ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3875 灼熱ボックス
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ankoss
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『灼熱ボックス』 52KB
いじめ 虐待 妊娠 家族崩壊 親子喧嘩 同族殺し 共食い 番い 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ 透明な箱 現代 虐待人間 独自設定 うんしー 正直詰め込みすぎかもです。
・ゆ虐です
・悪文です、特にゆっくりの台詞は読み辛いのを覚悟で雰囲気重視です
・虐待お兄さんが非常にキモいです
・ゲスも何もしていないゆっくりもひどい目にあいます
・既存の設定を無視してるかもしれません
・正直センスがないほどのご都合アイテムが出てきます
・いろいろ気にしちゃう人は回れ右で
【灼熱ボックス】
こんな経験はないか?
君は攻略本を読みながらゲームをプレイしてる。
スラスラプレイできるはずだ。だってどんなイベントが起こるのかわかってるはずだからね。
でもどういうわけか、起こるはずのイベントが起きない。
攻略本を穴が空くほど読み込むと、遙か昔にフラグを取り残していましたor間違ってフラグ折ってました…だとか。
当然当時のセーブデータはありませーん。全ては後のカーニバル!
そんな経験。
…え?ない?お前が餡子脳なんだろって?そもそも最近はネットで攻略見るって?
どぼぢでぞんなごどいうのぉぉぉぉお!!!!
とにかくこれはそんな虐待だよ!ゆっくりみていってね!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺は布をかけられた箱の横に立ち、笑顔で口を開いた。
『やあ、俺は虐待お兄さん!ゆっくりできない人間さんだよ!
ちょっとじっくり虐待をしたいと思って、魔改造ボックスを用意したよ!
ゆっくりども!ちゃんと聞いてね!
・ベースは加工所製透明な箱だよ!むだな体当たりはやめてね!あんこもれちゃうよ!
・時間経過によってゆっくり箱内部の気温が上昇していく。大体100度近くまで上げることができる。ゆっくりどもは暑すぎてしぬよ!
・箱内部に設置した【ゆっくりセンサー】によってゆっくりの数や生体餡容量を感知し、対応した数だけ接続された棒についたランプが点灯する。
たとえば大人ゆっくりだと3つ、赤ゆっくりだと1つ点灯する。
生体餡容量で感知するので餡子吐き出して縮めばランプが消えることはありうる。ランプは30まで点灯できる。
早い話がてめーらゆっくりの数と大きさで光の数が変化するよ!
・点灯してるランプの数に比例して気温上昇の速度が早くなる。
ゆっくりが多いとすごく早く暑くなるよ!
・天井の装置をいじることで蓋を開けずエサを投入できる。
狩りをしなくていいよ!よかったね!
・気化した水分は外部に設置したボトルへ逃すことができ、箱内部を乾燥させることができる
よかったね!怖いお水とおさらばだよ!カビさんも生えないよ!多分!
っとこんなところかな。すっげー金と手間かかったよ!今月の給料ぶっとんだよ!給料日までどうしよう…』
俺はメモを読み上げると、コップを手に取り喉を潤す。
『さーて、この箱の中に居るのは長まりさ一家でーす!!みなさんはくしゅーーー!』
言いながら布を取り除く。
箱の中はアクリル板で4区画にわけられており、それぞれにまりさ れいむ 赤れいむ 赤まりさが入っている。
どいつもこいつもヨダレ垂らしてドリームランド探検中だ。そのまま発狂したらいいのに。
『…あららー長まりさ一家は寝てるようですねーおきろや!ド饅頭!』
箱を揺すって痛ぶり起こす。せっかく箱の説明をしてやったのにという気持ちもあり、激しく揺する。
饅頭どもはコロコロ転がり、目が覚めたようだ。
「ゆがああああああああ!なんなんだぜ!まりささまのすーぱーすーやすーやたいむをじゃまするなあああ!」
「なにがおこったの!じしんさん!?」
「ゆぴっ…まりしゃのちょうちょしゃんは!?」
「いちゃいよぉ、おもにれいみゅのかおがいちゃい…」
『やっほーおはよう!なんでそこにいるのか覚えてる?』
「ゆっ…そうだ!くそにんげんのひきょうなてでとじこめられたんだぜ!まりささまはおさっ!なんだぜ!ここからさっさとだすのがみのためだぜ!」
「れいむはおさふじんなんだよ!やさしくしなきゃいけないんだよ!ぷんぷん」
「「れいみゅ(まりしゃ)!ちからをあわしぇりゅよ!ゆにぞんぷっきゅぅうぅぅ!」」
『うわ…ゆにぞんぷっくーうざすぎ……お前たちには、毎日エサを3食あげます!他はなーんにもあげませーん!』
「えさじゃないよ!ごはんさんだよ!ていっせいしてね!」
おさふじんのれいむちゃんのプライドを傷つけちゃったみたい!かっわいーね。
『えさで十分だよ。ていうか、エサって言葉すら上等すぎてもったいないよ、ゆっくりなんかにはさ。
ゆっくりはうんうんでも食ってりゃいいんだよ。』
ゆっくりは無駄にプライドが高い、ほんっとうに無駄にね。どれぐらい無駄かっつーと、男の乳首に生える毛ぐらい無駄。
ごめん嘘。乳首の毛の方がまだマシだ。
乳首に毛があっても死なないが、ゆっくりにプライドがあったところで身を滅ぼすだけだし。
「ゆっぴいぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!じゃあぐぞにんげんのごはんさんもえさっていうよ!」
『じゃあ、ゆっくりのたべものはこれからうんうんって呼ぶね』
「ゆっがあああああああああああ!!!ぶざげるなああああ!!!」
『こっちは大真面目に言ってんだよ、巫山戯た不思議饅頭のくせに他人にふざけるなとか言ってんなよ』
「まんじゅうさんじゃないぃぃい!ゆっぐりだぁあああ!!!」
『ゆっぐり?』
「ゆっぐりじゃない!!!ゆっぐりぃぃぃ!」
『はいはいゆっぐりぃぃぃゆっぐぃぃぃ』
れいむがわめいているが、無視して天井の外側の装置をいじって透明なゼリー状のエサを4区画に1塊ずつ落としていく。
ゆにぞんぷっくーしやがった赤ゆっくりどもには頭の上に落としてやった。
ゆぴゆぴ言ってゼリーと戯れている、かわいーね!
……あー潰したい。
ちなみにこのゼリーは10グラムの粉末に対して1リットルの水に溶かして使うことができるゆっくり用のエサだ。
栄養価は【とりあえずゆっくりが生きていける程度】であり、不味いしストレスの解消にもならない。
食感も悪い、なんか変な粘性があって…こう…喉に絡む。
話を戻そう、このゼリーはゆっくりの中身に溶け込みうんうんにならないし、虐待ゆっくり用のエサとして陰で人気ではある。
価格もすごい。10㎏につき100円て儲けあんのかと。
…給料日までコレで生きられるかな俺。
これを数倍に薄めて使うことで、なかなか死なないが徐々に栄養失調になっていく…って虐待を楽しんだりできる。
だが逆に、この遊びでは500mlの水に20グラムを溶かし込んだ非常に粉っぽいゼリーで楽しむことにする。
なぜかって?
「ゆぅ…これごはんしゃんにゃの?みちゃこちょにゃいよ?」
「むーしゃ…むーしゃ…げろまずー」
「こなっぽいよ…なんか…もそもそさんだよ…」
「くそにんげん!こんなものじゃなくてちゃんとしたごはんさんをもってくるんだぜ!!そしたらここからさっさとだすんだぜ!」
粉っぽいほうが、不味くね?っていう理由さ。すごい理由でも期待した?たんっじゅんでごめんねー!
『はい、みなさん満足できたようですねー、じゃあ、そこの棒を見てくれるかな?光が灯ってるよね。これは君たちの命の灯火だよ!』
そう言いながら箱の一角を外から指さす。そこには棒のようなものが突き立っており、8つの光がついている。
「くそにんげんがわけのわからないこといいだしたんだぜ…あたまおかしいんだぜ
…いのちさんはまりささまたちのなかにあるんだぜ。そんなひかりさんはかんけいないんだぜ
そんなことよりあまあまもってくるべきなんだぜ」
「ゆわぁぁぁ…なんだかとってもゆっくりできるひかりさんだね…」
「れいみゅのたきゃらもにょにしゅるよ!」
「まりしゃも!まりしゃも!」
『れいむ!まりさ!命とか魂ってなんだと思う?』
大声が響く。
「ゆっ?いのちさん?すごくゆっくりできるとおもうよ!たいっせつだよ!」
「まりささまはあついたまっしいさんをもってるんだぜ!くそじじいとはちがうんだぜ!」
『そうかそうか、でな、君等の命が尽きたら、そこの光も消えるんだ。光が最後の一つになった時に出してあげるよ』
「「「「ゆ?」」」」
よくわかってないようです、ま、いいや。
『あと、てめーら不思議饅頭如きが命とか魂とか語るのは一種の冒涜だからな。ゆっぐりぃぃぃ悔い改めてね!』
「ゆっがあああああああああ!どぼぢでぞんなごというのおおおお!!」
「ゆっくりだっていきてるんだぜ!たいっせつにしなきゃいけないんだぜ!」
『悔い改めろっつってんのに、なんでまだ命を冒涜すんのかなー。まぁいいや。おにーさんはごはん食べてくるね!』
・
・
・
・
「ゆぅ…あついんだぜ…」
「おなかも…へったよ…」
「ゆっきゅり…できにゃいんだじぇぇ…」
「れいみゅおにゃかへっちゃ…」
見ればすべてのゆっくりの体表には玉のような砂糖水の汗が浮かんでいる。
『やあ元気かい?えーっと…37℃か…』
内部の気温を確認する。
ゆっくりがゆっくりする適温は20~25度程度がベストと言われている。
夏場、気温の高まる都市部では、ゆっくりが干からびている光景がちらほらみられるだろう
つまり37℃というのはもうすぐゆっくりに死の足音が聞こえてくる段階である。
『まっ、まりさちゃんはあと2,30℃ぐらい上昇してもいいよね!だってさいっきょうの長だし!』
「だいじょうぶなわけあるかあああ!くそにんげん!あつすぎるんだぜ!ここからだせえええええええええ!!」
『だって暑くする仕掛けしてあるからね。当たり前さ』
「なにがあたりまえだあああああああ!!もっとゆっくりさせろぉぉぉお!!」
「のどしゃんがかわいたのじぇ…ごーきゅごーきゅしちゃいのじぇ」
「れいみゅも…ごーきゅごーきゅしちゃい」
『ははは、でもお兄さんは喉乾いてないよー!』
「くしょにんげんのこちょなんちぇきいてないんだじぇ…」
「ごはんさん…のおじかんなの?もっとたくさんでいいよ…それとおみずさんちょうだいね…おちびちゃんにもあげてね…」
『エサ…じゃなくてうんうんは今まで通りしかあげないよ!でも苦痛はもっとあげるよ!おちびちゃんはもっとくるしめてあげるね!』
「えさでもうんうんでもないぃぃい!ごはんさんっていってるでしょおお!」
そっちに反応すんのかよ、おちびちゃんのことにキレろよ!
『安心してね!ゆっぐりぃぃぃなれいむもちゃーんと苦しめてあげるから!』
「や…やめてね!そんなのゆっくりできないよ…!」
『そりゃゆっくりさせるために閉じ込めるわけないでしょ、れいむちゃんはアッタマわるいなー。じゃあ、またあとでねー』
「ゆっまってね!ごはんさんは?」
『うんうん?まだまだだよ、あと4時間後…つまりいっぱいだよ、すっごく後。』
「うんうんじゃな゛い゛!!ごはんざんだっていっでんだろおおおおお!!!」
「ごはんしゃんたべちゃいぃぃぃ!」
「れいみゅあみゃあみゃたべたいぃぃい!いましゅぐたべちゃいぃぃい!」
我慢知らずで食べ盛りな赤ゆっくりにとって、4時間我慢しろというのは非常に辛い。
「じゃあなんでここにきたんだぜ…まりささまにきたないかおを…みせるな…だぜ」
『まぁあれだ。様子見…いや、お前らをからかいにきたんだわ。ゆっくりしんでいってね!』
ゆっくりにはたまーに鋭く直接的な言葉の刃をぶっ刺してやると楽しい。
「ゆがああああああああああああ!!!ごごがらだせえええええええええ!!!」
「れいむじにだぐないぃぃぃい!!れいむはもっとゆっぐりするんだあああああああ!!」
「「ゆわああああああん!!ゆわあああああああああん!」」
ほらね。
簡単に大騒ぎ。
4時間後
一家の体は乾き始めてきた。もう汗の量も少ない。。
皆、口を開け、放熱のために舌をだらしなく出し、息と共に熱を吐きだそうとする。
「ゆふー…ゆふー…あつっすぎるんだぜ…おちびちゃん…だいじょうぶか…だぜ…?」
「ふーっ…ふーっぺーろぺーろしてあげるね…ぺーろぺ…とうめいなかべさんどいてね…ふーっ…」
「ぴぃ…まりしゃ…あしさんが…いたんだぜ…」
「ゆぴぃ…ゆぴぃ…れいみゅ…も…」
赤ゆっくりたちは重要器官である足が乾燥し、細かなヒビ割れすらできつつあった。
このままひどくなれば、二度と足を使うことができなくなるだろう。
野生において、それは死と同義である。
「ゆふー…あそこにおみずさんがあるのに…とうめいなかべさんがじゃまするんだぜ…」
まりさが透明な箱の外側に設置された水の入ったボトルを見つめて言う。あれも装置の一部で、箱の内部で気化した水分を集めるボトルなのだ。
『やあ!元気そうだね!うんうんの時間だよ!よかっちゃねぇええ!』
赤ゆっくりの口真似がなんか楽しくなってきた。からかうのにいいかもコレ。やっぱゆっくりは挑発の天才だわ。
「うんうんじゃないでしょおぉおお!ごはんさnげふっごほっ!ごほっごほっごほっ…げぼっ」
「ゆふー…ゆはー…れいむ…!あんこさんだしちゃ…だめ…なんだぜ…」
熱い空気を吸い込み、咽たれいむは咳とともに餡子を少量吐き出す。
『ははは、れいむ、まるでぱちゅりーみたいだね』
「わらいごとじゃ…ないんだぜ…!ゆふぅー…それと…みんなに…おみずさんを…あげるんだぜ…じじい…さっさとしろぉ…」
ギラッっとした目で睨みつける。さすが群れの長(笑)だけあるようだ。
『へぇ…そんな態度でいいのかな?』
「ゆふぅ…なにが…ふまんなんだ…ぜ…まりささまは…ゆはぁ…おさなんだぜ…」
『本当にそんな態度でいいの?そんなんじゃお水あげたくないなー。このままだとおちびちゃん死んじゃうよ?」
「ゆぐぅ…ふひぃー…おちびにおみずさんを…あげで…ぐだざい…」
『おねがいします…は?』
「ゆひぃー…おねがい…じまず…だぜ…」
『最初っからそう言っていればいいんだぜ』
「ゆぎぎぎぎぎ…」
すっげー歯ぎしりしてる。ギリギリうっせえ。
ボトルを取り外し…バカっぽい大声が部屋に響いた。
『ごーーーきゅ!!ごーーーーきゅ!!!しあわしぇええええええええっっぶはぁあああっ!!!…げほっ…けほっ…けほっ…変なとこ…はいった…』
「ゆがっ……!!!なんっで…じじいがっ…ふひぃーー…おみずさんっ…のんでるんだぜえええええええええっ!!!ごほっげほっふひぃ…」
「おちびちゃんに…ふーっ…おみずさん…ふーっ…あげてね…」
『え?なんで?』
「おちびが…えいえんにゆっくりしちゃうんだぜ…ここは…あつすぎるんだ…ぜ…」
『へーそーなのーすごいねー、そんなことはともかく、うんうんあげるね』
「そんなこと…じゃ…ないんだぜ…おねがい…だぜ」
「ごはんさん…あげてね…たくさんでいいよ…おみずさんもあげてね…」
もうれいむは俺のうんうんという言動に言い返す気力は無いようだ。
『今日はゼリーじゃなくて、とくっべつめにゅーだよ!あててごらーん』
「ゆっ…とくっべつ…だぜ?…ちょこれーとさん?だぜ?」
『ぶー』
「…けほっ…ふひぃ…くっきーさん?」
『ぶー』
「まりしゃ…ゆぴぃ…にゃんでもいいきゃら…あまあましゃんたべちゃいじぇ…けーきしゃん?」
『ぶー…あまあまじゃありませーん』
「にゃんにゃにょ…れいみゅは…ごーきゅごーきゅしちゃい…」
『ごーきゅごーきゅはさせませーん』
『正解はーー!乾パンさんでーーす!ぼーりぼーり』
1つ取り出してちらつかせてからかじる。
「かんぱんさん?ゆふぅ…なんなんだぜ?」
「ふぅーっ…くっきーさん…みたいだね」
「ケホッれいみゅゆっきゅりできちょう…」
「まりしゃもちゃべちゃい…けぽっ…けぽっ…ちょうだいにぇ…」
『どうぞどうぞ…しあわせーってしてね!』
乾パンを数個ずつ投入していく。
味気なく量の少ないゼリーでふしあわせーだったゆっくりたちは迷いなく乾パンに食いつくと…
「「「「ぼーりぼーり…しあわせー」」」」
よかったね!ゆっくりできるね!
いまだけはな!
