ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2027 まりさと図書館でゆっくり2
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「それじゃ早速始めようかしら」
パチュリーはぷるぷる震えるまりさ家族に向かって告げた。
まずは何をしようかと思案していると一匹の子まりさが前に出てパチュリーを威嚇し始めた。
「ぷ、ぷくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
それは長女まりさであった。
当然恐怖はある、威嚇をしてもパチュリーに通用しない事も分かっている。
それでも長女という立場から家族を守りたいという気持ちが長女を動かしたのだ。
「ふむ」
そんな長女の様子を見たパチュリーはこれからのプランを即座に決定した。
「まずはこいつね」
グシャ
パチュリーは家族のために体を張っていた長女を何の遠慮も慈悲も無しに一気に踏み潰した。
「ゆ……ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ばでぃざのおぢびちゃんがぁぁぁぁぁぁ!?」
「「お…おねぇちゃぁぁぁぁぁぁぁん!?」」
数秒ほど硬直していた家族だがすぐに絶叫を上げる。
そんな家族に構うことなくパチュリーは告げる。
「死にたくなければ私を倒す事ね、それ以外にあなた達が生き残る術はないわ」
「ゆぅぅぅぅぅぅ!?」
それを聞いた母まりさは驚愕の声を上げる。
「そんなのむりだよぉぉぉ!!まりさたちじゃかてないよぉぉぉぉぉ!!」
「ならあなた達は死ぬしかないわね」
「ゆぐぅ!」
森で静かに暮らしていたまりさ家族。
父親であったれいむと子れいむを殺され何の抵抗も出来ずにつれて来られたのだ。
勝てるはずがない。
しかもさっきまで小悪魔がゲスまりさを虐待しているのをずっと見せ付けられたのだ。
さすがの餡子脳でも勝てるなどとは思っていない。
だがやらねば家族は皆殺しにされる。
どうすればいい、どうすれば……
「あなたの子供の中にドスがいるじゃない、そいつを使えば勝てるかもしれないわよ?」
「ゆ!」
母まりさはやっとその事を思い出した。
そうだ、自分の可愛いおちびちゃんの末っ子はドスまりさなのだ。
子まりさでありながら自分よりも大きいこの子ならもしや……
そう思ったがすぐに思い留まる。
自分のおちびちゃんに戦わせるなんて出来るわけがない。
それにこの子は甘えん坊だ、これまで喧嘩すらしたことのないような子が戦えるわけがない。
その証拠に長女が殺されたショックでずっとゆんゆん泣き叫んでいる。
「やらなければ全滅するだけよ、まあ私はどっちでもいいけど」
パチュリーはそう言うと長女の傍でゆんゆんすすり泣いていた次女を掴む。
「ゆゆぅぅぅぅ!?やめるのじぇぇぇぇぇ!!はなすのじぇぇぇぇぇぇ!!」
だぜ口調の次女がパチュリーの手の中でぷりんぷりんと体を動かすが無意味な行為だ。
「はなしてねぇぇぇぇぇ!!かわいいおちびちゃんをはなしてねぇぇぇぇぇ!!」
母まりさがパチュリーの足元でぴょんぴょん跳ねて必死に懇願する。
「言ったでしょ?やめてほしいなら私を倒すしかないと」
「ゆ……ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
母まりさはどうしていいか分からないのか挙動不審な動きでそこらを跳ね回っている。
そして考えすぎて餡子脳が沸騰したのかパチュリーに体当たりを始めた。
見るからにヤケクソになっている。
「全然痛くないわねぇ、お前みたいなクズじゃ私は倒せないわ」
「ゆべぇ!!」
パチュリーの蹴りでふっ飛ぶ母まりさ。
「お、おきゃあしゃん……」
そんな家族の様子を見て震えるだけの末っ子ことドス子まりさ。
パチュリーはそんなドス子まりさに話しかける。
「家族がこんな目に遭ってるのにあなたはそこで泣いてるだけ?それでもドスなの?」
「ゆ……まりしゃは……」
「私に勝てる可能性があるのはドスであるあなただけ、そのあなたが何もしないから家族があんな目に遭ってるのよ?」
「ゆぅ……ゆぅ……」
それでも動かないドス子まりさ、仕方ないのかもしれない。
ドスとはいえ、まだ幼い子まりさ。
これまで家族の愛情を一身に受けて暮らしてきたのだ。
戦えというほうが酷なのかもしれない。
「ま、どうでもいいけど」
「ぴぃぃぃぃぃぃ!!!」
パチュリーは手の中の次女の片目に指を突き入れる。
「まりしゃのおべべぎゃぁぁぁぁぁ!!!なんでなのじぇぇぇぇぇ!!!」
「まだまだこんなものじゃないわよ?」
パチュリーは次女の三つ編みのおさげを引き抜く。
「それはまりしゃのとってもゆっくちしたおしゃげしゃぁぁぁぁん!!どぼぢでぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「お次はお帽子ね」
「やめちぇぇぇぇぇ!!おぼうしだめぇぇぇぇ!!だめなのぉぉぉぉぉ!!!」
「残念、あなたの素敵なお帽子はこの通り灰になっちゃったわね」
「ゆんやぁぁぁぁ!!これじゃもうゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!!」
「ゆっくりできないのはあの子のせいよ、ほら、あんなところで自分だけゆっくりしてるし」
「ゆ!?このげしゅがぁぁぁぁぁ!!はやくおねぇちゃんをたすけろぉぉぉぉぉ!!それでもどしゅかぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ……おねえちゃん……」
「できゃいだけのうすのろがぁぁぁぁ!!おみゃえもどしゅならどしゅしゅぱーくをうってみしぇろぉぉぉぉ!!」
「そうね、あなたがドススパークを撃てば私も倒せるかもね、まあその前にこのゲスチビは死ぬけど」
パチュリーは次女の金髪を、頬を、底部を、残った片目を、遠慮なしに破壊していく。
「やめっ……ちぇ……ど……ぼ……ぢ……で……」
「糞饅頭の解剖は楽しいわね」
破壊する所が無くなってきたので次女の体を裂いて中身の餡子をポイポイと投げ捨てる。
自分の中身を摘出され痙攣するだけとなった次女、もはや死ぬのも時間の問題だ。
「お、中枢餡発見」
パチュリーが次女の中枢餡を掴むと同時に次女の体が一度大きく痙攣する。
自分の命そのものである中枢餡だけは見逃してと訴えているのだろう。
だがパチュリーには関係ないことだ。
パチュリーは腰を降ろしドス子まりさによく見えるように解体された次女の体を見せる。
「ほら、あなたのお姉ちゃんの体内ってこうなってるのよ?見た事ないでしょうからゆっくり見ていってね!」
「ゆ、ゆべぇぇぇぇぇぇ!!!」
ドス子まりさはあまりにグロイ次女の中身を見たことで嘔吐してしまった。
当然目の前にあった次女の体にそれが掛かる。
「……!!」
ドス子まりさのゲロを掛けられた次女の体が再び大きく痙攣する。
パチュリーにもゲロは掛かったが嫌な顔一つせずにニヤニヤしているだけだ。
「それじゃゲスなチビの中枢餡を摘出しまーす」
「や……やめ……」
ドス子まりさの言葉を無視しパチュリーは一気に次女の中枢餡を取り出した。
ブシャア!!!
