ニャアン(GQuuuuuuX)

登録日:2025/06/02 Mon 09:51:27
更新日:2025/07/06 Sun 17:03:13
所要時間:約 13 分で読めます




クラバなんてまともな奴はやらない…


ニャアンはアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の登場人物。
CV:石川由依


概要


一年戦争にて故郷サイド2を失い、物語の舞台となるイズマ・コロニーに逃げ込んできた後に孤独に生き抜いてきた難民の少女。
「DELI Eats」なる、某ウーバーなイーツを思わせる宅配業者に偽装した非合法の“運び屋”で働いていた。
当初はやけに幸せそうなEDの様子もあってか主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)の相棒的ポジションかと思われていたものの、
第5話以降はもう一人の主人公としてニャアン自身も新たに紡がれた世界線の中心人物となっている。
公式での登場人物紹介では、最優先事項は生き抜くこととされている。

見た目は長身*1で黒髪ロング、ツルペタなスレンダー体型の少女。派手な色の短髪、ボーイッシュ、低身長、ちんちくりんに見えて実はトランジスタグラマーなマチュとは何もかもが対照的。

設定・記録上の年齢は17歳。(劇場版『Beginning』パンフレットより。)
マチュのように確りとした戸籍がある訳ではないものの、戦後とはいえその辺まであやふやになるような世相ではないので間違いはないだろう。
姓(もしくは名?)は明らかになっておらず、「ニャアン*2」という名前も本名かは不明。
ただし家系のルーツについては推測できる描写が複数あり、6話ではコンチと一緒に餃子を手作りしていたほか、マーコに連れられて行った料理店*3では春雨を食べていた。また自室にタイ語表記のカレンダーが掲げられていたことや、10話でカオマンガイを作っていたことなど、東南アジア、特にタイとの繋がりを感じさせる描写が多い。?・??「昔の壺とか好きかね?」
彼女がタイ系だと仮定した場合、「ニャアン」という名前は本名ではなくニックネームの可能性もあるだろう。
ビジネスや畏まった場以外ではお互いをニックネームで呼び合うのがタイの一般的な風習であり、「タイ人の本名は長すぎるため呼び合うには向かず、縁起が悪ければ変えることもある」という特性も踏まえて考えると、そもそもフルネーム自体が視聴者に見せるほどの価値がないのだとも解釈できる。
これらの要素のためタイの視聴者の間で彼女の人気が急上昇し、10話放送後には便乗してタイ観光庁がSNSでカオマンガイを大々的に宣伝したり、彼女を連想させる店名のカオマンガイ専門店が突如大繁盛したりといった珍事が起きた。

年齢相応の格好としてJKを装っているが、実際に学校に通っている訳ではなく偽装である。そもそもイズマ・コロニー内の高校の制服ですらない可能性もある。
事実、取り締まる立場の軍警から見抜かれてる上に、取り引き相手のアンキーには「この辺の高校の制服じゃない」と指摘され、元締めのマーコ・ナガワラからは「目立ちすぎだ」と呆れられる場面すらあった。*4
──本人も自覚はしていただろうが、そうまでして年齢相応の格好(JK)をしていたのは他ならぬニャアンが望む姿だからなのかもしれない。



人物


※以下は本編の情報も含むので未視聴勢は注意。


性格は(境遇もあってか)基本的に控え目で大人しい──というかコソコソと隠れながら生きることを強いられていたのでそうなったというか。
しかし、これまた境遇もあってか本当に譲れない所だけは譲らない芯の強さは持っている。
また、マチュと出会う切欠となった軍警に追われていた時の様子や、GQuuuuuuXに搭乗してオメガ・サイコミュを起動させてからの状況などから(重力の事情が月とコロニーで違うとはいえ)実は優れた身体能力に加えて潜在的な凶暴性というか獣性を秘めているのが窺える。
それどころか、マチュがシュウジが殺人を犯した事にショックを受け、自分に同じ事が出来るのか思い悩んでいたのに対し、ニャアンは何の躊躇もなくコクピット狙いの攻撃を仕掛けており、このクラバで殺人を犯したにもかかわらずその後気にしている様子すらない
この辺りは腐っても1年戦争の戦火を潜り抜けてきた難民と言えるだろう。

