登録日:2012/03/24 Sat 17:26:29
更新日:2025/07/15 Tue 07:17:36
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【人物】
シャアを「大佐」と呼んで慕っている。
軍での階級は少尉。
ジオン軍への入隊直後は、サイド6のフラナガン機関で訓練を受けていた。
ヒンドゥー教徒なのか、額にビンディを着けている。
ただ、このビンディは
「ちゃんと籍を入れた夫がいる妻のみが付けるもの」であり、仮にシャアと恋仲であっても入籍していないなら付けられない上に、
それ以前の売春などを行っていた少女の頃にも付けているというのは、宗教的にはかなりぶっ飛んだ行為だったりする。
多分放送当時のスタッフがヒンドゥー教に疎くて「とりあえずインド人っぽいアイコン」としてつけたのだろう。仏像の眉間の白毫をなぞったのかも知れないし。
このためかORIGINなどの後発媒体ではたまたまオデコに小さいホクロがあるのかな?程度の目立たない描写になっている。
普段は黄色いワンピースドレスを着ている。
テレビ版では、連邦偵察艦隊を撃破した報告のために
キシリア・ザビに初めて謁見する際にもこのワンピースであり、キシリアから「
軍服に着替えろ、目障りだ」と命じられている。
これにシャア曰く「補給部隊の連中は『服で戦争をするのではなかろう』と回してくれない」と愚痴を返している……が、結局彼女の軍服着用シーンが描かれる前に最終出撃となる。
というかこの話の前の回(時系列上は3日前)にブラウ・ブロのシムス中尉にも同じツッコミをされてシャアも同じ弁明をしている。
なお、届かなかったのは艦内勤務用の軍服で、出撃中に着込むニュータイプ専用ノーマルスーツはさすがに最初から着用している。
(
シャリア・ブルが着用したのと同型のヘルメットが大きいタイプで、これをつけないとサイコミュが機能しないと思われる)
一方劇場版では割と早いうちからジオンの軍服を着ている。ソロモンへの援軍に
ザンジバルを発進させるシーンを見比べると分かる。
初登場時にはフラナガン機関で訓練を受けており、サイド6の湖畔にある民家で暮らしていた。
その際、サイド6に訪れていた
アムロ・レイと出会う。
ホワイトベースがサイド6から出撃した後、サイド6外で行われたホワイトベースとジオン軍
コンスコン隊の戦闘を映したテレビ中継を、シャアと共に観戦している場面がある。
ソロモン陥落後、新型MA「エルメス」で出撃し、遠距離からのサイコミュ攻撃で駐留していた連邦軍の艦隊・MSを襲撃する。
それにより、ソロモンの亡霊として恐れられるようになる。
またしばらくのちには連邦軍の偵察艦隊を迎撃し、
サラミスの迎撃能力に苦戦しながらも、なんとか軍艦二隻を沈めるに至る。
その一方、別次元の強さを見せつけたことで味方の兵士から「ニュータイプがあんなに強いなら、俺たち一般兵士なんかいらないだろ」と吐き捨てられたり、
「同じニュータイプ」という触れ込みで訪れた
シャリア・ブルの複雑な立場を読み切れなかったり、ニュータイプについて悲観的な予想を立てられたりと、
自分の能力が必ずしも社会に受け入れられるとは限らないという現実にも直面する。
本人は気付いていないようだったが、軍服がなかなか届けられなかったのもおそらくは補給兵の嫌がらせである。
「我々はバカバカしくなったのであります! ララァ少尉ほどのパイロットが現れたなら、我々凡俗などは……!!」
「ニュータイプは万能ではない。戦争の生み出した、人類の哀しい変種かも知れんのだ!」
この発言をしたバタシャムはララァの強さに「バカバカしく」なって任務を能動的に放棄しているが、
それが初陣かつ近接防御能力に欠けるエルメスを守るためにドムで前衛を貼るという命令だったため、
ララァ一人でいいどころか、シャアが来なければあわや彼女が死んでいたという危機的状況を招いている。
そのことをシャアに詰問されても、前述の反論をして「軍法会議にかけられてもいいからララァの後方に回りたい」と返している。
この直前にギレンに預けられたニュータイプのシャリア・ブルと貴重な専用機を自分の指揮下にいるうちに戦死させているシャアの立場としては、
シャリアの方は色々な事情があったとはいえ、ララァまでこんな理由で死なされてはたまったものではないし、
