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  • anko4172 さいきょうっのこそだて

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko4172 さいきょうっのこそだて

最終更新:2012年04月23日 03:06

ankoss

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管理者のみ編集可
『さいきょうっのこそだて』 41KB
虐待 考証 自業自得 差別・格差 日常模様 家族崩壊 親子喧嘩 同族殺し 共食い 野良ゆ ゲス 現代 独自設定 おおっテンプレテンプレ 気ままあき


「れいむ、かわいくってごめんね!」

ここはとある公園にある何の変哲もない野良ゆっくりの群れ。
その群れの中心で己の可愛さを叫んだナマモノ、それがこの物語の主人公であるれいむちゃんです。
れいむはいつもいつも世界中に謝罪をしていました。何故ならば…

(れいむはせかいいちかわいいね!あまりのかわいさにせかいじゅうがしっとしちゃうよ!でもしかたないよ……
 だってれいむはじぶんでのぞんでかわいくうまれたわけじゃないんだから!
 うまれたときにはもうかわいかったんだから、しっとするのはすじちがいっなんだよ!
 でもしっとしちゃうきもちもわかるよ……だかられいむはゆっくりしゃざいするよ!かわいくてごめんね!)

なんという謙虚な気持ちなんでしょう。
……あるいは傲慢かもしれませんが。
なにせ生まれてこの方、自分の姿を自分で見たこともないのに勝手に自身をかわいいと決め付けて、
勝手に周囲が嫉妬してると決め付けて優越感に浸る為にやっているだけの謝罪なのですから。
謙虚なのか傲慢なのかさっぱりわからない謝罪ですね。
もちろん群れのゆっくり達はれいむを特別にかわいいゆっくりだとは思ってません。
せいぜい中の下か下の上、どこにでも普通にいるクラスのかわいさだと認識してます。

さて。こんな野良れいむですが彼女には大きな将来の夢があります。
まさに大望と言っていいでしょう。その夢とは……

(れいむはずっとゆっくりしたいんだよ!たくさんのあまあまをむーしゃむーしゃして、
 びゆっくりのまりさといつまでもゆっくりしたいよ!そしたらいっぱいのおちびちゃんをうんで、
 かりやゆっくりできないことはぜんぶぜんぶ、つまおもいのまりさにまかせて、
 れいむはれいむにのかわいいおちびちゃんにかこまれてずっとずっとゆっくりするんだよ!)

……ま、野良ゆっくりのれいむ種にしては別段珍しくもなんともないありふれた将来設計ですね。
当のれいむにとっては他のゆっくりとは一線を画す大いなる野望のつもりなのでしょうが。

さて実はこのれいむ……すでに群れのまりさと婚約していました。
群れで一番強くかつ狩りが上手いまりさで、まさにれいむの好みド真ん中です。
まあ正直な所そのまりさはあまり美ゆっくりではありませんが……
ゆっくりにとっての美意識はぶっちゃけ身なりがきれいかどうかというだけのものであり、
野良である以上はれいむが望むレベルの美ゆっくりなどまず存在しえません。
れいむもさすがにこの点だけは妥協したようです。まあ仕方ないですよね。




「ゆゆ~ん!まりさずっといっしょにゆっくりしようね!」
「ゆっくりするんだぜれいむっ!」

数日後……新婚ほやほやのれいむとまりさが公園の片隅のダンボール箱の中でゆっくりしていました。
どうやらこの薄汚いダンボール箱がふたりの新居のようですね。
新居に二人っきり……となれば新婚のお二人がこれから何をするのか?なんて聞くだけ野暮ってものです。

「まりさぁ……さっそくすっきりー!しようよぉぉぉ……れいむ、おちびちゃんがたくさんほしいよぉぉぉ……♪」
「いいのぜぇれいむぅぅぅ……こんやはねかさないのぜぇぇぇ……♪」
「ゆぅぅぅ~~ん♪まりさぁ~~~♪」
「れいぶぅ~~♪」

なんか興奮したふたりが互いに身体をすり寄せ始めました。
息が荒く変な体液も出ています。なんか妙に気持ち悪いですね……
しばらくれいむとまりさは夢中で互いの身体をくっつけ合わせていましたが、やがて呼吸が荒くなっていき……

「「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっ……!」」

そしてついにその時が訪れました。
ふたりしてよだれを振りまきながらキモいアへ顔を極めつつ、公園中に響き渡れと言わんばかりの絶叫をします。

「「す、す、す、すっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!」」

うわぁー……絶頂に達した……ようです……ねえ。
ああキモい……えーとりあえず気を取り直して……
ぺにまむを使わず交尾する、これを植物型妊娠と言います。
このすっきりー!をした場合どちらかの額に茎がするすると伸びて赤ゆっくりがその茎に実るわけですね。
しかしこのぺにまむを使わない植物型妊娠は胎生型妊娠に比べてあるデメリットがあるのです。それは……

「ゆ……ゆゆっ?ど…………どぼじてばりざにくきさんがはえでるのぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「ゆゆ~ん、まりさのおちびちゃんたちと~てもゆっくりしてるんだぜ~~♪」

どうやら赤ゆっくりが実った茎はまりさの額から生えてきたようです。
そうこれが最近ゆっくりの間で植物型妊娠より胎生型妊娠が好まれるようになった理由のひとつなのです。
胎生型妊娠の方が多くの利点があり、赤ゆっくりを多く産みすぎないように数を少なめに調節できる、
栄養を均等に供給して未熟ゆの発生率を少なくする、赤ゆっくりを外部の危険から守る等があります。
さらに胎生型妊娠ならば精子餡を受精した方が100%妊娠するのですから計画的で確実なわけです。

植物型妊娠では妊娠を望む側に必ずしも茎が生えるとは限りません。
れいむは待望の初夜の興奮してついつい植物型のすっきりー!をしちゃったわけですね。
これはれいむにとって痛恨のミスといえるでしょう。

(ほんとうはれいむがにんしんっしたかったのに……!ゆん……すんでしまったことはもうしょうがないよ!
 れいむはゆっくりするよ!すっきりー!しちゃったかられいむはおなかぺーこぺーこだよ!だから…)

「…だからまりさはにんしんっしておなかぺーこぺーこなのぜ!れいむはさっさとかりにいってくるんだぜ!」
「……ゆん?」
「あまあまたくさんっでいいんだぜ!はやくしてねっ!」
「ど……どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉぉっ!?ぞれはれいぶのせりふでしょぉぉぉぉぉぉっ!?」
「ゆっ?なにいってるんだぜ?まりさはいまにんしんっしてうごけないんだぜ?
 だからいまはかりにいくのはれいむのしごとなのぜ?」
「ぞ、ぞれは……!で、でぼかりはばりざのおしごとでしょぉぉぉぉぉっ!?」
「だからまりさはにんしんっしちゃったからかりにはいけないっていってるのぜ!れいむはみみがとおいのぜ?ばかなのぜ?」
「ゆぐぅぅぅっ!?」