とはいえ、上述の通りで普段は積極的な性格ではなく、難民としての立場の弱さと生きるために非合法な活動に加担しているという自覚もあってか、所々に意気地のない様子や諦めた表情で流されてしまっている場面が見られた。
第5話では、それ故にマチュと二人で居る所を軍警に呼び止められた際には助けようとしてくれたマチュの厚意を無碍にするような反応(唯々諾々と死んだ目で軍警に従う)を取ってしまい、
ニャアンが悪い訳ではない*5のだがマチュをぶちギレさせてしまった挙げ句に自分がGQuuuuuuXに乗る羽目になってしまったな、何を言ってるかわからねーと思うが…
この後大暴れする事になるのだが、一通り暴れまわった後の次回予告にて「またやってしまった」「調子に乗るとろくな事にならない」と言っている辺り、自分の欠点とも言える潜在的な獣性を把握しているからこそ控えめで大人しく振舞っている模様。
ってか、あの暴れっぷりを調子に乗ったで済ませるのか……
この辺りのニャアンの心境は「キラキラ」を垣間見た際には「私が周りに合わせなくていい!自由だ!」と言っている辺りからも伺える。

少しでも多くのお金を稼ぐ目的で非合法の“運び屋”の渡し役として働いていたと思われ、その中でマチュやシュウちゃん(シュウジ・イトウ)と出会い、自分とは正反対のマチュに巻き込まれる形で彼等と個人的に親しくなっていく。
雇い主である元締めのマーコからは割と厳しめに接されていて人間関係や信頼関係も糞もなかった……かと思わせておいてよくよく見ていくと、実際にはマーコの側からは身寄りのない小娘に対してリアルな事情を考慮されつつも最大限に気を遣われていたのが解る。*6

自分から働きかける形で人間関係を築くことが出来てこなかったニャアン自身がそれに気付けていたかは不明だが、物語が進む中でマーコとも以前より近しい距離感で接することが出来るようになってきていた……のだが、ニャアン自身も少なくない原因として関わる形で第7話にて得られたと思っていた友人も恩人も一度に失うことになってしまった。

本当は学生の身分ですらない貧しい暮らしを強いられる一方、第6話ではジオン工科大学へと入学したいという大きな目標があることが描かれていた訳だが、その道は意外な所から開かれることになった。
……が、実のところジオン工科大学へ入学したいのも単に工科大学の学士号が永住権を得るために必要だっただけで、大学に行って何かしたいという目標などは特になかった。なんなら、本人も勉強は好きじゃないとすら漏らしている。*7


ニュータイプとしての資質は、日常レベルにおいては主に他人の悪意・敵意に敏感という形で発揮されていると思しい。
「生き抜くこと」にも掛かってくる点もそれを補強する。
まあ、単純に難民暮らしで敏感になっている部分である可能性もあるが。
特に相手の殺意には無意識に反応してしまうらしく、後述のように恩人のキシリアが友人のマチュを銃撃しようとした際には迷わずキシリアに発砲
しかし、本人はキシリアを撃った認識がなく、撃った後で自分が何をやったのかに気付いて「そんなつもりじゃ…」と狼狽ししていた。
あまりの無意識での判断の速さに「引き金が軽すぎる女」「武器を持たせてはいけない女」と視聴者からは慄かれた*8


ニャアンの過去


前述の通りで、元々はサイド2育ちのスペースノイド(バンチまでは不明)。
しかし、正史通りならば一年戦争の開幕と同時にサイド2はジオン公国軍からの核攻撃・毒ガス作戦を受けて壊滅しており、実際にニャアンも家族と離れ離れになっている。
戦災孤児となったニャアンは家族と再会どころか安否を確認する暇すらなくプチモビルスーツに乗って宇宙へ脱出。
運良く船に拾われてサイド6のイズマ・コロニーへと流れ着くこととなったようである。(冷静に考えるととんでもないことしてるよな。)

尚、第7話にてガサ入れにより住処としていたアパートが捜索されたとのニュースが出ていたので戸籍があるのかすらというかこの世界の人間かも*9怪しいシュウジとは違い、確りと難民登録はされているのが解り、非合法活動に手を染めるようにはなっていたものの、子供ながら独り立ちして生きられるまでに真っ当に苦労してきたのが解る。