「なかなかゆっぐりできるあじだったのぜ…ぜひぃ…ぜひぃ…」
「でも…のどざんががわいだよ…」
「だ…ぜ…」
「おみじゅ…ごーきゅごーきゅ…しちゃい…じぇ…」
「げほっ…のどょざんが…いーがいーがじゅりゅよぉ…」
一家は乾パンなんか食べた所為でより一層喉が乾いたようである。
『おにいさんもたべるよ!ぺーろぺーろ』
「ゆわぁ…そのきらきらしたの…けほっ…なんなの?ゆっくりできりゅにぇ…」
『氷砂糖だよーあまーい!お水もごーくごーく…しぃ・あぁ・わぁ・せええええええええええええええええええええ!!!!』
力の限り、しあわせーを見せつける。
「れいみゅも…こーりざとうしゃん…たべ…ケホッ…たいよ…ごーきゅごーきゅ…しちゃいよ…」
「おねがい…だよ…おちびちゃんだぢにおみず…」
「ゆげえ…じじい…おみずざん…よごすんだぜ…」
『しょうがないなー、まりさのその願いを叶えてやるよ!』
「ありがたいんだぜ…もう…のどさんがいーがいーがだぜ…」
透明なグラスに水を入れて持ってきてやる。
『じゃあ、おみずさんを……汚しまーす!』
そして絵の具のチューブを一本グラスの中にぶちまけた。
「「「「なんでおみずざんのべなぐじぢゃうのおぉぉぉ!?」」」」
『だって、まりさが「おみずざん…よごすんだぜ(キリッ」っていうから、お水さんを汚してみましたーってわけだけど?』
「まりざぁ…なんでちゃんどいわながったのぉぉお!?げひゅっ…」
「だっで…だっで…」
『かわいそうだから、今度はれいむのお願いを3つなんでも聞いてあげよう!…3つってわかるか?』
「わがるよ…ひとづ ふたづ みっづのみっづのことでしょ?…じゃあ゛っごごがらだしてねっ! あまあまとおみずちょうだいね! それがら…それがら…じじいはしんでね!すぐでいいよ!」
『はい、聞くだけ―叶えるなんていってませーん』
「ゆ゛っ…そんなのないよっ!!ずるっこだよ!」
ずるっこっつーか小学生レベルだよ!
…それでもゆっくりには高レベルか。
『っていうか4つも言いやがったてめーがずるっこだ!耳が腐るだろ!くそでいぶがっ』
両手で箱を掴み左右に一瞬激しく揺する。
「ゆわああああ!ゆべっ!いじゃいぃいぶべっ」
って具合の声が箱から聞こえる
一家は慣性の法則によって仕切り板や壁、そして床に数回たたきつけられた。
「れい…むの…ばかっ」
「おきゃ…しゃんにょ…ばきゃ…」
「れいむを…ばかっていうなぁ…」
「いちゃいよぉ…げほっげほっ」
『「じじいはしんでね」ってのがイラってきたからおまけしてやんよ!』
再度箱を揺らし一家を叩きつける。
『じゃーな。ゆっくりしていってね!』
「「ゆっぐり…じでいっでね…」」
「「ゆぴっ…ゆぴっ…」」
まりさとれいむはともかく、赤ゆっくりたちは「ゆっくりしていってね」をいう気力も無いようだ。
暫くして
「れいみゅ…うんうんしゃんしちゃい…」
「まりしゃも…」
食ったら出る。乾パンをお腹いっぱい食べた赤ゆっくり二匹は便意を催していた。
「ぜぇっぜぇっ…おちび、すみっこでやるんだぜ…くさいくさいになっちゃんだぜ」
「わかっちゃよ…うんうんでりゅよっ…いっぱいでりゅよ……でにゃいよぉ…」
「ゆふぅ…ゆっぐりだよ…うんうんたいそうおもいだして…ね」
赤ゆっくりたちはうんうんたいそうをしようとするが
「「かわさんがいだぐでにょーびにょーびでぎにゃいぃぃい!!っけほっ…けほっ…」」
通常赤ゆっくりはうんうんたいそうで体内の古い餡子の排出を促すのだが、乾燥した皮が突っ張りのーびのーびできないようだ。
「おちびちゃん…のーびのーびでぎないなら…けほけほっ…こーろこーろしてごらん」
「「こーりょ…こーりょ…」」
体が硬くなりつつある二匹はぎこちない動作でこーろこーろ転がる。
それでもしばらく続けるといくらかの効果はあったようで…
「「うんうんでりゅよっ…いっぱいでりゅよ!うんうんしゃんもおでか…いじゃいいいいいいいいいいい!!おぼにあにゃるさんがいだいいいい!!!」」
「おちび!ゆっくりだぜ!ゆっくりするんだぜ!」
「「あにゃるざんいじべないでえええ!!!う゛んう゛んざんおでがげじないでえええええ!!」」
「おちびちゃん!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!」
あにゃるからうんうんが頭を出しているが…乾燥であにゃるの柔軟さがなくなり、うんうんも硬くなった所為であにゃるが切れてしまったのだ。
人間でいうところのキレ痔みたいなことになってるわけだが、痛みによわいゆっくりにとって、デリケートな部分の痛みは凄まじい激痛として感じられるだろう。
赤ゆっくりであればなおさらだ。
れいむは我が子が予想外の自体で苦しんでいることに混乱しアクリル板をぺーろぺーろしている。
「「いだい!いだい!いだい!いだい!!うんうんざん!あにゃるざんにいだいいだいじないでえええ!!」」
やがてぼとんとうんうんが排出される。
「ゆぴぃっ…ゆぴぃっ…れいみゅにょ…きゅーとなあにゃるざんがぁ…」
「ゆわぁぁあ…じゅーきじゅーきしゅるよぉ…ゆぴぃ…ゆぴぃ」
だが、あにゃるをズタズタにする痛みは、あまりにも大きかったようだ。
『おーおー、うんうんしたのか。元気があってよろしい!』
「じじい…おねがいだぜ…おちびたちをたすけてやってほしいんだぜ…」
『えー、でもほら、すごくゆっくりしてるじゃん。ゆぴーゆぴーいびきかいてゆっくりおねむしてるよ』
赤ゆっくりはゆっくりおねむどころか、衰弱して動く気力が無いだけだ。
「どこが…ゆっぐりしでるんだぜ…あにゃるさんもさけて…がわいぞうなんだぜ…」
『ユニークでいいじゃん、個性個性。」
「せめて…うんうんをかたずけてあげてほしいよ」
「そうだぜ…おねがいだぜ」
『たべれば?』
「「ゆ?」」
『だから、むーしゃむーしゃしたら?って言ってんの』
「うんうんはたべものざんじゃ…ないんだぜ」
「ばかなのっ…げほっげほっ…しぬのっ?」
『死ぬのはおまえらなー。それよりエサ…じゃなくてうんうん投入するね!』
区切られた4匹それぞれのスペースにゼリー状のエサが落ちる。
赤ゆっくりたちの分は、うんうんの上におとしてやった。
赤ゆっくりたちは匂いを嫌がったが、やがて空腹に負け匂いを我慢してゼリーを移動させた。
「むーちゃ…むーちゃ…まじゅい…でも…しゅこしひんやりなんだじぇ…」
「おちびちゃん…ゆっくりしてね…ゆっくりだよ…」
赤まりさは不味くとも少し水っぽさのあるエサに多少気力を持ち直したようだ。
一方赤れいむは
「ゆぴっ…ひんやり…ゆぴっ」
ゼリー状のエサを食べずに頭をつっこみ、裂けた悲惨なケツをもるんもるん振っている。
虐待お兄さんとしては、思いっきりパチーンと叩きたい。
ゼリーが赤れいむのからだを冷やしてくれていて気持ちがいいのかもしれない。
「れいむにのおちび…ちゃんとたべなきゃだめ…なんだぜ…」
それから30分
「ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…」
「ぜはぁ…ぜはぁ…れいむにのおちび…いいかげんにたべるんだぜ……」
赤れいむはゼリー状エサに頭を突っ込んだまま…
「ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…」
「ふぅー…おちびちゃん?」
「おちび?」
「ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…………………………」
「おちびちゃん!!おちびちゃん!!おへんじしてね!!!!おちびちゃん!!!」
「おちび!!へんじをするんだぜえええええええ!げほっげほっ!おぢびぃ!」
永遠にゆっくりした。
「おちび…えいえんに…けほっ…ゆっくり…しちゃったのぜ…!!!??」
「れいみゅ…どうちたんだじぇ?れいみゅ?」
『おほっ!赤れいむが先に逝ったかー』
「おばえのぜいだぜっっ…ごひゅー…ぐぞっじじいっ…ごひゅー…ゆっぐりじないで…じねっ…」
「おちびちゃん…おちびちゃん…にんげんざん…おねがいだよ…おぢびじゃんをとむらっであげでね…」
『はいはい、なーむー、これで満足?よし、おっけー』
「いいわけあるがああああっげほっ」
「ぴぃ…おきゃー…しゃん…ぴぃ…れいみゅどうしちゃったんだじぇ?」
「…れいむにのおちびちゃんはね…ぜぇぜぇ…おそらのうえのゆっくりぷれいすに『そんなもんないんだじぇー』」
れいむの言葉を遮ってやる
赤まりさの声マネで
『まーりーしゃーちゃーん、れいみゅはうんうんいかのごみくじゅになっちゃんたんだじぇー!』
「ぜはぁっ…おちびはっ…ごみくずじゃ…ないんだぜ…!」
『ごみれいみゅは、もうにどとざつおんおうちゃも、おどりも、にょーびにょーびもこーりょこりょもできない、ほんっとうのごみになったんだじぇー!』
「れいみゅは…ほんちょうに…もううごかにゃいんだじぇ?もうおうちゃも…きけにゃい…んだじぇ…?」
「じじぃぃい!だまるんだぜっ!!!げほげほげほっ!!」
『そうだじぇー!そんでーまりしゃちゃんももうすぐそうなるんだじぇーーーー!!!』
「ゆわぁぁぁぁぁけほっ!!けほっ!!けほ!!けほっ!!げばっ…!!!やじゃやじゃっ…まりしゃ…ごみしゃん…けほけほっ…なりたくにゃい…けほっえれえれ…」
「おちび!!ゆっくり…だぜ!あんこさんはいちゃ…だめだぜ…」
パニックに陥り泣き叫び、いくらか嘔吐してしまう。
「まりさにのおちびちゃん……れいむにのおちびちゃんのぶんまで…ゆっくりしよう…ね」
『いや、ゆっくりさせないからね?そんなことより、コレみてよ』
棒を指さす。
ランプの点灯数が8つから7つに変わってるのだが…
「ゆ゛?なんなのぜ…そんなもんに…かまってられないんだぜ…」
「ひかりさんが…なんなの…」
『あーゆっくりは頭悪いから面倒臭いなぁ!!!おにいさんいーらいーらだよっ!』
スタート前に撮った写真を見せてやった、バカ面して眠ってる長一家が写っている。
写真で点灯してるランプは8つ
現在の柱のランプは7つ
「「ゆ?」」
『ほら!写真の方より光の数が減ってるでしょ?』
「よくわからないんだぜ…?くそじじいは…げほっ…なにをいってるんだぜ」
『ええええええええええええええええええええ!!!???どんだけ頭悪いのバカまりさ!れいむはわかるよね?』
「ゆはぁー…しゃしんさんの方が…たくさん?」
『はいよくわかりました!さすがごうよくれいむちゃん!バカまりさはバカだね!』
「ゆぎぎぎぎぎぎぎ!!!だからなんなんだっ…ぜ…ぜはぁーーぜはぁーー」
プライドをズタズタにされたまりさは呼吸も声も荒げて怒鳴る。
『最初に言っただろー。ランプがひとつになったら暑さもなくなるし解放してやるってさ!じゃ、また様子みにくるからねーばいびー』
「わけっわがらないんだぜっ…」
・
・
・
・
・
一言で言えば…一家は限界だった。
箱の中の気温や乾燥度合いがさらに高まり、長時間目を開けていることが辛く、放熱のために開けていた口の中も潤いを失いつつあった。
「おとー…しゃん…いたいんだじぇ…」
「おち…び…?どう…したん…だぜ…」
「おめめが…へん…なんだじぇ…」
「どうしたの…おちびちゃん…」
「はんぶんしか…みえないんだじぇ…」
「おちび…?よく…みせるんだぜ」
まりさは瞼を持ち上げる。
熱された空気が寒天の目にしみるのを我慢し、赤まりさの顔を見る。
一目でわかった。
赤まりさの右目は乾ききり、割れていた。完全な失明である。もうその目に潤いを取り戻しても光は戻らないだろう。
ゆっくりの餡子脳でも…それがわかった。
しかしそれを赤まりさに伝えることは辛くてできない。
「おち…び…ぺーろぺーろしたら…なおるんだぜ…」
「おとーしゃん…ぺーろ…ぺーろ…しちぇ…」
「とうめいなかべさん…がいじわるするんだぜ…」
「おとーしゃんは…さいっきょう…じゃ…なかったんだじぇ?けほっ」
「ゆぐっさいっきょう…だぜ…」
「じゃあ…とうめいなかべしゃんも…くしょじじいも……なんじぇやっつけてくれないんだじぇ…なんでだじぇ…なんでまりしゃをたしゅけてくれないんだじぇ…」
「それ…は…それは…」
「おちびちゃん…ゆっくりだよ…げほっ…ゆっくりして…ね」
「おきゃーしゃんは…しょればっかり…だじぇ…。けほっ…けほっ…ゆっきゅりしちぇも…いいことにゃんて…なかったんだ…じぇ…。なんで…まりしゃを…うんだんだじぇ…」
「おちびちゃん…」
まりさは心が砕けそうだった。
父親として、我が子を守れないこと、救えないことに。
れいむは心が砕けそうだった。
母親として、我が子をゆっくりさせてあげられないことに。
『やあやあ!どうしたの?親子喧嘩?ははは!まだまだ元気だねー!』
「「「………」」」
一家は沈黙で返す。
『元気ないぞー。そうだっ!お兄さんが盛り上げてあげよう!こういう時はお歌と音楽だよね!踊りもあるともっと良い!
ゆっくりーのひー♪まったりーのひー♪すっきりーのひー♪のんびりーのひー♪きょーはいっかがしんじゃうひー♪』
そう歌いながら箱を叩きはじめる。
バンッバンッ!バスッ!バスッ!!トトトンッ!トトトンッ!トトトトトトバンッ!!
「やべ…ろっ!!ぐぞっじじっ…」
「やめて…ね…っ」
「ゆはっ…ゆはっ…うるしゃいんだ…じぇ…っ…」
音はゆっくりにとって爆音として襲いかかった。ゆっくりの皮は敏感で、それ全てが耳のようなものである。
そして振動は…
「ゆはっ…なんだか…がらだが…もえそうだぜ…」
「れいぶもだよぉ…」
「おどうじゃん…な゛に…ごれぇ…」
ゆっくりを発情させてしまう、
皮から体液を分泌させ、体温の上昇が始まる。
水分が足りていない一家には、発情は致命的。
体温の上昇も、水分を使うことも、どちらもだ。
もっとも、すでに体液として分泌できるだけの水分は残されていない。
さらに箱の壁や床にぶつかる。
心身ともに徹底的にいたぶられるのだ。
「うるざい…あづい…いだい…」
「ゆげっ…やべて…げほっげほっ…」
『ははっ、楽しんでるようだねーーー!お兄さんのおうたでゆっくりできるんだから!!あまあまちょうだいね!すぐでいいよ!』
「だのじぐっない゛っっ…」
「ぶざげるんじゃないぜぇ…っ…ゆっぐりでぎないんだぜ…」
『ほーらおどれおどれーーー!!ん?』
箱を叩くのをやめた。
「ゆがっ…やっど…やべだんだぜ…あづい…ぺにぺに…いたい…ぜ」
「れいぶ…もうやだ…おうぢがえる…」
『どうやら、もうすぐまりしゃちゃんも終わりかな?』
「「ゆ゛?」」
その声に赤まりさに注目する2匹。
赤まりさの頭からおぼうしが落ちている。おかざりはゆっくりにとって命と等しく大切なものだ。
そんなおぼうしを拾ってかぶる体力・気力すらないのか、ただただ身を横たえ震えながら餡子を吐いているのみ。
「おち…び?おちび…か…だぜ?おちび…おちびっ…」
長だけあってなんとか我が子を認識できるようだが、その自信なさげな口調は情けなくて笑えてくる。
「おとー…しゃん…ぐるじい……あだま゛いだい…げぶっ…あづい…せがいさん…ぐるぐるしにゃいで…げろっ」
「おちび!けほっ…ゆっくり…ふはぁー…するんだぜ…ぺーろ…ぺーろ…あんこ…だしちゃだめだぜ…」
アクリル板越しにぺーろぺーろするまりさ。
「おきゃーしゃん…げほっ…たしゅけて」
赤まりさは母に助けを求める、しかし、
「ゆ゛…まりさ…なにぎだないおかざりのないゆっぐりに…かまっでるの…れいぶをぺーろぺーろじでよね…」
『ぷはっこりゃ傑作だ。れいむは自分のおちびちゃんってわからないの?マジで?それ本気?』
「れいぶは…あんなゆっぐり…しらないよっ…ぞれより…ぐるじいの…なんどがじで…」
「お…おかーしゃ……ゆっ…ゆっげええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
赤まりさが口と裂けたあにゃるから餡子を吹き出した。
「もっちょ…ゆっきゅり…しちゃ…かっちゃ…じぇ…」
『あーあ、れいむがあんなこというから、まりしゃ死んじゃった。きゃわいしょー!』
「ゆっがああああああああ!!!おばえば!!ぞででもおやがああああああああ!!?」
まりさがれいむとの間にあるアクリル板に体当たりをする。
その剣幕は凄まじい。所詮ゆっくりだが。
「ゆ゛っ、まりさやべてね!だってれいぶあんなゆっぐりじらないよ!」
「ぐぞでいぶがあああああああああああああ!げほっげぼっ」
『まーりさっれーいむっ』
「ぐぞじじい゛っ…げほっまりざざまはいぞがしいんだぜっ…」
「もう…れいぶおうちがえりだいよ…」
『いや、ほら、光がまた消えたよ。でもまだ6つもあるねー。』
柱を指さして知らせてやった。
「ゆこぉーゆごぉー…まだたくっさんあるのぜ…でいぶがじねばっぎっどでられるんだぜえええええええええええええええ!!!げぼっげぼっ…でいぶっがぐごっじろっ」
「ゆっやべてね!も゛うごのまりざやだぁ!!」
またも体当たりを繰り返すまりさ。
しかし乾燥しひび割れた足を無理矢理動かしているので、餡子が漏れ始めている。
「どぼじで…げぼっ…どぼじでがべざんじゃまずるんだぜ…げぼっ」
足からだけでなく、口からも餡子を吐き出しはじめるまりさ。
れいむはれいむで
「も゛あだま…いだい…やだ…ごぼぼぼっ」
恐怖によるストレスで中枢餡にダメージを負っているようだ。
幾度目の体当たりをしたその時
「ゆがっ…ゆっがああああ!ゆっ…ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…ゆ゛っ」
『おー…あんよから餡子漏らしすぎだろ…地味な死に方したなー顔はすっげーけど』
「ゆ゛っ…れいぶ…いきのごったの?れいぶ…おうぢにがえれるの?ぐぞにんげん…れいぶを…だじでね…ずぐで…いいよ…」
『え?まだだけど?だってさ…』
「ゆ゛?」
ランプを指さす。
『ひとーつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふたーつ…みっつっ…とほら、光が3つあるからだめだよ。おばかれいむでも数えられるよね?ひとつになったら帰してあげるけどさ』
「ゆ゛があああああああああああああああああああああああああああああああ!!!がえぜっ!!でびぶぼ…おうぢにっ…がえっ…ぜ…」
『そんなことより、もう、エサの時間だわ、香典がわりに4倍あげるね!みんなの分までゆっくり…くるしんでいってね!』
大量のゼリーがれいむの頭に落下する。
「ゆべっ…!!でびぶのおでぃぼんがよごれるぅ!やべっ…やべでぇ!」
・
・
・
・
目をキューッと瞑り、口を限界以上に開き、舌を伸ばし、ただただ耐える。
もう涙も唾液も何も出ない。
体はもうカラカラである。
その時れいむの舌がぴくりと動く。
舌に【ある感覚】があったからだ。
口を閉じ、もごもごすると…
「し…し…し…ひあひゃへえええええええええええ!!」
気の抜けたしあわせーを発した。
『なんだ突然…ははっお前、ほんっとお気楽だな』
「はにひっへんほ…!へいふ、ひははへはんはほ!」
なにいってんの、れいむしあわせなんだよ…かな?