まりさの言い分はまさに正論としか言いようがありません。
でも本来ならばその理屈は妊娠したれいむのものであるべきなのに。
しかし現実問題として妊娠しているのはまりさなのです。でもれいむはゆっくりできない狩りなんかしたくありません。
なおも食い下がろうとするれいむでしたが、まりさに一褐されてしまいました。

「れいむはおちびたちがかわいいとおもわないのぜっ!」
「ゆっ!?」
「おちびがゆっくりうまれるためには、ごはんさんがたくさんひつようっなのぜ!
 れいむはおちびにうまれてほしくないっていうのかぜ!?こんなにかわいいおちびなのに!れいむはおやしっかくなのぜ!」
「お、おちびちゃん……?れいぶのかわいいおちびちゃん……!」

そう呟くとれいむは茎にぶら下がって安らかな寝顔で誕生の時を待つ赤ゆっくりをまじまじと見ました。
れいむ種とまりさ種がともに三匹づつ、なんとゆっくりとした姿なのでしょう。
そうだ狩りはゆっくりできないけど、おちびちゃんが産まれる為に頑張らなくては。
おちびちゃんの為なら狩りだってなんだってやってやるさ。なぜならば……

(おちびちゃん……おちびちゃんさえうまれれば……かりはまりさ、こそだてはれいむともとどおりっになるよ!
 れいむはたくさんっのゆっくりとしたおちびちゃんにかこまれて、まいにちおちびちゃんたちとおうたをうたったり、
 すーりすーりしたり、おひるねをしたりしてゆっくりできるよ!まりさはかわいいれいむにかりなんてさせたぶん、
 もっともっといっぱいかりをしてれいむたちのゆっくりをささえてね!
 しょうらいのゆっくりのために、いまのれいむはあえてゆっくりできないかりをするよ!
 ゆゆ~ん♪れいむごりようはけいかくてきっでごめんねえぇ~~~~♪)

「……ゆんっ!わかったよまりさ!れいむはゆっくりかりにいってくるよ!」
「そのいきだぜれいむ!あまあまたくさんとってきてね、だぜ!」
「かわいいれいむがゆっくりかりにいくよ!あまあまさんでてきてねえ!」

そう言うとれいむはダンボールのおうちを飛び出していきました。
おちびちゃんさえ生まれればすべて元通りになると信じて……
しかしその儚い展望は甘い見通しでしかなかったのです。

「むーしゃむーしゃ!これそれなりー!めっちゃそれなりー!まじそれなりぃぃぃぃぃっ!」
「ま、まりさぁ……れいむにもごはんさんちょうだいね?れいむはかりでへとへとなんだよ……?」
「なにをいっでいるのぜ?かわいいおちびのせいちょうっのためには、たくさんっのえいようさんがひつようなのぜ?
 だからまりさは、おちびのためにごはんさんをいっぱいむーしゃむーしゃしてるだけなんだぜ?」
「で、でぼれいむもおなかぺーこぺーこなんだよ……?これじゃゆっくりでぎないぃぃ……」

れいむが慣れない狩りで持ち帰った食料の9割はまりさが食べてしまいます。
いくられいむが空腹を訴えても決してれいむに食べ物は分けてもらえませんでした。
それどころか次の一言でいつも黙らされてしまいます。

「れいむはおちびがかわいくないのかぜぇぇぇぇぇっ!」
「ゆひっ!?」
「おちびちゃんのせいちょうっにはたくさんのえいようさんがひつようっなのぜ!
 ほんとうはまりさだっておなかぽんぽんでくるしくて、もうこれいじょうはたべたくないのぜ!
 でもおちびのせいちょうっのためにむりやりたべてるのぜ!これはおやのぎむっだからしかたないのぜ!」
「ゆ、ゆぅぅぅぅ……」
「れいむがおなかぺーこぺーこなのをたえるのもおやのぎむっなのぜ!
 ゆっくりりかいしたらまたかりにいって、ごはんさんをとってきてね!とくもりつゆだくでいいのぜっっ!」
「ゆうう……ゆうぅぅぅぅぅ…!」

まりさにそう反論されるとれいむは何も言い返せません。
なにせこのまりさの理屈は典型的なでいぶがよく使う屁理屈そのものなわけですから。
同じれいむ種であるれいむとしては納得できずともこの屁理屈は正しいものと本能で認識してしまうのです。
こんな感じでおちびちゃんが生まれるまでの一週間は、れいむにとってゆっくりできない日々の連続でした。
ですがその苦労ももうすぐ報われます。そう……いよいよおちびちゃん誕生の日がきたのです。


ぷるぷるぷる……

「ゆっ!おちびちゃんがうまれそうなんだぜ!れいむはまりさのすてきなおぼうしをとってしたにしくんだぜ!
 ほんらいならこうきっなまりさのおぼうしにれいむごときがふれるなんてゆるされないけど、
 きょうだけはとくべつにきょかしてやるんだぜ!」
「ゆっ!わ、わかったよ!おちびちゃんゆっくりうまれてね……!」

れいむがまりさの黒帽子を口でくわえて、赤ゆっくりの落下予想地点にゆっくり置きました。
やがて茎の先端の赤まりさがぷるぷると震え……そして両目をカッと見開き宣言します。

「きゃわいいまりちゃがゆっくりうまれるのじぇ!ぜんしぇかいは、まりちゃにひれふすよういをちてまっててにぇえ!」

ドヤ顔でそんなことを言いながら赤まりちゃは茎から離れて落ちていき……
やがて黒帽子の中にすとんと落ちました。
黒帽子に着地してから数十秒……やがてのそのそと帽子から顔を出したまりちゃが
両親に向かってゆっくりとした挨拶をします。

「ゆっくちしていっちぇにぇえ!」

「ゆゆ~ん!ゆっくりしたおちびちゃんだよぉ~~~♪」
「まりさがまりさなのぜ!おちびのおとうさんなのぜ!ゆっくりしていってね!」
「ゆっくちちていっちぇにぇえ!」
「……ゆっ!まりさつぎのおちびちゃんがうまれるよ!こんどはれいむにのかわいいおちびちゃんがうまれるよ!」
「…………」

れいむの言う通り、今度はれいむ種のおちびちゃんが生まれそうです。
ぷるぷると震えて今にも落ちそうです。いよいよ生まれる……とその時。

「へ、へ、へ………へっくしっっっっっ!だぜ!」
「ゆぴぃっ!?」
「………ゆっ?」

突然まりさがくしゃみをしました。
くしゃみをしたとき額を上下に激しく動かしたせいでしょうか、赤れいみゅは思いっきり地面に叩きつけられました。
当然赤れいみゅは即死。何気に黒帽子を避けて地面に叩きつけてるあたり芸が細かいですね。

「な……なにしてるのばりざぁぁぁぁっ!れ、れいぶのにのおちびじゃんがぁぁぁぁぁっ!?」
「ごめんねだぜ!ついついくしゃみをしちゃったんだぜ!これはじこなんだぜ!ゆっくりごめ~んね!」
「ご、ごべんねっで……!ゆっ!つぎのつぎのおちびちゃんがうまれるよぉぉぉぉぉっ!」
「こんどはちゃんとうむんだぜ!まりさにおまかせなんだぜっ!」