しかし、そんな境遇ながらジオンに対する恨み辛みといったものは特にない様子である。
身寄りを無くした後に連邦やジオンに拾われて思想教育を受けてきた訳でもないし、案外とニャアンのスタンスがあの世界での“一般人”の一年戦争後の世界の反応なのかもしれない……正史だろうがパラレルだろうが。
また、上述までの通りで基本的には個人主義(というかそうで在らざるを得ない境遇)なので自身がスペースノイドであることを自覚しつつ地球への興味(憧れ)を度々に口にしているマチュとは違い、スペースノイドであるという自覚や矜持も少なくとも本編の時点では殆ど持てていなかったと思われる。
第8話にて自身を迎え入れたキシリアから「何が我々ジオン国民を強くしたと思う?」と問われて「スペースノイドとして虐げられた恨み」と答えているが、これは自身の体験に基づく個人的な感想でしかなく、実際にニャアンの境遇を見抜いた上でキシリアに否定されている。


劇中での活躍と経緯


初登場は第1話。
運び屋としての仕事の途中で軍警に見咎められしまったらしく、逃走中に改札を飛び越えようとした際に謎のメッセージを受け取ったことで遅れた上に、騒ぎを聞きつけて“改札前で立ち止まらず歩いて”いなかったマチュとぶつかり運命的な出会いを果たす。ジェリドのことじゃなかったのか……
尚、この時にもし軍警に捕まっても言い逃れ出来るようにか、運んでいたブツである禁止品のMSの武器管制システムのロックを解除するインストーラーデバイスを短い間にマチュのバッグに忍ばせる抜け目の無さを見せている。
その後、マチュから通り魔的にバッグを奪ってブツを回収しようとしたものの只者ではなかったマチュには逃げた先で捕まってしまった挙げ句に諸々の事情込みで正体を悟られてしまっており、デバイスを渡す代わりに報酬から詫び金を払えと迫られて*10断りきれずに届け先のカネバン有限公司(ポメラニアンズ)に共に出向く羽目に。

そして、運悪く(良く)再出現した赤いガンダムと、それを取り押さえるために出撃したGQuuuuuuX、それを更に取り押さえるために出撃した軍警のザクが何と目の前に出現。
その中でマチュがポメラニアンズのザク→GQuuuuuuXに乗り換えて、クランバトル(クラバ)の選手となる中で、今度は顧客としてマチュ、そして赤いガンダムのパイロットであるシュウジとの付き合いが出来るようになり、
恐らくは難民になってから初めての友人を得ることになる。
なお、マーコに金を稼ぐために仕事を増やしてほしいと頼んだ際に赤いガンダムの情報を出せば報奨金がもらえる事を伝えられており、この時点で金稼ぎのために危ない橋を渡ってマチュ達に協力する理由はなくなっていたと言えるのだが、
マチュとシュウジを裏切る気にはなれなかったようで、赤いガンダムの情報を一切漏らさなかった。

第4話まではマチュを中心とした物語が展開され、ニャアンは破天荒なマチュや不思議ちゃんのシュウジに振り回されるだけ──という展開が続いていたのだが、第5話にてニャアンもマチュが自慢気に語っていたキラキラを知る展開が描かれることに。

マチュと二人で居ただけの所を軍警に見咎められてしまい、前述の通りでニャアンはいつものように流そうとしていたものの、その理不尽(や無気力なニャアン)に怒った狂犬マチュが軍警の股間を蹴り上げてしまい慌てて逃げ出すことに。
そして、マチュがGQuuuuuuXの行方を探していたエグザべ・オリベに身柄を押さえられてしまっていたことでクラバに間に合わなくなるかもという事態に陥ることに。
予定されていたクラバに出られない=違約金やら諸々でポメラニアンズの存続も危うい=自分の“運び屋”としての稼ぎも危うくなる……ということからか、それとも単に友達を助けたかったからなのか、マヴであるシュウジが何とかしてくれることを見越してGQuuuuuuXを動かしてマチュが出場したと見せかける作戦に。

……が、この回のやけにセクシー全開だったシュウジは実は高熱に浮かされている状態であり肝心のクラバでは役立たずに。
しかも、相手は元黒い三連星のガイアとオルテガの駆るリック・ドムであり、二人が(シャアの乗る)赤いガンダムの力を知っていたこともあってか、
「素人」としてGQuuuuuuXが狙われ、二人の容赦のないウミヘビ殺法を食らってしまい瞬く間に窮地に。