『…ほら、みてみろ』
鏡を見せてやった。
「ひゅっひゅりへひへいひゅっひゅりはひるほ…」
ゆっくりできないゆっくりがいるよ…かな。アホだこいつ。
その鏡には熱で飴細工の髪の毛や歯がすべて溶け、ドロドロになった飴饅頭が写っていた。
おかざりはその飴に溶け込むようにしてかろうじてひっついているのみ。
先のしあわせーは、溶けた歯を口の中で味わった結果のしあわせーだったのだ。
『これ、鏡だぞ』
「ははみ?」
『ああ、この飴饅頭はお前』
「ひゅ?」
れいむは体を震わせたり、のーびのーびしたり(体が乾燥して伸びてないが)するうち…。
「ひゃああああああああああああああ!!!!!!おげええええええええええええええええ!!!」
すべて理解したようだった。
れいむの目の前で柱の光が消えて行く。3つから2つ…2つから1つ…
「ひゃった…ひひょつひゃエレレレレレ」
ゼロ
『残念でしたーれいむも生きてかえれませーん!』
画面一杯に写ったのは
干からびたエサに頭を突っ込んだまま非ゆっくり症で死んだ赤れいむ
おぼうしをおとし、母に拒絶され、絶望の表情であんこを吐き出してしんだ赤まりさ
怒りに狂い、鬼の形相をアクリル版に張り付かせたまま出餡多量で死んだまりさ
非ゆっくり症で餡子を吐き出し、救いを目前に死したれいむ
長一家の亡骸、いや…ゴミだけだった。
――――――――――――――――――――という動画さんを今回虐待するゆっくりどもにみせたよ!―――――――――――――――――――――――――――
「な…な…な…なにこ(きょ)れえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」×9
「わっわからないよー!!わからないよー!」
「なんっなんだぜえええ!!」
「むきゅ…ひどすぎるわ…」
「ゆっくりしたいよぉ…れいむかえりたいよぉ…」
「おかーしゃん…れいみゅどうなっちゃうにょ…」
「くそじじいなんてまりさがやっつけてやるじぇ!」
「むりだゃねーわきゃりゅよー」
「むきゅうっぷ…」
おお、大好評だ!
必死に作成したかいがある
父まりさ 母れいむ 赤れいむ 赤まりさ
の家族と
父ちぇん 母ぱちゅりー 赤ちぇん 赤ぱちゅりー
の家族
を近所の空き地から拉致ってきて、前回虐待した時に撮った動画を見せてやった。
それぞれの家族は別々に魔改造箱に入れてある。
俺は貧困生活一ヶ月を生き延び、もう一つ魔改造箱を作ったのだ!
…また貧困生活が始まるのか…もう雑草むーしゃむーしゃはやだよ…でもその分、今をたのしむよ!
パンパンッと手をたたき、注目を集める
『いいかーお前らの入ってる箱は、動画で見た箱と同じだ。ルールはわかってるなー?』
「むきゅ…にんげんさん…あのおさたちは…」
『あー死んだ死んだ。ゴミみたいに死んだよ。動画見たんだからわかるでしょ?そんなことより、ルールわかった?』
「わかるかってんだぜ!!にんげんさん!まりさはにんげんさんにめいわくかけてないんだぜ!おうちせんげんもしてないんだぜ!だから…」
『はいはいそんなことどうでもいいの。で、他なんか質問ある?』
「むきゅっ…るーるさん…あのひかりさんがひとつになったら…たすけてくれるのね?」
『そうそう…で、その箱はどうなるかわかってる?』
「どうがさんみるかぎりでは…どんどんあつくなっていくのかしら?」
『おーおー、わかってるじゃん。じゃあ、どうやったら光が減るかもわかってるな?』
「むっきゅ…」
目を強く瞑り、頷いた。口にはしたく無いらしい。
光を減らすことはとてもゆっくりできないことと同じだから。
『へーなんかお前聞き分けいいな、元飼いゆっくりとかか?』
「ぱちぇは金バッチだったのよ!むっきゅん!」
『へぇ…じゃあお前の活躍に期待させてもらうかな』
「むきゅ?とうめいなかべさんはないのね?」
動画での仕切りのことを言ってるのだろう。動画とは違い、彼ら2家族はアクリル板の仕切りで分割されていない。
『ああ、今回は別の楽しみ方をさせてもらうからな』
この魔改造箱を真に楽しむには、仕切りは不要なのだ。
あの長たちは、箱の仕組みや恐ろしさを動画として遺すための生贄でしかなかった。
箱とビデオカメラのスイッチを入れると、ちぇん&ぱちぇの箱、まりさ&れいむの箱、それぞれに設置された棒に等しく8つの光が灯った。
正常に動作してるのを確認し、それぞれにエサを投入してやる。
「わからないよ―」
「あじがないんだねー」
「たべられるだけましだとおもいましょう…」
「むきゅ…えれっ」
「おちびちゃん、えれえれしちゃだめなんだねーわかってねー」
もそもそとゼリーを食べるちぇん&ぱちぇ組
一方
「むーしゃっ…ゆっぐ…こんなのたべられないんだぜ…」
「こんなのごはんさんじゃないよっ!」
「まじゅまじゅしゃんはせいっさいするじぇっ」
「れいみゅいみょむししゃんたべちゃい…」
まりさ&れいむ組はゼリーを吐き出すわ、踏みつけてぐちゃぐちゃにするわでろくに食べなかった。
うっぜえけど、別に俺は困らないしまあいいか。
そして夜
「ちぇん、るーるさんはりかいできてるかしら?」
「わかるよー…おちびのうち、かたほうしかたすけられないんだねー…わかりたくないよー」
ちぇんとぱちぇは脱出するためのルールをしっかりわかっているようだ。
それはおちびちゃんしか助けることがなできないという暗黙のルール。
2匹とも、動画の中でおちびが死んだ時に1つずつしか光が消えていなかったこと、前代長とその妻が死んだ時は3つ消えたことをしっかり覚えていた。
だから、光がちょうどひとつ残る選択はおちびを遺す道しかないと真っ先に気づいた。
ちなみにこのルールは銀バッチゆっくり程度の知能、または勘の鋭さがあれば見抜くことができる。
「にんげんさんにはかてないわ…むきゅぅ…くやしいけど…えらばなきゃ…」
「むきゅーぱぱ!まま!ぱちぇがぎせいになるわ!からだのよわいぱちぇがひとりいきのこっても、いきていけないもの!ちぇんなら…きっと!」
キリッとした目で両親をみつめる赤ぱちぇ。こいつ本当に赤ゆっくりか?
「わきゃらにゃいよーちぇんだけでいきりゅなんちぇわきゃらにゃいよー!」
ちぇんはちぇんで1匹生き残ることに不安と悲しみでいっぱいである。
「ちぇんにのおちびちゃん…ぱちぇたちはおそらのうえのゆっくりぷれいすからみまもるわ。だからつよくいきるのよ!」
「ゆっくりわかってねーこれしかみちはないんだよーわかれよー…」
「わがっだげど…わがりだぐないよーゆわあああああああああん」
「むきゅ…でも…もうしばらくだけ、いっしょにゆっくりましょう…これがさいごなんだから…あしたは…ちぇんににたおちびちゃんがみんなをたべるのよ」
「そうだねー…わかるよー…」
「むきゅう…」
「わがりだぐないよーーー!ゆわあああああん!!」
4匹は、身を寄せ合いすーりすーりしあって眠った。
一方まりさ&れいむ組
「おなかへったんだぜ…なんでにんげんさんはふつうのごはんくれないんだぜ…くささんでもいいからたべたいんだぜ…」
「おとーしゃん、おなきゃへったんだじぇ!」
「おちび、がまんするんだぜ…きっとにんげんさんにめいっれいっしてみせるんだぜ」
「ほんちょ?にんげんしゃんにめいっれいっできりゅの?れいみゅごはんしゃんむーちゃむーちゃできりゅの?」
「ほんとうだよおちびちゃん、まりさがれいむのかいぬしさんにめいっれいっしたから、れいむとまりさはいっしょになれたんだよ!」
「そうなんだぜ!それからぼうっけんのひびだったんだぜ!
びゆっくりなれいむをねらっておそってくるゆっくりできないやつらをたおしまくったんだぜ!
れみりゃもまりさのてきじゃないんだぜ!」
「びゆっくりだなんて、れいむてれるよぉすーりすーり」
「れいむ、こそばゆいんだぜ!すーりすーり」
「おとーしゃんすぎょーい!まりしゃおとーしゃんみちゃいになるじぇ!すーりすーり」
「れいみゅも!おきゃーしゃんみちゃいににゃる!すーりすーり」
なるほどなるほど、飼いゆっくりだったれいむが野良のまりさと勝手に番になって、まとめて捨てられた…と
4匹は、身を寄せ合いすーりすーりしあって眠った。…すっげーバカっぽい。
朝
「…なにを考えてるのかしら…むきゅ…あついわ…いろいろないみで」
「まったくわからないよー」
夜間は気温がゆるやかに上がるのか、ぱちぇもまだまだ耐えることができた。
早起きした2匹は、隣の箱を見ていた
そこには…れいむが植物型と胎生型で同時妊娠してしまっている光景があった。
深夜か早朝か、赤ゆっくりたちが眠っているうちにすっきりーしたのだろう。
「ゆゆーんかわいいあかちゃんだよぉお!…でも…あまりゆっくりしてないね…はぁ…」
「ゆふぅ…ここはあづすぎるんだぜ…あかちゃんにはつらいかもだぜ…」
「おとーしゃん…あちゅい…おにゃかへったよぉ…」
「ぴぃ…ぴぃ…おぼうしにょなかが…むれりゅんだじぇ…」
「おちびとあかちゃんのためにかりにいってくるのぜ」
なんとまりさがこの状況で狩りをするなどと言い出したことに、ぱちぇは驚く。
「むきゅ…かりって…なにをするきかしら…」
「わからないよーでももしかしたら…だっしゅつできるほうほうをみつけたのかも」
当然まりさ&れいむ組も箱の中である。まさか脱出の手段でも見つけたというのか。
まりさはぽーんぽーんと箱の一面へとむかいはねていき、
透明な壁を目にして行動を起こした!!
「ぐぞにんげん!!!!まりさにいますぐあまあまだすんだぜ!!!たくさんでいいんだぜ!!!」
叫んだ。
おそらくあれが狩りのつもりだろう…。
何気に呼び方がにんげんさんからくそにんげんに変わっている。家族に持ち上げられ増長したようだ。
「むきゅ…ばかね」
「ばかなんだねーわかるよー」
2匹は興味を失ったが
「おまえらなんていったああああ!まりさはおうっじゃなんだぜ!くそにんげんもいうこときくはずだぜ!いますぐあやまってまりさにひれふすんだぜ!」
まりさに聞こえてしまったようだ。
ガソリンに火をつけたかのように、激しい反応をするまりさ。
「むきゅ…だってそれはかりじゃなくて、ものごいっていうのよ。おばかさんね」
「にんげんさんにかなうわけがないよーわかるよー」
「ゆがああああああ!!!あやばれっ!!!まりざはばがじゃないっ!
まりざはぐぞにんげんよりつよいっんだあああ!いま゛どげざしだら!みなごろじでゆるじてやるっ!!ぜひゅーぜひゅー」
まりさはぱちゅりーたちに体当たりしようと、箱の面にぶちあたる。
当然箱はびくともしないし、ぱちゅりーたちは冷ややかな視線を向けている。
一方、れいむは
「まりさぁすっごくいさましいよぉ、さすがれいむのだーりんだね!」
などとまさにスイーツ(笑)な台詞を吐きうっとりしていた。饅頭のくせに。
そういや和風スイーツって特集あったな…素直に和菓子って言えないのかと。
『おはよー糞饅頭ども、今日もゴキゲンだなお前ら』
まりさは俺の姿を見ると、おさげで片目を隠し、尊大な口調で…
「ゆっくりぃまりさがめいっじる…んだぜ!あまあまもってくるんだぜ!それとこっからだすんだぜ!あつすぎるんだぜ!」
などとのたまった。
あ、なんか二期が駄目だった某アニメ見たくなってきた。
「ふぅっふぅっ…なににやにやしてるんだぜ!まりさはおうっじゃなんだぜ!いうこときくんだぜ!」
『あー、まーたまりさ様の強がり病か』
まりさ種は強気な性格だがストレスに弱く、どうしようもない状況で大きなストレスを受けるとストレスから中枢餡を守るために自身の記憶を改竄してしまう。
例えば「れみりゃを倒した」「人間をたおした」「自分は長だ」「ドスの側近だ」「森の王者だ」等といったことである。
しかし、だからと言って強くなるわけではなく、逆に喧嘩を売ってしまうのでストレスがどうのこうのの前に物理的に潰されるのでどうしようもない。
加えて強さを称える言葉に弱く、簡単に増長する。
この2つの特性によって、まりさ種は倍率ドン!さらに倍!!で死に急ぐのだ!
…ってなぜ逃げる能力を高める方向に進化しなかったのか。
ストレスに弱いなら逃げきってからゆっくりストレス解消すりゃいいものを
ちなみに1つの群れから、10匹ほどまりさ種を拉致っていじめたら、その内8匹が「まりさはもりのおうじゃなんだぜ」などと言い出した。
なんと王者(笑)の多い群れだろうか。
格闘技みたいに階級別制度でも敷いているのだろうか。
『っていうか、ガキつくってんじゃん。あっぽだなーこいつら…えーと16個点灯ってことは…追加赤ゆ8匹か。ほーおまえらおちびちゃんいっぱいだなー』
丁度2倍、気温が上がる速度も丁度2倍だ。
何考えておちびちゃん作ってるんだろう…こいつらも動画見たよな?