中枢餡を取り出した瞬間、次女の体から餡子が勢いよく噴出してその後は全く動かなくなった。
「なるほど、これがゲスの中枢餡か……ゲスらしく汚い中枢餡ね」
パチュリーは次女の中枢餡に飽きたのかポイっと投げ捨てた。
投げ捨てられた中枢餡はベチャッという音と共に床に叩きつけられ、ただの餡子の残骸に成り果てた。
「あ、あああああああ……」
あまりに惨い現実にドス子まりさは力なくすすり泣くだけだ。
「まだ足りないみたいね?なら今度はあなたのお母さんと遊ぼうかしら」
「!!」
その言葉に目を見開くドス子まりさ。
「や、やめちぇ……!おきゃあしゃんをいじめないで!!」
「ならさっさとかかってきなさい、もしかしたら勝てるかもよ?」
「ゆ……」
「戦う気が無いのならそこでずっとゆっくりしてなさい、手遅れになっても知らないけどね」
パチュリーはさっきの蹴りで悶絶している母まりさを掴んだ。
「待たせて悪かったわね、その分タップリ遊んであげるから許してね♪」
「ゆ……」
ズドォ!!!
「ぶげぇ!!」
まだ意識が朦朧としていた母まりさの顔面に拳を撃ち込む。
しかも一発ではない、無数の拳を連続でだ。
「ぶげげげげげげげげげ!!!」
魔女であるパチュリーには似つかわしくない肉弾戦である。
「ははは!やっぱ直接こうやって痛めつけるのは楽しいわ!クセになりそう♪」
パチュリーの拳で顔が変形し餡子を吐きまくる母まりさ。
殴られるたびにうんうんとしーしーを噴出す。
「いちいち汚いのを漏らすな!だから糞饅頭って言われるのよ!」
ゆっくりは何かゆっくり出来ない状況に見舞われるとよく排泄行為をする。
それは排泄時の快感でゆっくり出来ない事を忘れようとしているらしい。
「うんうんするよ!すっきりー!」「ちーちーするよ!すっきりー!」と宣言するのもそれだけ大事な事だからだ。
なのでゆっくり出来ない状況がずっと続くとそれだけ長時間排泄をしようとする。
しかし中身の餡子や水分には限界がある。
ゆっくりが虐待の果てに衰弱死する原因の一つがこれである。
「ほらほら、見てる?あなたのお母さん、こんな顔になっちゃったわよ?」
殴る手を止めてドス子まりさに母まりさの惨状を見せるパチュリー。
「あ、ああああああ……おきゃあしゃん……」
タコみたいに腫れ上がった母まりさの醜い顔。
そこにはいつも自分に優しい笑顔を見せてくれた美しい母まりさの面影は無かった。
「さ、続き続き♪」
「ぶげげげげげげげげげ!!!」
再び連打を浴びせるパチュリー。
「それにしてもあなたのおちびちゃんは酷いわねぇ、あなたがこんな目に遭ってるのに助けようともしないなんて」
「……!!」
「まあゆっくりは自分がゆっくりする事しか考えてないししょうがないわね」
「……よ」
「ん?」
母まりさが何か呟いたのでパチュリーは殴る手を止めてその言葉に耳を傾ける。
「お……ちび……ちゃんだけは……ゆっくり……してほしい……よ……だから……まりさは……うらまないよ……」
「ははは!さすがは母性(笑)って事かしら?自分を犠牲にしてでも子供にゆっくりしてほしいなんてあなた素敵よ」
「と……とうぜん……だよ……」
「それじゃああなたにはもうゆっくりなんて必要無いわね」
「……ゆ?」
ズドォ!!!
「ゆごぉ!?」
パチュリーは母まりさのまむまむに手をぶち込んで中身の精子餡を焼き尽くす!
「ぶぎゃがががががががあおおおおごごごごごげげっぎゃああああ!!!」
「これであなたは二度と胎生妊娠は出来ない、自慢のぺにぺにも潰したしね」
「!!!」
目を見開く母まりさ。
ゆっくりにとって子を産むというのはゆっくりするために必要不可欠なものだ。
一人ぼっちはゆっくり出来ないと考えているらしくゆっくりは必ず近くに誰かしらと生活するものだ。
子供に対する愛情が無くても一人ぼっちは嫌という理由で子を産む個体もいるほどだ。
そのゆっくりを奪われた母まりさは大粒の涙を流す。
「でも植物型妊娠はまだ出来るわよ?」
「ゆ……」
そうだ、まだ自分には植物型の妊娠が可能だ。
それならまだ希望はある。
そう思った母まりさだったが……
「それじゃ植物型妊娠も出来なくさせようっと」
「ゆが!?」
パチュリーは母まりさの額付近に手を当てて何やら呪文を唱えた。
ボワッ!!!
パチュリーが額から手を離した瞬間、母まりさの額が激しく燃え上がった。
「ゆんぎえええあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
灼熱の炎で悶絶する母まりさ。
「はい、これであなたは植物型の妊娠も出来なくなったわね、おめでとう♪」
「あ、あああああああああ!!!」
ご丁寧にも鏡を用意して母まりさの無残な姿を見せ付けるパチュリー。
鏡に映っているのは顔が腫れ上がりまむまむの穴から煙を吐き額が真っ黒に焼け焦げた糞饅頭の姿。
そして何より母まりさがショックを受けたのが……
「ばでぃざのぉぉぉぉ!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじぎゃぁぁぁぁ!!!きんばづざんがぁぁぁぁぁ!!!」
激しく燃え上がった炎によって帽子と金髪は一瞬で消し炭と化したのだ。
一応三つ編みのおさげだけは無事だったが黒コゲのハゲ饅頭の状態でおさげだけ無事なのがまた惨めだった。
「あなたは自分を犠牲にしておちびをゆっくりさせたんだからこれくらいは我慢しないとね」
「どぼじでぇぇぇぇぇ!?どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉ!?」
「あなたがあの白黒に似てるからよ」
「ゆぅ!?どういうことぉ!?」
「私はね、あなたみたいに自分勝手で他者の迷惑も考えないあのクズが嫌いなの、殺したいくらいにね」
「いってるいみがわからないよぉぉぉぉ!!ゆっくりまりさにせつめいしてねぇぇぇぇ!!!」
「あなたには関係ないわ、理由なら自分でゆっくり考えなさい」
「わからないからきいて……ぶげぇ!!」
パチュリーは再び母まりさに拳を撃ち込む。
「もう死になさい、私に殺される事、それがあなたが生まれてきた理由よ」
パチュリーは拳に魔力を込め母まりさへ最後の一撃を見舞う。
「さようなら」
パチュリーの無慈悲な言葉と同時に……
カァ!!!