──しかし、ここでも追い込まれる中でニャアンの凶暴性が覚醒
GQuuuuuuX自らが導くようにして開かれたマチュの時とは違い、ニャアンは強引にこじ開けるようにしてオメガ・サイコミュを開いてガイアとオルテガのドムに迫る。

そうして、何故かマチュとも違うキラキラの中マヴであるシュウジすら道具として使う倫理観を欠いたような常識外れの戦いぶりの末にガイアとオルテガを撃破するのだった。

戦闘終了後はニャアン自身も自分の酷い戦い方に怯えた様子も見せていたものの、それ以上に自分もキラキラを体験したことを出迎えたマチュに伝えようとしたのだが……。


「キラキラ」とシュウジの存在に、偽物と直感する日常と環境からの脱却を夢見ていたマチュは、ニャアンもキラキラを見たということを「奪われた」と感じて喜ぶどころか反発。
友人から敵意を向けられたことにはニャアンも落ち込んでしまい、改めて無我夢中でのことだったとはいえ自分の戦いぶりを猛省することに。

一方では、シュウジに執着するマチュの姿を見る中で反対に冷めていくと共に自身の中にも思う所が出来たようで、ここから上手く行きかけていた諸々の歯車が狂っていくことになってしまう。

時を同じくしてサイド6大統領ペルガミノとキシリア・ザビの極秘会談が行われるとの話題が出る中で、これまでのマチュ達少年少女を中心とした物語が一気に政治劇と策謀の坩堝と化していき、ニャアンが慣れない手つきながらも(仲直りのためだったのか)用意していた餃子をマチュとシュウジと共に食べるというささやかな願いは叶わなかった。

そんな動きの中で、頑なにサイド6から離れようとしなかったソドンの目的がキシリアの護衛を兼ねたものだったことが明らかになるなど色々とキナ臭くなっていく中でシャリア・ブルがポメラニアンズのリーダーであるアンキーに接触。
会合という名の脅しの中で、アンキーはGQuuuuuuXを手放すことと、既に突き止めていた赤いガンダムとシュウジの居場所を通報することを決意をする。
が、これを盗み聞いてしまったマチュは独自に“シュウジを逃がす作戦”を考え、ニャアンも協力してくれるように頼まれる。
暗く、何処かマチュを突き放すような態度を取るニャアンであったが、一応は協力することとなり“アンキーの計画を逆手に取ってシュウジを逃がす作戦”は決行されることとなる。
尚、事態が事態だけにニャアンはマチュにもシュウジにも明かしていなかったが、この時点で摘発によりマーコは逮捕され、ニャアンのアパートにもガサ入れがされてイズマ・コロニーに居られなくなってしまっていた。

マチュの計画は「ポメラニアンズにはマチュが出撃したと思わせておいて途中でニャアンが入れ替わる」「更にバトルも途中で放棄し、ニャアンがシュウジを新たな隠れ家に導く」「マチュがカネバンの事務所から賞金を盗む」……という計画であった。
ただ対戦相手の「TWELVE OLYMPIANS」がアマラカマラ商会なる連邦の過激派が隠れ蓑とするダミー企業に乗っ取られており、しかもジオンの反キシリア派と思われる勢力から情報提供を受けた上で今回のバトルをキシリア暗殺の舞台と定めていた。
ところがクラバ運営の謎采配により想定外のスポーン変更が起きて、「TWELVE OLYMPIANS」側も計画が狂い、実行役のゲーツ・キャパとドゥー・ムラサメすらも焦る事態に。

マチュ、アンキー、ジオン、キシリア暗殺部隊……それぞれの思惑や計画が絡み、誰も制御出来ないまま事態が動いていくイズマ・コロニー。どこかΖガンダム後半のカオスっぷりを彷彿とさせる
本来はコロニー内から2機の“ガンダム”共々に排除されるべき軍警も飛び回る事態の中でドゥーのサイコガンダムが広範囲への破壊をしながらキシリアに迫る。
混乱の中でマチュとの合流予定地点に向かうどころか、数を増した軍警により撃墜されてしまうニャアンのGQuuuuuuX。

