ララァ・スン

登録日:2012/03/24 Sat 17:26:29
更新日:2025/07/15 Tue 07:17:36
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17歳 46年越しのハッピーエンド GQuuuuuuXに登場したファーストキャラ NT項目 ※土曜夕方17時30分です。 「邪魔です!」 だいたいこいつのせい もう一人のヒロイン アムロとシャアのトラウマ インド エルメス カバスの館 ガンダム ガンダム登場人物項目 シャア生存RTA シャア被害者の会 シャロンの薔薇 シャロンの薔薇被害者の会 シャロンの薔薇被害者の会←GQララァ ソロモンの亡霊 ニュータイプ ニュータイプNo.2候補 バブみ ヒンドゥー教 ファム・ファタール ララァ ララァ・スン 光る宇宙 八方美人→アムロとシャアに 刻が見える 宇宙世紀 宇宙世紀0062年生まれ 宇宙世紀キャラクター項目 悪女? 悲劇のヒロイン→悪霊 悲劇のヒロイン→悪霊→RTA走者 数奇な運命を背負った女 早見沙織 早見沙織ガンダムキャラリンク 機動戦士Gundam GQuuuuuuX 機動戦士ガンダム 潘めぐみ 潘恵子 白鳥 羊宮妃那 逆襲のシャア 顔芸




ああ、アムロ……(とき)が見える……。



ララァ・スンは、『機動戦士ガンダム』の登場人物。

声:潘恵子、早見沙織(THE ORIGIN)、潘めぐみ(ガンダムさん)、林原めぐみ(SDガンダム外伝)、羊宮妃那(GQuuuuuuX)

搭乗機:エルメス


【人物】

インド出身のニュータイプの少女。
一年戦争時、ガルマ・ザビを戦死させると云う失態から一時的にインドに左遷されていたシャア・アズナブルに出会い、
彼にニュータイプの素質を見出だされた事から、ジオン公国軍に入隊する。

シャアを「大佐」と呼んで慕っている。

軍での階級は少尉。
ジオン軍への入隊直後は、サイド6のフラナガン機関で訓練を受けていた。

ヒンドゥー教徒なのか、額にビンディを着けている。
ただ、このビンディは「ちゃんと籍を入れた夫がいる妻のみが付けるもの」であり、仮にシャアと恋仲であっても入籍していないなら付けられない上に、
それ以前の売春などを行っていた少女の頃にも付けているというのは、宗教的にはかなりぶっ飛んだ行為だったりする。
多分放送当時のスタッフがヒンドゥー教に疎くて「とりあえずインド人っぽいアイコン」としてつけたのだろう。仏像の眉間の白毫をなぞったのかも知れないし。
このためかORIGINなどの後発媒体ではたまたまオデコに小さいホクロがあるのかな?程度の目立たない描写になっている。

普段は黄色いワンピースドレスを着ている。
テレビ版では、連邦偵察艦隊を撃破した報告のためにキシリア・ザビに初めて謁見する際にもこのワンピースであり、キシリアから「軍服に着替えろ、目障りだ」と命じられている。
これにシャア曰く「補給部隊の連中は『服で戦争をするのではなかろう』と回してくれない」と愚痴を返している……が、結局彼女の軍服着用シーンが描かれる前に最終出撃となる。
というかこの話の前の回(時系列上は3日前)にブラウ・ブロのシムス中尉にも同じツッコミをされてシャアも同じ弁明をしている。
なお、届かなかったのは艦内勤務用の軍服で、出撃中に着込むニュータイプ専用ノーマルスーツはさすがに最初から着用している。
シャリア・ブルが着用したのと同型のヘルメットが大きいタイプで、これをつけないとサイコミュが機能しないと思われる)

一方劇場版では割と早いうちからジオンの軍服を着ている。ソロモンへの援軍にザンジバルを発進させるシーンを見比べると分かる。


機動戦士ガンダム

初登場時にはフラナガン機関で訓練を受けており、サイド6の湖畔にある民家で暮らしていた。
その際、サイド6に訪れていたアムロ・レイと出会う。

ホワイトベースがサイド6から出撃した後、サイド6外で行われたホワイトベースとジオン軍コンスコン隊の戦闘を映したテレビ中継を、シャアと共に観戦している場面がある。

ソロモン陥落後、新型MA「エルメス」で出撃し、遠距離からのサイコミュ攻撃で駐留していた連邦軍の艦隊・MSを襲撃する。
それにより、ソロモンの亡霊として恐れられるようになる。
またしばらくのちには連邦軍の偵察艦隊を迎撃し、サラミスの迎撃能力に苦戦しながらも、なんとか軍艦二隻を沈めるに至る。