結局産まれたのはまりちゃが三匹、れいみゅが一匹でした。
まりさはなぜかれいみゅが生れ落ちる時になるとくしゃみをした為、赤れいみゅ二匹は出産事故で死亡してしまったのです。
最後のれいみゅだけは、なんとかれいむが必死に黒帽子で受け止めた為になんとか生れ落ちることができました。
こうして出産に多少のドタバタはありましたが何はともあれ、こうしてれいむ待望のおちびちゃん達が生まれたのでした。

これでやっとれいむもゆっくりできる……できるようになるはず。
この時まだれいむは無邪気にもそう思っていました。そう無邪気にも……





「ゆひぃ……ゆひぃぃぃぃ……!ど、どぼじてぇぇぇ……?どぼじてれいむがごんなめにぃぃぃぃぃ………っ!」

結局……おちびちゃんが産まれてからもなにも変わりませんでした。
まりさは産後でまだ体調が戻らないからという理由で引き続きれいむに狩りを押し付けて。
仕方ないなとなし崩しにそんな生活を続けているうちに……
気が付けば狩りはれいむ、子育てはまりさという形に収まってしまったのでした。

「ど、どぼじてえ……?れいむのほうがこそだてじょうずなのにぃぃぃ……おうたがじょうずなのにぃぃぃ……
 どぼじでれいむがかりなんてしなくちゃいげないのぉぉぉぉ……?」

まりさ種に子育てなんかできるわけない。れいむ種の方が子育て上手。
それがゆっくり界における常識でした。
狩りを命じられたれいむもそう思い、密かに狩りの途中引き返しておうちに戻り中の様子を伺ったことがありました。
まりさの下手くそな子育てでおちびちゃん達が泣かされていたら、
即座におうちに乗り込んで子育ての権利をまりさから取り上げるつもりだったのです。
しかしれいむがそこの見たものは……

「……そのとき!まりさがひっさつっのたいあたりさんをちぇんにくらわせたのぜ!ちぇんはみじめにもふっとんだのぜ!」
「ゆゆ~ん!おとうしゃんしゅごいのじぇぇぇぇっ!」
「おとうしゃんのぶゆうでんっはいつきいても、ゆっくりできるんだじぇ!」
「ぶゆうでんっ!ぶゆうでんっ!ぶゆうゆんゆんゆゆんゆーん♪」
「おちびたち!ゆっくりにうまれたからにはめざすものはただひとつだけなのぜ!それはさいきょうっなのぜ!
 みんなまりさをみならって、さいきょうっのゆっくりにそだつんだぜ!」

「「「ゆっくりりかいしたのじぇ!」」」

なんとれいむが目撃したのは、まりさの武勇伝に聞いて非常にゆっくりしているおちびちゃん達の姿ではありませんか。
まりさを尊敬の目で見ているまりさ似のおちびちゃん達。おちびちゃんの羨望を受けて得意げになっているまりさ。
その親子の姿はこの上なくゆっくりしているように見えました。

(な、なんでぇぇぇぇっ!?なんでおちびちゃんたちがゆっくりしでいるのぉぉぉぉ!なんでぇぇぇぇぇっ!?)

れいむにとっては非常に衝撃的な光景であったことでしょう。
「子育てはやはりれいむ種」という常識が、自分の存在意義が根底から否定されたも同然なのですから。
しかしれいむはまだ希望を失ってはいませんでした。
そうれいむにはまだ、まりさ種には逆立ちしても真似できない特技があるからです。

(そうだよ!れいむにはまだゆっくりできる「おうた」があるんだよ!こればかりはいくらまりさでも……)
「ゆんっ!おちびたちはみんなゆっくりしているのぜ!じゃあそろそろすーやすーやのじかんなのぜ!
 まりさがゆっくりできるおうたをうたってあげるのぜっ!」
(まり…さ……でも………ゆっ?)

そう言うとまりさはさっそく「おうた」を歌い始めました。

「ゆっくりのひ~♪せいさいっのひ~♪きょうはさいきょうっのひ~~♪」
「ゆ~ん……おとうしゃんのおうたはゆっくちできりゅんだじぇ~」
「わいるどっな、まりちゃごのみのさいきょうっのおうたのなじぇ!」
「さいきょうっのまりちゃはさいきょうっのおうたをきいてゆっくちおひるねしゅるのじぇ……ゆぴ~」

なんということでしょう。まりさのおうたを聞いて赤まりちゃ達はとてつもなくゆっくりしているではないですか。
ゆっくりしている証拠にまりちゃ達はすぐにお昼寝を始めてしまいました。
きっと夢の中では最強のまりちゃが世界中を奴隷にしてゆっくりするという、そんな他愛ない夢でも見ているのでしょう。
これは同じまりさ種だからこそ可能なゆっくりであり、おうたなのかもしれません。
子供がれいむ種やありす種ならば最強という言葉に興味を示さず、上手くあやすことは難しかったはずです。
親子が同じ種同士の方が子育ては上手くいくものかもしれませんね。

しかし当のれいむはゆっくりできませんでした。
おうたという最後の拠り所まで奪われた……そんな絶望だけがありました。
しかしそれも考えてみれば当然のことかもしれません。
ゆっくりはみな幼い頃に母親のおうたを聞いているのです。
母親がれいむ種ならばおうたの練習もさせられています。
だからおうたは……まりさ種でも歌えるのです。普段は歌う気が起きないから歌わないだけなのです。

(まりさはこそだてじょうずだよ……おうたもじょうずでゆっくりしてるよ……れいむは……れいむにはもう………)

れいむはそっとダンボールのおうちから離れました。
意気消沈した顔でずーりずーりと狩りに戻ります。
まりさに落ち度がない以上、子育ての権利を取り返すことなど不可能だからです。
それからもれいむは時々狩りの途中におうちの近くに潜んで様子を伺いましたが……
まりさの子育ては順調でおちびちゃんたちはすくすくと育っていて口出しできる余地などまったくありませんでした。

「おちびたちっ!きょうはまりさのさいきょうっのたいあたりさんをでんじゅっするのぜ!
 ゆっくりしゅうとくっしていってね!」
「ゆわ~い!これでまりちゃはますますさいきょうっになっちぇしまうのじぇ~~♪」
「さっそく、さんどばっくさんでれんしゅうしゅるのじぇえ!」
「ゆんっ!こうなのじぇ?さいしょうっのまりちゃのたいあたりさん!つよすぎてごめんにぇ~なのじぇ!」
「ゆゆ~~ん!さすがまりさのおちびどもなのぜ!みんなすじがいいのぜえ~~~♪」

それよりもおちびちゃんに囲まれてゆっくりしているまりさを見ていると、れいむは悲しくなってしまいます。

(ゆっくりしているよ……まりさも……おちびちゃんたちも。それはうれしいよ……でもなんで……?
 なんでれいむがそこにいないの?ほんとうならおちびちゃんにかこまれてゆっくりしているのはれいむのはずなのに……
 ゆっくりしているのはまりさだよ……おかしいよこんなの!どうしてこうなったの?れいむはどこでまちがえたの?)