ニャアンはシュウジに全てを捨てて自分と逃げようと訴えかけるも、その時に赤いガンダムがゼクノヴァを起こしシュウジ諸共に目の前で消失するのだった。

シュウジを失ったニャアンはGQuuuuuuXを放置してその場から立ち去るも、そのニャアンを見つけて保護したのはキシリアの護衛としてやって来ていたエグザべだった。
エグザべにGQuuuuuuXのパイロットとして迎え入れられたニャアンは、キシリアの庇護下に入り秘密裏に研究が進められているGQuuuuuuX2号機“GFreD(ジフレド)”のパイロット候補生として迎え入れられることになる。

しかし、GFreDの起動をよしとせずパイロット候補を暗殺してきたエグザベの同期の毒ケーキ先輩ミゲルに目をつけられ、毒殺されそうになる。
持ち前の敵意を見抜く能力により毒殺は回避。さらに拳銃を持ち追いかけてきたミゲルに対し、GFreDのサイコミュが突如反応。乗ってもいないのに勝手に動き出した上、ミゲルをビットの熱線で消滅させてしまった。辛くも危機を脱したニャアンはマチュのソドン脱走の報を聞き、月の裏側からは見えない地球に思いを馳せるのであった。

そしてイオマグヌッソ完成式典を迎える前日に、キシリアはギレンを暗殺。
ニャアンはその計画の一環としてエグザベ共々防衛を務めるギレン親衛隊のビグ・ザム隊と交戦し、これを殲滅。
更にキシリアの特命で独りイオマグヌッソ内部へ侵入、GFreDを心臓部のコンソールと接続し起動コード*11を入力し起動。
戦略兵器の引き金を引く実行役として、ア・バオア・クーを消滅させることとなった

しかし、吐き気に苛まれつつも2発目の為の冷却時間を耐える最中、シャリア・ブルの助けも得て突入に成功したマチュの駆るGQuuuuuuXが乱入。兵器起動の妨害・シャロンの薔薇の解放を目指す彼女と交戦するも、ニュータイプの師を得て技術を成長させたマチュにはビットでのオールレンジ攻撃も通用せず、ついにはオメガ・サイコミュのオーバードライブによる時間凍結への干渉を許してしまう。

その余波で吹き飛ばされ、マチュの元に現れたシュウジの思念体を追う内にキシリアとの再会を果たし、彼女に真の自由を口実として作戦継続を催促される。
だが、その直前にあった彼女とシロウズとのやり取りを聞いていたニャアンの中で、その言い分と不調の訴えへの態度により、僅かに信頼が揺らぎ始める。
直後二人の元を通過しようと現れたマチュに銃口を向けたキシリアに、彼女から「強さ=生きる意志の象徴」として手渡されていた銃で反射的に発砲。
直後に自身の行いを悟り、絶望した表情で狼狽し立ち尽くすも、その生存本能に呼応したGFreDに護られながらその場を後にし、マチュの後を追って進む。


主な人間関係



(恐らくは、そして初めて得られた)友人。
運命的な出会いを果たした後に、それなりに上手く関係を紡いできていたと思われていたのだが……。
尚、ニャアンもまたGQuuuuuuXに乗ることでマチュやシュウジが語っていたキラキラを見ることになったが、ニャアンのものは色が禍々しく自分の視点が見下ろす形になっているという違いがある。*12
また、マチュはキラキラを他人と感応するものと知っているが、ニャアンはキラキラで他人と感応したことがなく、その認識の差異が終盤とんでもない事態を引き起こすことになってしまう。
EDではどこかの一室で二人暮らしをしているらしく、夜は楽しくパジャマパーティーをやって楽しく笑い合う姿を見せるが、本編ではとてもそれどころではない。この光景は本編の先に待っているのか、単なる想像上のものにすぎないのか……。

元々は顧客として出会い、マチュが余計なことをして回収できなくなるかもしれない代金の回収の為に二人がクラバに出るのを許す中でマチュと同じく親交を結ぶ。
タイプの違う美少女二人を惑わす小悪魔だが基本的にガンダムとしか喋らない。
「ゼクノヴァ」により何処こかへと消えてしまうが……。
尚、シュウジが連れていたハロを思わせるが喋れないものの意思疎通は可能な自立型の小型ロボット「コンチ」は、シュウジの消失後はニャアンと行動を共にしている。