キシリアにとっても莫大な金と技術を注ぎ込んだニュータイプ兵士と専用MAをまともな実戦前に潰されたらブチ切れものだろう。
戦略的にも、強力なビット攻撃を持つが、鈍重で自衛手段がないエルメスを小回りのきくMSに護衛させるというのは明快かつ有用な判断であるのに、
当のMSパイロットが主観的な理由で護衛任務を放棄して、護衛対象であるエルメスを危険に晒した上に、
後にパイロットがそのことを叱られても、反省の弁を述べることさえなくむしろ開き直ったかのように、
「今後もララァの護衛はしたくありません。敵が怖いとかじゃなくてララァの護衛が嫌なだけです」という軍隊を舐めたような反論をしているのに、
それにシャアが強い対応を取れない当時の状況が、いかにララァに冷たい状況だったかがわかる。
また遠距離からの
ビット攻撃が想像以上の負担となって苦しんだり、
サラミス級の迎撃に苦戦したりと、自分の能力が絶対無敵ではないことも経験している。
その後はシャアの
ゲルググと共に連邦軍艦隊を襲撃し、アムロの
ガンダムと交戦。
ビットの
オールレンジ攻撃でガンダムと戦うも、そのパイロットのアムロもNTとして覚醒している上に、
過去のブラウ・ブロ戦で二度オールレンジ攻撃を受けた経験を持ち、
機体のアップデートも受けていたために、
機動力で圧倒的に上回るガンダムに対してエルメスのビット攻撃はかすりもせず、シャアは機体を半壊させられる。
「大佐どいてください! 邪魔です!!」
さらにはアムロとララァの精神波の応酬によってララァが頭痛を訴え、ビットの操作もできなくなり、為す術なく撤退となった。
部隊はキシリア・ザビの艦隊と合流、補給再編の上で再び連邦艦隊に攻め込んだ。
一度戦ったからか、ララァも前回のような頭痛と体調不良は訴えなかったものの、
相手のアムロも慣れたもので、今度はララァが全力でコントロール中のビットも次々と撃墜する。
この際のララァは唇を震わせて絶句している。
それでも必死に抵抗し、お互いにニュータイプの能力をより研ぎ澄ませていくが、その過程でアムロと意識を共鳴させる。
しかしそこにシャアと
セイラ・マスが乱入、ララァとアムロは否応なく現実の戦争に引き戻される。
最終的に、撃墜寸前に追い込まれたシャアを庇って、ガンダムの
ビームサーベルで貫かれ戦死する。
死の直前、アムロと再び意識を共鳴させ、二人で「刻」を見る。
最期の最期でアムロとララァは分かりあうことができたものの、彼女の死はアムロとシャアを永遠に苦しめる事になる。
一年戦争後も、アムロはララァの死を引きずっており、
カツが現れるまで戦う事を拒んでいた。
クワトロ・バジーナ曰く、アムロが宇宙に上がって戦おうとしない訳は「ララァに逢うのが怖いから」らしい。
クワトロがシンタとクムを引き取った訳は、「ララァに頼まれたから」らしい。
また、小説版ではクワトロがカミーユに彼女の面影を見たり、
フォウ・ムラサメの死に嘆くカミーユを見て人は過ちを繰り返す、と憤るアムロなど二人の考え方に彼女の姿を見ることができる。
アムロは「過ちは繰り返すべきでない」と考えているのに対し、シャアは「ララァという理想の存在を他に求める」と、その構図は逆襲のシャアに繋がっているようにも見える。
最終話、カミーユの思念と共に現れ、
合体不能に陥っていた
ΖΖガンダムの再合体を助ける。
死後もララァの意識は生き続け、アムロを悪夢という形で苦しめ続けていた。
ララァ曰く「自分の意識はアムロとシャアの間で存在し続けている」らしい。
シャアに関しても、「彼が寝言で『ララァ』と言うのを聞いた者がいる」という噂について言及されているため、
彼にとっても悪夢なのかは分からないが、アムロと同じようにララァの夢を何度か見ていたと思われる。
なお、アムロはララァの悪夢を見て「またあの夢を見るようになっちまった」と一人ごちる場面があるが、
彼女の意思とアムロとシャアがNT能力で感応していたのか、宇宙という環境の悪夢なのかは曖昧。
彼女の死は、シャアがアクシズ落としを決意した理由の一つであり、アムロに対する
ライバル意識の発端の一つでもある。
アムロの
νガンダムと
サザビーで一騎打ちしている際に、「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」と言ったり、
物語終盤、地球降下が始まったアクシズをνガンダムで押し返そうとするアムロとの口論の中で、