その一方、別次元の強さを見せつけたことで味方の兵士から「ニュータイプがあんなに強いなら、俺たち一般兵士なんかいらないだろ」と吐き捨てられたり、
「同じニュータイプ」という触れ込みで訪れたシャリア・ブルの複雑な立場を読み切れなかったり、ニュータイプについて悲観的な予想を立てられたりと、
自分の能力が必ずしも社会に受け入れられるとは限らないという現実にも直面する。
本人は気付いていないようだったが、軍服がなかなか届けられなかったのもおそらくは補給兵の嫌がらせである。

「我々はバカバカしく(●●●●●●)なったのであります! ララァ少尉ほどのパイロットが現れたなら、我々凡俗(●●)などは……!!」
「ニュータイプは万能ではない。戦争の生み出した、人類の哀しい変種かも知れんのだ!」

この発言をしたバタシャムはララァの強さに「バカバカしく」なって任務を能動的に放棄しているが、
それが初陣かつ近接防御能力に欠けるエルメスを守るためにドムで前衛を貼るという命令だったため、
ララァ一人でいいどころか、シャアが来なければあわや彼女が死んでいたという危機的状況を招いている。
そのことをシャアに詰問されても、前述の反論をして「軍法会議にかけられてもいいからララァの後方に回りたい」と返している。
この直前にギレンに預けられたニュータイプのシャリア・ブル貴重な専用機を自分の指揮下にいるうちに戦死させているシャアの立場としては、
シャリアの方は色々な事情があったとはいえ、ララァまでこんな理由で死なされてはたまったものではないし、
キシリアにとっても莫大な金と技術を注ぎ込んだニュータイプ兵士と専用MAをまともな実戦前に潰されたらブチ切れものだろう*1
戦略的にも、強力なビット攻撃を持つが、鈍重で自衛手段がないエルメスを小回りのきくMSに護衛させるというのは明快かつ有用な判断であるのに、
当のMSパイロットが主観的な理由で護衛任務を放棄して、護衛対象であるエルメスを危険に晒した上に、
後にパイロットがそのことを叱られても、反省の弁を述べることさえなくむしろ開き直ったかのように、
「今後もララァの護衛はしたくありません。敵が怖いとかじゃなくてララァの護衛が嫌なだけです」という軍隊を舐めたような反論をしている*2のに、
それにシャアが強い対応を取れない当時の状況が、いかにララァに冷たい状況だったかがわかる。

また遠距離からのビット攻撃が想像以上の負担となって苦しんだり、サラミス級の迎撃に苦戦したりと、自分の能力が絶対無敵ではないことも経験している。


その後はシャアのゲルググと共に連邦軍艦隊を襲撃し、アムロのガンダムと交戦。
ビットのオールレンジ攻撃でガンダムと戦うも、そのパイロットのアムロもNTとして覚醒している上に、
過去のブラウ・ブロ戦で二度オールレンジ攻撃を受けた経験を持ち、機体のアップデートも受けていたために、
機動力で圧倒的に上回るガンダムに対してエルメスのビット攻撃はかすりもせず、シャアは機体を半壊させられる。
「大佐どいてください! 邪魔です!!」
さらにはアムロとララァの精神波の応酬によってララァが頭痛を訴え、ビットの操作もできなくなり、為す術なく撤退となった。

部隊はキシリア・ザビの艦隊と合流、補給再編の上で再び連邦艦隊に攻め込んだ。
一度戦ったからか、ララァも前回のような頭痛と体調不良は訴えなかったものの、
相手のアムロも慣れたもので、今度はララァが全力でコントロール中のビットも次々と撃墜する。
この際のララァは唇を震わせて絶句している。
それでも必死に抵抗し、お互いにニュータイプの能力をより研ぎ澄ませていくが、その過程でアムロと意識を共鳴させる。

しかしそこにシャアとセイラ・マスが乱入、ララァとアムロは否応なく現実の戦争に引き戻される。

最終的に、撃墜寸前に追い込まれたシャアを庇って、ガンダムのビームサーベルで貫かれ戦死する。
死の直前、アムロと再び意識を共鳴させ、二人で「刻」を見る。

最期の最期でアムロとララァは分かりあうことができたものの、彼女の死はアムロとシャアを永遠に苦しめる事になる。


機動戦士Ζガンダム

一年戦争後も、アムロはララァの死を引きずっており、カツが現れるまで戦う事を拒んでいた。
クワトロ・バジーナ曰く、アムロが宇宙に上がって戦おうとしない訳は「ララァに逢うのが怖いから」らしい。

