代のMSが使用する
ビームライフル程度では全くダメージを与えられないほどの防御力を発揮した。
劇中での活躍
『Ζ』(TV版)
後日、強化人間以外でも扱えるように操縦系統のプログラムを変更するとベン・ウッダー大尉が搭乗してカラバ襲撃作戦に参加する。
しかし、フォウが戦闘を感知するとサイコガンダムはウッダーの操作を受け付けなくなり自動で街を破壊しながらフォウの元へ向かってしまう。
フォウが搭乗した直後にカミーユの乗るガンダムMk-Ⅱと交戦するが、カミーユの必死の説得も虚しく、サイコガンダムは撤退してしまう。
その後、アウドムラの追撃戦に参加。やがてスードリの搭載MSがなくなり、最後の手段としてアウドムラへ特攻を仕掛けようとしている中、カミーユを宇宙に帰すためにMA形態のままスードリに体当たりで突撃する。
スードリのブースターを利用してガンダムMk-Ⅱを宇宙に上げたのと同時にスードリは爆散、サイコガンダムも爆発に巻き込まれてしまう。
後に2号機が
ティターンズのキリマンジャロ基地防衛隊に配備され、再びフォウ・ムラサメが搭乗することになる。
キリマンジャロ攻略戦でカラバを迎撃するために参戦、当初は基地内から脳波コントロールによる遠隔操作でサイコガンダムを操作していたが、後にカラバからの再度の攻撃の際は途中からフォウが搭乗している。ティターンズ最高司令官である
ジャミトフ・ハイマンが宇宙へ逃げるまでの足止めとして次々とカラバのMSを撃破していくが、戦闘中に
Ζガンダムを
バイアランの攻撃から庇って頭部を
ビームサーベルで貫かれてしまい爆散、フォウは死亡してしまう。
前述の通り小説版ではフォウは遺体が綺麗に残る死に方をしているが、こちらは
コクピットに座っている位置をサーベルでぶち抜かれており実際に頭部が丸ごと爆散しているのに中身のフォウだけは外傷がなく最期の会話をしてから息を引き取っている。
劇場版ではアウドムラ追撃戦の時点でフォウがウッダーに射殺されてしまうので、キリマンジャロ攻略戦での描写は丸々カットされてしまった。
劇場版『Ζ』(新訳Ζ)
第二部「恋人たち」に登場。
TV版同様フォウが搭乗しニューホンコンで戦い、その後スードリと共に沈む。
キービジュアルではΖガンダムを差し置いてデカデカと描かれているが、キリマンジャロ戦などがカットされサイコガンダムMk-Ⅱも登場しないため、劇場版での出番はここまで。
漫画『デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』
劇場版『Ζ』と同じ世界観である今作では、日本からニューホンコンに向かい飛行中の機体(フォウ機)をカイが目撃する。
また、ムラサメ研究所の資金難から本来11号機まで造られているはずが、フォウの9号機までで限界だったことなどが語られている。
そして、キリマンジャロ戦ではカラバが投入した多数の
ビグ・ザムに対し、強化人間であるゲーツ・キャパとロザミアが搭乗した二機が投入され玉砕した模様。
漫画『機動戦士ガンダムUC0094 アクロス・ザ・スカイ』
ナイトロシステムを搭載した機体がサイコガンダムMk-Ⅱと共に登場。同システムの初期型は本機を含めたサイコガンダム系列の運用を行う為に作られている。戦闘能力は飛躍的に上がる一方で碌でもない欠陥を抱えている。戦闘では圧倒的なパワーを見せつけるものの、量産型ZZが機体の限界を超える出力のハイメガキャノンを受けて頭部が蒸発してしまった。
時代は飛んで宇宙世紀0169年が舞台の今作では
ムラサメとして登場。ムーン・ムーンの新たな御神体として信仰されている。
海底都市に残されていたものが、木星の間者とムーン・ムーンの民によって復元された。
サイコフレームの技術を用いて修復したため、シンクロ率はオリジナルより高まっているらしい。
頭部マスクの形状が変わっているが搭乗は可能。サイコミュによる外部からの制御も可能である。
アームパーツ等が失われているため変形は不可能だが、性能自体はグリプス戦役当時のそれを維持しており、