れいむは懸命に考えますがどうしても分かりません。
分かっているのは現在の自分がゆっくりできてないという事だけです。
ゆっくりできないのは狩りだけではありません。おうちに帰ってからもゆっくりできない事は続きました。

「ゆぁぁぁぁん?たったこれっぽっちしかごはんさんをもってこれなかったのぜぇぇぇぇぇっ!?」
「これだけじゃじぇんじぇんたりないでしょぉぉぉぉぉっ!」
「どりぇいはばかなの?しぬの?」
「おおっむのうむのう!これだからさいじゃくっなれいむはつかえないのじぇぇぇぇっ!」
「お、おちびちゃんたち……ゆっくりできないことはいわないでね……れいむはがんばったんだよ……?」
「うるしゃいのじぇええ!ちね!むのうなどれいはゆっくちちねえ!」
「やべてぇぇぇ……やべてよぉぉぉぉ……おかあさんゆっくりでぎないよぉぉぉぉ……」

れいむの狩りの成果に不満たらたらな、まりさにまりちゃ達がれいむを責めたてます。
まりちゃの一匹は実の親であるれいむに対して弱々しい体当たりを繰り返しています。
その攻撃はれいむにとって全然痛くないものの、精神的にれいむにとって非常にゆっくりできないものでした。
それはそうでしょう……なにせ我が子に死ねと言われて本気の攻撃をされてるわけですから。

この一家ではいつのまにかれいむ種はヒエラルキーの最下層に位置付けられていました。
その理由は「れいむ種は最弱だから」というものでした。
「最強」を至上とするまりさ種にとって最強のまりさ種こそが世界の頂点であり、
他のゆっくり種、他生物も含めたすべてはまりさ種に仕えるべき奴隷である……というまりさの英才教育の成果です。
れいむはもはや母親として認識されておらず完全な奴隷扱いです。
そして唯一残ったれいむ種のおちびちゃんである赤れいみゅも……

「ゆげぇぇぇ……!もういやら……れいみゅうんうんなんきゃたべちゃくにゃいぃぃぃぃ……ゆべぇぇ…ゆげべぇぇぇぇ……」
「おらぁ!さいじゃくっのくそれいみゅも、おしごとをさぼってるんじゃないのぜぇぇぇぇっ!」
「しゃっしゃとまりちゃのうんうんをかたづけるんだじぇ!もちろんむーしゃむーしゃちてかたづけるんだじぇ!」
「げらげらげら!やっぱりさいじゃくっのどれいはゆっくちちてないのじぇ~~♪」

れいみゅはまりさの命令で排泄物処理係にされていました。
要するにまりさ達のうんうんを食べて片付けろということです。
それだけではなくまりちゃ達に体当たりや枝の使い方をまりさが教える時には
「サンドバッグさん」にさせられて赤まりちゃ達の暴力習得の練習台にさせられました。

最弱種はたとえ餡子を分けた家族といえど差別して相応の待遇を与えるべき……
そんな歪んだ選民思想をまりさに教えられたまりちゃ達は、
日々姉妹であるはずのれいみゅを虐めてゆっくりしていました。
己の最強に……最弱れいみゅを虐める快感と優越感に酔いしれていたのです。
対照的にれいむとれいみゅはそんな毎日にひたすら衰弱していきました。
そして遂にある日……

「ゆっ……ゆっゆっゆっゆっ……ゆげぇぇぇぇっ!ゆげべべべぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

うんうん係のれいみゅが遂に口から大量の餡子を吐き出しました。
ともあれ家族の命が危険でピンチです。この緊急事態にまりさ親子は……ただひたすらゆっくりしています。

「ゆぷぷぷっ!きっちゃないのじぇえ~♪さいじゃくどれいがくちからうんうんをはきだしてるのじぇ~~!」
「うらむんならさいじゃくのれいみゅにうまれたじぶんのおろかさをうらむんだじぇ!」
「そうだじぇ!まりちゃたちはなにもわるくないのじぇぇぇぇぇっ!」

「ゆ……ゆんやああああああっ!おちびじゃんじっがりじでぇぇぇぇっ!ゆっぐりだよぉ!ゆっぐりぃぃぃぃぃっ!?」
「も、もうやらよ……もういきちぇいたくにゃいよ……どぼじで……どぼじてれいみゅはれいみゅにうまれちゃの?
 まりちゃにうまれていれば………もっちょゆっくちできりゃのに……」
「ぞんながなじいごといわないでよぉぉぉぉっ!れいぶはゆっぐじでぎるんだよ!?だってれいぶだがら!れい…」
「ゆ、ゆぶえええええっ!?げええええええええええええええっっっ!」
「ゆんやあああああああああっっ!?おちびじゃんあんござんはいじゃらめぇぇぇぇぇっ!」

あわれ…れいみゅは生まれてこの方、少しもゆっくりできずに生後半月でこの世を去りました。
れいむ種に生れ落ちたことを心底後悔しながら……

「おちびたち……しっかりみておくのぜ。あれはさいじゃくっゆっくりのまつろなのぜ。
 ああいうみじめなしにかたをしたくなかったら、おちびたちはさいきょうっのざをししゅっするんだぜ」

「「「ゆっくちりきゃいちたよっっっ!」」」

「ゆ、ゆ、ゆ………ゆがあああああああああっ!ふ、ふざげるなあああああああああああああっっっ!!」

最弱?惨めな死に方?ふざけるな!れいむ似のおちびちゃんをこんな風に殺したのはお前らじゃないか!
れいむはどんなに自分がゆっくりできなくても、今までおちびちゃんの為に尽くして尽くして尽くしぬいたというのに!
その答えがこれか!ふざけやがってまりさなんてみんな殺してやる!……れいむの心境を解説するとこんな感じでしょうか。
れいむは血走った目をギョロつかせて自分の足元にいたまりちゃを手始めに殺そうとしました。
しかし……制裁の権利すられいむには与えられないようです。

「……ゆんっ!」
「ゆっぐじじ…ゆべろぉぉぉぉぉぉっ!?」

まりさはそんなれいむの行動を完全に読んでいました。
いつのまにまりさはかれいむのすぐそばにまで忍びよっていて、
れいむがまりちゃを潰そうと飛び跳ねようとした瞬間に横から体当たりを喰らわせたのです。

「い、いだぃぃぃぃっ!おぼにれいぶのかわいいおがおがいだいぃぃぃっ!どぼじでごんなごとずるのぉぉぉぉぉっ!?」
「どうしてぇ~~?それはこっちのせりふなのぜ!ぎゃくぎれしておちびにぼうりょくっをふるおうとしたくせに、
 な~~にひがいしゃづらしてるのぜえ?」
「ふざげるなああああああっ!れいむにのかわいいおちびちゃんをころしておいて、なにがぎゃくぎれだぁぁぁぁぁっ!
 どこからどうみてもせいとうっなせいさいっでしょぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「はあ~~~~ん?あのくそれいみゅはじぶんでかってにくちからうんうんをはいてしんだだけなのぜ!
 まりさにおちびはなにもわるくないのぜえ~~~~!」
「ふ、ふざげ……!ふざげるなぁぁぁぁぁっ!お、おばえがっ!おばえらがっ!れいぶにのがわいいおちびじゃんをぉぉぉっ!」

「っっっさいのぜぇ!」
「ゆげろぉぉぉぉぉっ!?」

再びまりさの体当たりを喰らうれいむ。
おうちで食っちゃ寝して充分な英気を養っていた上にまりちゃ達に狩りや戦い方を伝授したりして
適度に運動していたまりさと慣れない狩りで心身ともにボロボロにやせ細ったれいむとではまるで勝負になりません。
例えるなら減量に失敗した重量級ボクサーとコンディション万全の横綱が戦うようなものでしょうかね?