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」と発言したりしている。
ちなみに、これに対してアムロが「お母さん…?ララァが?…うわっ!」と返したのが彼の最後のセリフになったので、
「アムロ・レイの最後のセリフはライバルの突然の性癖暴露にドン引きするもの」と語られたりしているが、
実際には最後の「うわっ!」はドン引きして思わず上げた悲鳴ではなく、揺れが激しくなったことに驚いた声であり、
字面だけ見るとアレだが、「年下の女の子を母親扱いしたかったとか…うわぁ…」みたいなニュアンスではない。
まあ、アムロの「お母さん…?ララァが?」という反応からしても、「シャアがララァに母性を求めていた」ことが彼には理解できなかったのは確かなようで、
シャアのこの暴露に戸惑っていることや、上述の悪夢では夢に現れたララァに反発していることから、
アムロは少なくともララァに対してそういう感情は持っていなかったのだろう。
なお、関連は不明だが
アクシズ・ショックが起こったのはアムロとシャアがララァに関することを話し始めてからである。
OVA版に登場。
最終章「虹の彼方へ」の終盤、最終決戦でシャア、アムロと共に思念体として現れると、
ユニコーンガンダムの掌から伝わる熱や温かな光をを否定する
フル・フロンタルの肩にそっと触れて、
「この熱が…宇宙を温めるのでしょう?」と呟き、
「大佐が大佐だった時の思いは…もう充分伝わったでしょうから…」と話しかけ、彼らを暗黒の世界から現世へと導いた。
また、
ネオ・ジオングの自壊を促して、フロンタルの中に宿るシャアの残留思念を回収した。
なお、フロンタル周りの設定や最終決戦の展開が異なる小説版(原作)には登場しない。
『機動戦士ガンダム』のパラレルワールドの宇宙世紀を描く『GQuuuuuuX』では、9話で満を持して登場。
設定は『密会~アムロとララァ』のものがベースとなっているが、シャアの左遷とそれに伴う出逢いが発生しなかったため、
U.C.0085時点でもカバスの館に在籍しており、小間使いなどからは「お姉様」と呼ばれている。
やはりニュータイプとしての強い素質があるようで、自身の夢の中で「
赤い士官服のジオンの将校」と出逢う光景を何度も見ており、
いつかその人物と出逢い、宇宙に行けることを信じ待ち続けている。
ただしその夢では常に
「連邦軍の白いモビルスーツのパイロット」がジオンの将校を殺す結末に辿り着いてしまうのだが、
そのパイロットのことも「純粋な人」と評しむしろ好いている模様。
…ちなみに話の流れでは「ジオンの将校が死に、
そしてジオンが戦争に負ける」と続くため、件のジオンの将校が死ぬのは一年戦争の間であり、
『GQuuuuuuX』とは異なる歴史を辿った一年戦争を見ている彼女だが、『機動戦士ガンダム』の歴史(正史)をそのまま見ているわけではない。
本編ではマチュが地球に辿り着くことを予知したことで、事前に手配を行いコア・ファイターで不時着したマチュを救助。
その後はララァを逃がそうとして小間使いたちが起こした火事に乗じてマチュに連れ出されたが、
自分と共に娼館から逃げよう、宇宙に行こうと誘うマチュの手を「赤い士官服の彼」を待つために拒み、地球に残ることを選んだ。
このように、『GQuuuuuuX』では「一年戦争でシャアと出逢うことがなかったララァ」が登場しているが、
9話で遂に明かされた、ゼクノヴァ現象に深い関わりがあるという「シャロンの薔薇」の正体によって、この世界とララァにまつわる新たな謎が生まれた。
実は「シャロンの薔薇」とは、GQ世界では設計こそされつつも開発は中止されたはずのニュータイプ専用モビルアーマー…、すなわち
『並行世界のエルメス』だった。
異なる世界から何らかの要因で流れ着いたそのMAのコクピットには、茨のような何かに縛られ眠り続ける
並行世界のララァ・スンが存在していた。
GQ世界のシャアは「ひらめき」によってガンダムを奪取するという行動に出たことに加え、そもそも歴史自体に原典とは異なる点が随所に存在していたのだが、
これらの現象は「シャロンの薔薇」=「並行世界のララァ」によってもたらされた結果だった模様。
実際、第8話にてシャアが連邦のエースパイロットが駆る軽キャノンを迎撃した際に、乗っているのが
アルテイシアだと気づく場面では、
一瞬だけ我々がよく知るワンピースドレスのララァの姿が映りこんでいる。