ビーム兵器が大きく衰退した時代という事もあってその巨体、火力は建造当時に比べてかなり脅威度が増している。
操作していた強化人間のエラゾが暴走して周囲を手当たり次第破壊していたが、エラゾの精神を落ち着かせたことで動きを止め、
その隙に
アンカーが頭部をビームサーベルで貫き、X-13がビームザンバーで脚部を切断して沈黙させた。
なお、れっきとした「ガンダム」ではあるのだが、この時代における「ガンダム」に対する価値観もあって、
「こんなでかいガンダムがあるわけないだろう」と言われパチモノ扱いされてしまった。
100m級のオバケガンダムを見せてみたいものだ。(
フォントなら大喜びするに違いない。)
+
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ネタバレ注意! |
一年戦争のIFとそこから異なった流れで進んだ宇宙世紀を描く本作にまさかの登場。
名前が「サイコ・ガンダム」と中黒が入れられ、先に登場していた様々な機体同様、本作らしいケレン味溢れるデザインになっている。
まずは機体の重要なイメージ要素たるカラーリングであるが黒とグレーが中心だった正史に対し、本作に登場するサイコ・ガンダムは紫色を中心としたもの。
これは初代サイコガンダムではなく サイコガンダムMk-Ⅱのカラーリングであり、型式番号も 「MRX-010」と、正史での サイコガンダムMk-Ⅱの型番となっている事から名前とは裏腹に初代サイコガンダムよりもMk-Ⅱの要素を落とし込んだ形になっている。
機体サイズに至っては頭頂高約50m程と正史より大型化し、近年にイメージされる事の多い巨人のガンダムとしての説得力が高められ、また変形機構もあり脚部が前に出て膝下・膝上・胴体が平行になる程に折り畳まれ、頭部も格納されることで全高約30m程にまで小型化する。その姿は正史と異なり四角形に近い。
このサイズを利用して偽装を施し貨物として民間船に搭載する芸当さえ可能。正史の方はあまりの巨体故にガルダ級にすら積めず、吊るして運ぶしかなったのと比較すると大きな差。
加えて本作のサイコ・ガンダムはサイコミュ或いはGQuuuuuuX世界のミノフスキー・クラフト的な技術に依るものなのか、MS形態でも飛行が可能と運用能力に関してはこちらの方が勝っているような描写が見られる(ただし場所はわずかな高度で疑似重力が弱まるコロニー内での描写なので完全な単独飛行が可能なのかは不明。)。
一方でコクピットは正史の方を彷彿とさせる全天周囲モニター式。しかしそのインターフェイス周りはキケロガの様なサイコミュ搭載型ジオン製MSとほぼ同じであるという点から、恐らくは流出なり盗用なりされた技術が使われている可能性が高い。
更に神経接続によるコントロールも行われているのか、被弾するとその箇所とパイロットの同じ部位に激痛が走り悶え苦しむと乗り手に全く優しくないのは共通な模様。
が、何より目を引くのはその機体デザイン。
上述の様に巨体のイメージをしっかりと表現しつつも全体的にスマートなシルエットとなり、更にMSの頭部、特に顔面は「ガンダム」のイメージの記号の一つたるチンガードこそあるが、そこから上は 蜘蛛の目の如く並ぶ多数の複眼状のセンサーレンズとなっており、それをマスク部分に備えられたシャッターで覆うというこの時点で異質さを振りまくもの。
装甲の下から覗かせるフレームは 人間の骨格を象り、人工筋繊維らしき帯状のケーブルで連結された人体模型を彷彿とさせる形状とその他のMSのフレームより異様さ極まる形。ケーブル部はMS形態で稼働する際に発光しており、実際に駆動系の一部である模様。
何気にGQuuuuuuXもモノコック構造な中、 ムーバブル・フレーム技術がGQ世界でも確立されつつあることを示した機体である。
メイン武装は指先の5×2門のメガ粒子砲と胴体に内蔵された5連装の拡散メガ粒子砲(装甲パージ時は2門に減る)。