「どりぇいのぶんじゃいで、まりちゃをころちょうとしゅるなんちぇ!なまいきなどりぇいなのじぇ!」
「おちょうしゃんどいちぇにぇえ!まりちゃたちもどりぇいをせいさいっしゅるよ!」
「どりぇいのたちばってやつを、みをもってわからしぇてやるのじぇぇぇぇっ!ゆっひゃあ!しぇいしゃいだぁぁぁぁっ!」

「や、やべろごのあぐまぁぁぁ……!で、でいぶに……でいぶのそばにちかよるなぁぁぁぁぁぁぁっっ!」

たった2回の体当たりで息も絶え絶えのれいむに今度はまりちゃ達が体当たりを加えます。
さすがにやせ細っても成体のれいむと赤ゆっくりとでは圧倒的に体格差があるので
攻撃はあいからわず効きはしませんが……身動きもできずに憎い仇の攻撃を受け続けるのはこの上なくゆっくりできません。
れいむはもう憎いやら悲しいやら悔しいやらで心底生きていくのが嫌になりました。
死にたい……でもそうは簡単に死なせてすらくれないようです。

「おちびたち!ちょうどいいきかいだから、てかげんのしかたをおぼえるのぜ!
 どれいはいかさずころさずがちょうどいいんだぜ!うんうんどれいはゆっくりくるしめるべきなんだぜ!!
 さいきょうったるもの、かくしたのさいじゃくっれいむごときにぜんりょくをだすのははじだとおもえだぜっっ!」

「「「ゆっくちりきゃいちたよっっっ!」」」

こうしてれいむは娘のれいみゅに変わってまりちゃ達の新たな「サンドバッグさん」にされ、さんざんいたぶられました。
抵抗できないようにぴこぴこさんを毟りとられお飾りすらも奪われて。舌すら半分の長さに切られてしまいました。
こうして抵抗する力をすべて奪われたれいむは我が子に一日中リンチされたのです。





「おらぁ!もうあさなのぜぇぇぇっ!さっさとどれいはかりにいってくるんだぜぇぇぇぇぇっ!」
「……」
「しゃっしゃとあみゃあみゃもっちぇきょいぐじゅ!まりちゃしゃまのめいれいっなんだじぇぇぇぇぇっ!?」
「……」
「ゆゆっ?なんでどりぇいはおへんじしないにょ?きこえにゃいの?ばきゃなにゃの?ちにゅにょ?」
「……」
「はやぐがりにいけっていっちぇるだろぉぉぉぉぉぉっ!?うんうんどりぇいはさいきょうっのまりちゃしゃまの
 いうことをきけぇぇぇぇぇっ!」
「……」

翌朝。ダンボールのおうちにまりさとまりちゃ達の怒号がとびかっていました。
昨日最強のまりちゃサマたちがさんざん制裁して身のほどを教えたはずの糞奴隷……れいむのことですが、
れいむがいつものように狩りに向かわないのが原因でした。
どんなに怒鳴られてもれいむは返事もせずにそっぽを向いています。

「ごんのぉぉぉぉぉっ!まりちゃしゃまはおにゃかぺーこぺーこだっちぇいっちぇるだろぉぉぉ!わかっちゃら…」
「やだよ」
「しゃっしゃと…………ゆっ?」
「もうおばえらのためにがりなんが、じんでもずるもんが!おなかぺーこぺーこ?ふん!いいぎみだよっっ!」
「ゆっ?ゆゆっ?ゆゆゆゆゆっ?」
「おばえらはさいきょうっなんでしょ!ならなんでわざわざさいじゃくっのれいむにがりなんがさぜるのっ?
 そんなにおつよいのなら、じぶんであばあばとっでぐればいいでじょ!」
「だ、だっで……かりはうんうんどれいのやくみぇで……」
「だばれだばれだばれぇぇぇぇぇぇっ!れいぶはうんうんなんがじゃないよっっっ!じねっ!
 おばえらなんがもうれいぶのおちびちゃんなんがじゃないっ!がしでもなんでもじてゆっくりじね!じねぇぇぇぇっ!」
「ゆ、ゆひぃぃぃぃっ!?」

まりちゃ達にとって、れいむの反抗はあまりに予想外のことだったのでしょう。
かつれいむの視線には激しい憎悪と拒絶の意思がはっきりを含まれていました。
そんなゆっくりできない感情をぶつけられた事はまりちゃ達にとって生まれて初めての事だったに違いありません。
たちまちまりちゃ達はおそろしーしーをぶしゃっ!と漏らすと泣き出しました。

「ゆええええええんっ!ゆっくちきょわいのじぇぇぇぇぇっ!」
「おちょうしゃぁぁぁぁぁぁんっ!くそどりぇいがきゃわいいまりちゃをいじべるぅぅぅぅぅっ!」
「ゆっくちちないでしぇいしゃいちてにぇぇぇぇっ!しましゅぐでいいのじぇぇぇぇっ!?」

昨日の制裁で身体がまだ思うように動けないながらも、殺意のオーラでまりちゃ達を泣かせるれいむ。
確かにその目は我が子を見る目ではありません。不倶戴天の怨敵を呪い殺すような勢いの目です。
ですが……まりさにはそんなオーラなどどこ吹く風。れいむの豹変には少し驚いたようですが、あくまで少しだけです。
少し考えたあと二ヤリと笑ってまりちゃ達に話しかけました。

「ゆふんっ!ちょうどいいきかいなのぜ!これからおちびたちにかりのしかたをでんじゅっするのぜぇ!」
「ゆゆゆっ!?」
「で、でぼおとーしゃん……まりちゃたち、まだあかちゃんなのじぇ?かりなんちぇ……」
「だいじょうぶっなのぜ!おとーさんがしっかりれくちゃーしてあげるからあんしんっするのぜ!」
「ゆ、ゆううううう……!?」

「ゆ、ゆふふふふふっ!ぞうだよ!まりざだちははやぐかりにいっでごい!れいぶはおうちでゆっぐりずるよ!
 もうれいぶはゆっくりできないかりになんでぜったいにいがないんだ!
 ごれがらはおうちでずーとゆっくりずるんだよぉぉぉぉぉぉぉっっ!ゆぷぷぷぷ!ゆっぐりぃぃぃぃぃぃっ!」