「ゆひぃゆひぃ…ゆっへん!おちびちゃんいっぱいだと、けほっけほっ…ゆっくりできるんだよ!」
褒められたと思ってれいむがそのお腹と茎を見せつけるようにふんぞり返る。
「あかちゃんいっぱいだと…げほっ…おなかすくんだぜ!…ごはんさんけほっ…よこすんだぜっ!」
『そうかーなるほどなぁ…たしかに子沢山だとお腹へるよな』
「ものわかりのいいぐぞにんげんだぜ!まりさたちはきのうからなんにもたべてないんだぜ!!さっさとあまあまだすんだぜ!!」
『よし!話はよくわかった!』
「ゆふぅっゆふぃっ…ものわかりがいいんだぜ…どれいにしてやってもいいんだぜ!!!まいにちまりさのうんうんをたべるちゃんすをえるけんりをやるんだぜ!!」
『ところでさーとくっべつっなエサとか欲しくない?赤ちゃん元気になるよ!』
「ゆっ?それちょうだいね!あつくてあかちゃんげんきないよ!ゆふぅー…」
確かに茎に実っている赤ゆっくりの顔は辛そうな…じゃなくて、おもしろい顔をしている。
口を顎が外れんばかりに開いて舌をだらーん…パシャッ…おっとつい写メ撮っちゃった。
「かってにしゃしんさんとらないでね!ゆふぅ…でもとくっべつなごはんさんくれたら…ゆるしてあげるよ!」
俺は今までと同じゼリーを3個、色の違うゼリーを2つほど投入した。
『はははごめーんねっ。昨日と違うゼリーはれいむ用のだよ!じゃ、ゆっくりしていってね!』
「ぐぞにんげん!!あまあまをよこすんだぜええええええええええええ!げほっげほっ…」
「またまずまずだじぇ…」
「いもむししゃん…たべちゃい…」
「ゆぅ…これがとくっべつ…なごはんさんなの?むーしゃ………」
れいむが1個ゼリーを口に含むとピタっと動きがとまった。
「れいむ?どうしたんだぜ?」
「「おきゃーしゃん?」」
「し…し…し…ししししししししし…」
「「「し?」」」
「しゃあああああああわしぇえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
しあわせーの大音量が箱に…いや、部屋中に響く。別の箱のちぇんやぱちぇ共も何事かと見つめている。
「しあっしあっしあ!!しゃあああああああわしぇええええええええええ!!!」
うっせえ…ちぇん&ぱちぇの箱にゼリーを投入。
「むきゅ…にんげんさん、あのれいむはなにをたべたの?」
『ゆグドゥネーム入りゼリー、要するにすんげーあまあまさん。砂糖の40万倍の甘さだとさ…たべたい?』
ちなみに有名なサッカリンで500倍らしい。
「いらないわ…よんじゅうまんばいってよくわからないけれど
あたまさんとしたさんがばかになるもの…おちびちゃん、あまあまにはちゅういしなきゃだめよ…あんなふうになるわ」
「わかったよー…あんなの…わからないよー」
うん、人間も40万倍の甘みとか怖くて手だせん。
ゆっくりでなくとも舌がバカになる。
しっかし甘いものをゆっくりにとって麻薬になると認識してるなんて、ほんと賢いな。
親子はれいむに視線を向ける。
そこには
「ゆぴぴぴっ!しゃーわっ!しゃーわせっ!しゃーわせっっ!」
「げほっ…れ…れいむ!おちつくんだぜ!げほっ」
この世のものではないほどの甘さを味わい、熱された空気を吸うことを気にもせず大声で叫ぶれいむがいた。
白目をむいてうれしーしーを垂れ流し、もみあげをぴこぴこぴこぴこと超速で動かすれいむの顔にはわずかな知性すら感じられない。
茎の赤ゆっくり共もしあわせーを吸収し大きなっているが…その顔はにへらと笑っており、逆にゆっくりできない。
「けほっ…おとーしゃん、まりしゃもたべちぇいい?」
「ぜっだいだめっなんだぜ!げほっ!これはどくなんだぜ!」
いえ、あまあまです。規格外ですが。
「でみょ、おきゃーしゃんは、しゃーわしぇっていっちぇるよ…れいみゅがみゃんできにゃい!
むーちゃ…むー…しゃ…しゃ…しゃ…しゃわわわしぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!ゆべっっっ!!」
あ、すごい、れいみゅちゃんがうれしーしーでぶっとんで天井に激突した。
「れいむにのおちび!!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!」
「しゃぁわしぇ…しゃ…わ…し…ぇ……」
「ゆぴぃ…れいみゅがえいえんにゆっくりしちゃったのじぇえ!ゆわああげほげほげほっ!けほっ!
最後の言葉の定型句も言えてないし。
つーかうれしーしーで飛ぶなんて…これが本当の天にも昇る気持ちってやつっすか。
今度、【赤れいむは空をとぶ】なんて絵本書くかな。
メモメモっと…えーと構想は…あーしてこーして…
「にんげんさん!にんげんさん!むきゅ!」
「むししないでねー!きいてねー!」
おっと、ちょっと考えこんでた。
『なにかな?』
「むきゅ!にんげんさん…このひかりさんがひとつのとき、いきのこったこをたすけてくれるのね?」
『ああ、助けてやるとも』
「やくそくだねー!」
『約束だ』
「むきゅ…ちぇんおねーしゃん…おわかれよ…」
「げんきでいきていくのよ…ちぇんにのおちびちゃん…」
「わかってねー!ちぇんにのおちびはみんなのきぼうなんだよー!つよくいきてねー!」
「ゆわあああああああん…わかるよーわかるよおぉぉおお!」
「むきゅ…さぁ…せーーの」
「「「おたべなさい」」」
父ちぇん母ぱちぇ赤ぱちぇがそれぞれ真っ二つになった、これが他ゆんへの思いやりで発動できるゆっくりの秘技「おたべなさい」。
知識を赤ちぇんに対する最後の贈り物としたのだ。
点灯してるランプはひとつ。
『あっぱれあっぱれ。で、ちぇん。脱出するか?今なら出してやるが。』
赤ちぇんは体としっぽをふりふりして言う。
「わきゃりゅよーでもちぇんは…みんなをむーちゃむーちゃしなきゃいけにゃいんだよー」
『そうかー残念だな、まぁごゆっくり』
赤ちぇんは両親と姉妹の体をむーちゃむーちゃと食べ始める。
その記憶餡は赤ちぇんに受け継がれ、生きていく糧となるだろう。
2時間後
さてさて、どうなったかな?
赤ちぇんは一心不乱に「おたべなさい」×3の始末をしている。しばらく放置でいいだろう。
で、まりさ&れいむの箱は…そろそろかなりの暑さになってるはずだが…
おっ、赤ゆっくりが生まれそうだ。
通常2日程度茎で成長するはずだが、母体が異常事態をおこしてるからかわずか数時間という早産だ。
「ゆひぃ…ゆひぃ…うまれるの…はやすぎるんだぜ…ゆっくりするんだぜ…」
赤ゆっくりが身をゆすり茎から離れようとする
「ゆひぃ…まりさがうけとめるぜ…」
「いもーちょが…けほっ…うまれるんだじぇ?」
家族が生まれそうな赤ゆっくりを気にする一方でれいむは、ただただ枯れた声で「しあわせー」を繰り返すのみ。
完全に理性は消えていた。
赤ゆが茎から離れる!
尊い尊い(笑)ナマモノの誕生だ!
ぽとんぽとんと、茎から赤ゆっくりが落ちる。その数5匹。
おかざりは小さく髪の毛もあまり生えていない…明らかに未熟ゆだ。
未熟ゆはぷるぷる震え、声を揃えて第一声
「しゃわしぇえええ!しゃわわしぇえ!」
「ゆ゛?ゆっぐりしていってねだぜ!ちゃんとあいさづするんだぜ!ゆひぃ…ゆひぃ…」
「けぽっけぽっ…おちょーしゃん…いもーちょたち…ゆっぐりできにゃいじぇ…」
「しゃわせー」「しゃばー」「しゃばぁ」「しゃわぁ…」「しあーわしぇー」
目に知性の光は全く無い。
餡子の遺伝で親から基礎知識等を得るそうだが、れいむのしあわせーですべて塗りつぶされたらしい。
この未熟ゆにはしあわせーしか詰まってないのだ。
『まりさーしあわせいっぱいなおちびちゃんが生まれたな!よかったね!』
「じじい!ごんなおちびっ…ゆっぐりじてないんだぜ!なんで…ごほっごほっ…なんでごんなごどにっ…いだっ」
まりさの後頭部に、赤ゆっくりがぶつかった、続けて2度。
胎生妊娠でれいむのまむまむから射出された赤ゆっくりだ。
こちらもすべて未熟ゆ。
『第二弾おめでとー』
「ゆ゛…ゆっくりしていっでね!だぜ…」
「ゆっくりしちぇいっちぇね!」
まりさと赤まりさは新しく生まれた3匹に声をかけるが…
「しゃわーしぇー」×3
「こっちのおちびもおかしいんだぜ!ゆっくりしていっでね!ゆっぐりじでいっでねえええええ!げほげほっ…のどざんがあづいんだぜ…」
「けぽっ…いもうちょたち…ちゃんとあいしゃつするんだじぇ…ゆっくりしちぇいっちぇね…だじぇ…まりしゃはおねーしゃん…だじぇ…」
未熟ゆたちは生まれ落ちた時の姿勢のまま口足らずにしあわせーと言うのみ。
体を動かす機能すら【しあわせー】によって消去されてしまっているのだろう。
『ちょっとおまえら、これオモシロすぎるだろ、しあわせー』
「ぐぞじじい!おばえの…げほっ…おばえのぜいで!べんなおぢびがうばれだんだぜ!」
『まぁいいじゃん、生まれてからずーっとしあわせーでさ。まりさもしあわせー好きだろ?おちびをしあわせーにしたいだろ?』
「ごんなじあわせーはじあわせーじゃないんだぜ!」
『まりしゃちゃんはしあわせーになりたい?またゼリーさんあげるけど?』
「い…いやなんだじぇ…こわいんだじぇ…」
『遠慮するなよーほーら、あまあまだぞーしあわせーだぞー』
ゆグドゥネーム入りゼリーを投入してやる…が、まりさが踏みつぶしてしまった。
「おちびに…ぜはぁー…へんなものあげるんじゃ…ないぜっ…」
『でもしあわせーだよ?主に俺が』
「ゆひぃ…じじぃのじあわぜなんで…どうっでもいいんだぜ…」
『俺もお前らのしあわせーなんてどうでもいいから、おあいこだね!あ、赤ちゃんももう駄目だね短いしあわせーだったね!』
成体でもまいる暑さだ。
虚弱貧弱無知無能な未熟ゆが生き残れるはずがない。
「しあわせー」といいながら干からび黒ずんでいっている。
こんなに辛いはずの環境なのに、ここまで幸せに死にゆくゆっくりを見たことがない。
痛みや辛さを感じなくとも、感情はしあわせーであろうとも、死の足音は止まらない。
とうとう未熟ゆの最後の一匹が息絶えた。
彼女らは「しあわせー」しか知らず、その他に何も得ず、死んでいった。
「おちびがあああああげぼっぉお!」
とうとうストレスで限界がきたのかまりさは激しく餡子を吐き出す。
「おちょー…しゃん…あんこしゃん…はいちゃだみぇだじぇ…ぺーろ…しあわせー…ぺーろ…しあわせー」
まりさをぺーろぺーろするが、餡子のあまさについしあわせーと口にでてしまう。
それが命運を分けた。
「ぐぞちびぃぃい!まりざのあんござんだべるながあああ!じあわぜえええええっでいうなああああ!!」
赤まりさを帽子の縁で殴打する。何度も何度も何度も。
「ゆびぃっいじゃいっおちょーしゃんがぶっちゃー…ゆぴぃっ…やべっ…やべろっ」
え?ブッチャー?黒い魔術師?ヒールレスラーとかよくしってたなーお前、フォークでいじめてやろうか。
「あんこしゃんがっ…もりぇりゅっ…げしゅおやぁあ…しにぇ…」
「お゛やをげすっていうなあああああ!!げすちびがあああ!!」
まりさは赤まりさを半分に噛み千切った。
「ゆぴっ…もっちょ…ゆっ…」
言い終わる前に、まりさはもう半分を噛み潰した。
「むーしゃむーしゃ!!せいっぜいまりさのちにくっになるんだぜ!」
ペッっとおぼうしを吐き出し、踏みつけた。
ランプは6つ、まりさと壊れたれいむしか生き残っていない。
まりさはれいむににじり寄った。
3時間後
『エサの時間だよー』
ゼリーを投入する。
「ゆっがぁ…あづいんだぜええ!ざっざとごっがらだずんだぜ!ぞんなまずいごみいらないんだぜ!」
『でもおなか減ったでしょ?』
「まりざはあまあまたべてるんだぜ!」
んー?
よく見ると、なんぞれいむの周りに未熟ゆのお飾りみたいなちっこいのが沢山転がってる。
結構な量だ。以前死んだ未熟ゆの数より遙かに多い。
それにれいむもなんかお腹が膨らんで…妊娠してるのか。
「ぞろぞろでぎあがるじがんなんだぜ…ゆりゃっ」
そう言いながらまりさはれいむに近づき、体当たりをかました。
「ひゅーっ…ひゅーっ…」
偶然れいむの口が開くと、引き千切られた舌が見えた。
『れいむの口どうしたんだ?』
「やがまじいがらだまらぜだんだぜ!」
れいむのまむまむから、ドロドロと餡子やできかけのおかざりや寒天などが流れでてくる。それらは、未熟ゆのパーツ…。
ソレをまりさはズゾゾゾオッっと音を立てて啜り、おかざりだけ、ゆべっ…と吐き出す。
『まりさ、しあわせー?』
「ゆ…ゆがあああ!!!まりさはぞのごとばがだいっぎらいなんだぜ!ぎぎだぐないんだぜ!」
しあわせーと聞いた瞬間顔を鬼の形相にし吠える。
まりさはしあわせーアレルギーになってしまったのだろうか。
「あ゛ぁー!あまあまだべだらよげいのどざんがかわいだんだぜ!じじい!おみずざんもっでごい!」
なんだろうか…この気分は…
とりあえず、ゆ虐部屋から飛び出し…
この興奮を、ゆイッターやゆログで記事にし、ゆ虐友に電話で伝えた。
え?グロさにショックうけたんじゃないのかって?いやいや、ねーよ。
なんだかんだやってるうちに夕方に。
ゆ虐部屋に戻り、とりあえず気温上昇によって死にかけまりさをラムネで眠らせて回収。
しあわせ嫌いでゆっくりを食べるのが大好きなまりさが居ると言ったら、引き取りたいというゆ虐友が現れたので売っぱらうことにした。
このまま殺すのも良かったが、金はほしい、切実に。
れいむ?
あー…狂っちゃってるし、もうどうでもいいや。
手動で温度を最大まで設定する。
ばいばいれいむちゃん!
焼け死んでね!
そしてちぇんの箱
「にんげんさん!もう食べ終わったよーここからだしてねー」
『あ、無理』
「わからないよー!!約束だよ!わかれよー!」
『ああ約束だよ』
「じゃあだせよー!わかれよー!」
『おまえがわかれよー』
そう言ってランプを指さす。
点ってるランプは…2つ。
『俺は、ランプがひとつの時に生き残った子を助けるっつったんだよ』
「……なんでひかりさんがふたつなのおおおおおおおおお!!!??わがらないよ゛ーーーーーーーーー!!!!!」
わからないもくそもない。
同族3匹を食って、急成長したからだ。なにげに知能も吸収して赤ゆ言葉も抜けてるのもすごいな。
すでに赤ゆっくりどころか大きめの子ゆっくりぐらいの大きさになっている。
というか、もともとおたべなさいとはそういうものなのだ。
厳しい自然の中で食糧不足で追い詰められた時、自らを食料化するとともに子供を急成長させ能力を高めるゆっくりの秘技。
それがおたべなさい。
そしてセンサーはゆっくりの餡容量を感知する。
赤ゆっくりはランプ一つ。大人ゆっくりはランプ3つ。じゃあ子ゆっくりは?
2つだ。
そう、この箱は…「おたべなさい」をしたとき赤ゆっくりに自らを食べさせると脱出できない…家族の愛情が家族を殺す仕組みなのだ。
赤ゆっくりだけを残して他は死ぬ。ここまではいい。
動画を見てここまで攻略法をきっちり固めた父ちぇんと母ぱちゅりーの覚悟と賢さは認めてやるよ。
だが、それをその場で食べることで、生存フラグはポッキリ折れる。
まるで数十年かけて何度も作り直し奇跡に奇跡を重ね完成した会心の出来の壺が、些細な不注意で割れるようにあっけなく。
嗚呼、おたべなさいをして赤ちぇんだけ残ったその時なら、外に出してやったのに!
おたべなさいをした家族を食べるにしても、脱出してから「かぞくをそとにだしてねー」とでも言えばよかったものを!
そこまで賢ければ、敬意を示し、家族を食わせて逃がしてやったのに!
こいつら一家は順序を間違えた!
おお おろかおろか!
セーブ&ロード?できないよそんなことは!
すべて後のカーニバルなのさ!
『…中身の半分ほどを吐き出せばランプ一個にはなるんじゃないかなー、でもそれってゆっくりの致死量だけどねー』
「わがらないよー!わがらないよーーーーーーーーーー!!」
『じわじわ死んでいってね!わかれよー!ではっ』
おどけた調子でキメ台詞!
『GAME OVER!!』
俺は虐待部屋の扉を閉じた。
あとがき
…テンションに任せて書いたらひどい事になった
本当に読みにくかったでしょう
お兄さんにビキィッってきた人もいるのでは?w
今回のテーマは「熱殺」、ただし「足焼き」とは違った方向でやりたかったのです。
でもなんか色々付け足しすぎたなー書いてるうちに色々思いついて…
削るのも作者の技量と勇気!削った分で別のSSを書けばいい!…んですけどねw
前回も今回もちょっと道具がごちゃごちゃあったので、今度はシンプルな路線を書きたいかなぁ
今回はちょっと某映画に影響されてますねw
ゆグドゥネームの元ネタはまんまラグドゥネーム(同量の砂糖と比較して22万倍~30万倍に達するらしいです)なわけですけど
ぶっちゃけそんな甘味料甘さ通り越して苦味になるんじゃ…ってつっこみはナシで…ナシで!!!
byトンネルあき
でした
過去作品
anko3866 れいむの超母性
いじめ 虐待 妊娠 家族崩壊 親子喧嘩 同族殺し 共食い 番い 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ 透明な箱 現代 虐待人間 独自設定 うんしー 正直詰め込みすぎかもです。
・ゆ虐です
・悪文です、特にゆっくりの台詞は読み辛いのを覚悟で雰囲気重視です
・虐待お兄さんが非常にキモいです
・ゲスも何もしていないゆっくりもひどい目にあいます
・既存の設定を無視してるかもしれません
・正直センスがないほどのご都合アイテムが出てきます
・いろいろ気にしちゃう人は回れ右で
【灼熱ボックス】
こんな経験はないか?