「?」
パチュリーは背後から何者かの攻撃を察知して振り向いた。
そこには憤怒の表情でパチュリーを睨みながら口からドススパークを放つドス子まりさの姿が。
「ふっ、やっとか」
そう呟くとパチュリーは拳に魔力を込めると拳でドススパークを弾き飛ばした。
「ゆぐ!?」
驚愕の声を上げるドス子まりさだがすぐパチュリーを睨んで叫んだ。
「おかあさんをはなせぇぇぇ!!このげすがぁぁぁぁぁ!!」
そこにいるのは甘えん坊で争いを好まない末っ子ではなく威厳に満ちたドスまりさだった。
「ようやくその気になったのね、遅いわ、おかげでお母さんはこんな姿になっちゃったわよ?」
「だまるのぜぇぇぇぇぇ!!いますぐおまえをゆっくりさせなくしてやるぅぅぅぅぅ!!!」
舌足らずな子ゆっくり言葉ではなく完全に成体のそれになったドスまりさ。
そういえば体も急激に大きくなり通常のドスまりさと同じ大きさになっている。
「ドスへの覚醒、これが見たかったのよ」
そう、これがパチュリーの狙いだった。
わざと家族をなぶり殺しにする事でドスへの覚醒を促したのだ。
「最初からドスとして生まれるもの、ある日突然ドスに進化するもの、そして激しい怒りによって覚醒するもの」
パチュリーは独り言のように呟く。
このドスまりさはドスとして生まれたが親によって危険から回避されていたので覚醒はまだだっただけだ。
「ふふっ、ありがとう、母まりさ、あなたのおかげでいいものが見れたわ」
「お……おちびちゃん……?ほんとうに……ドスになったの……?」
「そうだぜ!まりさはドスになったのぜ!だからもうあんしんするのぜ!おかあさん!」
「ゆ、ゆうぅぅぅぅぅ……」
我が子の素晴らしい姿に感動する母まりさ。
「さてと、もうあなたは用済みね、でももう少しだけ生かしておいてあげる」
母まりさを投げ捨てるとパチュリーはドスまりさと対峙する。
「おまえをやっつけてドスはおかあさんとゆっくりするのぜ!」
「どうやって?」
「ゆ?」
「だってさっきのドススパーク、私に通用しなかったじゃない」
「ゆふん!あれはてかげんしたにきまってるのぜ!まずはおかあさんをたすけだすのがせんけつなのぜ!」
「ほうほう、お母さんの事も考えてるとは中々賢いのね、ドスに進化すると思考能力も向上するのかしら?」
「ごちゃごちゃうるさいのぜ!こんどはてかげんしないのぜ!」
「あら?私も今まで手加減してたのよ?気づかなかった?」
「ゆ!?そんなうそついてもドスはだまされないのぜ!」
「私が本気になったらあなたなんか一瞬で灰に出来るんだけどね」
「みえすいたうそついてもドスにはつうようしないのぜ!」
「なら試してみる?」
「ゆふん!いいのぜ!いっしゅんできめてやるのぜぇぇぇぇぇ!!!」
ドスまりさは大きく口を開きエネルギーをチャージする。
「隙だらけなんだけど、私が今あなたの口の中に弾幕放り込んだらあなた大爆発するわよ?」
「だまるのぜぇ!そのへらずぐちをきけなくしてやるのぜぇ!」
「アホらし……」
呆れたパチュリーは手加減して小さな弾幕を作り出す。
せっかくのドスまりさだ。
一撃で殺したのではつまらない。
そう思いながらのんびりと弾幕を放つ。
ゴォォォォ!!!
「え?」
パチュリーが今まさに弾幕を放とうとした瞬間、パチュリーの背後から高速で何かが飛んできた。
それはパチュリーのすぐ横を通り過ぎてチャージ中のドスまりさの額に突き刺さった!
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!なにがおきたのぜぇぇぇぇぇ!?」
激痛に悶絶するドスまりさ。
額には真紅の槍が突き刺さっていた。
「あれはスピア・ザ・グングニル、……ということは」
「面白そうな事してるじゃない、私も混ぜてよ」
パチュリーの背後には紅魔館の主であるレミリアが立っていた。
「ちょっと!あいつは私のおもちゃよ!」
「いいじゃない、ケチケチしないの、ということで私が貰うわね」
「えー!?」
不満そうな声を上げるパチュリーだがレミリアは気にしない。
「今まで十分おもちゃで遊んだでしょ? 一匹くらい頂戴ね!沢山でいいよ!」
「何ゆっくりの物真似してるのよ」
「だって暇なんだもん」
パチュリーは何か文句を言おうとしたがやめといた。
レミリアがわがままなのはいつもの事だし言っても聞かないだろうから。
「はぁ、しょうがない、私はこの瀕死の母まりさでも弄ってようっと」
とりあえずオレンジジュースをぶっ掛けて母まりさの回復を待つパチュリー。
その間にレミリアはドスまりさの元に歩み寄りグングニルをドスまりさから引き抜いた。
「ほんの軽~く投げてあげたからそんなに痛みはないでしょ?ほら、さっさと楽しませなさい」
「ゆ、ゆぐ!?」
今まで痛みで周りが見えていなかったドスまりさだがようやく目の前に居るレミリアに気づいた。
「ひきょうなのぜ!ドスがドススパークをうとうとしてるんだからまつのがじょうしきなのぜ!」
「戦場でそんな綺麗事が通用するわけないでしょ?バカ?」
「ドスはバカじゃないのぜ!それよりおかあさんをゆっくりしないでかえすのぜ!」
「私に勝てたら返してあげる、勝てればだけどね」
「ゆふん!よゆうなのぜ!さっきのやつよりちいさいおまえなんからくしょうなのぜ!」
「……ふっ」
小さいと言われるのが大嫌いなレミリアはドスまりさの言葉に少々気分を害したようだ。
「おまえなんかドススパークをうつまでもないのぜ!ドスのたいあたりでぺしゃんこになるのぜ!」
ドスまりさは大きくジャンプするとレミリアを押し潰す。
……かと思われたが。
「軽いわね、そんなんで私を潰せると本気で思ってたの?」
「ど、どぼじでぇぇぇぇ!?」
レミリアは片手でドスの体を支えていた。
しかも欠伸までしているではないか。
「ゆぎぃ!?」
レミリアはドスまりさの底部を掴むとそのまま床に叩きつける。
顔面から床とキスをしたドスまりさだが痛みに悶絶する暇もなく再びレミリアによって持ち上げられそしてまた叩きつけられる。
「やべでぇ!ドズをはなじでぇ!こんなのひきょうなのぜぇ!」
「何が卑怯なの?そもそもお前があんな隙だらけな攻撃しけりゃいいだけでしょ」
「お、おばえなんがドススパークでいっしゅんなのぜぇ!」
「こんな状況でよくもまあそんな台詞が吐けるものね」
「おでがいじばずぅぅぅ!ドススパークをうたせてくださいぃぃぃ!!」
「結局お前はそれしか技と呼べるもんがないのか」
何て無能な奴だとレミリアは思った。
だから情けで手を離してあげた。
「さあ!ドスのドススパークできえるのぜぇぇぇぇ!!!」
ドスまりさは再びチャージを開始する。
手を離した途端、態度がデカくなるドスまりさにレミリアは呆れた。
「それ」
ガリッ
レミリアはその鋭利な爪でドスまりさを引っ掻いた。
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!いだいぃぃぃぃぃ!!!いだいのぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ほれほれ、早くドススパーク(笑)を撃たないともっと引っ掻くわよ?」
「やべでぇぇぇぇ!!ごれじゃドススパークうでないぃぃぃぃぃ!!!」
「ほれほれ」
「ゆんぎゃあぁぁぁぁぁ!!ドズのつやつやのほっぺがぁぁぁぁ!!」
「どこがつやつやなんだか、にしても脆い皮ねぇ」
ドスまりさの皮は通常のゆっくりと比べかなり分厚く普通の人間で素手で裂くのは厳しいがレミリアには造作もない事だ。
「やべでぐだざいぃぃぃぃ!!ドズズパーグうづのまっでぐだざいぃぃぃぃぃ!!」
「えー、なんでそんなの待ってなきゃいけないの?」
「おでがいじばずぅぅぅぅぅ!!ドスにゆっくりじかんをくださいぃぃぃぃ!!」
「はぁ……分かったわよ、ほら、待っててあげるからさっさとしなさい」
ドスまりさの様子に呆れたレミリアは仕方なく待ってあげる事にした、まさに淑女である。
「ゆふん!おろかなのぜ!ドスのさくせんにまんまとひっかかるなんてやっぱりにんげんはばかなのぜ!」
「あ?何て言った?」
ズブゥ!!!
「ゆっぎぃぃぃぃぃ!!!うぞでずぅぅぅぅ!!まっででくれるおねえさんはさいこうにゆっくりできるひとでずぅぅぅ!!」
レミリアがドスまりさの頬の一部を抉り取るとその瞬間に卑屈になった。
「なんだかアホらしくなってきたわね、もう殺そうかしら」
レミリアの呟きにうんうんとしーしーを漏らし恐怖するドスまりさ。
ドススパーク以外ではこの少女に勝てないと理解したドスまりさは再びチャージに入った。
「よーく狙いなさい、外したら殺すわよ?」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ……」
もう何が何だか分からなくなってきたドスまりさ。
そしてようやくチャージが完了する。
「またせたのぜ!さあ!ゆっくりしないでさっさとしねぇぇぇぇぇぇ!!!」
また態度がデカくなったドスまりさにレミリアは呆れっぱなしだ。
ゴォォォォォォ!!!