れいむの高笑いをよそにまりさはまりちゃ達にある物を配ります。
それは最強に憧れるまりちゃ達が前々から欲しがっていたもの。
爪楊枝サイズの先が尖った木の枝でした。

「ゆわああああっ!これこそまさにっでんせつのちゅるぎ!なのじぇぇぇぇっ!」
「まりちゃはえらばれたえいゆうおうっなのじぇ!ゆーさーおうしゃんみたいなのじぇえ!」
「ゆゆ~ん♪さいきょうっのまりちゃにふさわしいぶきっだよ!おとうしゃんだーいしゅきなのじぇ~!」
「ゆふふ!きにいってくれてなによりなのぜ!」

「……ふん!あんなぎげんなものふりまわしてよろこんでいるなんで、やっぱりまりさはゆっくりでぎないよ!
 あんなやばんで、ゆっくりできないゆっくりをれいむのおちびちゃんなんておもってたじぶんがはずかじいよ!」

「それじゃあ、さっそくかりにむかうのぜぇ!ういじんっのえものはおおものなのぜぇぇぇぇっ!
 おちびたちはきをひきしめてかかるんだぜっ!」
「ゆっくちりきゃいちたよ!」
「それでおとうしゃん!かりばはどこなのじぇ?まりしゃもうまちきれないのじぇえ!」
「ゆん?なにをいってるのぜ……かりばはここ、なのぜ!」
「ゆっ?」

「……ゆゆっ?」

「そしてほら!あそこにかりのえものがいるのぜぇ!おちびちゃんのういじんっにふさわしい……おおものなのぜぇぇぇっ!」
「ゆっ……?」
「……ゆゆ~~ん♪」
「………ゆっくち……りきゃいちたよぉぉぉ……!」

まりさがおさげで指差したのはれいむでした。
そう、まりちゃ達の初めての狩りに相応しい獲物……それは他ならぬれいむだったのです。
たっぷり40秒かけてまりさの言葉の意味を理解したまりちゃ達は笑みを浮かべました。とてもゆっくりできない笑みを。
そして枝を口にくわえてじりじりとれいむに近付いてきます。

「ゆっ……ゆっ!?ご、ごっちごないでね!なんでおばえられいむのほうにぐるの!?ぐ、ぐるな……ぐるなぁぁぁっ!」

今度はれいむがあまりの恐怖に絶叫しました。

「ゆっはぁぁぁっ!さいきょうっのまりちゃの!すーぱーかりうどたいむっ!はっじまるよぉぉぉぉぉぉっっ!」
「きょうのえものしゃんはうんうんどりぇいなのじぇぇぇぇぇっ!」
「まりちゃにゆっくりかられちぇにぇ!しゅぐでいいのじぇぇぇぇぇっ!」

ブスッ!ブスブスッッッ!

「ゆ、ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

れいむのあんよ部分にまりちゃ達の木の枝が一勢に突き刺さります。
まりちゃ達の体重ではまだれいむに対して体当たり攻撃は効かないけれど。
さすがに鋭利な枝の先端が突き刺せば、まりちゃの力でもれいむの皮を貫通し痛みを与えることができるのです。

「いだっ!いだいぃぃぃぃぃっ!やべろぉ!やべろごのぐそちびどもぉぉぉぉぉっ!」
「ゆっ!ゆっ!うんうんどりぇいはしゃっしゃとちぬんだじぇえ!」
「ゆっくちきいてるのじぇ!おいどりぇい!やせがまんちてにゃいでさっさとちにぇえ!」
「さいきょうっのまりちゃの、さいきょうっのこうげきっなのじぇ!まりちゃさいきょうっすぎちぇごめんにぇえ!」
「ぐぞぉ!ぐぞぉぉぉっ!ちぐちぐさんは……いだぁ!ゆんやあああああっ!ちぐちぐざんはゆっぐちでぎないぃぃぃっ!」

残念ながらまりちゃのサイズでは成体れいむの急所である中枢餡や目などには高さ的に届きません。
必然的にれいむのあんよのあたりを枝でチクチク刺し続けるだけになります。
これではよほど根気よく何回も何回も刺さない限り、れいむを絶命させられないでしょう。

まりさもその事はよく分かっています。
だからおちびちゃん達が攻撃に夢中になっている間にこっそりれいむの背後に忍び寄ると……
これまたこっそり黒帽子の中から愛用の枝を取り出しました。そして……背後かられいむに小声で囁きます。

「……れいむもおやのはしくれなんだぜ?
 ならさいごくらいはおちびのためにすこしはおやらしいことをしてやるのぜ……?」
「ゆゆっ?ばりざな………ゆっ!!?」

その瞬間。まりさは口でくわえた枝でれいむを後ろから刺しました。
しかも一撃できっちりれいむの中枢餡を突き刺しています。
さすがに最強を自称するだけの事はあるようです、まりさの腕前は確かなようですね。

「ゆっ……あ……?ああ………?」
「……まりさはおちびたちにじしんをつけさせてやりたいんだぜ……このおやごころ、ゆっくりりかいしてねっ」
「ご、ごんな……はずじゃ…………も……ど……ゆっぐり……じ…………」

ドウッ!

こうしてれいむはたった一撃で絶命して倒れました。
れいむが倒れた時にはまりさはもう愛用の枝を黒帽子の中に入れて隠していますね。
あまりにもいい手際です。遅かれ速かれれいむはこう始末する手筈だったとまりさの中で計画されていたのでしょうか?

「ゆっ?ゆゆっ?いきなりどれいがたおれちゃったのじぇ?なんでぇ……?」
「きっとまりちゃのさいきょうっのこうげきにちめいしょうっをおってしんじゃったのじぇ!」
「ゆゆーん!まりちゃびくとりー!なのじぇぇぇぇっ!」
「ゆん!おちびだけでこんなおおきなえものをしとめるとは、さすがまりさにのさいきょうっのおちびちゃんなのぜ!
 それじゃさっそく、おちびたちのはじめてのえものっをみんなでむーしゃむーしゃするんだぜ!」

「「「まりちゃのすーぱーむーしゃむーしゃたいむはじまるよっっっ!!」」」

そう宣言するとまりちゃ達は蛆虫がたかるがごとくれいむに近付き、一勢にれいむの遺体に喰らいつきます。

「むーじゃ!むーじゃぁぁぁぁっ!うっめ!これめっちゃうっめ!こりぇまじあみゃあみゃぁぁぁぁっ!」
「あみゃあみゃっ!あみゃあみゃぱねぇぇぇぇぇぇっ!」
「じあわぜー!まりちゃじあわぜぇぇっ!うんうんしゅるよ!ちゅっきりぃぃぃっ!まだまだたべりゅよ!がーつがーつ!」

嬉し涙と涎を際限なくをたれ流しながら汚いお尻をぷりぷりもるんもるん。
餓鬼のように一心不乱にれいむの身体を貪り食べては、時々顔を上げてしあわせー!の連呼。
しあわせーと言い切ったらまたれいむの体に顔をつっこんでがーつがーつ、むーしゃむーしゃ。
うれしーしーは壊れた蛇口のようにただ漏れ。食べたらすぐにうんうんとして排泄しまた食べ続けます。