君は攻略本を読みながらゲームをプレイしてる。
スラスラプレイできるはずだ。だってどんなイベントが起こるのかわかってるはずだからね。
でもどういうわけか、起こるはずのイベントが起きない。
攻略本を穴が空くほど読み込むと、遙か昔にフラグを取り残していましたor間違ってフラグ折ってました…だとか。
当然当時のセーブデータはありませーん。全ては後のカーニバル!
そんな経験。
…え?ない?お前が餡子脳なんだろって?そもそも最近はネットで攻略見るって?
どぼぢでぞんなごどいうのぉぉぉぉお!!!!
とにかくこれはそんな虐待だよ!ゆっくりみていってね!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺は布をかけられた箱の横に立ち、笑顔で口を開いた。
『やあ、俺は虐待お兄さん!ゆっくりできない人間さんだよ!
ちょっとじっくり虐待をしたいと思って、魔改造ボックスを用意したよ!
ゆっくりども!ちゃんと聞いてね!
・ベースは加工所製透明な箱だよ!むだな体当たりはやめてね!あんこもれちゃうよ!
・時間経過によってゆっくり箱内部の気温が上昇していく。大体100度近くまで上げることができる。ゆっくりどもは暑すぎてしぬよ!
・箱内部に設置した【ゆっくりセンサー】によってゆっくりの数や生体餡容量を感知し、対応した数だけ接続された棒についたランプが点灯する。
たとえば大人ゆっくりだと3つ、赤ゆっくりだと1つ点灯する。
生体餡容量で感知するので餡子吐き出して縮めばランプが消えることはありうる。ランプは30まで点灯できる。
早い話がてめーらゆっくりの数と大きさで光の数が変化するよ!
・点灯してるランプの数に比例して気温上昇の速度が早くなる。
ゆっくりが多いとすごく早く暑くなるよ!
・天井の装置をいじることで蓋を開けずエサを投入できる。
狩りをしなくていいよ!よかったね!
・気化した水分は外部に設置したボトルへ逃すことができ、箱内部を乾燥させることができる
よかったね!怖いお水とおさらばだよ!カビさんも生えないよ!多分!
っとこんなところかな。すっげー金と手間かかったよ!今月の給料ぶっとんだよ!給料日までどうしよう…』
俺はメモを読み上げると、コップを手に取り喉を潤す。
『さーて、この箱の中に居るのは長まりさ一家でーす!!みなさんはくしゅーーー!』
言いながら布を取り除く。
箱の中はアクリル板で4区画にわけられており、それぞれにまりさ れいむ 赤れいむ 赤まりさが入っている。
どいつもこいつもヨダレ垂らしてドリームランド探検中だ。そのまま発狂したらいいのに。
『…あららー長まりさ一家は寝てるようですねーおきろや!ド饅頭!』
箱を揺すって痛ぶり起こす。せっかく箱の説明をしてやったのにという気持ちもあり、激しく揺する。
饅頭どもはコロコロ転がり、目が覚めたようだ。
「ゆがああああああああ!なんなんだぜ!まりささまのすーぱーすーやすーやたいむをじゃまするなあああ!」
「なにがおこったの!じしんさん!?」
「ゆぴっ…まりしゃのちょうちょしゃんは!?」
「いちゃいよぉ、おもにれいみゅのかおがいちゃい…」
『やっほーおはよう!なんでそこにいるのか覚えてる?』
「ゆっ…そうだ!くそにんげんのひきょうなてでとじこめられたんだぜ!まりささまはおさっ!なんだぜ!ここからさっさとだすのがみのためだぜ!」
「れいむはおさふじんなんだよ!やさしくしなきゃいけないんだよ!ぷんぷん」
「「れいみゅ(まりしゃ)!ちからをあわしぇりゅよ!ゆにぞんぷっきゅぅうぅぅ!」」
『うわ…ゆにぞんぷっくーうざすぎ……お前たちには、毎日エサを3食あげます!他はなーんにもあげませーん!』
「えさじゃないよ!ごはんさんだよ!ていっせいしてね!」
おさふじんのれいむちゃんのプライドを傷つけちゃったみたい!かっわいーね。
『えさで十分だよ。ていうか、エサって言葉すら上等すぎてもったいないよ、ゆっくりなんかにはさ。
ゆっくりはうんうんでも食ってりゃいいんだよ。』
ゆっくりは無駄にプライドが高い、ほんっとうに無駄にね。どれぐらい無駄かっつーと、男の乳首に生える毛ぐらい無駄。
ごめん嘘。乳首の毛の方がまだマシだ。
乳首に毛があっても死なないが、ゆっくりにプライドがあったところで身を滅ぼすだけだし。
「ゆっぴいぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!じゃあぐぞにんげんのごはんさんもえさっていうよ!」
『じゃあ、ゆっくりのたべものはこれからうんうんって呼ぶね』
「ゆっがあああああああああああ!!!ぶざげるなああああ!!!」
『こっちは大真面目に言ってんだよ、巫山戯た不思議饅頭のくせに他人にふざけるなとか言ってんなよ』
「まんじゅうさんじゃないぃぃい!ゆっぐりだぁあああ!!!」
『ゆっぐり?』
「ゆっぐりじゃない!!!ゆっぐりぃぃぃ!」
『はいはいゆっぐりぃぃぃゆっぐぃぃぃ』
れいむがわめいているが、無視して天井の外側の装置をいじって透明なゼリー状のエサを4区画に1塊ずつ落としていく。
ゆにぞんぷっくーしやがった赤ゆっくりどもには頭の上に落としてやった。
ゆぴゆぴ言ってゼリーと戯れている、かわいーね!
……あー潰したい。
ちなみにこのゼリーは10グラムの粉末に対して1リットルの水に溶かして使うことができるゆっくり用のエサだ。
栄養価は【とりあえずゆっくりが生きていける程度】であり、不味いしストレスの解消にもならない。
食感も悪い、なんか変な粘性があって…こう…喉に絡む。
話を戻そう、このゼリーはゆっくりの中身に溶け込みうんうんにならないし、虐待ゆっくり用のエサとして陰で人気ではある。
価格もすごい。10㎏につき100円て儲けあんのかと。
…給料日までコレで生きられるかな俺。
これを数倍に薄めて使うことで、なかなか死なないが徐々に栄養失調になっていく…って虐待を楽しんだりできる。
だが逆に、この遊びでは500mlの水に20グラムを溶かし込んだ非常に粉っぽいゼリーで楽しむことにする。
なぜかって?
「ゆぅ…これごはんしゃんにゃの?みちゃこちょにゃいよ?」
「むーしゃ…むーしゃ…げろまずー」
「こなっぽいよ…なんか…もそもそさんだよ…」
「くそにんげん!こんなものじゃなくてちゃんとしたごはんさんをもってくるんだぜ!!そしたらここからさっさとだすんだぜ!」
粉っぽいほうが、不味くね?っていう理由さ。すごい理由でも期待した?たんっじゅんでごめんねー!
『はい、みなさん満足できたようですねー、じゃあ、そこの棒を見てくれるかな?光が灯ってるよね。これは君たちの命の灯火だよ!』
そう言いながら箱の一角を外から指さす。そこには棒のようなものが突き立っており、8つの光がついている。
「くそにんげんがわけのわからないこといいだしたんだぜ…あたまおかしいんだぜ
…いのちさんはまりささまたちのなかにあるんだぜ。そんなひかりさんはかんけいないんだぜ
そんなことよりあまあまもってくるべきなんだぜ」
「ゆわぁぁぁ…なんだかとってもゆっくりできるひかりさんだね…」
「れいみゅのたきゃらもにょにしゅるよ!」
「まりしゃも!まりしゃも!」
『れいむ!まりさ!命とか魂ってなんだと思う?』
大声が響く。
「ゆっ?いのちさん?すごくゆっくりできるとおもうよ!たいっせつだよ!」
「まりささまはあついたまっしいさんをもってるんだぜ!くそじじいとはちがうんだぜ!」
『そうかそうか、でな、君等の命が尽きたら、そこの光も消えるんだ。光が最後の一つになった時に出してあげるよ』
「「「「ゆ?」」」」
よくわかってないようです、ま、いいや。
『あと、てめーら不思議饅頭如きが命とか魂とか語るのは一種の冒涜だからな。ゆっぐりぃぃぃ悔い改めてね!』
「ゆっがあああああああああ!どぼぢでぞんなごというのおおおお!!」
「ゆっくりだっていきてるんだぜ!たいっせつにしなきゃいけないんだぜ!」
『悔い改めろっつってんのに、なんでまだ命を冒涜すんのかなー。まぁいいや。おにーさんはごはん食べてくるね!』
・
・
・
・
「ゆぅ…あついんだぜ…」
「おなかも…へったよ…」
「ゆっきゅり…できにゃいんだじぇぇ…」
「れいみゅおにゃかへっちゃ…」
見ればすべてのゆっくりの体表には玉のような砂糖水の汗が浮かんでいる。
『やあ元気かい?えーっと…37℃か…』
内部の気温を確認する。
ゆっくりがゆっくりする適温は20~25度程度がベストと言われている。
夏場、気温の高まる都市部では、ゆっくりが干からびている光景がちらほらみられるだろう
つまり37℃というのはもうすぐゆっくりに死の足音が聞こえてくる段階である。
『まっ、まりさちゃんはあと2,30℃ぐらい上昇してもいいよね!だってさいっきょうの長だし!』
「だいじょうぶなわけあるかあああ!くそにんげん!あつすぎるんだぜ!ここからだせえええええええええ!!」
『だって暑くする仕掛けしてあるからね。当たり前さ』
「なにがあたりまえだあああああああ!!もっとゆっくりさせろぉぉぉお!!」
「のどしゃんがかわいたのじぇ…ごーきゅごーきゅしちゃいのじぇ」
「れいみゅも…ごーきゅごーきゅしちゃい」
『ははは、でもお兄さんは喉乾いてないよー!』
「くしょにんげんのこちょなんちぇきいてないんだじぇ…」
「ごはんさん…のおじかんなの?もっとたくさんでいいよ…それとおみずさんちょうだいね…おちびちゃんにもあげてね…」
『エサ…じゃなくてうんうんは今まで通りしかあげないよ!でも苦痛はもっとあげるよ!おちびちゃんはもっとくるしめてあげるね!』
「えさでもうんうんでもないぃぃい!ごはんさんっていってるでしょおお!」
そっちに反応すんのかよ、おちびちゃんのことにキレろよ!
『安心してね!ゆっぐりぃぃぃなれいむもちゃーんと苦しめてあげるから!』
「や…やめてね!そんなのゆっくりできないよ…!」
『そりゃゆっくりさせるために閉じ込めるわけないでしょ、れいむちゃんはアッタマわるいなー。じゃあ、またあとでねー』
「ゆっまってね!ごはんさんは?」
『うんうん?まだまだだよ、あと4時間後…つまりいっぱいだよ、すっごく後。』
「うんうんじゃな゛い゛!!ごはんざんだっていっでんだろおおおおお!!!」
「ごはんしゃんたべちゃいぃぃぃ!」
「れいみゅあみゃあみゃたべたいぃぃい!いましゅぐたべちゃいぃぃい!」
我慢知らずで食べ盛りな赤ゆっくりにとって、4時間我慢しろというのは非常に辛い。
「じゃあなんでここにきたんだぜ…まりささまにきたないかおを…みせるな…だぜ」
『まぁあれだ。様子見…いや、お前らをからかいにきたんだわ。ゆっくりしんでいってね!』
ゆっくりにはたまーに鋭く直接的な言葉の刃をぶっ刺してやると楽しい。
「ゆがああああああああああああ!!!ごごがらだせえええええええええ!!!」
「れいむじにだぐないぃぃぃい!!れいむはもっとゆっぐりするんだあああああああ!!」
「「ゆわああああああん!!ゆわあああああああああん!」」
ほらね。
簡単に大騒ぎ。
4時間後
一家の体は乾き始めてきた。もう汗の量も少ない。。
皆、口を開け、放熱のために舌をだらしなく出し、息と共に熱を吐きだそうとする。
「ゆふー…ゆふー…あつっすぎるんだぜ…おちびちゃん…だいじょうぶか…だぜ…?」
「ふーっ…ふーっぺーろぺーろしてあげるね…ぺーろぺ…とうめいなかべさんどいてね…ふーっ…」
「ぴぃ…まりしゃ…あしさんが…いたんだぜ…」
「ゆぴぃ…ゆぴぃ…れいみゅ…も…」
赤ゆっくりたちは重要器官である足が乾燥し、細かなヒビ割れすらできつつあった。
このままひどくなれば、二度と足を使うことができなくなるだろう。
野生において、それは死と同義である。
「ゆふー…あそこにおみずさんがあるのに…とうめいなかべさんがじゃまするんだぜ…」
まりさが透明な箱の外側に設置された水の入ったボトルを見つめて言う。あれも装置の一部で、箱の内部で気化した水分を集めるボトルなのだ。
『やあ!元気そうだね!うんうんの時間だよ!よかっちゃねぇええ!』
赤ゆっくりの口真似がなんか楽しくなってきた。からかうのにいいかもコレ。やっぱゆっくりは挑発の天才だわ。
「うんうんじゃないでしょおぉおお!ごはんさnげふっごほっ!ごほっごほっごほっ…げぼっ」
「ゆふー…ゆはー…れいむ…!あんこさんだしちゃ…だめ…なんだぜ…」
熱い空気を吸い込み、咽たれいむは咳とともに餡子を少量吐き出す。
『ははは、れいむ、まるでぱちゅりーみたいだね』
「わらいごとじゃ…ないんだぜ…!ゆふぅー…それと…みんなに…おみずさんを…あげるんだぜ…じじい…さっさとしろぉ…」
ギラッっとした目で睨みつける。さすが群れの長(笑)だけあるようだ。
『へぇ…そんな態度でいいのかな?』
「ゆふぅ…なにが…ふまんなんだ…ぜ…まりささまは…ゆはぁ…おさなんだぜ…」
『本当にそんな態度でいいの?そんなんじゃお水あげたくないなー。このままだとおちびちゃん死んじゃうよ?」
「ゆぐぅ…ふひぃー…おちびにおみずさんを…あげで…ぐだざい…」
『おねがいします…は?』
「ゆひぃー…おねがい…じまず…だぜ…」
『最初っからそう言っていればいいんだぜ』
「ゆぎぎぎぎぎ…」
すっげー歯ぎしりしてる。ギリギリうっせえ。
ボトルを取り外し…バカっぽい大声が部屋に響いた。
『ごーーーきゅ!!ごーーーーきゅ!!!しあわしぇええええええええっっぶはぁあああっ!!!…げほっ…けほっ…けほっ…変なとこ…はいった…』
「ゆがっ……!!!なんっで…じじいがっ…ふひぃーー…おみずさんっ…のんでるんだぜえええええええええっ!!!ごほっげほっふひぃ…」
「おちびちゃんに…ふーっ…おみずさん…ふーっ…あげてね…」
『え?なんで?』
「おちびが…えいえんにゆっくりしちゃうんだぜ…ここは…あつすぎるんだ…ぜ…」
『へーそーなのーすごいねー、そんなことはともかく、うんうんあげるね』
「そんなこと…じゃ…ないんだぜ…おねがい…だぜ」
「ごはんさん…あげてね…たくさんでいいよ…おみずさんもあげてね…」
もうれいむは俺のうんうんという言動に言い返す気力は無いようだ。
『今日はゼリーじゃなくて、とくっべつめにゅーだよ!あててごらーん』
「ゆっ…とくっべつ…だぜ?…ちょこれーとさん?だぜ?」
『ぶー』
「…けほっ…ふひぃ…くっきーさん?」
『ぶー』
「まりしゃ…ゆぴぃ…にゃんでもいいきゃら…あまあましゃんたべちゃいじぇ…けーきしゃん?」
『ぶー…あまあまじゃありませーん』
「にゃんにゃにょ…れいみゅは…ごーきゅごーきゅしちゃい…」
『ごーきゅごーきゅはさせませーん』
『正解はーー!乾パンさんでーーす!ぼーりぼーり』
1つ取り出してちらつかせてからかじる。
「かんぱんさん?ゆふぅ…なんなんだぜ?」
「ふぅーっ…くっきーさん…みたいだね」
「ケホッれいみゅゆっきゅりできちょう…」
「まりしゃもちゃべちゃい…けぽっ…けぽっ…ちょうだいにぇ…」
『どうぞどうぞ…しあわせーってしてね!』
乾パンを数個ずつ投入していく。
味気なく量の少ないゼリーでふしあわせーだったゆっくりたちは迷いなく乾パンに食いつくと…
「「「「ぼーりぼーり…しあわせー」」」」
よかったね!ゆっくりできるね!
いまだけはな!