Beginning視聴勢「気づくかこんなの!!」
つまり、『GQuuuuuuX』の世界は、ララァがシャア(とおそらくアムロ)が一年戦争から生還する世界を達成するために、
シャアが死亡する度に幾度となく「やり直し」を続けた結果辿り着いた…どころか、創り上げた世界だったのだ。
GQ世界のララァが「シャアを庇ってララァがアムロに討たれる」という『機動戦士ガンダム』(正史)の展開を観測できていないのも、
そもそも「シャロンの薔薇」の中のララァが上述の正史の結末に辿り着いていないためだと推測される。
ただし、「世界線としてはGQ世界の後に正史が来るのではないか」とか、
「そもそも正史ララァはシャアを庇った時点で死んだので観測自体が不可能だったのではないか」という意見もある。
そしてこの展開によりシャア生存RTAなるネタが生まれてしまった
また、11話で「向こう側の世界」、つまり「シャロンの薔薇」のララァがいた世界からゼクノヴァでやってきたことが判明した
シュウジ・イトウは、
ララァが世界を創造する度に彼女を追って現れ、彼女の望みとは違う結末を迎える度に「向こう側」の
白いガンダムをゼクノヴァで呼び寄せ、
彼女が目を覚ます前に白いガンダムで「シャロンの薔薇」のララァを討ち、その世界を「無かったこと」にすることを繰り返していたという。
そして、最終話ではGQuuuuuuXに搭載されていた「オメガ・サイコミュ」の機能により、「シャロンの薔薇」の時間凍結が解除され始めるが、
GQ世界のシャアが「並行世界のララァを元の世界に送り返す」という決断を下したことを受け、
シュウジは世界をリセットするべく「白いガンダム」を呼び寄せ、「シャロンの薔薇」の中のララァを、時間凍結が溶けて彼女が目を覚ます前に殺そうとする。
しかし、ララァを、そしてシュウジの心を守ろうとするマチュ/GQuuuuuuXと、彼女の要請で「MAV」を組んだニャアン/GFreDの前に白いガンダムは苦戦を強いられ、
焦ったシュウジは白いガンダムを
ハイパー化巨大化させてGFreDを下すが、マチュは諦めることなく白いガンダムに食い下がり、
そして、GQuuuuuuXの中にあった「
エンディミオン・ユニット」の覚醒によってさらにパワーを増したマチュとGQuuuuuuXに白いガンダムは倒され、
マチュとの語らいで自身のララァへの想いと、マチュへの好意に気付いたシュウジも、ララァの殺害=世界のリセットを断念する。
その後、ついに「シャロンの薔薇」の時間凍結が完全に溶け、目を覚ました並行世界のララァは、どこか安堵したような笑顔を浮かべ、
と言い残すと、ゼクノヴァを発生させ、自身と同じく「向こう側」から来た白いガンダムとシュウジ、
そしてイオマグヌッソを巻き込んで「向こう側」の世界へと戻っていった。
元の世界へ戻った彼女はシャアの死を受け入れて生きていくのか、あるいは
その少しだけ前の時間軸へと繋がっていくのか、それは誰にも分からない。
最終回のEDでは、GQ世界のララァの顛末も語られる。
カバスの館が消失した彼女は、難民キャンプで農作業などをしつつ、子どもたちの面倒を見て暮らしていたようだ。
そこに現れたのは、あまりにも場違いな白いスーツを身に纏った金髪の青年。
彼が靴を泥で汚しながら子どもたちに絡まれる声を聴いてそちらに目を向けたララァは、まるで信じられないと言わんばかりに目を見開くと、
やがてそれが、ずっと自分が待っていた「赤い士官服のジオンの将校」だと悟り、
やっと出逢えたことに涙を流しながら笑顔を浮かべるのであった。
ちなみに、『GQuuuuuuX』のララァと並行世界のララァは「別世界の同一人物である」ことを示すためか、
上述の通りGQ世界のララァは羊宮妃那氏が演じているが、並行世界のララァは『機動戦士ガンダム』と同じく潘恵子氏が演じている。
上述した経緯もあり「故人だが登場する」ことが最も多いキャラ。
初登場は早く『
第2次スーパーロボット大戦』で説得によりエルメスごと仲間になる。
設定にそこまで厳密ではない時代なので地上でも普通にエルメスが動いている。
なかなか頼りになる戦力だが、本作の大半の自軍ゲスト同様数ステージで強制離脱してしまう。
生き残る場合は味方となることも多く、その後の作品ではクワトロになったシャアとともに味方になるケースが増え、彼のことを「大尉」と呼ぶ(プライベートは「大佐」のまま)。