クワトロがシンタとクムを引き取った訳は、「ララァに頼まれたから」らしい。

Ζガンダムキュベレイの対決の際、カミーユ・ビダンハマーン・カーン「想いは同じなのよ…」と言う謎の女の声を聞いた。

また、小説版ではクワトロがカミーユに彼女の面影を見たり、フォウ・ムラサメの死に嘆くカミーユを見て人は過ちを繰り返す、と憤るアムロなど二人の考え方に彼女の姿を見ることができる。
アムロは「過ちは繰り返すべきでない」と考えているのに対し、シャアは「ララァという理想の存在を他に求める」と、その構図は逆襲のシャアに繋がっているようにも見える。


機動戦士ガンダムΖΖ

最終話、カミーユの思念と共に現れ、合体不能に陥っていたΖΖガンダムの再合体を助ける。


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

死後もララァの意識は生き続け、アムロを悪夢という形で苦しめ続けていた。
ララァ曰く「自分の意識はアムロとシャアの間で存在し続けている」らしい。
シャアに関しても、「彼が寝言で『ララァ』と言うのを聞いた者がいる」という噂について言及されているため、
彼にとっても悪夢なのかは分からないが、アムロと同じようにララァの夢を何度か見ていたと思われる。
なお、アムロはララァの悪夢を見て「またあの夢を見るようになっちまった」と一人ごちる場面があるが、
彼女の意思とアムロとシャアがNT能力で感応していたのか、宇宙という環境の悪夢なのかは曖昧。

彼女の死は、シャアがアクシズ落としを決意した理由の一つであり、アムロに対するライバル意識の発端の一つでもある。
アムロのνガンダムサザビーで一騎打ちしている際に、「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」と言ったり、
物語終盤、地球降下が始まったアクシズをνガンダムで押し返そうとするアムロとの口論の中で、
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」と発言したりしている。

ちなみに、これに対してアムロが「お母さん…?ララァが?…うわっ!」と返したのが彼の最後のセリフになったので、
「アムロ・レイの最後のセリフはライバルの突然の性癖暴露にドン引きするもの」と語られたりしているが、
実際には最後の「うわっ!」はドン引きして思わず上げた悲鳴ではなく、揺れが激しくなったことに驚いた声であり、
字面だけ見るとアレだが、「年下の女の子を母親扱いしたかったとか…うわぁ…」みたいなニュアンスではない*3
まあ、アムロの「お母さん…?ララァが?」という反応からしても、「シャアがララァに母性を求めていた」ことが彼には理解できなかったのは確かなようで*4
シャアのこの暴露に戸惑っていることや、上述の悪夢では夢に現れたララァに反発していることから、
アムロは少なくともララァに対してそういう感情は持っていなかったのだろう。

なお、関連は不明だがアクシズ・ショックが起こったのはアムロとシャアがララァに関することを話し始めてからである。


機動戦士ガンダムUC

OVA版に登場。
最終章「虹の彼方へ」の終盤、最終決戦でシャア、アムロと共に思念体として現れると、
ユニコーンガンダムの掌から伝わる熱や温かな光をを否定するフル・フロンタルの肩にそっと触れて、
「この熱が…宇宙を温めるのでしょう?」と呟き、「大佐が大佐だった時の思いは…もう充分伝わったでしょうから…」と話しかけ、彼らを暗黒の世界から現世へと導いた。
また、ネオ・ジオングの自壊を促して、フロンタルの中に宿るシャアの残留思念を回収した。
なお、フロンタル周りの設定や最終決戦の展開が異なる小説版(原作)には登場しない。


GQuuuuuuX

『機動戦士ガンダム』のパラレルワールドの宇宙世紀を描く『GQuuuuuuX』では、9話で満を持して登場。

設定は『密会~アムロとララァ』のものがベースとなっているが、シャアの左遷とそれに伴う出逢いが発生しなかったため、
U.C.0085時点でもカバスの館に在籍しており、小間使いなどからは「お姉様」と呼ばれている。
やはりニュータイプとしての強い素質があるようで、自身の夢の中で「赤い士官服のジオンの将校」と出逢う光景を何度も見ており、
いつかその人物と出逢い、宇宙に行けることを信じ待ち続けている。
ただしその夢では常に連邦軍の白いモビルスーツのパイロット」がジオンの将校を殺す結末に辿り着いてしまうのだが、
そのパイロットのことも「純粋な人」と評しむしろ好いている模様。
…ちなみに話の流れでは「ジオンの将校が死に、そしてジオンが戦争に負ける」と続くため、件のジオンの将校が死ぬのは一年戦争の間であり、
『GQuuuuuuX』とは異なる歴史を辿った一年戦争を見ている彼女だが、『機動戦士ガンダム』の歴史(正史)をそのまま見ているわけではない。