「なかなかゆっぐりできるあじだったのぜ…ぜひぃ…ぜひぃ…」
「でも…のどざんががわいだよ…」
「だ…ぜ…」
「おみじゅ…ごーきゅごーきゅ…しちゃい…じぇ…」
「げほっ…のどょざんが…いーがいーがじゅりゅよぉ…」
一家は乾パンなんか食べた所為でより一層喉が乾いたようである。
『おにいさんもたべるよ!ぺーろぺーろ』
「ゆわぁ…そのきらきらしたの…けほっ…なんなの?ゆっくりできりゅにぇ…」
『氷砂糖だよーあまーい!お水もごーくごーく…しぃ・あぁ・わぁ・せええええええええええええええええええええ!!!!』
力の限り、しあわせーを見せつける。
「れいみゅも…こーりざとうしゃん…たべ…ケホッ…たいよ…ごーきゅごーきゅ…しちゃいよ…」
「おねがい…だよ…おちびちゃんだぢにおみず…」
「ゆげえ…じじい…おみずざん…よごすんだぜ…」
『しょうがないなー、まりさのその願いを叶えてやるよ!』
「ありがたいんだぜ…もう…のどさんがいーがいーがだぜ…」
透明なグラスに水を入れて持ってきてやる。
『じゃあ、おみずさんを……汚しまーす!』
そして絵の具のチューブを一本グラスの中にぶちまけた。
「「「「なんでおみずざんのべなぐじぢゃうのおぉぉぉ!?」」」」
『だって、まりさが「おみずざん…よごすんだぜ(キリッ」っていうから、お水さんを汚してみましたーってわけだけど?』
「まりざぁ…なんでちゃんどいわながったのぉぉお!?げひゅっ…」
「だっで…だっで…」
『かわいそうだから、今度はれいむのお願いを3つなんでも聞いてあげよう!…3つってわかるか?』
「わがるよ…ひとづ ふたづ みっづのみっづのことでしょ?…じゃあ゛っごごがらだしてねっ! あまあまとおみずちょうだいね! それがら…それがら…じじいはしんでね!すぐでいいよ!」
『はい、聞くだけ―叶えるなんていってませーん』
「ゆ゛っ…そんなのないよっ!!ずるっこだよ!」
ずるっこっつーか小学生レベルだよ!
…それでもゆっくりには高レベルか。
『っていうか4つも言いやがったてめーがずるっこだ!耳が腐るだろ!くそでいぶがっ』
両手で箱を掴み左右に一瞬激しく揺する。
「ゆわああああ!ゆべっ!いじゃいぃいぶべっ」
って具合の声が箱から聞こえる
一家は慣性の法則によって仕切り板や壁、そして床に数回たたきつけられた。
「れい…むの…ばかっ」
「おきゃ…しゃんにょ…ばきゃ…」
「れいむを…ばかっていうなぁ…」
「いちゃいよぉ…げほっげほっ」
『「じじいはしんでね」ってのがイラってきたからおまけしてやんよ!』
再度箱を揺らし一家を叩きつける。
『じゃーな。ゆっくりしていってね!』
「「ゆっぐり…じでいっでね…」」
「「ゆぴっ…ゆぴっ…」」
まりさとれいむはともかく、赤ゆっくりたちは「ゆっくりしていってね」をいう気力も無いようだ。
暫くして
「れいみゅ…うんうんしゃんしちゃい…」
「まりしゃも…」
食ったら出る。乾パンをお腹いっぱい食べた赤ゆっくり二匹は便意を催していた。
「ぜぇっぜぇっ…おちび、すみっこでやるんだぜ…くさいくさいになっちゃんだぜ」
「わかっちゃよ…うんうんでりゅよっ…いっぱいでりゅよ……でにゃいよぉ…」
「ゆふぅ…ゆっぐりだよ…うんうんたいそうおもいだして…ね」
赤ゆっくりたちはうんうんたいそうをしようとするが
「「かわさんがいだぐでにょーびにょーびでぎにゃいぃぃい!!っけほっ…けほっ…」」
通常赤ゆっくりはうんうんたいそうで体内の古い餡子の排出を促すのだが、乾燥した皮が突っ張りのーびのーびできないようだ。
「おちびちゃん…のーびのーびでぎないなら…けほけほっ…こーろこーろしてごらん」
「「こーりょ…こーりょ…」」
体が硬くなりつつある二匹はぎこちない動作でこーろこーろ転がる。
それでもしばらく続けるといくらかの効果はあったようで…
「「うんうんでりゅよっ…いっぱいでりゅよ!うんうんしゃんもおでか…いじゃいいいいいいいいいいい!!おぼにあにゃるさんがいだいいいい!!!」」
「おちび!ゆっくりだぜ!ゆっくりするんだぜ!」
「「あにゃるざんいじべないでえええ!!!う゛んう゛んざんおでがげじないでえええええ!!」」
「おちびちゃん!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!」
あにゃるからうんうんが頭を出しているが…乾燥であにゃるの柔軟さがなくなり、うんうんも硬くなった所為であにゃるが切れてしまったのだ。
人間でいうところのキレ痔みたいなことになってるわけだが、痛みによわいゆっくりにとって、デリケートな部分の痛みは凄まじい激痛として感じられるだろう。
赤ゆっくりであればなおさらだ。
れいむは我が子が予想外の自体で苦しんでいることに混乱しアクリル板をぺーろぺーろしている。
「「いだい!いだい!いだい!いだい!!うんうんざん!あにゃるざんにいだいいだいじないでえええ!!」」
やがてぼとんとうんうんが排出される。
「ゆぴぃっ…ゆぴぃっ…れいみゅにょ…きゅーとなあにゃるざんがぁ…」
「ゆわぁぁあ…じゅーきじゅーきしゅるよぉ…ゆぴぃ…ゆぴぃ」
だが、あにゃるをズタズタにする痛みは、あまりにも大きかったようだ。
『おーおー、うんうんしたのか。元気があってよろしい!』
「じじい…おねがいだぜ…おちびたちをたすけてやってほしいんだぜ…」
『えー、でもほら、すごくゆっくりしてるじゃん。ゆぴーゆぴーいびきかいてゆっくりおねむしてるよ』
赤ゆっくりはゆっくりおねむどころか、衰弱して動く気力が無いだけだ。
「どこが…ゆっぐりしでるんだぜ…あにゃるさんもさけて…がわいぞうなんだぜ…」
『ユニークでいいじゃん、個性個性。」
「せめて…うんうんをかたずけてあげてほしいよ」
「そうだぜ…おねがいだぜ」
『たべれば?』
「「ゆ?」」
『だから、むーしゃむーしゃしたら?って言ってんの』
「うんうんはたべものざんじゃ…ないんだぜ」
「ばかなのっ…げほっげほっ…しぬのっ?」
『死ぬのはおまえらなー。それよりエサ…じゃなくてうんうん投入するね!』
区切られた4匹それぞれのスペースにゼリー状のエサが落ちる。
赤ゆっくりたちの分は、うんうんの上におとしてやった。
赤ゆっくりたちは匂いを嫌がったが、やがて空腹に負け匂いを我慢してゼリーを移動させた。
「むーちゃ…むーちゃ…まじゅい…でも…しゅこしひんやりなんだじぇ…」
「おちびちゃん…ゆっくりしてね…ゆっくりだよ…」
赤まりさは不味くとも少し水っぽさのあるエサに多少気力を持ち直したようだ。
一方赤れいむは
「ゆぴっ…ひんやり…ゆぴっ」
ゼリー状のエサを食べずに頭をつっこみ、裂けた悲惨なケツをもるんもるん振っている。
虐待お兄さんとしては、思いっきりパチーンと叩きたい。
ゼリーが赤れいむのからだを冷やしてくれていて気持ちがいいのかもしれない。
「れいむにのおちび…ちゃんとたべなきゃだめ…なんだぜ…」
それから30分
「ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…」
「ぜはぁ…ぜはぁ…れいむにのおちび…いいかげんにたべるんだぜ……」
赤れいむはゼリー状エサに頭を突っ込んだまま…
「ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…」
「ふぅー…おちびちゃん?」
「おちび?」
「ゆぴっ…ゆぴっ…ゆぴっ…………………………」
「おちびちゃん!!おちびちゃん!!おへんじしてね!!!!おちびちゃん!!!」
「おちび!!へんじをするんだぜえええええええ!げほっげほっ!おぢびぃ!」
永遠にゆっくりした。
「おちび…えいえんに…けほっ…ゆっくり…しちゃったのぜ…!!!??」
「れいみゅ…どうちたんだじぇ?れいみゅ?」
『おほっ!赤れいむが先に逝ったかー』
「おばえのぜいだぜっっ…ごひゅー…ぐぞっじじいっ…ごひゅー…ゆっぐりじないで…じねっ…」
「おちびちゃん…おちびちゃん…にんげんざん…おねがいだよ…おぢびじゃんをとむらっであげでね…」
『はいはい、なーむー、これで満足?よし、おっけー』
「いいわけあるがああああっげほっ」
「ぴぃ…おきゃー…しゃん…ぴぃ…れいみゅどうしちゃったんだじぇ?」
「…れいむにのおちびちゃんはね…ぜぇぜぇ…おそらのうえのゆっくりぷれいすに『そんなもんないんだじぇー』」
れいむの言葉を遮ってやる
赤まりさの声マネで
『まーりーしゃーちゃーん、れいみゅはうんうんいかのごみくじゅになっちゃんたんだじぇー!』
「ぜはぁっ…おちびはっ…ごみくずじゃ…ないんだぜ…!」
『ごみれいみゅは、もうにどとざつおんおうちゃも、おどりも、にょーびにょーびもこーりょこりょもできない、ほんっとうのごみになったんだじぇー!』
「れいみゅは…ほんちょうに…もううごかにゃいんだじぇ?もうおうちゃも…きけにゃい…んだじぇ…?」
「じじぃぃい!だまるんだぜっ!!!げほげほげほっ!!」
『そうだじぇー!そんでーまりしゃちゃんももうすぐそうなるんだじぇーーーー!!!』
「ゆわぁぁぁぁぁけほっ!!けほっ!!けほ!!けほっ!!げばっ…!!!やじゃやじゃっ…まりしゃ…ごみしゃん…けほけほっ…なりたくにゃい…けほっえれえれ…」
「おちび!!ゆっくり…だぜ!あんこさんはいちゃ…だめだぜ…」
パニックに陥り泣き叫び、いくらか嘔吐してしまう。
「まりさにのおちびちゃん……れいむにのおちびちゃんのぶんまで…ゆっくりしよう…ね」
『いや、ゆっくりさせないからね?そんなことより、コレみてよ』
棒を指さす。
ランプの点灯数が8つから7つに変わってるのだが…
「ゆ゛?なんなのぜ…そんなもんに…かまってられないんだぜ…」
「ひかりさんが…なんなの…」
『あーゆっくりは頭悪いから面倒臭いなぁ!!!おにいさんいーらいーらだよっ!』
スタート前に撮った写真を見せてやった、バカ面して眠ってる長一家が写っている。
写真で点灯してるランプは8つ
現在の柱のランプは7つ
「「ゆ?」」
『ほら!写真の方より光の数が減ってるでしょ?』
「よくわからないんだぜ…?くそじじいは…げほっ…なにをいってるんだぜ」
『ええええええええええええええええええええ!!!???どんだけ頭悪いのバカまりさ!れいむはわかるよね?』
「ゆはぁー…しゃしんさんの方が…たくさん?」
『はいよくわかりました!さすがごうよくれいむちゃん!バカまりさはバカだね!』
「ゆぎぎぎぎぎぎぎ!!!だからなんなんだっ…ぜ…ぜはぁーーぜはぁーー」
プライドをズタズタにされたまりさは呼吸も声も荒げて怒鳴る。
『最初に言っただろー。ランプがひとつになったら暑さもなくなるし解放してやるってさ!じゃ、また様子みにくるからねーばいびー』
「わけっわがらないんだぜっ…」
・
・
・
・
・
一言で言えば…一家は限界だった。
箱の中の気温や乾燥度合いがさらに高まり、長時間目を開けていることが辛く、放熱のために開けていた口の中も潤いを失いつつあった。
「おとー…しゃん…いたいんだじぇ…」
「おち…び…?どう…したん…だぜ…」
「おめめが…へん…なんだじぇ…」
「どうしたの…おちびちゃん…」
「はんぶんしか…みえないんだじぇ…」
「おちび…?よく…みせるんだぜ」
まりさは瞼を持ち上げる。
熱された空気が寒天の目にしみるのを我慢し、赤まりさの顔を見る。
一目でわかった。
赤まりさの右目は乾ききり、割れていた。完全な失明である。もうその目に潤いを取り戻しても光は戻らないだろう。
ゆっくりの餡子脳でも…それがわかった。
しかしそれを赤まりさに伝えることは辛くてできない。
「おち…び…ぺーろぺーろしたら…なおるんだぜ…」
「おとーしゃん…ぺーろ…ぺーろ…しちぇ…」
「とうめいなかべさん…がいじわるするんだぜ…」
「おとーしゃんは…さいっきょう…じゃ…なかったんだじぇ?けほっ」
「ゆぐっさいっきょう…だぜ…」
「じゃあ…とうめいなかべしゃんも…くしょじじいも……なんじぇやっつけてくれないんだじぇ…なんでだじぇ…なんでまりしゃをたしゅけてくれないんだじぇ…」
「それ…は…それは…」
「おちびちゃん…ゆっくりだよ…げほっ…ゆっくりして…ね」
「おきゃーしゃんは…しょればっかり…だじぇ…。けほっ…けほっ…ゆっきゅりしちぇも…いいことにゃんて…なかったんだ…じぇ…。なんで…まりしゃを…うんだんだじぇ…」
「おちびちゃん…」
まりさは心が砕けそうだった。
父親として、我が子を守れないこと、救えないことに。
れいむは心が砕けそうだった。
母親として、我が子をゆっくりさせてあげられないことに。
『やあやあ!どうしたの?親子喧嘩?ははは!まだまだ元気だねー!』
「「「………」」」
一家は沈黙で返す。
『元気ないぞー。そうだっ!お兄さんが盛り上げてあげよう!こういう時はお歌と音楽だよね!踊りもあるともっと良い!
ゆっくりーのひー♪まったりーのひー♪すっきりーのひー♪のんびりーのひー♪きょーはいっかがしんじゃうひー♪』
そう歌いながら箱を叩きはじめる。
バンッバンッ!バスッ!バスッ!!トトトンッ!トトトンッ!トトトトトトバンッ!!
「やべ…ろっ!!ぐぞっじじっ…」
「やめて…ね…っ」
「ゆはっ…ゆはっ…うるしゃいんだ…じぇ…っ…」
音はゆっくりにとって爆音として襲いかかった。ゆっくりの皮は敏感で、それ全てが耳のようなものである。
そして振動は…
「ゆはっ…なんだか…がらだが…もえそうだぜ…」
「れいぶもだよぉ…」
「おどうじゃん…な゛に…ごれぇ…」
ゆっくりを発情させてしまう、
皮から体液を分泌させ、体温の上昇が始まる。
水分が足りていない一家には、発情は致命的。
体温の上昇も、水分を使うことも、どちらもだ。
もっとも、すでに体液として分泌できるだけの水分は残されていない。
さらに箱の壁や床にぶつかる。
心身ともに徹底的にいたぶられるのだ。
「うるざい…あづい…いだい…」
「ゆげっ…やべて…げほっげほっ…」
『ははっ、楽しんでるようだねーーー!お兄さんのおうたでゆっくりできるんだから!!あまあまちょうだいね!すぐでいいよ!』
「だのじぐっない゛っっ…」
「ぶざげるんじゃないぜぇ…っ…ゆっぐりでぎないんだぜ…」
『ほーらおどれおどれーーー!!ん?』
箱を叩くのをやめた。
「ゆがっ…やっど…やべだんだぜ…あづい…ぺにぺに…いたい…ぜ」
「れいぶ…もうやだ…おうぢがえる…」
『どうやら、もうすぐまりしゃちゃんも終わりかな?』
「「ゆ゛?」」
その声に赤まりさに注目する2匹。
赤まりさの頭からおぼうしが落ちている。おかざりはゆっくりにとって命と等しく大切なものだ。
そんなおぼうしを拾ってかぶる体力・気力すらないのか、ただただ身を横たえ震えながら餡子を吐いているのみ。
「おち…び?おちび…か…だぜ?おちび…おちびっ…」
長だけあってなんとか我が子を認識できるようだが、その自信なさげな口調は情けなくて笑えてくる。
「おとー…しゃん…ぐるじい……あだま゛いだい…げぶっ…あづい…せがいさん…ぐるぐるしにゃいで…げろっ」
「おちび!けほっ…ゆっくり…ふはぁー…するんだぜ…ぺーろ…ぺーろ…あんこ…だしちゃだめだぜ…」
アクリル板越しにぺーろぺーろするまりさ。
「おきゃーしゃん…げほっ…たしゅけて」
赤まりさは母に助けを求める、しかし、
「ゆ゛…まりさ…なにぎだないおかざりのないゆっぐりに…かまっでるの…れいぶをぺーろぺーろじでよね…」
『ぷはっこりゃ傑作だ。れいむは自分のおちびちゃんってわからないの?マジで?それ本気?』
「れいぶは…あんなゆっぐり…しらないよっ…ぞれより…ぐるじいの…なんどがじで…」
「お…おかーしゃ……ゆっ…ゆっげええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
赤まりさが口と裂けたあにゃるから餡子を吹き出した。
「もっちょ…ゆっきゅり…しちゃ…かっちゃ…じぇ…」
『あーあ、れいむがあんなこというから、まりしゃ死んじゃった。きゃわいしょー!』
「ゆっがああああああああ!!!おばえば!!ぞででもおやがああああああああ!!?」
まりさがれいむとの間にあるアクリル板に体当たりをする。
その剣幕は凄まじい。所詮ゆっくりだが。
「ゆ゛っ、まりさやべてね!だってれいぶあんなゆっぐりじらないよ!」
「ぐぞでいぶがあああああああああああああ!げほっげぼっ」
『まーりさっれーいむっ』
「ぐぞじじい゛っ…げほっまりざざまはいぞがしいんだぜっ…」
「もう…れいぶおうちがえりだいよ…」
『いや、ほら、光がまた消えたよ。でもまだ6つもあるねー。』
柱を指さして知らせてやった。
「ゆこぉーゆごぉー…まだたくっさんあるのぜ…でいぶがじねばっぎっどでられるんだぜえええええええええええええええ!!!げぼっげぼっ…でいぶっがぐごっじろっ」
「ゆっやべてね!も゛うごのまりざやだぁ!!」
またも体当たりを繰り返すまりさ。
しかし乾燥しひび割れた足を無理矢理動かしているので、餡子が漏れ始めている。
「どぼじで…げぼっ…どぼじでがべざんじゃまずるんだぜ…げぼっ」
足からだけでなく、口からも餡子を吐き出しはじめるまりさ。
れいむはれいむで
「も゛あだま…いだい…やだ…ごぼぼぼっ」
恐怖によるストレスで中枢餡にダメージを負っているようだ。
幾度目の体当たりをしたその時
「ゆがっ…ゆっがああああ!ゆっ…ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…ゆ゛っ」
『おー…あんよから餡子漏らしすぎだろ…地味な死に方したなー顔はすっげーけど』
「ゆ゛っ…れいぶ…いきのごったの?れいぶ…おうぢにがえれるの?ぐぞにんげん…れいぶを…だじでね…ずぐで…いいよ…」
『え?まだだけど?だってさ…』
「ゆ゛?」
ランプを指さす。
『ひとーつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふたーつ…みっつっ…とほら、光が3つあるからだめだよ。おばかれいむでも数えられるよね?ひとつになったら帰してあげるけどさ』
「ゆ゛があああああああああああああああああああああああああああああああ!!!がえぜっ!!でびぶぼ…おうぢにっ…がえっ…ぜ…」
『そんなことより、もう、エサの時間だわ、香典がわりに4倍あげるね!みんなの分までゆっくり…くるしんでいってね!』
大量のゼリーがれいむの頭に落下する。
「ゆべっ…!!でびぶのおでぃぼんがよごれるぅ!やべっ…やべでぇ!」
・
・
・
・
目をキューッと瞑り、口を限界以上に開き、舌を伸ばし、ただただ耐える。
もう涙も唾液も何も出ない。
体はもうカラカラである。
その時れいむの舌がぴくりと動く。
舌に【ある感覚】があったからだ。
口を閉じ、もごもごすると…
「し…し…し…ひあひゃへえええええええええええ!!」
気の抜けたしあわせーを発した。
『なんだ突然…ははっお前、ほんっとお気楽だな』
「はにひっへんほ…!へいふ、ひははへはんはほ!」
なにいってんの、れいむしあわせなんだよ…かな?