戦艦のビーム砲を防ぎきるIフィールドバリアを搭載しているが、展開箇所と時間に制限があるのか使用時は腕で防御する姿勢をとっている。このため不意打ちや死角からの攻撃までは対処不可能。
これだけなら正史の方と似通っているが、本機は本家サイコガンダムMk-Ⅱが搭載していたリフレクタービットが大きくアレンジされ、機体を覆う装甲板がパイロットの精神の揺れ動きに合わせるかのように最大で胸元から外側全ての物がパージされ、飛翔体として周囲を浮遊するというオカルトじみた機構にされている。一年戦争から僅か5年後、U.C0085年でこれって、だいぶオーバーテクノロジーな気がするが。
純粋な質量武器としての他に攻撃を防ぐ盾、更には放ったビームを内側のフィールドに反射させオールレンジ攻撃を行う事まで可能だが、この状態では直接攻撃に対しての防御力は無きに等しい形になる。
しかし、上述の様に飛翔する装甲板やIフィールドにより遠距離からは勿論の事、懐に潜り込むのも非常に困難。
因みに本家サイコガンダムMk-Ⅱが搭載している武装の中で有線式サイコミュアームと腕部ビームソードに相当する武装は劇中で使われておらず(全身のメガ粒子砲はデザイン的に存在しないと思われる)、そもそも搭載されているのかも不明。
変形の際のBGMは、『Zガンダム』のBGMである「モビルスーツ戦‐交戦‐」が流れている。制作会社のカラー公式Xによると、 庵野氏が本作の監督を務める鶴巻氏におすすめしたとの事。また、同氏曰く「個人的にはスパロボ成分多めです。」との事らしい。
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ちなみにこの機体自体では無いのだが、
∀ガンダムの小説版(佐藤誠版)の終盤に於いて、
グエン・ラインフォードが
黒歴史の遺産である"ブラックドール"に搭乗する描写があり、これの外見が本機に似ているらしい。
その影響か、Gジェネやスパロボではしばしばグエンが本機に乗ってきたりする。
余談
- 本機は当初はΖガンダムのコンペに出されていたデザインの内、バンダイから提出されたものである。
コンセプトは「可変機能を盛り込んだ初代ガンダム」であり、全体的なフォルムに関しては本家に似通っている。
……明らかに主役機なデザインでは無いと思うが、気にしたら負け。
このデザインを出したのはバンダイで超合金シリーズのロボット玩具デザインを手がけた村上克司氏。そのためか、実は本機の変形機構は「大鉄人17」と似ているのである。
- ちなみにガンダムシリーズにおける初の純粋な敵機体として登場したガンダムである。ただし乗っていた人間が悲劇のヒロイン寄りのフォウだった為か、当時のSDガンダムでは味方ポジションということが多かった。
一方、SDガンダム外伝では原作よりスケールの大きいボスキャラ「伝説の巨人サイコゴーレム」。SFC版ではバグのせいで正にゲームを代表する強ボスとして立ちはだかった。バリエーションページも参照。
どの作品から触れたかで印象が大きく違うだろう。
放送当時に発売されたが、そのサイズ故か1/300という小スケールだった。
後に劇場版での登場に合わせHGUCで1/144で発売。
サイズが通常のMSの1/60相当、値段もMGクラスの大型キットとなった。
第2作ガンダムバトルロワイヤルから登場。
ホンコンシティの悪夢。
誰も予想だにしなかった右ストレート、そして巨体で繰り出す
32文ロケット砲ドロップキックで数多のパイロットをホームランしてトラウマを刻み込んだ。お前は
ジャイアント馬場か。
Iフィールド絶対のロワイヤル、クロニクルにおいてビームのみでの攻略はかなり厳しい。
バトルユニバースではエクストラステージで黒い三連星が搭乗。3機並んで行進する衝撃的な登場シーンを見せ、更にステージ開始直後に包囲された自機を初見殺し的に瞬殺するという絶大なインパクトを残した
基本的に中盤のボスとして登場し、フォウが乗ったガンダムというよりは「悪のガンダム」という印象が強い。移動力は低いことが多いが、フォウが乗っていると意外と回避能力がある。