食べたらうんうん、食べたらうんうん、食べたらうんうん、食べたらうんうん、食べたらうんうん………

まりちゃ達は己のうんうんの悪臭にすら気付かずにただひたすら無我夢中でれいむを食べ続けています。
これほどおぞましい永久機関は他にありません。

「おちびたち!このちゅうすうあんさんがいちばんのびみっなんだぜ!まりさがいまとってあげるのぜぇ!」
「ちゅうしゅうあんしゃんっ!?たべちゃい!たべちゃい!はやきゅ!はやきゅ!はやきゅたべしゃせてぇぇぇぇっ!」
「……ゆん!これがちゅうすうあんさん、だぜ!みんなでなかよくゆっくりたべるんだぜ!」
「ゆっくりたべりゅよ!いましゅぐたべりゅよぉぉぉぉぉっ!むーしゃむーしゃ……ゆゆっ!?」
「ち、ち、ち、ち、ち………ちあわちぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

こうしてまりさと三匹のまりちゃの際限ない食欲によって喰われ続けたれいむの身体は……
あっという間に餡子と皮の残骸と成り果てました。
その周囲には山盛りのうんうんの数々とうれしーしーの水溜り。
ここまで食べ尽くしてようやくまりちゃ達はお腹ぽんぽんになったようです。
見事ななすび体型になったまりちゃ達を見てまりさは、れいむの残骸を食べながら目を細めて微笑ましく見ています。

「ゆげーぷ!うんうんどりぇいにちては、まあまあのおあじだったのじぇ!」
「うんうんどりぇいはさいきょうっのまりちゃにまたあみゃあみゃをたべしゃせちぇにぇ!いっぱいでいいのじぇ!」
「ゆゆ~ん♪おなかぽんぽんになったらねむくなっちぇきちゃったのじぇ~まりちゃはしゅーやしゅーやりゅるよ!」

「ゆーん!おちびたち、すごくゆっくりしてるんだぜ~~♪はじめてのかりおつかれさまなのぜ!
 ゆっくりしょくごのすーやすーやしていってねだぜ!」

かつて一度はお母さんだかお父さんだかと呼んだれいむの餡子や皮、目玉や髪の毛の残骸に囲まれて。
まりちゃ達は食後のすーやすーやを始めました。きっと夢の中でもあまあまをむーしゃむーしゃしてるに違いありません。
こんなおぞましい物体のなにがそんなにいとおしいのか、まりさは満足げな表情でうんうんとしーしーの掃除を始めました。


それにしてもこのまりさの態度と思考は少し異常ですね。
そもそもなぜ母親役を喜んで引き受けたのでしょうか?まりさ種は父親役になる事に異常にこだわるはずです。
我が子を愛するのはいいのですが贔屓するのは自分と同じまりさ種だけ。
れいむ種には目もくれません。思えば番のれいむに対しては態度が冷淡を通り越して非情ですらあります。
これではまるでまりさはでいぶそのものではありませんか。

実は……このまりさの母親はでいぶだったのです。
なのでまりさは幼い頃から父まりさが母でいぶに怒鳴られ、こき使われる所を嫌というほど見て育ちました。
幸いなことに母でいぶはある日、姉妹(すべてれいむ種)を連れて人間にあまあまをよこせと命令しにいき、
そのまま姉妹もろとも帰らぬ饅頭と成り果てました。
まりさはおうちでうんうん処理を命じられていたので奇跡的に命は助かりました。

この時まりさは身をもって学んだのです。この世で一番の敵は己の番であるということに。
番同士が互いを尊重しあい、愛しあい、助けあって生きていくなどただの幻想であると。
夫婦なんてものは所詮声が大きい方が声が小さい気弱な方をこき使うだけの、ただの弱肉強食であると心に刻んだのです。
おちびちゃんさえこっちが押さえれば、おうち内におけるイニシアブを完全に取れる。
そうすれば後はまりさの思うがままに好き放題やりたい放題できると……そう思いました。

だからまりさは自分から望んで妊娠するように仕向けました。より確実におちびちゃんの養育権を手に入れる為に。
養育権さえ手に入れれば番のれいむなどただの消耗品だとしか思っていませんでした。
番はおちびちゃんを作る為の単なる道具であり、その役目を終えたら死ぬまでこき使う……
まりさにとってれいむとはただそれだけの存在でしかなかったのです。

「ゆんっ!でもくそでいぶのわりにはよくもったほうだったのぜ!
 おちびのかりっのれんしゅうだいっとしてはまあまあだったのぜ!そのてんだけはまりさがほめてあげるのぜぇ!」

こうしてまりさにとって敵であり、目障りな存在であり、完全に用済みであったれいむはいなくなりました。
これからまりさは、まりさ種の親子のみでゆっくりとしたゆん生を送ることができる事でしょう……





「ぺっ!きょんなまじゅいものとてもくえたもんじゃないのじぇ!」
「まりちゃはぐりゅめしゃんにゃんだよ!ちきゃいできりゅ?」
「わかっちゃら、このあいだのようなあみゃあみゃをとってくるんだじぇぇぇぇ!いっぱいでいいのじぇ!」
「どぼじてぞんなごというのぜぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

……というわけにはいかなかったようです。
さすがにまだ赤ゆのまりちゃ達にゆっくりの味を教えたのは不味かったようで……
まりちゃ達はすっかり舌が肥えて普通のごはんを受け付けなくなってしまったのです。
まりさがどんなに上等の生ゴミや芋虫を狩ってきてもまりちゃ達は決して食べようとはしません。困ったことです。

「ゆーん、ゆーん………ゆっ!いいことをおもいついたのぜっ!」
「ゆゆっ!いいこちょってなあに?まりちゃにもゆっくちおしえちぇにぇえ!」
「かんたんっなことなのぜ!まりさはさいきょうっなのぜ!もちろんまりさにのおちびたちもさいきょうっなのぜ!」
「ゆんっ!とうぜんっなのじぇ!」
「さいきょうっのまりさたちがわざわざじぶんでかりをするなんて、かんがえてみればばかばかしいのぜっ!
 さいじゃくっなれんちゅうにあまあまをみつがせればいいんだぜっ!」
「ゆゆ~ん!おとうしゃんあたまいいのじぇぇぇぇっ!」

「じゃあおちびたち!さっそくあまあまをとりかえしにいくのぜ!さいきょうっのまりさたちがめいれいっすれば
 みんなしてあまあまをけんじょうっするにちがいないのぜぇぇぇぇっ!」
「さいきょうっのまりちゃがゆっくちめいれいっちにいくのじぇ!」
「さいじゃくっのかとうしゅどみょもは、あみゃあみゃをよういちてまっちぇちぇにぇえ!」
「まりちゃはあみゃあみゃをい~っぱいむーしゃむーしゃしゅるのじぇ!しょれがさいきょうっのけんりなのじぇぇぇぇっ!」