ララァが生きている=上述したアムロとの固執がほぼないので逆シャア
フラグは基本的にはないが
『
スパロボA』では逆シャアまでは至らなかったものの、ララァが生きていても逆シャア
フラグは立ちっぱなしという珍しい状況となった。
『
スパロボD』では、アムロやシャアが
フィン・ファンネルや
ウェイブライダー突撃を使うと気持ちよさそうにバックを飛んでいる。
ギシン星にだって飛んでくるのは元祖ガンダム系背後霊の貫禄というものか……まあ
他にも何人かいるけれど。
なお、シャアとは普通に関係を続けているため、後年のシャアと関係のある女性キャラが出ると修羅場になる場合も多い。
『
スパロボGC(XO)』での
ハマーン様との会話は完全に昼ドラである。
シャア爆発しろ、いやガンダムで殴られろ。
ちなみに、『
スパロボOE』では、アムロやシャアは
一年戦争の時系列であるにもかかわらずララァが登場しない。
そのためか、初代ガンダム関係は各種媒体でもトップクラスに平穏に着地したが、後の『GQuuuuuuX』から解釈すると、
「シャアとアムロが殺しあわず共闘できたが、ララァがシャアと出会う事が出来ず、ある意味ララァの本懐が果たされなった世界線」と称されることにもなった。
ちなみにララァが登場しなかった理由は「
シャアがガルマを暗殺しなかったので左遷されることもなく、ララァと出逢う事もなかった」で説明がつく。
その辺を『GQuuuuuuX』はパロったのか。
何の理由付けもなく影も形も見えないホワイトベース隊関係者に比べたらマシな方かもしれない。
SDガンダム外伝
世にも珍しい林原ボイスのララァ。
クリスではない。
ジークジオン編第一弾・ラクロアの勇者にジオン族の魔導士ララァとして登場。攻撃魔法ビットビーミラージュ等の使い手。
謎の騎士シャアとの関係を仄めかされるが、その関係性や本人のキャラクターは媒体によって大きく異なる。
映像化したものが公式、というサンライズの法則に当てはめると、騎士シャアとは単なる顔見知りで、彼にとっての重要人物ではなさそうではある。
OVA版:
サタンガンダムの配下で、単純な悪人として描かれている。
明確な戦闘シーンは無いものの、「騎士シャア…!?妹を探していると聞いたけど、どうしてここに…!?」という呟きに対し、
「(お前の)知ったことか!」と吐き捨てられ馬上から斬りかかられるという、原作では考えられない衝撃映像を目にする羽目になる。
上記のやり取りは分断されて孤立した
僧侶ガンタンクを襲撃しようとしているところをシャアが乱入してきたときのもの。
シャアの攻撃を避けたうえでそのままシャアがサタンガンダムのところに単騎駆けしていっているので生死は不明。
その後は出てこないので死んだも同然だろう。
漫画版:やはりサタンガンダムの配下。
他人に化ける「うつし鏡」、異空間に引きずり込む「夢宙空域」、雷撃攻撃の「落雷撃」といったジオン魔法の使い手。
アムロとセイラを襲撃し、落雷撃でとどめを刺そうとするも、乱入したシャアが剣を投げつけたために、それを伝ってララァが落雷を受けてしまい、そのまま退場した。
FC版
ナイトガンダム物語:
フラウ姫をモンスターに変身させて騎士ガンダム達に斬り殺させようとする吐き気を催す邪悪。
全体的に人間キャラのボスの扱いが不遇なゲームであるが、その中でも先述の所業で抜群のインパクトを残す。
そのせいで本作からガンダムに入門した子供たちに本編のララァも腐れ外道だという印象を植え付けた。
SFC版:サタンガンダムに利用されているシャアのために
騎士ガンダム達と戦う、愛に生きる女性となっている。
彼女を倒すことでサタンガンダム城への行く手を阻む結界が消え、サタンガンダム城に挑むことが出来るようになる。
ゲームだとどちらもガンダム達に討たれて死んでおり、カードダスでは軍師クワトロとなったシャアの背後に亡霊として映り込んでいるので、
いずれの媒体でも『ラクロアの勇者編』でララァが死亡したのは確定のようだ。
このようにSDガンダム外伝ではララァはチョイ役で、シャアとアムロの中に彼女をめぐる確執は存在しないので、後の『機甲神伝説編』で二人は肩を並べて戦うことになる。
一応SFC版ではアムロ入りのパーティでララァを殺すことになるのだが、シャアの怒りの矛先はサタンガンダムへと向き、アムロと対立することはなかった。
ちなみに、SDガンダム外伝では珍しい
人間キャラの戦死者である。
【余談】