話が進むにつれて、
量産されて強化兵が搭乗する機体が複数出現する場合もある。
フォウが仲間になる場合はあっても、サイコガンダムまで味方が運用出来るようになる例は少ない。
原作で搭乗経験のない登場人物がこの機体に乗る場合も多い。
『COMPACT2』では入手する事が可能。
装甲が高いので壁などに使える。
実質リメイクの『
IMPACT』でも入手する事が可能。
だが、性能ははっきり言って産廃レベル。
脆い、避けない、武器少ないとどうしてこうなったな性能。COMPACT2に比べて装甲が半減してしまったのが辛い。
しかも設定上弱い機体の方が改造で伸び代が多く強くなるシステムのある中、設定のおかげで強い方の判定を喰らっている。
乗せる価値はない…
『
Z』では似たような特性を持つ
デストロイガンダムと同時に現れることが多い。
『ZSPD』では味方側でも使用可能となったが、ニュータイプ技能のあるパイロットでなければ真価を発揮しない。
『
DD』ではサイコミュを調整して問題なく乗れる機体になっている。
記念すべき第1回のイベントボスとしても採用され、育成の進んでいないプレイヤーを
MAP兵器で蹴散らしまくった。
しかしプレイヤー側としては配信時から機体が実装されながら、3周年を迎えてもいまだにSSR武器を貰えない内の一機。
その他、『X-Ω』などでもプレイヤーが使用可能である。
元々原作でも威容に対して輝かしい戦績が無く欠陥要素の方が筋のメインにされてしまったせいか、総じてボスだとフォウ関連もあってそこそこ厄介、味方に入っても倉庫番になりがち。
敵サイコミュ機にも
ハマーンの
キュベレイ等もっと盛られまくった格上はジオンにゴロゴロいるし、数少ない連邦仲間の
バウンド・ドックはサイコより酸っぱい扱いなので、
アクシズのニュータイプ機と比べたら連邦産って格下なんじゃ?というイメージはおそらく原作以上にスパロボで付きまとわされている。
実際、プルのキュベレイMk-Ⅱでいいじゃんって事になるしね。
『
エゥーゴvsティターンズ』
コスト325のMAとして登場した。
原作設定を反映し、
ビーム兵器に対しては常時無敵、実弾兵器か格闘攻撃しか通らず、
それですら
ダメージのおよそ3/4をカットするという凄まじい耐久度を誇る。繰り返すが3/4「に」ではなく3/4「を」である。
うかつに近寄ると逆に格闘で手痛い反撃を食らうため、基本的には実弾兵器でちまちま削るのが有効。
武装は貧弱な部類であり、回避力も高くはなかったため、こうなるとさすがにでかいだけの的と化す。
ピンポイントメタもいいところだがガンダムハンマーはさらに効果的。ただ回しているだけで勝てる。
こんな性能でありながら、なんとアーケード版からプレイアブル機体として参戦していたというとんでもない実装のされ方をしていた。
本作と続編のDXがこの手の大型MAが普通に対戦で使えた最初の例であり、そしておそらくは最後の例になるであろうことは想像に難くない。
これのおかげで環境が滅茶苦茶に荒れた……と思われるかもしれないが、幸運にも
「環境上位機体>実弾兵器持ち機体>サイコガンダム>環境上位機体>…」
という奇妙な形で3すくみが成立していたため、仮に使ったところで目先の1勝を拾うだけにしかならなかった。
なによりも、こんなものを持ち出し始めたが最後、まともな対戦は成立せず、
互いに金をドブに捨て続けるような不毛な時間が過ぎるだけなので、暗黙の了解で使用は自粛されるのが当たり前であった。
『エゥーゴvsティターンズDX』
続編にも登場。一応の修正としてビーム兵器に対する無敵が変形中のみに変更されている。
立ち位置は前作から何も変わらず。最後まで対戦でまともに使われることはなかった。
『ガンダムVS.ガンダムNEXT』
ボス機体として登場。
Iフィールドと変形はなくなったが、攻撃範囲と火力はアップした。
あまり動かずビームを撃ちまくることが多い。