「「「「まりさ(まりちゃ)……さいきょうっでごめんねっっっ!!」」」」

果たしてまりさは気付いているのでしょうか?
自分の母親がかつて同じような事を言って人間にあまあまをせびりにいき……そして帰らぬ饅頭となった事に。
そして自分も知らず知らずに母親と同じ過ちを繰り返している事に……




「ゆべげえええええええっ!?」
「やべるんだじぇぇぇっ!おとーしゃんがいたがっちぇるのじぇぇぇぇぇぇっ!?」
「どぼちてまりちゃのさいきょうっのぷくーっでちなないにょぉぉぉぉぉっ!?」
「ゆっ………も、もっちょ………ゆっぐ……(グシャッ)」

まりさが蹴飛ばされていました。
末っ子まりちゃが踏み潰されて永遠にゆっくりしました。
長女と次女まりちゃが暴力を振るうのはやめてくれと懇願したり、ぷくーをして必死に威嚇しています。

「さいきょうっのまりささまにせいさいっされたくなかったら、さっさとあまあまよこするんだぜぇぇぇぇっ!」

そう公園のベンチでタバコを吹かしていたお兄さんに対して偉そうに命令した結果がこれです。
まりさだって野良である以上、人間の強さ恐ろしさを知ってたはず。
しかし日頃からおちびちゃん達に最強最強と教えてる内にいい気になってしまい、
すっかり人間の恐ろしさを忘れてしまいました。

「ば……ばりざのおちびじゃんがぁぁぁぁぁぁっ!?」
「まりちゃのいもーちょぎゃぁぁぁ……ゆびぃ!?」
「お、おでえじゃぁぁぁぁぁぁぁんっ!?」
「あーうっせー。もういいから全部潰れろよ……邪魔なんだよお前ら」
「どぼじでごんなご…ぶぎゃっ!」

瞬く間に長女と次女まりちゃもあっさりに踏み潰されてしまいました。
どうやらこのお兄さんは虐待趣味などまるでないようですね。会話する気も毛頭ないようです。
まりさ一家がただただ五月蝿くて邪魔だから無造作に殺してるだけのようです。

「ゆ、ゆんやあああああああっ!ば、ばりざのっ!ばりざのさいきょうっのおちびだちがぁぁぁぁぁぁっ!?
 どぼじてぇぇぇぇっ!どぼじでごんなごとにぃぃぃぃぃっ!ああああああああああああああああああああっっっっ!」
「あーあーあーあーうっせーんだよっっっ!」
「ゆぎゃんっ!?」

お兄さんが泣き叫ぶまりさの頭上を踏みつけました。
そのままじわじわと力を込めて踏み潰していきます。

「ゆ、ゆんぎぃぃぃぃぃっ!や、やべろぉぐぞにんげんんんっ!さいじゃくっのかとうせいぶつのぶんざいで
 さいぎょうっのばりざにごんな、ごんなまねじてただでご……ゆぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?」
「うっせーつってんだろ。俺にあっさり殺された分際で最強も最弱もあるかボケ」
「ぞ、ぞれは……くぞにんげんがひぎょうなまねををををををををををっっ!?」

まりさを踏む足にさらに力が入ります。
もうまりさの身体はひしゃげたゴムマリのように歪みまくっていました。

「とにかく死ね。最強とか最弱とかどうでもいいから。てめーら野良はうるさくて目障りなんだよ」
「ど、どぼじで……ぞんなご……ばり……は……ばりざはただ……」

まりさは……まりさはただ……おちびにいい格好したかっただけなのぜ……
おちびにまりさの強いところを見せて尊敬されたかっただけなのぜ。
なんでたったそれだけの事が糞人間にはゆっくり理解できないのぜ……?
あまあまを少し、ほんの少しだけまりさに渡して土下座してくれればそれで済む話だったのに……
その見返りとして最強のまりさ様は寛大にも糞人間の命を助けてあげるつもりだったのぜ……?
お互いにものすごいメリットがある取引きなのに……なんで察してくれないのぜ?
わざわざ説明しなきゃわからないのぜ?空気も嫁ないくらい糞人間はバカだったのぜ……?

まりさの心の内を詳細に解説するとこんな感じでしょうか?
しかしそんなまりさの身勝手な都合や取引きなどには。お兄さんには付き合う義理も義務もないのです。

「ふんっ!」
「ゆぼぉっ!?」

まりさはお兄さんにあっさりと踏み潰されました。
お兄さんは面倒くさがりながらもまりちゃともども、まりさの死骸を公園のゴミ箱に捨てます。
それで終わり……まりさとれいむ、そのおちびちゃん達のゆん生はここに完全に幕を下ろしました。
しかしこれは別に珍しいことではないのです。
今回はただまりさがれいむを喰い物にして生き残ったというだけ。
もしれいむとれいみゅ達がよくあるようにまりさ達を喰い物にして過労死させたのなら
いずれ同じように人間に対してゲス行為を働いて潰されたはずです。
どちらにしても全滅は免れなかったはずです。

まりさ、れいむ、まりちゃ、れいみゅ……みんながみんな互いに互いを思いやる家族ではありませんでした。
自分のゆっくりの為にお互いを利用しているだけの仮面家族でしかなかったのです。
だから滅びたのでしょう。そしてこれからも似たような家族が現れては同じ原因で全滅していくでしょう。
何故ならば野良ゆっくりは自分のゆっくりだけしか考えられない存在だから……








「まりさ、さいきょうっでごめんね!」

ここはとある公園にある何の変哲もない野良ゆっくりの群れ。
その群れの中心で己の最強を叫んだナマモノ、それが次の物語の主人公であるまりさちゃんです。
まりさはいつもいつも世界中に謝罪をしていました。何故ならば…

(まりさはせかいいちつよいのぜ!あまりのつよさにせかいじゅうがしっとしちゃうのぜ!!でもしかたないのぜ……
 だってまりさはじぶんでのぞんでさいきょうっにうまれたわけじゃないんだから!
 うまれたときにはもうさいきょうだったんだから、しっとするのはすじちがいっなんだぜ!
 でもしっとしちゃうきもちもわかるのぜ……だからまりさはゆっくりしゃざいするよ!さいきょうっでごめんね!)

なんという謙虚な気持ちなんでしょう。
……あるいは傲慢かもしれませんが。
なにせ生まれてこの方、誰かと戦った事もないくせに勝手に自身を最強と決め付けて、
勝手に周囲が嫉妬してると決め付けて優越感に浸る為にやっているだけの謝罪なのですから。
謙虚なのか傲慢なのかさっぱりわからない謝罪ですね。
もちろん群れのゆっくり達はまりさを特別に強いゆっくりだとは思ってません。
せいぜい中の下か下の上、どこにでも普通にいるクラスの強さだと認識してます。

さて。こんな野良まりさですが彼女には大きな将来の夢があります。
まさに大望と言っていいでしょう。その夢とは……

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気ままあき
「anko4172 さいきょうっのこそだて」をウィキ内検索
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