そして巨大なレーザーがレミリアに襲い掛かる!
「……」
レミリアは避ける事も防御する事もせずその攻撃を受けた。
「やったのぜ!たおしたのぜ!さすがはドススパークなのぜ!やっぱりドスはさいきょうなのぜ!」
ゲラゲラ笑うドスまりさ。
「さあ!やくそくなのぜ!おかあさんをかえすのぜ!」
ドスは笑いながらパチュリーにそう命令した。
「やだ」
「ゆ?」
何を言われたのか一瞬分からないドスまりさ。
「何で返さないといけないの?バカなの?死ぬの?」
「なにをいってるのぜ!?やくそくはまもらないといけないのぜ!」
「だってレミィ、まだ死んでないし」
「ゆ!?」
ドスまりさはレミリアの居た場所を見た。
そこには……
「うん、意外と暖かかったわね、個人的にはもう少し温度を上げてもいいかも」
何事も無かったようなレミリアの姿がそこに存在した。
「ど、どぼじでぇぇぇぇぇ!?どぼじでドススパークがきかないのぉぉぉぉ!?」
「ちょっとは期待したんだけど所詮はゆっくりか、まああの白黒のレーザーも大した技じゃないけどね」
「ちゃんとあたったでしょおぉぉぉ!?どぼじでしなないのぉぉぉぉぉ!?」
「お前が弱いからでしょ?それ以外に理由がある?」
「ド、ドスはよわくないぃぃぃ!!よわいはずがないぃぃぃぃぃ!!」
「でもこのザマでしょ?これをどう説明するの?」
「お、おねえさんはにんげんじゃないのぜ!だから……」
「人間じゃないから何だと言うの?そもそも何で人間基準なの?そんなの理由になってないんだけど」
「ドススパークはさいきょうなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「私、一応光とか熱に弱いんだけどそのエネルギーを使ったドススパーク(笑)でもこの通り平気なのは何故だと思う?」
「ゆ……」
「それはお前が弱すぎるから、強ければ私に少なからずダメージを与えられるはずでしょ?」
「そ、それでもドスは……つよいのぜ……さいきょう……なのぜ……」
「自分の弱さを認めない愚かな饅頭さん、いい加減存在自体が鬱陶しいんだけどさ、消していい?」
ボン!!!
ドスまりさの体の一部が破裂した。
レミリアが弾幕を放ったのだ。
「いだいぃぃぃぃぃ!!ドズのからだがぁぁぁぁぁ!!!」
「体の一部が損失したくらいで喚くな」
そのままドスを木っ端微塵にしようとするレミリアにパチュリーが止めに入った。
「ちょっとレミィ!そんなあっさり殺すなんて勿体無いでしょ!もっと苦しめないと!」
「だってコイツむかつく」
「ならもっともっと地獄を味合わせてあげないとね、ここは悪魔の館でしょ?」
「……仕方ない、パチェがそこまでいうならもう少し生かしておいてあげる、感謝する事ね」
レミリアは弾幕攻撃を止めると再びドスまりさに近づく。
「こ、こないでね!ドスをいじめないでね!」
レミリアの圧倒的な力に恐怖しすっかり威厳を無くしたドスまりさ。
もはやこいつはデカイだけのゆっくりまりさである。
「やめてね?やめてね?こないでね!ゆっくりさせ……」
ドゴォ!!!
こうしてドスまりさは暫くレミリアのサンドバッグとしての役割を全うした。
あれからいくつかの月日が経った。
「そういえばさ」
「?」
「あのドスまりさはどうなったの?」
「ああ、あれね、すっかり忘れてたわ」
レミリアとパチュリーは図書館でお茶会を開いている。
レミリアの問いにパチュリーはこう答えた。
「飽きたから妹様にあげたわ」
「じゃあもう生きてないわね」
「それがまだ生きてるみたいよ」
「へぇ?あの子がおもちゃを壊さずにいるの?」
「私がゆっくりの延命処置をお教えしたから多分まだ生きてると思うわ、妹様もあのゆっくりを気に入ってたみたいだし」
「まあ暇つぶしには丁度いいおもちゃだしね」
「母まりさもあげたけどこっちはどうなってるか分からないわね、なにせ普通のゆっくりだし」
「ふーん、まあどうでもいいけど」
興味なさげに答えるレミリア。
「そういえば最近あの白黒、来てないみたいね」
「うん、せっかく手厚いおもてなしを用意してるんだけど」
「まあ、どうでもいいけど」
「そうね、迷惑掛けなければどうでもいいわね」
白黒こと霧雨魔理沙、彼女が紅魔館に姿を現さない理由は簡単。
パチュリー達が怖いからだ。
性懲りもなく本を奪いに来た魔理沙だが丁度その時レミリアとパチュリーがあのまりさ家族を虐待していた。
魔理沙も魔法の実験などでゆっくりを使い捨ての道具扱いしていたがパチュリー達のような凄惨な虐待をしたりはしない。
そして何より虐待をしているパチュリー達の顔がとても怖かった。
魔理沙は思った、やはりここは悪魔の館だ。
こんな所に通っていてはいずれは自分も同じ目に遭うのではないか。
それ以来魔理沙が紅魔館に来る事は無かった。
一度だけ奪った本を返しに門の所まで来たがそれが限界だった。
睨んでくる門番に本を押し付けるとそのまま逃げてしまった。
もう彼女が紅魔館にやって来る事はないだろう。
さて、あの母まりさとドスまりさだが……
「ごろじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!もうドズをごろじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「あははは!!このおもちゃ面白~い♪パチェから教えてもらった方法で何度も直っちゃうし!」
「おでがいじばずぅぅぅぅ!!みんなのどごろにいかせでぇぇぇぇ!!」
ドスまりさは紅魔館地下のフランの部屋で延々苦痛を味わっていた。
しぶとさだけは自慢のドスまりさだがさすがにフランの能力の前ではそのしぶとさは役に立たない。
そこでパチュリーは暴走気味のフランに丁寧に優しくドスまりさの対処法を教えた。
暴走しなければ普段は大人しいフラン。
パチュリーから教えられた方法を忠実に守ってドスまりさを殺さぬように力を押さえつつ最大限の苦痛を味合わせ続けた。
後日、パチュリーから飽きたという理由で母まりさを提供されたフランだったがドスまりさと同じ感覚で扱ってしまい一撃で壊してしまった。
「お、おかあさぁぁぁぁぁぁん!?どぼじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
別れの挨拶すら出来ずに皮と餡子の塊になった母まりさの姿に号泣するドスまりさ。
フランはせっかくのおもちゃを壊してしまってちょっと落ち込んでいたがこれからは気をつけようと思った。
今後、フランが事故でドスまりさを壊す事はないだろう。
フランがドスまりさに飽きてしまうまでは。
だがそれは当分先になるだろう。
元気に泣き叫ぶドスまりさは最高のおもちゃなのだから。
「もうやだぁぁぁ!!おうちかえるぅぅぅぅ!!おとうさぁぁぁん!おかあさぁぁぁぁぁん!たすけてねぇぇぇぇぇ!!!」
今日も紅魔館の地下には一匹の哀れなゆっくりの叫び声がこだまするのであった。
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今まで書いたもの