『…ほら、みてみろ』
鏡を見せてやった。
「ひゅっひゅりへひへいひゅっひゅりはひるほ…」
ゆっくりできないゆっくりがいるよ…かな。アホだこいつ。
その鏡には熱で飴細工の髪の毛や歯がすべて溶け、ドロドロになった飴饅頭が写っていた。
おかざりはその飴に溶け込むようにしてかろうじてひっついているのみ。
先のしあわせーは、溶けた歯を口の中で味わった結果のしあわせーだったのだ。
『これ、鏡だぞ』
「ははみ?」
『ああ、この飴饅頭はお前』
「ひゅ?」
れいむは体を震わせたり、のーびのーびしたり(体が乾燥して伸びてないが)するうち…。
「ひゃああああああああああああああ!!!!!!おげええええええええええええええええ!!!」
すべて理解したようだった。
れいむの目の前で柱の光が消えて行く。3つから2つ…2つから1つ…
「ひゃった…ひひょつひゃエレレレレレ」
ゼロ
『残念でしたーれいむも生きてかえれませーん!』
画面一杯に写ったのは
干からびたエサに頭を突っ込んだまま非ゆっくり症で死んだ赤れいむ
おぼうしをおとし、母に拒絶され、絶望の表情であんこを吐き出してしんだ赤まりさ
怒りに狂い、鬼の形相をアクリル版に張り付かせたまま出餡多量で死んだまりさ
非ゆっくり症で餡子を吐き出し、救いを目前に死したれいむ
長一家の亡骸、いや…ゴミだけだった。
――――――――――――――――――――という動画さんを今回虐待するゆっくりどもにみせたよ!―――――――――――――――――――――――――――
「な…な…な…なにこ(きょ)れえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」×9
「わっわからないよー!!わからないよー!」
「なんっなんだぜえええ!!」
「むきゅ…ひどすぎるわ…」
「ゆっくりしたいよぉ…れいむかえりたいよぉ…」
「おかーしゃん…れいみゅどうなっちゃうにょ…」
「くそじじいなんてまりさがやっつけてやるじぇ!」
「むりだゃねーわきゃりゅよー」
「むきゅうっぷ…」
おお、大好評だ!
必死に作成したかいがある
父まりさ 母れいむ 赤れいむ 赤まりさ
の家族と
父ちぇん 母ぱちゅりー 赤ちぇん 赤ぱちゅりー
の家族
を近所の空き地から拉致ってきて、前回虐待した時に撮った動画を見せてやった。
それぞれの家族は別々に魔改造箱に入れてある。
俺は貧困生活一ヶ月を生き延び、もう一つ魔改造箱を作ったのだ!
…また貧困生活が始まるのか…もう雑草むーしゃむーしゃはやだよ…でもその分、今をたのしむよ!
パンパンッと手をたたき、注目を集める
『いいかーお前らの入ってる箱は、動画で見た箱と同じだ。ルールはわかってるなー?』
「むきゅ…にんげんさん…あのおさたちは…」
『あー死んだ死んだ。ゴミみたいに死んだよ。動画見たんだからわかるでしょ?そんなことより、ルールわかった?』
「わかるかってんだぜ!!にんげんさん!まりさはにんげんさんにめいわくかけてないんだぜ!おうちせんげんもしてないんだぜ!だから…」
『はいはいそんなことどうでもいいの。で、他なんか質問ある?』
「むきゅっ…るーるさん…あのひかりさんがひとつになったら…たすけてくれるのね?」
『そうそう…で、その箱はどうなるかわかってる?』
「どうがさんみるかぎりでは…どんどんあつくなっていくのかしら?」
『おーおー、わかってるじゃん。じゃあ、どうやったら光が減るかもわかってるな?』
「むっきゅ…」
目を強く瞑り、頷いた。口にはしたく無いらしい。
光を減らすことはとてもゆっくりできないことと同じだから。
『へーなんかお前聞き分けいいな、元飼いゆっくりとかか?』
「ぱちぇは金バッチだったのよ!むっきゅん!」
『へぇ…じゃあお前の活躍に期待させてもらうかな』
「むきゅ?とうめいなかべさんはないのね?」
動画での仕切りのことを言ってるのだろう。動画とは違い、彼ら2家族はアクリル板の仕切りで分割されていない。
『ああ、今回は別の楽しみ方をさせてもらうからな』
この魔改造箱を真に楽しむには、仕切りは不要なのだ。
あの長たちは、箱の仕組みや恐ろしさを動画として遺すための生贄でしかなかった。
箱とビデオカメラのスイッチを入れると、ちぇん&ぱちぇの箱、まりさ&れいむの箱、それぞれに設置された棒に等しく8つの光が灯った。
正常に動作してるのを確認し、それぞれにエサを投入してやる。
「わからないよ―」
「あじがないんだねー」
「たべられるだけましだとおもいましょう…」
「むきゅ…えれっ」
「おちびちゃん、えれえれしちゃだめなんだねーわかってねー」
もそもそとゼリーを食べるちぇん&ぱちぇ組
一方
「むーしゃっ…ゆっぐ…こんなのたべられないんだぜ…」
「こんなのごはんさんじゃないよっ!」
「まじゅまじゅしゃんはせいっさいするじぇっ」
「れいみゅいみょむししゃんたべちゃい…」
まりさ&れいむ組はゼリーを吐き出すわ、踏みつけてぐちゃぐちゃにするわでろくに食べなかった。
うっぜえけど、別に俺は困らないしまあいいか。
そして夜
「ちぇん、るーるさんはりかいできてるかしら?」
「わかるよー…おちびのうち、かたほうしかたすけられないんだねー…わかりたくないよー」
ちぇんとぱちぇは脱出するためのルールをしっかりわかっているようだ。
それはおちびちゃんしか助けることがなできないという暗黙のルール。
2匹とも、動画の中でおちびが死んだ時に1つずつしか光が消えていなかったこと、前代長とその妻が死んだ時は3つ消えたことをしっかり覚えていた。
だから、光がちょうどひとつ残る選択はおちびを遺す道しかないと真っ先に気づいた。
ちなみにこのルールは銀バッチゆっくり程度の知能、または勘の鋭さがあれば見抜くことができる。
「にんげんさんにはかてないわ…むきゅぅ…くやしいけど…えらばなきゃ…」
「むきゅーぱぱ!まま!ぱちぇがぎせいになるわ!からだのよわいぱちぇがひとりいきのこっても、いきていけないもの!ちぇんなら…きっと!」
キリッとした目で両親をみつめる赤ぱちぇ。こいつ本当に赤ゆっくりか?
「わきゃらにゃいよーちぇんだけでいきりゅなんちぇわきゃらにゃいよー!」
ちぇんはちぇんで1匹生き残ることに不安と悲しみでいっぱいである。
「ちぇんにのおちびちゃん…ぱちぇたちはおそらのうえのゆっくりぷれいすからみまもるわ。だからつよくいきるのよ!」
「ゆっくりわかってねーこれしかみちはないんだよーわかれよー…」
「わがっだげど…わがりだぐないよーゆわあああああああああん」
「むきゅ…でも…もうしばらくだけ、いっしょにゆっくりましょう…これがさいごなんだから…あしたは…ちぇんににたおちびちゃんがみんなをたべるのよ」
「そうだねー…わかるよー…」
「むきゅう…」
「わがりだぐないよーーー!ゆわあああああん!!」
4匹は、身を寄せ合いすーりすーりしあって眠った。
一方まりさ&れいむ組
「おなかへったんだぜ…なんでにんげんさんはふつうのごはんくれないんだぜ…くささんでもいいからたべたいんだぜ…」
「おとーしゃん、おなきゃへったんだじぇ!」
「おちび、がまんするんだぜ…きっとにんげんさんにめいっれいっしてみせるんだぜ」
「ほんちょ?にんげんしゃんにめいっれいっできりゅの?れいみゅごはんしゃんむーちゃむーちゃできりゅの?」
「ほんとうだよおちびちゃん、まりさがれいむのかいぬしさんにめいっれいっしたから、れいむとまりさはいっしょになれたんだよ!」
「そうなんだぜ!それからぼうっけんのひびだったんだぜ!
びゆっくりなれいむをねらっておそってくるゆっくりできないやつらをたおしまくったんだぜ!
れみりゃもまりさのてきじゃないんだぜ!」
「びゆっくりだなんて、れいむてれるよぉすーりすーり」
「れいむ、こそばゆいんだぜ!すーりすーり」
「おとーしゃんすぎょーい!まりしゃおとーしゃんみちゃいになるじぇ!すーりすーり」
「れいみゅも!おきゃーしゃんみちゃいににゃる!すーりすーり」
なるほどなるほど、飼いゆっくりだったれいむが野良のまりさと勝手に番になって、まとめて捨てられた…と
4匹は、身を寄せ合いすーりすーりしあって眠った。…すっげーバカっぽい。
朝
「…なにを考えてるのかしら…むきゅ…あついわ…いろいろないみで」
「まったくわからないよー」
夜間は気温がゆるやかに上がるのか、ぱちぇもまだまだ耐えることができた。
早起きした2匹は、隣の箱を見ていた
そこには…れいむが植物型と胎生型で同時妊娠してしまっている光景があった。
深夜か早朝か、赤ゆっくりたちが眠っているうちにすっきりーしたのだろう。
「ゆゆーんかわいいあかちゃんだよぉお!…でも…あまりゆっくりしてないね…はぁ…」
「ゆふぅ…ここはあづすぎるんだぜ…あかちゃんにはつらいかもだぜ…」
「おとーしゃん…あちゅい…おにゃかへったよぉ…」
「ぴぃ…ぴぃ…おぼうしにょなかが…むれりゅんだじぇ…」
「おちびとあかちゃんのためにかりにいってくるのぜ」
なんとまりさがこの状況で狩りをするなどと言い出したことに、ぱちぇは驚く。
「むきゅ…かりって…なにをするきかしら…」
「わからないよーでももしかしたら…だっしゅつできるほうほうをみつけたのかも」
当然まりさ&れいむ組も箱の中である。まさか脱出の手段でも見つけたというのか。
まりさはぽーんぽーんと箱の一面へとむかいはねていき、
透明な壁を目にして行動を起こした!!
「ぐぞにんげん!!!!まりさにいますぐあまあまだすんだぜ!!!たくさんでいいんだぜ!!!」
叫んだ。
おそらくあれが狩りのつもりだろう…。
何気に呼び方がにんげんさんからくそにんげんに変わっている。家族に持ち上げられ増長したようだ。
「むきゅ…ばかね」
「ばかなんだねーわかるよー」
2匹は興味を失ったが
「おまえらなんていったああああ!まりさはおうっじゃなんだぜ!くそにんげんもいうこときくはずだぜ!いますぐあやまってまりさにひれふすんだぜ!」
まりさに聞こえてしまったようだ。
ガソリンに火をつけたかのように、激しい反応をするまりさ。
「むきゅ…だってそれはかりじゃなくて、ものごいっていうのよ。おばかさんね」
「にんげんさんにかなうわけがないよーわかるよー」
「ゆがああああああ!!!あやばれっ!!!まりざはばがじゃないっ!
まりざはぐぞにんげんよりつよいっんだあああ!いま゛どげざしだら!みなごろじでゆるじてやるっ!!ぜひゅーぜひゅー」
まりさはぱちゅりーたちに体当たりしようと、箱の面にぶちあたる。
当然箱はびくともしないし、ぱちゅりーたちは冷ややかな視線を向けている。
一方、れいむは
「まりさぁすっごくいさましいよぉ、さすがれいむのだーりんだね!」
などとまさにスイーツ(笑)な台詞を吐きうっとりしていた。饅頭のくせに。
そういや和風スイーツって特集あったな…素直に和菓子って言えないのかと。
『おはよー糞饅頭ども、今日もゴキゲンだなお前ら』
まりさは俺の姿を見ると、おさげで片目を隠し、尊大な口調で…
「ゆっくりぃまりさがめいっじる…んだぜ!あまあまもってくるんだぜ!それとこっからだすんだぜ!あつすぎるんだぜ!」
などとのたまった。
あ、なんか二期が駄目だった某アニメ見たくなってきた。
「ふぅっふぅっ…なににやにやしてるんだぜ!まりさはおうっじゃなんだぜ!いうこときくんだぜ!」
『あー、まーたまりさ様の強がり病か』
まりさ種は強気な性格だがストレスに弱く、どうしようもない状況で大きなストレスを受けるとストレスから中枢餡を守るために自身の記憶を改竄してしまう。
例えば「れみりゃを倒した」「人間をたおした」「自分は長だ」「ドスの側近だ」「森の王者だ」等といったことである。
しかし、だからと言って強くなるわけではなく、逆に喧嘩を売ってしまうのでストレスがどうのこうのの前に物理的に潰されるのでどうしようもない。
加えて強さを称える言葉に弱く、簡単に増長する。
この2つの特性によって、まりさ種は倍率ドン!さらに倍!!で死に急ぐのだ!
…ってなぜ逃げる能力を高める方向に進化しなかったのか。
ストレスに弱いなら逃げきってからゆっくりストレス解消すりゃいいものを
ちなみに1つの群れから、10匹ほどまりさ種を拉致っていじめたら、その内8匹が「まりさはもりのおうじゃなんだぜ」などと言い出した。
なんと王者(笑)の多い群れだろうか。
格闘技みたいに階級別制度でも敷いているのだろうか。
『っていうか、ガキつくってんじゃん。あっぽだなーこいつら…えーと16個点灯ってことは…追加赤ゆ8匹か。ほーおまえらおちびちゃんいっぱいだなー』
丁度2倍、気温が上がる速度も丁度2倍だ。
何考えておちびちゃん作ってるんだろう…こいつらも動画見たよな?