小説版などでララァがシャアに拾われる以前のエピソードが描かれているが、
高級売春婦だった彼女の才覚を偶然接待されたシャアが見抜いて身請けしたとされていたり(密会~アムロとララァ)、
サイド5のルウム出身だったが
戦争で家族を失い、シャアに拾われて処女を捧げたとされていたり(
機動戦士ガンダム(小説版))、
カジノ荒らしにその才覚を利用されていたところをシャアに救われたとされていたり(THE ORIGIN)と媒体によって過去が異なる。
「小説版ガンダム」を除けば、おおむねはインド出身のアースノイドとして扱われることが多い。
なお、『密会』も『小説版』も作者は
富野由悠季監督だが、ストーリーはまったく違う完全
パラレルな作品である。設定が合わないのもそのため。
しかしいずれの作品でも、彼女が生きるために苦界に身を沈めていたのは共通しており、小説版『機動戦士ガンダム』では自らを卑下する台詞がある。
「アースノイドはみんなエリート」なんて誰が言ったのやら。
彼女が搭乗したMA「エルメス」は初版キットではエルメスと云う商品名だったが、同名のブランドからのクレームにより「ララァ・スン専用モビルアーマー」と商品名が改められた。
以降、エルメス関連商品はララァ・スン専用モビルアーマーとされている。
因みに、エルメスと記載された初版キットは現在では高値で取り引きされている。
後々続いていくことになったガンダム作品全体に大きく影響を与えたキャラクターであると言えるだろう。
なお、シャア役の
池田秀一は、富野監督から「シャアはララァと寝た」と聞かされ、それを念頭に置いてララァがらみの演技を行ったとされる。
追記・修正が嫌いな人がいるかしら?
項目が荒らされてロックされるのは悲しいことじゃなくて?
- ↑5 死後10年以上2人の男の間に立って眺め続ける女だし、「刻が見える」と思わせる力があるしあり得る話ではある。カミーユやバナージみたいにNT能力が高いのはいくらでもいるけど刻が見えるという方向性ではないし「ララァだけ」なのは当然。それに平行世界を作るという特性上、そっちの世界が描写されない限り視聴者も知り得ないから知らないところで誰か作ってるかもしれん -- 名無しさん (2025-06-26 08:14:59)
- やたらRTA RTA言われてるけど、ララァがやってたのってリセマラでしょ。リアルタイムアタックいつやってた? -- 名無しさん (2025-06-26 18:52:34)
- 例の表情ってシャアが妙なことしたのに対してキレてる顔でも違和感ないよね -- 名無しさん (2025-06-26 19:55:14)
- 薔薇ラァのガンダムを奪わせる判断、別デザインとはいえサザビーが出てくる時代まで進んで失敗したからこそなんだろうな。どんな時代でも白いモビルスーツがシャアを殺すという構図を変えられないなら、白いモビルスーツにシャアを乗せて白いモビルスーツの系譜を断てば良いと -- 名無しさん (2025-06-26 22:34:30)
- ↑あれ描いた人がサザビーじゃないって明言してるから1年戦争に開発されたなんか知らんMSって事でいいと思う -- 名無しさん (2025-06-26 22:42:19)
- ↑本人のポストで否定されているのを確認出来ました。これは失礼しました… -- 名無しさん (2025-06-26 22:54:24)
- やり直しているのがどこからなのかが気になる -- 名無しさん (2025-06-26 22:56:35)
- ↑6 大佐が死ぬかどうかは進めてみないとわからないからリセマラとは違うと思う。RTAか?って言われるとそれもちょっと違う気がするけど。 -- 名無しさん (2025-06-26 23:09:28)
- ララ音が聴こえたら再走の合図だ… -- 名無しさん (2025-06-27 09:35:05)
- エピローグのあの表情だけでもジークアクスをやった価値ってのはあるもんだ -- 名無しさん (2025-06-27 15:50:54)
- ↑8 ゲームのバグだったりやりこみしてるみたいな展開が来ると思考停止でRTAって言われがちなのはある あと何度もやりなおしてるのがRTAのガバって再送するってムーブを連想させるからそれ関連が擦られがち -- 名無しさん (2025-06-27 16:06:17)