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anko1949 まりさと図書館でゆっくり1
anko1875 幽々子のゆっくりいじめ
anko1838 まりさつむりはゆっくりできない
パチュリーはぷるぷる震えるまりさ家族に向かって告げた。
まずは何をしようかと思案していると一匹の子まりさが前に出てパチュリーを威嚇し始めた。
「ぷ、ぷくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
それは長女まりさであった。
当然恐怖はある、威嚇をしてもパチュリーに通用しない事も分かっている。
それでも長女という立場から家族を守りたいという気持ちが長女を動かしたのだ。
「ふむ」
そんな長女の様子を見たパチュリーはこれからのプランを即座に決定した。
「まずはこいつね」
グシャ
パチュリーは家族のために体を張っていた長女を何の遠慮も慈悲も無しに一気に踏み潰した。
「ゆ……ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ばでぃざのおぢびちゃんがぁぁぁぁぁぁ!?」
「「お…おねぇちゃぁぁぁぁぁぁぁん!?」」
数秒ほど硬直していた家族だがすぐに絶叫を上げる。
そんな家族に構うことなくパチュリーは告げる。
「死にたくなければ私を倒す事ね、それ以外にあなた達が生き残る術はないわ」
「ゆぅぅぅぅぅぅ!?」
それを聞いた母まりさは驚愕の声を上げる。
「そんなのむりだよぉぉぉ!!まりさたちじゃかてないよぉぉぉぉぉ!!」
「ならあなた達は死ぬしかないわね」
「ゆぐぅ!」
森で静かに暮らしていたまりさ家族。
父親であったれいむと子れいむを殺され何の抵抗も出来ずにつれて来られたのだ。
勝てるはずがない。
しかもさっきまで小悪魔がゲスまりさを虐待しているのをずっと見せ付けられたのだ。
さすがの餡子脳でも勝てるなどとは思っていない。
だがやらねば家族は皆殺しにされる。
どうすればいい、どうすれば……
「あなたの子供の中にドスがいるじゃない、そいつを使えば勝てるかもしれないわよ?」
「ゆ!」
母まりさはやっとその事を思い出した。
そうだ、自分の可愛いおちびちゃんの末っ子はドスまりさなのだ。
子まりさでありながら自分よりも大きいこの子ならもしや……
そう思ったがすぐに思い留まる。
自分のおちびちゃんに戦わせるなんて出来るわけがない。
それにこの子は甘えん坊だ、これまで喧嘩すらしたことのないような子が戦えるわけがない。
その証拠に長女が殺されたショックでずっとゆんゆん泣き叫んでいる。
「やらなければ全滅するだけよ、まあ私はどっちでもいいけど」
パチュリーはそう言うと長女の傍でゆんゆんすすり泣いていた次女を掴む。
「ゆゆぅぅぅぅ!?やめるのじぇぇぇぇぇ!!はなすのじぇぇぇぇぇぇ!!」
だぜ口調の次女がパチュリーの手の中でぷりんぷりんと体を動かすが無意味な行為だ。
「はなしてねぇぇぇぇぇ!!かわいいおちびちゃんをはなしてねぇぇぇぇぇ!!」
母まりさがパチュリーの足元でぴょんぴょん跳ねて必死に懇願する。
「言ったでしょ?やめてほしいなら私を倒すしかないと」
「ゆ……ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
母まりさはどうしていいか分からないのか挙動不審な動きでそこらを跳ね回っている。
そして考えすぎて餡子脳が沸騰したのかパチュリーに体当たりを始めた。
見るからにヤケクソになっている。
「全然痛くないわねぇ、お前みたいなクズじゃ私は倒せないわ」
「ゆべぇ!!」
パチュリーの蹴りでふっ飛ぶ母まりさ。
「お、おきゃあしゃん……」
そんな家族の様子を見て震えるだけの末っ子ことドス子まりさ。
パチュリーはそんなドス子まりさに話しかける。
「家族がこんな目に遭ってるのにあなたはそこで泣いてるだけ?それでもドスなの?」
「ゆ……まりしゃは……」
「私に勝てる可能性があるのはドスであるあなただけ、そのあなたが何もしないから家族があんな目に遭ってるのよ?」
「ゆぅ……ゆぅ……」
それでも動かないドス子まりさ、仕方ないのかもしれない。
ドスとはいえ、まだ幼い子まりさ。
これまで家族の愛情を一身に受けて暮らしてきたのだ。
戦えというほうが酷なのかもしれない。
「ま、どうでもいいけど」
「ぴぃぃぃぃぃぃ!!!」
パチュリーは手の中の次女の片目に指を突き入れる。
「まりしゃのおべべぎゃぁぁぁぁぁ!!!なんでなのじぇぇぇぇぇ!!!」
「まだまだこんなものじゃないわよ?」
パチュリーは次女の三つ編みのおさげを引き抜く。
「それはまりしゃのとってもゆっくちしたおしゃげしゃぁぁぁぁん!!どぼぢでぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「お次はお帽子ね」
「やめちぇぇぇぇぇ!!おぼうしだめぇぇぇぇ!!だめなのぉぉぉぉぉ!!!」
「残念、あなたの素敵なお帽子はこの通り灰になっちゃったわね」
「ゆんやぁぁぁぁ!!これじゃもうゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!!」
「ゆっくりできないのはあの子のせいよ、ほら、あんなところで自分だけゆっくりしてるし」
「ゆ!?このげしゅがぁぁぁぁぁ!!はやくおねぇちゃんをたすけろぉぉぉぉぉ!!それでもどしゅかぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ……おねえちゃん……」
「できゃいだけのうすのろがぁぁぁぁ!!おみゃえもどしゅならどしゅしゅぱーくをうってみしぇろぉぉぉぉ!!」
「そうね、あなたがドススパークを撃てば私も倒せるかもね、まあその前にこのゲスチビは死ぬけど」
パチュリーは次女の金髪を、頬を、底部を、残った片目を、遠慮なしに破壊していく。
「やめっ……ちぇ……ど……ぼ……ぢ……で……」
「糞饅頭の解剖は楽しいわね」
破壊する所が無くなってきたので次女の体を裂いて中身の餡子をポイポイと投げ捨てる。
自分の中身を摘出され痙攣するだけとなった次女、もはや死ぬのも時間の問題だ。
「お、中枢餡発見」
パチュリーが次女の中枢餡を掴むと同時に次女の体が一度大きく痙攣する。
自分の命そのものである中枢餡だけは見逃してと訴えているのだろう。
だがパチュリーには関係ないことだ。
パチュリーは腰を降ろしドス子まりさによく見えるように解体された次女の体を見せる。
「ほら、あなたのお姉ちゃんの体内ってこうなってるのよ?見た事ないでしょうからゆっくり見ていってね!」
「ゆ、ゆべぇぇぇぇぇぇ!!!」
ドス子まりさはあまりにグロイ次女の中身を見たことで嘔吐してしまった。
当然目の前にあった次女の体にそれが掛かる。
「……!!」
ドス子まりさのゲロを掛けられた次女の体が再び大きく痙攣する。
パチュリーにもゲロは掛かったが嫌な顔一つせずにニヤニヤしているだけだ。
「それじゃゲスなチビの中枢餡を摘出しまーす」
「や……やめ……」
ドス子まりさの言葉を無視しパチュリーは一気に次女の中枢餡を取り出した。
ブシャア!!!