「ゆひぃゆひぃ…ゆっへん!おちびちゃんいっぱいだと、けほっけほっ…ゆっくりできるんだよ!」
褒められたと思ってれいむがそのお腹と茎を見せつけるようにふんぞり返る。
「あかちゃんいっぱいだと…げほっ…おなかすくんだぜ!…ごはんさんけほっ…よこすんだぜっ!」
『そうかーなるほどなぁ…たしかに子沢山だとお腹へるよな』
「ものわかりのいいぐぞにんげんだぜ!まりさたちはきのうからなんにもたべてないんだぜ!!さっさとあまあまだすんだぜ!!」
『よし!話はよくわかった!』
「ゆふぅっゆふぃっ…ものわかりがいいんだぜ…どれいにしてやってもいいんだぜ!!!まいにちまりさのうんうんをたべるちゃんすをえるけんりをやるんだぜ!!」
『ところでさーとくっべつっなエサとか欲しくない?赤ちゃん元気になるよ!』
「ゆっ?それちょうだいね!あつくてあかちゃんげんきないよ!ゆふぅー…」
確かに茎に実っている赤ゆっくりの顔は辛そうな…じゃなくて、おもしろい顔をしている。
口を顎が外れんばかりに開いて舌をだらーん…パシャッ…おっとつい写メ撮っちゃった。
「かってにしゃしんさんとらないでね!ゆふぅ…でもとくっべつなごはんさんくれたら…ゆるしてあげるよ!」
俺は今までと同じゼリーを3個、色の違うゼリーを2つほど投入した。
『はははごめーんねっ。昨日と違うゼリーはれいむ用のだよ!じゃ、ゆっくりしていってね!』
「ぐぞにんげん!!あまあまをよこすんだぜええええええええええええ!げほっげほっ…」
「またまずまずだじぇ…」
「いもむししゃん…たべちゃい…」
「ゆぅ…これがとくっべつ…なごはんさんなの?むーしゃ………」
れいむが1個ゼリーを口に含むとピタっと動きがとまった。
「れいむ?どうしたんだぜ?」
「「おきゃーしゃん?」」
「し…し…し…ししししししししし…」
「「「し?」」」
「しゃあああああああわしぇえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
しあわせーの大音量が箱に…いや、部屋中に響く。別の箱のちぇんやぱちぇ共も何事かと見つめている。
「しあっしあっしあ!!しゃあああああああわしぇええええええええええ!!!」
うっせえ…ちぇん&ぱちぇの箱にゼリーを投入。
「むきゅ…にんげんさん、あのれいむはなにをたべたの?」
『ゆグドゥネーム入りゼリー、要するにすんげーあまあまさん。砂糖の40万倍の甘さだとさ…たべたい?』
ちなみに有名なサッカリンで500倍らしい。
「いらないわ…よんじゅうまんばいってよくわからないけれど
あたまさんとしたさんがばかになるもの…おちびちゃん、あまあまにはちゅういしなきゃだめよ…あんなふうになるわ」
「わかったよー…あんなの…わからないよー」
うん、人間も40万倍の甘みとか怖くて手だせん。
ゆっくりでなくとも舌がバカになる。
しっかし甘いものをゆっくりにとって麻薬になると認識してるなんて、ほんと賢いな。
親子はれいむに視線を向ける。
そこには
「ゆぴぴぴっ!しゃーわっ!しゃーわせっ!しゃーわせっっ!」
「げほっ…れ…れいむ!おちつくんだぜ!げほっ」
この世のものではないほどの甘さを味わい、熱された空気を吸うことを気にもせず大声で叫ぶれいむがいた。
白目をむいてうれしーしーを垂れ流し、もみあげをぴこぴこぴこぴこと超速で動かすれいむの顔にはわずかな知性すら感じられない。
茎の赤ゆっくり共もしあわせーを吸収し大きなっているが…その顔はにへらと笑っており、逆にゆっくりできない。
「けほっ…おとーしゃん、まりしゃもたべちぇいい?」
「ぜっだいだめっなんだぜ!げほっ!これはどくなんだぜ!」
いえ、あまあまです。規格外ですが。
「でみょ、おきゃーしゃんは、しゃーわしぇっていっちぇるよ…れいみゅがみゃんできにゃい!
むーちゃ…むー…しゃ…しゃ…しゃ…しゃわわわしぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!ゆべっっっ!!」
あ、すごい、れいみゅちゃんがうれしーしーでぶっとんで天井に激突した。
「れいむにのおちび!!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!」
「しゃぁわしぇ…しゃ…わ…し…ぇ……」
「ゆぴぃ…れいみゅがえいえんにゆっくりしちゃったのじぇえ!ゆわああげほげほげほっ!けほっ!
最後の言葉の定型句も言えてないし。
つーかうれしーしーで飛ぶなんて…これが本当の天にも昇る気持ちってやつっすか。
今度、【赤れいむは空をとぶ】なんて絵本書くかな。
メモメモっと…えーと構想は…あーしてこーして…
「にんげんさん!にんげんさん!むきゅ!」
「むししないでねー!きいてねー!」
おっと、ちょっと考えこんでた。
『なにかな?』
「むきゅ!にんげんさん…このひかりさんがひとつのとき、いきのこったこをたすけてくれるのね?」
『ああ、助けてやるとも』
「やくそくだねー!」
『約束だ』
「むきゅ…ちぇんおねーしゃん…おわかれよ…」
「げんきでいきていくのよ…ちぇんにのおちびちゃん…」
「わかってねー!ちぇんにのおちびはみんなのきぼうなんだよー!つよくいきてねー!」
「ゆわあああああああん…わかるよーわかるよおぉぉおお!」
「むきゅ…さぁ…せーーの」
「「「おたべなさい」」」
父ちぇん母ぱちぇ赤ぱちぇがそれぞれ真っ二つになった、これが他ゆんへの思いやりで発動できるゆっくりの秘技「おたべなさい」。
知識を赤ちぇんに対する最後の贈り物としたのだ。
点灯してるランプはひとつ。
『あっぱれあっぱれ。で、ちぇん。脱出するか?今なら出してやるが。』
赤ちぇんは体としっぽをふりふりして言う。
「わきゃりゅよーでもちぇんは…みんなをむーちゃむーちゃしなきゃいけにゃいんだよー」
『そうかー残念だな、まぁごゆっくり』
赤ちぇんは両親と姉妹の体をむーちゃむーちゃと食べ始める。
その記憶餡は赤ちぇんに受け継がれ、生きていく糧となるだろう。
2時間後
さてさて、どうなったかな?
赤ちぇんは一心不乱に「おたべなさい」×3の始末をしている。しばらく放置でいいだろう。
で、まりさ&れいむの箱は…そろそろかなりの暑さになってるはずだが…
おっ、赤ゆっくりが生まれそうだ。
通常2日程度茎で成長するはずだが、母体が異常事態をおこしてるからかわずか数時間という早産だ。
「ゆひぃ…ゆひぃ…うまれるの…はやすぎるんだぜ…ゆっくりするんだぜ…」
赤ゆっくりが身をゆすり茎から離れようとする
「ゆひぃ…まりさがうけとめるぜ…」
「いもーちょが…けほっ…うまれるんだじぇ?」
家族が生まれそうな赤ゆっくりを気にする一方でれいむは、ただただ枯れた声で「しあわせー」を繰り返すのみ。
完全に理性は消えていた。
赤ゆが茎から離れる!
尊い尊い(笑)ナマモノの誕生だ!
ぽとんぽとんと、茎から赤ゆっくりが落ちる。その数5匹。
おかざりは小さく髪の毛もあまり生えていない…明らかに未熟ゆだ。
未熟ゆはぷるぷる震え、声を揃えて第一声
「しゃわしぇえええ!しゃわわしぇえ!」
「ゆ゛?ゆっぐりしていってねだぜ!ちゃんとあいさづするんだぜ!ゆひぃ…ゆひぃ…」
「けぽっけぽっ…おちょーしゃん…いもーちょたち…ゆっぐりできにゃいじぇ…」
「しゃわせー」「しゃばー」「しゃばぁ」「しゃわぁ…」「しあーわしぇー」
目に知性の光は全く無い。
餡子の遺伝で親から基礎知識等を得るそうだが、れいむのしあわせーですべて塗りつぶされたらしい。
この未熟ゆにはしあわせーしか詰まってないのだ。
『まりさーしあわせいっぱいなおちびちゃんが生まれたな!よかったね!』
「じじい!ごんなおちびっ…ゆっぐりじてないんだぜ!なんで…ごほっごほっ…なんでごんなごどにっ…いだっ」
まりさの後頭部に、赤ゆっくりがぶつかった、続けて2度。
胎生妊娠でれいむのまむまむから射出された赤ゆっくりだ。
こちらもすべて未熟ゆ。
『第二弾おめでとー』
「ゆ゛…ゆっくりしていっでね!だぜ…」
「ゆっくりしちぇいっちぇね!」
まりさと赤まりさは新しく生まれた3匹に声をかけるが…
「しゃわーしぇー」×3
「こっちのおちびもおかしいんだぜ!ゆっくりしていっでね!ゆっぐりじでいっでねえええええ!げほげほっ…のどざんがあづいんだぜ…」
「けぽっ…いもうちょたち…ちゃんとあいしゃつするんだじぇ…ゆっくりしちぇいっちぇね…だじぇ…まりしゃはおねーしゃん…だじぇ…」
未熟ゆたちは生まれ落ちた時の姿勢のまま口足らずにしあわせーと言うのみ。
体を動かす機能すら【しあわせー】によって消去されてしまっているのだろう。
『ちょっとおまえら、これオモシロすぎるだろ、しあわせー』
「ぐぞじじい!おばえの…げほっ…おばえのぜいで!べんなおぢびがうばれだんだぜ!」
『まぁいいじゃん、生まれてからずーっとしあわせーでさ。まりさもしあわせー好きだろ?おちびをしあわせーにしたいだろ?』
「ごんなじあわせーはじあわせーじゃないんだぜ!」
『まりしゃちゃんはしあわせーになりたい?またゼリーさんあげるけど?』
「い…いやなんだじぇ…こわいんだじぇ…」
『遠慮するなよーほーら、あまあまだぞーしあわせーだぞー』
ゆグドゥネーム入りゼリーを投入してやる…が、まりさが踏みつぶしてしまった。
「おちびに…ぜはぁー…へんなものあげるんじゃ…ないぜっ…」
『でもしあわせーだよ?主に俺が』
「ゆひぃ…じじぃのじあわぜなんで…どうっでもいいんだぜ…」
『俺もお前らのしあわせーなんてどうでもいいから、おあいこだね!あ、赤ちゃんももう駄目だね短いしあわせーだったね!』
成体でもまいる暑さだ。
虚弱貧弱無知無能な未熟ゆが生き残れるはずがない。
「しあわせー」といいながら干からび黒ずんでいっている。
こんなに辛いはずの環境なのに、ここまで幸せに死にゆくゆっくりを見たことがない。
痛みや辛さを感じなくとも、感情はしあわせーであろうとも、死の足音は止まらない。
とうとう未熟ゆの最後の一匹が息絶えた。
彼女らは「しあわせー」しか知らず、その他に何も得ず、死んでいった。
「おちびがあああああげぼっぉお!」
とうとうストレスで限界がきたのかまりさは激しく餡子を吐き出す。
「おちょー…しゃん…あんこしゃん…はいちゃだみぇだじぇ…ぺーろ…しあわせー…ぺーろ…しあわせー」
まりさをぺーろぺーろするが、餡子のあまさについしあわせーと口にでてしまう。
それが命運を分けた。
「ぐぞちびぃぃい!まりざのあんござんだべるながあああ!じあわぜえええええっでいうなああああ!!」
赤まりさを帽子の縁で殴打する。何度も何度も何度も。
「ゆびぃっいじゃいっおちょーしゃんがぶっちゃー…ゆぴぃっ…やべっ…やべろっ」
え?ブッチャー?黒い魔術師?ヒールレスラーとかよくしってたなーお前、フォークでいじめてやろうか。
「あんこしゃんがっ…もりぇりゅっ…げしゅおやぁあ…しにぇ…」
「お゛やをげすっていうなあああああ!!げすちびがあああ!!」
まりさは赤まりさを半分に噛み千切った。
「ゆぴっ…もっちょ…ゆっ…」
言い終わる前に、まりさはもう半分を噛み潰した。
「むーしゃむーしゃ!!せいっぜいまりさのちにくっになるんだぜ!」
ペッっとおぼうしを吐き出し、踏みつけた。
ランプは6つ、まりさと壊れたれいむしか生き残っていない。
まりさはれいむににじり寄った。
3時間後
『エサの時間だよー』
ゼリーを投入する。
「ゆっがぁ…あづいんだぜええ!ざっざとごっがらだずんだぜ!ぞんなまずいごみいらないんだぜ!」
『でもおなか減ったでしょ?』
「まりざはあまあまたべてるんだぜ!」
んー?
よく見ると、なんぞれいむの周りに未熟ゆのお飾りみたいなちっこいのが沢山転がってる。
結構な量だ。以前死んだ未熟ゆの数より遙かに多い。
それにれいむもなんかお腹が膨らんで…妊娠してるのか。
「ぞろぞろでぎあがるじがんなんだぜ…ゆりゃっ」
そう言いながらまりさはれいむに近づき、体当たりをかました。
「ひゅーっ…ひゅーっ…」
偶然れいむの口が開くと、引き千切られた舌が見えた。
『れいむの口どうしたんだ?』
「やがまじいがらだまらぜだんだぜ!」
れいむのまむまむから、ドロドロと餡子やできかけのおかざりや寒天などが流れでてくる。それらは、未熟ゆのパーツ…。
ソレをまりさはズゾゾゾオッっと音を立てて啜り、おかざりだけ、ゆべっ…と吐き出す。
『まりさ、しあわせー?』
「ゆ…ゆがあああ!!!まりさはぞのごとばがだいっぎらいなんだぜ!ぎぎだぐないんだぜ!」
しあわせーと聞いた瞬間顔を鬼の形相にし吠える。
まりさはしあわせーアレルギーになってしまったのだろうか。
「あ゛ぁー!あまあまだべだらよげいのどざんがかわいだんだぜ!じじい!おみずざんもっでごい!」
なんだろうか…この気分は…
とりあえず、ゆ虐部屋から飛び出し…
この興奮を、ゆイッターやゆログで記事にし、ゆ虐友に電話で伝えた。
え?グロさにショックうけたんじゃないのかって?いやいや、ねーよ。
なんだかんだやってるうちに夕方に。
ゆ虐部屋に戻り、とりあえず気温上昇によって死にかけまりさをラムネで眠らせて回収。
しあわせ嫌いでゆっくりを食べるのが大好きなまりさが居ると言ったら、引き取りたいというゆ虐友が現れたので売っぱらうことにした。
このまま殺すのも良かったが、金はほしい、切実に。
れいむ?
あー…狂っちゃってるし、もうどうでもいいや。
手動で温度を最大まで設定する。
ばいばいれいむちゃん!
焼け死んでね!
そしてちぇんの箱
「にんげんさん!もう食べ終わったよーここからだしてねー」
『あ、無理』
「わからないよー!!約束だよ!わかれよー!」
『ああ約束だよ』
「じゃあだせよー!わかれよー!」
『おまえがわかれよー』
そう言ってランプを指さす。
点ってるランプは…2つ。
『俺は、ランプがひとつの時に生き残った子を助けるっつったんだよ』
「……なんでひかりさんがふたつなのおおおおおおおおお!!!??わがらないよ゛ーーーーーーーーー!!!!!」
わからないもくそもない。
同族3匹を食って、急成長したからだ。なにげに知能も吸収して赤ゆ言葉も抜けてるのもすごいな。
すでに赤ゆっくりどころか大きめの子ゆっくりぐらいの大きさになっている。
というか、もともとおたべなさいとはそういうものなのだ。
厳しい自然の中で食糧不足で追い詰められた時、自らを食料化するとともに子供を急成長させ能力を高めるゆっくりの秘技。
それがおたべなさい。
そしてセンサーはゆっくりの餡容量を感知する。
赤ゆっくりはランプ一つ。大人ゆっくりはランプ3つ。じゃあ子ゆっくりは?
2つだ。
そう、この箱は…「おたべなさい」をしたとき赤ゆっくりに自らを食べさせると脱出できない…家族の愛情が家族を殺す仕組みなのだ。
赤ゆっくりだけを残して他は死ぬ。ここまではいい。
動画を見てここまで攻略法をきっちり固めた父ちぇんと母ぱちゅりーの覚悟と賢さは認めてやるよ。
だが、それをその場で食べることで、生存フラグはポッキリ折れる。
まるで数十年かけて何度も作り直し奇跡に奇跡を重ね完成した会心の出来の壺が、些細な不注意で割れるようにあっけなく。
嗚呼、おたべなさいをして赤ちぇんだけ残ったその時なら、外に出してやったのに!
おたべなさいをした家族を食べるにしても、脱出してから「かぞくをそとにだしてねー」とでも言えばよかったものを!
そこまで賢ければ、敬意を示し、家族を食わせて逃がしてやったのに!
こいつら一家は順序を間違えた!
おお おろかおろか!
セーブ&ロード?できないよそんなことは!
すべて後のカーニバルなのさ!
『…中身の半分ほどを吐き出せばランプ一個にはなるんじゃないかなー、でもそれってゆっくりの致死量だけどねー』
「わがらないよー!わがらないよーーーーーーーーーー!!」
『じわじわ死んでいってね!わかれよー!ではっ』
おどけた調子でキメ台詞!
『GAME OVER!!』
俺は虐待部屋の扉を閉じた。
あとがき
…テンションに任せて書いたらひどい事になった
本当に読みにくかったでしょう
お兄さんにビキィッってきた人もいるのでは?w
今回のテーマは「熱殺」、ただし「足焼き」とは違った方向でやりたかったのです。
でもなんか色々付け足しすぎたなー書いてるうちに色々思いついて…
削るのも作者の技量と勇気!削った分で別のSSを書けばいい!…んですけどねw
前回も今回もちょっと道具がごちゃごちゃあったので、今度はシンプルな路線を書きたいかなぁ
今回はちょっと某映画に影響されてますねw
ゆグドゥネームの元ネタはまんまラグドゥネーム(同量の砂糖と比較して22万倍~30万倍に達するらしいです)なわけですけど
ぶっちゃけそんな甘味料甘さ通り越して苦味になるんじゃ…ってつっこみはナシで…ナシで!!!
byトンネルあき
でした
過去作品
anko3866 れいむの超母性