- FEとかで手をミスってリセットするようなものだけど、あれわかりやすい名称ないしな…… -- 名無しさん (2025-06-27 16:24:24)
- タイムアタックの体をなしてないガバガバRTA動画ってのが一番しっくりくる気がする -- 名無しさん (2025-06-27 16:55:09)
- せっかく上手くいってたのにシャア本人がしょうもないオリチャー企てて、それを阻止しようとした妹を手にかけそうになったのを慌てて止めたら生き埋めになるて… -- 名無しさん (2025-06-27 17:34:20)
- 逆シャアも薔薇ラァが観測してたならシャアがわざわざサイコフレームの情報をアムロに流すの見て頭抱えてたかと思うと笑える -- 名無しさん (2025-06-27 17:40:56)
- 『縛りプレイの再走』を一口で言える単語ないもんなぁ -- 名無しさん (2025-06-27 19:14:45)
- 本来は優しくて強い人なんだよな。ジークアクスのラスト幸せそうで良かった。 -- 名無しさん (2025-06-27 20:47:24)
- 二番煎じになるから作品になることはないだろうけど同じように大切な人が死ぬ結末を変えるためにループを繰り返したら面白そうなキャラって誰だろ。半分ギャグになるけど同じように最初のきっかけを変えるマウアー→ジェリドとか? もしもあの改s…… -- 名無しさん (2025-06-28 10:35:46)
- ↑ぱっと思い浮かんだキャラだと鉄血のアルミリアかな -- 名無しさん (2025-07-01 04:37:40)
- アムロとシャアが後の作品にも出て確執が続くからこそ、そのきっかけであるララァの価値も大きくなるんだよな。他の似たような境遇のキャラにループさせてもここまでの作品にはならなさそう -- 名無しさん (2025-07-02 09:55:04)
- ↑あ、ユリンの死が変わればフリットも変わるしAGEもなかなか面白そうか。作品としては1作だけど作中の期間でいえばララァ以上だし -- 名無しさん (2025-07-02 09:56:37)
- コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2025-07-02 13:31:36)
- ララァの行動、他の作品で言ったら封神演義の女媧がやってた事みたいなものだろうか? -- 名無しさん (2025-07-03 15:57:52)
- コンパチヒーロー作品に出たら、仮面ライダーオーディンやアブソリュートタルタロスと組む事になったりするか? -- 名無しさん (2025-07-03 20:53:13)
- ジークアクスでOEのファーストガンダムに関しては -- 名無しさん (2025-07-04 10:57:45)
- ↑ごめん打ち間違い。 ジークアクスではシュウジが「ララア本人が犠牲になってもシャアには生き残って欲しい」と言ってたので、シャアと出会えなかったスパロボOEの世界はララアにとって最善ではなくとも望ましい世界ではないだろうか -- 名無しさん (2025-07-04 10:59:57)
-
(2016-08-03 12:43:26)およびそれに反応している(2021-10-16 18:15:52)のコメントをコメント整理に関する相談ページに通報しました。24時間以内に反論がなかったため、該当コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2025-07-06 19:16:20)
- 何度、時をくりかえしてもシャアが死ぬんじゃが!? というタイトルで死亡フラグをなんとしても圧し折りたいララァがシャアと堂々とおっぱじめる薄い本誰か作ろう -- 名無しさん (2025-07-06 23:24:03)
- 私の母になってくれるかもしれなかった、とはいうけど割とララァの方はシャアに縋る部分あるからハマーンとかレコアとかナナイとか、シャアが拒否した女性とあんまり変わらないのでは?シャアが気づいてないだけか、将来的に自分を導いてくれると期待してたのか -- 名無しさん (2025-07-07 07:56:15)
- コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2025-07-14 14:25:02
最終更新:2025年07月15日 07:17