中枢餡を取り出した瞬間、次女の体から餡子が勢いよく噴出してその後は全く動かなくなった。
「なるほど、これがゲスの中枢餡か……ゲスらしく汚い中枢餡ね」
パチュリーは次女の中枢餡に飽きたのかポイっと投げ捨てた。
投げ捨てられた中枢餡はベチャッという音と共に床に叩きつけられ、ただの餡子の残骸に成り果てた。
「あ、あああああああ……」
あまりに惨い現実にドス子まりさは力なくすすり泣くだけだ。
「まだ足りないみたいね?なら今度はあなたのお母さんと遊ぼうかしら」
「!!」
その言葉に目を見開くドス子まりさ。
「や、やめちぇ……!おきゃあしゃんをいじめないで!!」
「ならさっさとかかってきなさい、もしかしたら勝てるかもよ?」
「ゆ……」
「戦う気が無いのならそこでずっとゆっくりしてなさい、手遅れになっても知らないけどね」
パチュリーはさっきの蹴りで悶絶している母まりさを掴んだ。
「待たせて悪かったわね、その分タップリ遊んであげるから許してね♪」
「ゆ……」
ズドォ!!!
「ぶげぇ!!」
まだ意識が朦朧としていた母まりさの顔面に拳を撃ち込む。
しかも一発ではない、無数の拳を連続でだ。
「ぶげげげげげげげげげ!!!」
魔女であるパチュリーには似つかわしくない肉弾戦である。
「ははは!やっぱ直接こうやって痛めつけるのは楽しいわ!クセになりそう♪」
パチュリーの拳で顔が変形し餡子を吐きまくる母まりさ。
殴られるたびにうんうんとしーしーを噴出す。
「いちいち汚いのを漏らすな!だから糞饅頭って言われるのよ!」
ゆっくりは何かゆっくり出来ない状況に見舞われるとよく排泄行為をする。
それは排泄時の快感でゆっくり出来ない事を忘れようとしているらしい。
「うんうんするよ!すっきりー!」「ちーちーするよ!すっきりー!」と宣言するのもそれだけ大事な事だからだ。
なのでゆっくり出来ない状況がずっと続くとそれだけ長時間排泄をしようとする。
しかし中身の餡子や水分には限界がある。
ゆっくりが虐待の果てに衰弱死する原因の一つがこれである。
「ほらほら、見てる?あなたのお母さん、こんな顔になっちゃったわよ?」
殴る手を止めてドス子まりさに母まりさの惨状を見せるパチュリー。
「あ、ああああああ……おきゃあしゃん……」
タコみたいに腫れ上がった母まりさの醜い顔。
そこにはいつも自分に優しい笑顔を見せてくれた美しい母まりさの面影は無かった。
「さ、続き続き♪」
「ぶげげげげげげげげげ!!!」
再び連打を浴びせるパチュリー。
「それにしてもあなたのおちびちゃんは酷いわねぇ、あなたがこんな目に遭ってるのに助けようともしないなんて」
「……!!」
「まあゆっくりは自分がゆっくりする事しか考えてないししょうがないわね」
「……よ」
「ん?」
母まりさが何か呟いたのでパチュリーは殴る手を止めてその言葉に耳を傾ける。
「お……ちび……ちゃんだけは……ゆっくり……してほしい……よ……だから……まりさは……うらまないよ……」
「ははは!さすがは母性(笑)って事かしら?自分を犠牲にしてでも子供にゆっくりしてほしいなんてあなた素敵よ」
「と……とうぜん……だよ……」
「それじゃああなたにはもうゆっくりなんて必要無いわね」
「……ゆ?」
ズドォ!!!
「ゆごぉ!?」
パチュリーは母まりさのまむまむに手をぶち込んで中身の精子餡を焼き尽くす!
「ぶぎゃがががががががあおおおおごごごごごげげっぎゃああああ!!!」
「これであなたは二度と胎生妊娠は出来ない、自慢のぺにぺにも潰したしね」
「!!!」
目を見開く母まりさ。
ゆっくりにとって子を産むというのはゆっくりするために必要不可欠なものだ。
一人ぼっちはゆっくり出来ないと考えているらしくゆっくりは必ず近くに誰かしらと生活するものだ。
子供に対する愛情が無くても一人ぼっちは嫌という理由で子を産む個体もいるほどだ。
そのゆっくりを奪われた母まりさは大粒の涙を流す。
「でも植物型妊娠はまだ出来るわよ?」
「ゆ……」
そうだ、まだ自分には植物型の妊娠が可能だ。
それならまだ希望はある。
そう思った母まりさだったが……
「それじゃ植物型妊娠も出来なくさせようっと」
「ゆが!?」
パチュリーは母まりさの額付近に手を当てて何やら呪文を唱えた。
ボワッ!!!
パチュリーが額から手を離した瞬間、母まりさの額が激しく燃え上がった。
「ゆんぎえええあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
灼熱の炎で悶絶する母まりさ。
「はい、これであなたは植物型の妊娠も出来なくなったわね、おめでとう♪」
「あ、あああああああああ!!!」
ご丁寧にも鏡を用意して母まりさの無残な姿を見せ付けるパチュリー。
鏡に映っているのは顔が腫れ上がりまむまむの穴から煙を吐き額が真っ黒に焼け焦げた糞饅頭の姿。
そして何より母まりさがショックを受けたのが……
「ばでぃざのぉぉぉぉ!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじぎゃぁぁぁぁ!!!きんばづざんがぁぁぁぁぁ!!!」
激しく燃え上がった炎によって帽子と金髪は一瞬で消し炭と化したのだ。
一応三つ編みのおさげだけは無事だったが黒コゲのハゲ饅頭の状態でおさげだけ無事なのがまた惨めだった。
「あなたは自分を犠牲にしておちびをゆっくりさせたんだからこれくらいは我慢しないとね」
「どぼじでぇぇぇぇぇ!?どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉ!?」
「あなたがあの白黒に似てるからよ」
「ゆぅ!?どういうことぉ!?」
「私はね、あなたみたいに自分勝手で他者の迷惑も考えないあのクズが嫌いなの、殺したいくらいにね」
「いってるいみがわからないよぉぉぉぉ!!ゆっくりまりさにせつめいしてねぇぇぇぇ!!!」
「あなたには関係ないわ、理由なら自分でゆっくり考えなさい」
「わからないからきいて……ぶげぇ!!」
パチュリーは再び母まりさに拳を撃ち込む。
「もう死になさい、私に殺される事、それがあなたが生まれてきた理由よ」
パチュリーは拳に魔力を込め母まりさへ最後の一撃を見舞う。
「さようなら」
パチュリーの無慈悲な言葉と同時に……
カァ!!!