照射ビームや薙ぎ払いに対してステップで誘導を切ることを学ぶ道場となっている。
盾持ちの射撃機だと倒しやすいが、格闘機だと手早くダウンを奪える攻撃がない場合は辛い。
家庭用『NEXT PLUS』では2機同時に出現するステージもある。
後に『EXVS-FORCE』『GUNDAM VERSUS』でボス機体として再登場。
初代から登場。連装ビーム砲とサイコミュ(覚醒武器)扱いの拡散ビーム砲を備え、能力も高めだが射程1に穴があり、囲まれるとキツイ。さらにIフィールド持ちには完封される。
移動力も低く、後の作品ではそのサイズが仇となり使いづらい。思い入れが無いならMk-Ⅱに開発してしまおう。
WARSでは覚醒したグエン卿が「ブラックドール」として搭乗。
ロランの∀に牙を剥くが……
最新作『エターナル』ではΖガンダムシナリオにおける開発ユニットとして実装。
ティターンズ&アクシズ系の終点の一つで、サイコガンダムMk-ⅡがΖΖシナリオに回された為にレアリティは通常の開発ユニットでは最高のSSR。
本作のサイコガンダムMk-Ⅱはクイン・マンサの繋ぎとしてSR止まりなので、レベル上下や性能が珍しくMk-Ⅱよりも高い。
本作にはSP化という限界突破が存在するので最終的な性能はほぼ同等だが、ユニットアビリティのレベルの差でやはりサイコガンダムの方が強い。
本作におけるサイコガンダムは耐久タイプ。
アビリティの防御力上昇Lv.2とIフィールドLv.2、更にシールド防御によってビームへの耐性が高く、支援防御ではかなりの硬さを発揮する。
武装も物理格闘のパンチがあり、拡散メガ粒子砲に攻撃力デバフ効果、更にMAP兵器まで備えているので開発産SSRでも非常に有用なユニットである。
ティターンズ、もしくは連邦でムラサメ研究所を設立すると開発可能。一部ジオン系勢力でも、条件を満たせば開発プランを入手できる。
大型ユニットなためスタックこそ組めないものの、圧倒的な攻撃力と装甲、Iフィールドにおまけに盾まで備える凶悪ユニット。
特にサイコミュに対応しているため、NTである
レビル将軍が搭乗すればその瞬間から
破壊神と化す。
射撃・耐久が高い、戦艦向けのステータスを持つレビルにとって、これ以上なく合致したMAであるためだ。
Iフィールドで耐え凌ぎながら指揮を取り、高い射撃値で大暴れしよう。
もっともレビルは最大レベルでNTに覚醒するので、事前に育成する必要はあるのだが。
アムロやカミーユといった主人公系エースパイロットや、フォウを含めた強化人間とは相性が悪い。
前者は限界値が低い為に能力が活かしきれず、後者は耐久が極端に低いためダメージが増えてしまう。
アクシズの脅威からは、一時的に搭乗していたベン・ウッダーを乗っている事も。
新たにサイコガンダムMk-Ⅱが追加されたので、改造を施せば強化できる。
また、設定ミスなのか何故かコムサイに搭載可能。後期型のコムサイなら二機入る。んな無茶な。
MS形態では怒涛の連続射撃が可能で、殲滅に向いている。
ビーム全般はIフィールドで防ぎ、他はシールド防御を用いるので、敵の攻撃をシャットアウトしやすい。
近接戦闘では、インパクト抜群のパンチを繰り出す。
消耗した敵部隊や、耐久値が高い戦艦を撃沈するにはうってつけ。
MA形態ではシールド防御が使えないが、飛行が可能となる。
MSと比べると射程が長くなり、2マス以降の支援攻撃を得意とする。
地球では空に移動する事で、実弾兵器以外通用しない鉄壁の存在となる。
大半のモビルスーツは空中攻撃適正が悪いため、SFS搭乗で実弾兵器を持つMS以外は相手にならない。
SFS付きを射程外から殲滅する、空から陸地に接近するなど多目的な活躍が見込める。
また、MAではミノフスキー粒子の散布コマンドも選択できる。味方の回避率を高めるのに使おう。
フォウではなく
ジェリドが乗ってくる。
「おれは きょうかにんげん に なったんだ!」
…あんま強化人間の意味ないけどなこのゲーム。
どちらかというと連戦の方がキツい。
出てない。出てないったら出てない!