本編ではマチュが地球に辿り着くことを予知したことで、事前に手配を行いコア・ファイターで不時着したマチュを救助。
その後はララァを逃がそうとして小間使いたちが起こした火事に乗じてマチュに連れ出されたが、
自分と共に娼館から逃げよう、宇宙に行こうと誘うマチュの手を「赤い士官服の彼」を待つために拒み、地球に残ることを選んだ。



スーパーロボット大戦

上述した経緯もあり「故人だが登場する」ことが最も多いキャラ。
初登場は早く『第2次スーパーロボット大戦』で説得によりエルメスごと仲間になる。設定にそこまで厳密ではない時代なので地上でも普通にエルメスが動いている。
なかなか頼りになる戦力だが、本作の大半の自軍ゲスト同様数ステージで強制離脱してしまう。
生き残る場合は味方となることも多く、その後の作品ではクワトロになったシャアとともに味方になるケースが増え、彼のことを「大尉」と呼ぶ(プライベートは「大佐」のまま)。
ララァが生きている=上述したアムロとの固執がほぼないので逆シャアフラグは基本的にはないが
スパロボA』では逆シャアまでは至らなかったものの、ララァが生きていても逆シャアフラグは立ちっぱなしという珍しい状況となった。
スパロボD』では、アムロやシャアがフィン・ファンネルウェイブライダー突撃を使うと気持ちよさそうにバックを飛んでいる。
ギシン星にだって飛んでくるのは元祖ガンダム系背後霊の貫禄というものか……まあ他にも何人かいるけれど

なお、シャアとは普通に関係を続けているため、後年のシャアと関係のある女性キャラが出ると修羅場になる場合も多い。
スパロボGC(XO)』でのハマーン様との会話は完全に昼ドラである。シャア爆発しろ、いやガンダムで殴られろ。

ちなみに、『スパロボOE』では、アムロやシャアは一年戦争の時系列であるにもかかわらずララァが登場しない。
そのためか、初代ガンダム関係は各種媒体でもトップクラスに平穏に着地したが、後の『GQuuuuuuX』から解釈すると、
「シャアとアムロが殺しあわず共闘できたが、ララァがシャアと出会う事が出来ず、ある意味ララァの本懐が果たされなった世界線」と称されることにもなった。
ちなみにララァが登場しなかった理由は「シャアがガルマを暗殺しなかったので左遷されることもなく、ララァと出逢う事もなかった」で説明がつく。その辺を『GQuuuuuuX』はパロったのか。
何の理由付けもなく影も形も見えないホワイトベース隊関係者に比べたらマシな方かもしれない。


SDガンダム外伝

世にも珍しい林原ボイスのララァ。クリスではない。
ジークジオン編第一弾・ラクロアの勇者にジオン族の魔導士ララァとして登場。攻撃魔法ビットビーミラージュ等の使い手。
謎の騎士シャアとの関係を仄めかされるが、その関係性や本人のキャラクターは媒体によって大きく異なる。
映像化したものが公式、というサンライズの法則に当てはめると、騎士シャアとは単なる顔見知りで、彼にとっての重要人物ではなさそうではある。

OVA版:サタンガンダムの配下で、単純な悪人として描かれている。
明確な戦闘シーンは無いものの、「騎士シャア…!?妹を探していると聞いたけど、どうしてここに…!?」という呟きに対し、
「(お前の)知ったことか!」と吐き捨てられ馬上から斬りかかられるという、原作では考えられない衝撃映像を目にする羽目になる。
上記のやり取りは分断されて孤立した僧侶ガンタンクを襲撃しようとしているところをシャアが乱入してきたときのもの。
シャアの攻撃を避けたうえでそのままシャアがサタンガンダムのところに単騎駆けしていっているので生死は不明。その後は出てこないので死んだも同然だろう。

漫画版:やはりサタンガンダムの配下。
他人に化ける「うつし鏡」、異空間に引きずり込む「夢宙空域」、雷撃攻撃の「落雷撃」といったジオン魔法の使い手。
アムロとセイラを襲撃し、落雷撃でとどめを刺そうとするも、乱入したシャアが剣を投げつけたために、それを伝ってララァが落雷を受けてしまい、そのまま退場した。

FCナイトガンダム物語フラウ姫をモンスターに変身させて騎士ガンダム達に斬り殺させようとする吐き気を催す邪悪
全体的に人間キャラのボスの扱いが不遇なゲームであるが、その中でも先述の所業で抜群のインパクトを残す。
そのせいで本作からガンダムに入門した子供たちに本編のララァも腐れ外道だという印象を植え付けた。