「?」
パチュリーは背後から何者かの攻撃を察知して振り向いた。
そこには憤怒の表情でパチュリーを睨みながら口からドススパークを放つドス子まりさの姿が。
「ふっ、やっとか」
そう呟くとパチュリーは拳に魔力を込めると拳でドススパークを弾き飛ばした。
「ゆぐ!?」
驚愕の声を上げるドス子まりさだがすぐパチュリーを睨んで叫んだ。
「おかあさんをはなせぇぇぇ!!このげすがぁぁぁぁぁ!!」
そこにいるのは甘えん坊で争いを好まない末っ子ではなく威厳に満ちたドスまりさだった。
「ようやくその気になったのね、遅いわ、おかげでお母さんはこんな姿になっちゃったわよ?」
「だまるのぜぇぇぇぇぇ!!いますぐおまえをゆっくりさせなくしてやるぅぅぅぅぅ!!!」
舌足らずな子ゆっくり言葉ではなく完全に成体のそれになったドスまりさ。
そういえば体も急激に大きくなり通常のドスまりさと同じ大きさになっている。
「ドスへの覚醒、これが見たかったのよ」
そう、これがパチュリーの狙いだった。
わざと家族をなぶり殺しにする事でドスへの覚醒を促したのだ。
「最初からドスとして生まれるもの、ある日突然ドスに進化するもの、そして激しい怒りによって覚醒するもの」
パチュリーは独り言のように呟く。
このドスまりさはドスとして生まれたが親によって危険から回避されていたので覚醒はまだだっただけだ。
「ふふっ、ありがとう、母まりさ、あなたのおかげでいいものが見れたわ」
「お……おちびちゃん……?ほんとうに……ドスになったの……?」
「そうだぜ!まりさはドスになったのぜ!だからもうあんしんするのぜ!おかあさん!」
「ゆ、ゆうぅぅぅぅぅ……」
我が子の素晴らしい姿に感動する母まりさ。
「さてと、もうあなたは用済みね、でももう少しだけ生かしておいてあげる」
母まりさを投げ捨てるとパチュリーはドスまりさと対峙する。
「おまえをやっつけてドスはおかあさんとゆっくりするのぜ!」
「どうやって?」
「ゆ?」
「だってさっきのドススパーク、私に通用しなかったじゃない」
「ゆふん!あれはてかげんしたにきまってるのぜ!まずはおかあさんをたすけだすのがせんけつなのぜ!」
「ほうほう、お母さんの事も考えてるとは中々賢いのね、ドスに進化すると思考能力も向上するのかしら?」
「ごちゃごちゃうるさいのぜ!こんどはてかげんしないのぜ!」
「あら?私も今まで手加減してたのよ?気づかなかった?」
「ゆ!?そんなうそついてもドスはだまされないのぜ!」
「私が本気になったらあなたなんか一瞬で灰に出来るんだけどね」
「みえすいたうそついてもドスにはつうようしないのぜ!」
「なら試してみる?」
「ゆふん!いいのぜ!いっしゅんできめてやるのぜぇぇぇぇぇ!!!」
ドスまりさは大きく口を開きエネルギーをチャージする。
「隙だらけなんだけど、私が今あなたの口の中に弾幕放り込んだらあなた大爆発するわよ?」
「だまるのぜぇ!そのへらずぐちをきけなくしてやるのぜぇ!」
「アホらし……」
呆れたパチュリーは手加減して小さな弾幕を作り出す。
せっかくのドスまりさだ。
一撃で殺したのではつまらない。
そう思いながらのんびりと弾幕を放つ。
ゴォォォォ!!!
「え?」
パチュリーが今まさに弾幕を放とうとした瞬間、パチュリーの背後から高速で何かが飛んできた。
それはパチュリーのすぐ横を通り過ぎてチャージ中のドスまりさの額に突き刺さった!
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!なにがおきたのぜぇぇぇぇぇ!?」
激痛に悶絶するドスまりさ。
額には真紅の槍が突き刺さっていた。
「あれはスピア・ザ・グングニル、……ということは」
「面白そうな事してるじゃない、私も混ぜてよ」
パチュリーの背後には紅魔館の主であるレミリアが立っていた。
「ちょっと!あいつは私のおもちゃよ!」
「いいじゃない、ケチケチしないの、ということで私が貰うわね」
「えー!?」
不満そうな声を上げるパチュリーだがレミリアは気にしない。
「今まで十分おもちゃで遊んだでしょ? 一匹くらい頂戴ね!沢山でいいよ!」
「何ゆっくりの物真似してるのよ」
「だって暇なんだもん」
パチュリーは何か文句を言おうとしたがやめといた。
レミリアがわがままなのはいつもの事だし言っても聞かないだろうから。
「はぁ、しょうがない、私はこの瀕死の母まりさでも弄ってようっと」
とりあえずオレンジジュースをぶっ掛けて母まりさの回復を待つパチュリー。
その間にレミリアはドスまりさの元に歩み寄りグングニルをドスまりさから引き抜いた。
「ほんの軽~く投げてあげたからそんなに痛みはないでしょ?ほら、さっさと楽しませなさい」
「ゆ、ゆぐ!?」
今まで痛みで周りが見えていなかったドスまりさだがようやく目の前に居るレミリアに気づいた。
「ひきょうなのぜ!ドスがドススパークをうとうとしてるんだからまつのがじょうしきなのぜ!」
「戦場でそんな綺麗事が通用するわけないでしょ?バカ?」
「ドスはバカじゃないのぜ!それよりおかあさんをゆっくりしないでかえすのぜ!」
「私に勝てたら返してあげる、勝てればだけどね」
「ゆふん!よゆうなのぜ!さっきのやつよりちいさいおまえなんからくしょうなのぜ!」
「……ふっ」
小さいと言われるのが大嫌いなレミリアはドスまりさの言葉に少々気分を害したようだ。
「おまえなんかドススパークをうつまでもないのぜ!ドスのたいあたりでぺしゃんこになるのぜ!」
ドスまりさは大きくジャンプするとレミリアを押し潰す。
……かと思われたが。
「軽いわね、そんなんで私を潰せると本気で思ってたの?」
「ど、どぼじでぇぇぇぇ!?」
レミリアは片手でドスの体を支えていた。
しかも欠伸までしているではないか。
「ゆぎぃ!?」
レミリアはドスまりさの底部を掴むとそのまま床に叩きつける。
顔面から床とキスをしたドスまりさだが痛みに悶絶する暇もなく再びレミリアによって持ち上げられそしてまた叩きつけられる。
「やべでぇ!ドズをはなじでぇ!こんなのひきょうなのぜぇ!」
「何が卑怯なの?そもそもお前があんな隙だらけな攻撃しけりゃいいだけでしょ」
「お、おばえなんがドススパークでいっしゅんなのぜぇ!」
「こんな状況でよくもまあそんな台詞が吐けるものね」
「おでがいじばずぅぅぅ!ドススパークをうたせてくださいぃぃぃ!!」
「結局お前はそれしか技と呼べるもんがないのか」
何て無能な奴だとレミリアは思った。
だから情けで手を離してあげた。
「さあ!ドスのドススパークできえるのぜぇぇぇぇ!!!」
ドスまりさは再びチャージを開始する。
手を離した途端、態度がデカくなるドスまりさにレミリアは呆れた。
「それ」
ガリッ
レミリアはその鋭利な爪でドスまりさを引っ掻いた。
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!いだいぃぃぃぃぃ!!!いだいのぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ほれほれ、早くドススパーク(笑)を撃たないともっと引っ掻くわよ?」
「やべでぇぇぇぇ!!ごれじゃドススパークうでないぃぃぃぃぃ!!!」
「ほれほれ」
「ゆんぎゃあぁぁぁぁぁ!!ドズのつやつやのほっぺがぁぁぁぁ!!」
「どこがつやつやなんだか、にしても脆い皮ねぇ」
ドスまりさの皮は通常のゆっくりと比べかなり分厚く普通の人間で素手で裂くのは厳しいがレミリアには造作もない事だ。
「やべでぐだざいぃぃぃぃ!!ドズズパーグうづのまっでぐだざいぃぃぃぃぃ!!」
「えー、なんでそんなの待ってなきゃいけないの?」
「おでがいじばずぅぅぅぅぅ!!ドスにゆっくりじかんをくださいぃぃぃぃ!!」
「はぁ……分かったわよ、ほら、待っててあげるからさっさとしなさい」
ドスまりさの様子に呆れたレミリアは仕方なく待ってあげる事にした、まさに淑女である。
「ゆふん!おろかなのぜ!ドスのさくせんにまんまとひっかかるなんてやっぱりにんげんはばかなのぜ!」
「あ?何て言った?」
ズブゥ!!!
「ゆっぎぃぃぃぃぃ!!!うぞでずぅぅぅぅ!!まっででくれるおねえさんはさいこうにゆっくりできるひとでずぅぅぅ!!」
レミリアがドスまりさの頬の一部を抉り取るとその瞬間に卑屈になった。
「なんだかアホらしくなってきたわね、もう殺そうかしら」
レミリアの呟きにうんうんとしーしーを漏らし恐怖するドスまりさ。
ドススパーク以外ではこの少女に勝てないと理解したドスまりさは再びチャージに入った。
「よーく狙いなさい、外したら殺すわよ?」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ……」
もう何が何だか分からなくなってきたドスまりさ。
そしてようやくチャージが完了する。
「またせたのぜ!さあ!ゆっくりしないでさっさとしねぇぇぇぇぇぇ!!!」
また態度がデカくなったドスまりさにレミリアは呆れっぱなしだ。
ゴォォォォォォ!!!