サイコロガンダムは他人だ!!ドット数の問題でも他人だ!!!
まあ名前も性能もインパクト十二分で、アニメ未視聴のちびっ子の印象にサイコロ>サイコで刻まれてしまったのは否定できない。
ティターンズの巨大MA枠としてMk2とともに登場。
大きな特徴として”原作にはないハズの2連
ミサイルを発射可能”というのがある。コレの存在がなかなか大きく普通のMS相手にも拡散ビーム砲と一緒にばらまけばどんどん撃破できるし、Iフィールドもちの巨大MAにも貴重なダメージソースになりうる。
其のため同数で他の巨大MAとぶつかり合った場合、さらに大量のミサイルをばらまくデンドロビウムや画面中を撥ねながら貫通攻撃で蹂躙するバグを持つラフレシア以外なら有利に立ち回れる。
ハッキリ言ってほぼ原作通りの武装でIフィールド対策が無いサイコMk2より使い勝手も強さも上。
Season02から参戦。
カードによってMA形態かMS形態のどちらかになっており、MA形態は武装が3連装拡散メガ粒子砲のみで戦術技発動でMS形態に変形し、
攻撃力が上昇する。
最初からMS形態ものはビーム砲と格闘になっている。
Season02で収録された高レアリティのものは
コストが13とMSだけでかなりの重たいコストをしており、
MSアビリティは鉄壁。出撃時に自動的に発動し、ダメージを4割ほど軽減する。
高いHPと鉄壁の効果で簡単には倒されないが、上述の通り重すぎるコストが仇となり、出撃させるのにも一苦労。
今となっては、ステータスもコスト相応とも言えない能力になっており、
ロマン的なネタカードとなっている。
約2年後のUNITRIBE SEASON:02では、性懲りもなくまたコスト13で最高レアリティで収録。シークレット版も存在。
MSアビリティは巨壁。出撃時に自動的に発動し鉄壁よりもダメージ軽減率が高く、更に怯み無効状態になる。
ステータスがHPとメインの遠距離攻撃力が999とカード一枚の能力で最大値ともいえるステータスになっている。
更に同弾で収録されたフォウと組み合わせるとフォウのアビリティにより60秒間ダメージ軽減率が7割に強化される。
脅威のHPとダメージ軽減率により、機体の能力のインフレやUNITRIBEで追加された連携戦術技でも簡単に倒されないまさに巨壁ともいえる防衛機として運用が可能。
コスト問題もフォウと組み合わせると合計で20も必要と激重だが、コスト関係の作戦カードも増えたので、Season02と比べて
出しやすくはなっている。
登場後は両拠点を捨て、戦艦の防衛のみ本機に委ね、後は制圧機で敵戦艦を先に落とすを狙った尖りに尖ったデッキが散見された。
また防衛以外にも制圧機として簡単に落とされない厄介な制圧機として運用するパターンも見受けられた。
弱点としてMA形態は武装が一つしかないため、砕撃を食らうと何もできなくなる為、弱体解除などの対策が必要。
バトルシミュレーターの記念すべき最初のボスMAとして登場。
原作とは違ってIフィールドを持っていない為ビーム属性の射撃武器でも攻撃は通り、頭部が弱点部位となっているが攻撃を加えてスタン値を蓄積させる事で暫くの間動けなくなり、全身が弱点部位判定となるのでその間に可能な限り攻撃を叩き込む事が推奨される。
特に狙いやすい脚はダメージを25%程カットしてしまうがその分スタン値が溜まりやすい部位となっているので集中して狙うとスタンに追い込みやすい。
一方でボスMAらしく火力は非常に高く指メガ粒子砲や胸部メガ粒子砲、更にはHPが半分以下まで減るとメガ粒子砲の一斉射撃という派手な攻撃を繰り出してくる上、近付くと蹴り上げや両手を組んでハンマーナックル叩き付けといった凶悪な格闘攻撃を行ってくる。
特にハンマーナックル叩き付けは誇張抜きで必殺技と呼べる威力と攻撃範囲を誇るので、サイコガンダムが動ける内に近付き過ぎるのは控えた方が無難。
項目の追記・修正は私の自由にやらせて貰いたいのです。
最終更新:2025年06月06日 21:39