SFC版:サタンガンダムに利用されているシャアのために騎士ガンダム達と戦う、愛に生きる女性となっている。
彼女を倒すことでサタンガンダム城への行く手を阻む結界が消え、サタンガンダム城に挑むことが出来るようになる。

ゲームだとどちらもガンダム達に討たれて死んでおり、カードダスでは軍師クワトロとなったシャアの背後に亡霊として映り込んでいるので、
いずれの媒体でも『ラクロアの勇者編』でララァが死亡したのは確定のようだ。
このようにSDガンダム外伝ではララァはチョイ役で、シャアとアムロの中に彼女をめぐる確執は存在しないので、後の『機甲神伝説編』で二人は肩を並べて戦うことになる。
一応SFC版ではアムロ入りのパーティでララァを殺すことになるのだが、シャアの怒りの矛先はサタンガンダムへと向き、アムロと対立することはなかった。*5
ちなみに、SDガンダム外伝では珍しい人間キャラの戦死者である。


【余談】

小説版などでララァがシャアに拾われる以前のエピソードが描かれているが、
高級売春婦だった彼女の才覚を偶然接待されたシャアが見抜いて身請けしたとされていたり(密会~アムロとララァ)、
サイド5のルウム出身だったが戦争で家族を失い、シャアに拾われて処女を捧げたとされていたり(機動戦士ガンダム(小説版))、
カジノ荒らしにその才覚を利用されていたところをシャアに救われたとされていたり(THE ORIGIN)と媒体によって過去が異なる。
「小説版ガンダム」を除けば、おおむねはインド出身のアースノイドとして扱われることが多い。

なお、『密会』も『小説版』も作者は富野由悠季監督だが、ストーリーはまったく違う完全パラレルな作品である。設定が合わないのもそのため。

しかしいずれの作品でも、彼女が生きるために苦界に身を沈めていたのは共通しており、小説版『機動戦士ガンダム』では自らを卑下する台詞がある。
「アースノイドはみんなエリート」なんて誰が言ったのやら。


彼女が搭乗したMA「エルメス」は初版キットではエルメスと云う商品名だったが、同名のブランドからのクレームにより「ララァ・スン専用モビルアーマー」と商品名が改められた。
以降、エルメス関連商品はララァ・スン専用モビルアーマーとされている。*6
因みに、エルメスと記載された初版キットは現在では高値で取り引きされている。



後々続いていくことになったガンダム作品全体に大きく影響を与えたキャラクターであると言えるだろう。


なお、シャア役の池田秀一は、富野監督から「シャアはララァと寝た」と聞かされ、それを念頭に置いてララァがらみの演技を行ったとされる。



追記・修正が嫌いな人がいるかしら?
項目が荒らされてロックされるのは悲しいことじゃなくて?

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最終更新:2025年07月15日 07:17

*1 実際シャリア・ブル敗北の報告を受けたキシリアは、シャアからの報告書に「推測ばかりを……」と不快感を露わにしていた。

*2 バタシャムは軍法会議を覚悟しているようだったが、意図的な任務放棄をして、しかもそれを上官に言い逃れできない状況で抑えられた上に反省せずに今後も繰り返すと反論したならば即銃殺レベルである。

*3 また、この発言が飛び出したのは『クェスが自分に父性を求めていることに気付けず、彼女を持て余してモビルアーマーのパイロットにし、戦場で死なせた』ことをアムロに「貴様ほどの男が、なんと器量の小さい!」と揶揄されたことへの反論としてで、この発言の後の「そのララァを殺したお前に言えたことか!」という台詞も合わせれば、唐突な印象は否めないが『ララァがずっと生きて傍にいてくれればこんなことにはならなかった』という主張とも取れ、少なくとも文脈をぶった切って突然の性癖暴露をしたというわけではない…はず。

*4 これは、両者のそもそもの「母親観」が違うためという見方もある。アムロは『機動戦士ガンダム』のエピソードで15歳にして早くも母との精神的断絶を経験している一方で、シャアは映像作品で母親に関して言及していないが、父親や妹への態度・言及を見る限りでは家族に対する愛情は強そうなため、母親への思慕も高かったと思われる。詳しくはアムロの項目も参照。

*5 ララァがサタンガンダムに人質として囚われたシャアのためにガンダム達と戦ったので、サタンガンダムの策略とシャア自身の落ち度であると理解していた

*6 と、言われているが実際の所はバンダイの自主規制らしい(そもそもスペルが違う)