そして巨大なレーザーがレミリアに襲い掛かる!
「……」
レミリアは避ける事も防御する事もせずその攻撃を受けた。
「やったのぜ!たおしたのぜ!さすがはドススパークなのぜ!やっぱりドスはさいきょうなのぜ!」
ゲラゲラ笑うドスまりさ。
「さあ!やくそくなのぜ!おかあさんをかえすのぜ!」
ドスは笑いながらパチュリーにそう命令した。
「やだ」
「ゆ?」
何を言われたのか一瞬分からないドスまりさ。
「何で返さないといけないの?バカなの?死ぬの?」
「なにをいってるのぜ!?やくそくはまもらないといけないのぜ!」
「だってレミィ、まだ死んでないし」
「ゆ!?」
ドスまりさはレミリアの居た場所を見た。
そこには……
「うん、意外と暖かかったわね、個人的にはもう少し温度を上げてもいいかも」
何事も無かったようなレミリアの姿がそこに存在した。
「ど、どぼじでぇぇぇぇぇ!?どぼじでドススパークがきかないのぉぉぉぉ!?」
「ちょっとは期待したんだけど所詮はゆっくりか、まああの白黒のレーザーも大した技じゃないけどね」
「ちゃんとあたったでしょおぉぉぉ!?どぼじでしなないのぉぉぉぉぉ!?」
「お前が弱いからでしょ?それ以外に理由がある?」
「ド、ドスはよわくないぃぃぃ!!よわいはずがないぃぃぃぃぃ!!」
「でもこのザマでしょ?これをどう説明するの?」
「お、おねえさんはにんげんじゃないのぜ!だから……」
「人間じゃないから何だと言うの?そもそも何で人間基準なの?そんなの理由になってないんだけど」
「ドススパークはさいきょうなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「私、一応光とか熱に弱いんだけどそのエネルギーを使ったドススパーク(笑)でもこの通り平気なのは何故だと思う?」
「ゆ……」
「それはお前が弱すぎるから、強ければ私に少なからずダメージを与えられるはずでしょ?」
「そ、それでもドスは……つよいのぜ……さいきょう……なのぜ……」
「自分の弱さを認めない愚かな饅頭さん、いい加減存在自体が鬱陶しいんだけどさ、消していい?」
ボン!!!
ドスまりさの体の一部が破裂した。
レミリアが弾幕を放ったのだ。
「いだいぃぃぃぃぃ!!ドズのからだがぁぁぁぁぁ!!!」
「体の一部が損失したくらいで喚くな」
そのままドスを木っ端微塵にしようとするレミリアにパチュリーが止めに入った。
「ちょっとレミィ!そんなあっさり殺すなんて勿体無いでしょ!もっと苦しめないと!」
「だってコイツむかつく」
「ならもっともっと地獄を味合わせてあげないとね、ここは悪魔の館でしょ?」
「……仕方ない、パチェがそこまでいうならもう少し生かしておいてあげる、感謝する事ね」
レミリアは弾幕攻撃を止めると再びドスまりさに近づく。
「こ、こないでね!ドスをいじめないでね!」
レミリアの圧倒的な力に恐怖しすっかり威厳を無くしたドスまりさ。
もはやこいつはデカイだけのゆっくりまりさである。
「やめてね?やめてね?こないでね!ゆっくりさせ……」
ドゴォ!!!
こうしてドスまりさは暫くレミリアのサンドバッグとしての役割を全うした。
あれからいくつかの月日が経った。
「そういえばさ」
「?」
「あのドスまりさはどうなったの?」
「ああ、あれね、すっかり忘れてたわ」
レミリアとパチュリーは図書館でお茶会を開いている。
レミリアの問いにパチュリーはこう答えた。
「飽きたから妹様にあげたわ」
「じゃあもう生きてないわね」
「それがまだ生きてるみたいよ」
「へぇ?あの子がおもちゃを壊さずにいるの?」
「私がゆっくりの延命処置をお教えしたから多分まだ生きてると思うわ、妹様もあのゆっくりを気に入ってたみたいだし」
「まあ暇つぶしには丁度いいおもちゃだしね」
「母まりさもあげたけどこっちはどうなってるか分からないわね、なにせ普通のゆっくりだし」
「ふーん、まあどうでもいいけど」
興味なさげに答えるレミリア。
「そういえば最近あの白黒、来てないみたいね」
「うん、せっかく手厚いおもてなしを用意してるんだけど」
「まあ、どうでもいいけど」
「そうね、迷惑掛けなければどうでもいいわね」
白黒こと霧雨魔理沙、彼女が紅魔館に姿を現さない理由は簡単。
パチュリー達が怖いからだ。
性懲りもなく本を奪いに来た魔理沙だが丁度その時レミリアとパチュリーがあのまりさ家族を虐待していた。
魔理沙も魔法の実験などでゆっくりを使い捨ての道具扱いしていたがパチュリー達のような凄惨な虐待をしたりはしない。
そして何より虐待をしているパチュリー達の顔がとても怖かった。
魔理沙は思った、やはりここは悪魔の館だ。
こんな所に通っていてはいずれは自分も同じ目に遭うのではないか。
それ以来魔理沙が紅魔館に来る事は無かった。
一度だけ奪った本を返しに門の所まで来たがそれが限界だった。
睨んでくる門番に本を押し付けるとそのまま逃げてしまった。
もう彼女が紅魔館にやって来る事はないだろう。
さて、あの母まりさとドスまりさだが……
「ごろじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!もうドズをごろじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「あははは!!このおもちゃ面白~い♪パチェから教えてもらった方法で何度も直っちゃうし!」
「おでがいじばずぅぅぅぅ!!みんなのどごろにいかせでぇぇぇぇ!!」
ドスまりさは紅魔館地下のフランの部屋で延々苦痛を味わっていた。
しぶとさだけは自慢のドスまりさだがさすがにフランの能力の前ではそのしぶとさは役に立たない。
そこでパチュリーは暴走気味のフランに丁寧に優しくドスまりさの対処法を教えた。
暴走しなければ普段は大人しいフラン。
パチュリーから教えられた方法を忠実に守ってドスまりさを殺さぬように力を押さえつつ最大限の苦痛を味合わせ続けた。
後日、パチュリーから飽きたという理由で母まりさを提供されたフランだったがドスまりさと同じ感覚で扱ってしまい一撃で壊してしまった。
「お、おかあさぁぁぁぁぁぁん!?どぼじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
別れの挨拶すら出来ずに皮と餡子の塊になった母まりさの姿に号泣するドスまりさ。
フランはせっかくのおもちゃを壊してしまってちょっと落ち込んでいたがこれからは気をつけようと思った。
今後、フランが事故でドスまりさを壊す事はないだろう。
フランがドスまりさに飽きてしまうまでは。
だがそれは当分先になるだろう。
元気に泣き叫ぶドスまりさは最高のおもちゃなのだから。
「もうやだぁぁぁ!!おうちかえるぅぅぅぅ!!おとうさぁぁぁん!おかあさぁぁぁぁぁん!たすけてねぇぇぇぇぇ!!!」
今日も紅魔館の地下には一匹の哀れなゆっくりの叫び声がこだまするのであった。
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今まで書いたもの
anko1982 れいむはゆっくりできない
anko1949 まりさと図書館でゆっくり1
anko1875 幽々子のゆっくりいじめ
anko1838 まりさつむりはゆっくりできない