  • マーコ・ナガワラ
ニャアンの雇い主で、キッチンカーで運転して町を回りつつ配達員のニャアンに料理を渡す……と偽装しつつ非合法なブツ(主にクラバ用のデバイス)を運ばせていた恰幅のいい無愛想な中年のオヤジ。
ニャアンに対しては厳しく接していたように見えて、実は相当に優しい人だったのでは?と評判。
第7話のニャアンの回想にて摘発を受けて逮捕されてしまったことが判明している。

ジオン公国軍少尉。ニャアン同様に戦争難民(出身はサイド5)で、キシリア指導の下で選抜されたニュータイプスクールの出身。ニャアンの良き先輩として振舞っているのだが、
「才能」と「運」で線を引くような物言いが癇に障ったのか、単にノンデリ過ぎるためかニャアンからは距離を置いている。
エグザベに対して恋人がいるのか確認も取っているが、これは直前にマチュとシュウジとの友人関係がこじれてしまった事からの警戒と思われる。

  • キシリア・ザビ
GQuuuuuuXを操縦し、サイド6でのゼクノヴァを目撃したニャアンをスカウトする。
ニャアンに再び“ゼクノヴァ”を起こすことを期待していると語り、ニャアンの存在を“ガンダムを追った中で見つけた娘”、そして“赤い彗星が導いてくれた縁”と呼んでいる。
なおニャアンに対して、お手製のアップルパイを振舞ったことで俄かに界隈がざわついた。
ニャアンには確かに目をかけ慕われる一方で大量虐殺の引き金を引かせており、母性と悪意が入り混じった感情がうかがえる。
最終的に決別するが、ニャアンがキシリアを慕う気持ちも嘘ではなかった模様。
同時にキシリアからの愛情も確かなものであったらしく、銃撃後に側近たちの介抱を受ける際に「飼い犬に手を噛まれた……」と、意図して彼女の名前を伏せているであろう様子が読み取れる。

立体化


2025年5月にFiguarts miniにてデフォルメフィギュアが、同年7月にFigure-rise Standardにてプラモデルが発売予定。


外部作品


SDガンダム Gジェネレーション エターナル』にてアニメ第8話放送記念で配布された。
それまで前回死んだキャラが連続して配布されていたので驚かれた。次回はドゥー(もう1つ前で退場)だったし。



追記修正は虐げられていた世界を自由に従えてからお願いします。

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最終更新:2025年07月06日 17:03

*1 比較となるマチュが147cmしかないからとはいえ頭一つ分と少し大きい位。

*2 「竜眼」という果物を指すベトナム語であり、東南アジアでは男性名として使われる…と言いたいところだが、その竜眼はNhãnまたはNyanと書くのに対して彼女のスペルはNyaanなので別物。こちらのスペルに合致する外国語があるかは不明。

*3 バンコクに実在した中華料理店がモデル

*4 この時は軍警による暴行のあとと思しき痣を隠すためにサングラスまでしていたのでそれを含めての指摘と思われる。実際サングラスを外して痣を見せるとマーコもそれ以上の指摘はやめている。

*5 というより、ニャアンとしてはクラバの時間が迫っているマチュに手間をかけさせないために穏便に切り抜けるつもりだったようにも見える。

*6 実際「娘へのプレゼント」と称してニャアンの好みを聞き出し、労おうとしていたようだ

*7 自室の赤本の前に小物が置かれており、赤本を全然開いていないというのが伏線だったのだが、ニャアンの口からこの事が明かされるまでは勉強する余裕がないと視聴者からは認識されていた。なお、赤本の隣に永住権の取得方法についてのガイドブックもしまわれていた。

*8 一方、拳銃を持たされていなかったらミゲルの時のようにビットを飛ばして攻撃するか「やめなさい!」していたかも知れないと視聴者の間で囁かれている。それを含めての「武器を持たせてはいけない女」とも言えるだろう。

*9 実際本当にそうである。

*10 衝突した際にマチュが落としたスマホが、軍警に踏まれてバキバキに画面割れしてしまったので

*11 英数字が混ざったもの。実は16進数になっており、UTF-16にて日本語に変換すると本作のOP/EDを歌うアーティスト2名の名前(並びに米津氏のボカロP時代の名義)が出てくるというイースターエッグが仕込まれている

*12 良く見るとマチュと同じ緑色のキラキラが奥に見えるため、ニャアンは中心から遠い=NT能力が低いのではないかという考察もある。ちなみにシュウジのものは黄色で、より中心に近い