エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ
(Ezio Auditore da Firenze 1459~1524年)
デズモンドの先祖。フィレンツェの貴族階級に生まれ、両親と妹、二人の兄弟と幸せに暮らしていた。
性格は陽気かつ社交的で友人に恵まれ、女性に対してはプレイボーイ的な側面を見せる。
次男であったため父親からは自身のアサシンの家系について何も知らされず、特別な訓練は一切受けていなかった。
しかし、幼い頃から兄と共に屋根を越えて走りまわっており(恐らくは本人に意識させずに行った訓練)、アサシンの道を歩んでからは多くの協力者に技術を授けられたため大きな困難は伴わなかった。
アニムスを通じ、デズモンドは彼が生まれたまさにその瞬間から54歳までの人生を断片的に追体験する事になる。
また誤解されやすいが、エツィオはアルタイルの子孫ではない。
装備・技術
<装備>
武器は長剣、短剣、槌、投げナイフといった各種武器の他、新型アサシンブレードを使用。後にレオナルド・ダ・ヴィンチの手によって改良されることで両腕に装着するダブルブレードや刃の内部に毒が仕込まれたポイズンブレード、篭手内部に仕込まれたピストルに派生する。
ブラザーフッドでは、剣とピストル、短剣と投げナイフの併用ができるようになり、クロスボウと毒矢が新武器として登場した。
物語の終盤で取り戻すエデンのリンゴはかなり強力な武器だが、発動時間に比例して、エツィオの体力を蝕んでいくのが難点。チャージによって威力と範囲をあげ、バーストで開放する。食らった敵は混乱し、相打ちを始めたり、頭痛を訴えてのた打ち回ったり、ショック死したりする。
<技術>
フリーランニングの技術を習得している。さらに着衣泳法も得意とする。
また徒手格闘術にも優れ、敵の武器を奪い、自分の物にする技を体得している。
エツィオのリンゴについて
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歴代所有者 |
- かつて来たりし者たち(?~?)
- エツィオ・アウディトーレ(1488)
- カテリーナ・スフォルツァ(1488)
- チェッコ・オルシ(1488)
- ジローラモ・サヴォナローラ(1488~1498/5/23)
- エツィオ・アウディトーレ(1498/5/23~1499/12/31)
- マリオ・アウディトーレ(1499/12/31~1500/1/2)
- チェーザレ・ボルジア(1500/1/2~1501)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(1501~1502)
- ロドリゴ・ボルジア(1502~1503)
- エツィオ・アウディトーレ(1503/8/31~1506)
- デズモンド・マイルズ(2012/10/10)
- ウィリアム・マイルズ(2012/10/10~)
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来歴 |
1486年、テンプル騎士団がキプロス島に向けて船団を派遣。1488年には、リンゴを積んでヴェネツィアに帰還した。
これを監視していたエツィオ・アウディトーレは、隙を見計らって兵士を殺害、彼の鎧を身に付けて仲間であるかのように装った。リンゴの護送に紛れ込んだ彼は、船団の主であるロドリゴ・ボルジアに接触し、仲間の協力も得つつ彼の暗殺を試みるが失敗。ボルジアは取り逃がすが、リンゴを奪取する事に成功する。
リンゴを入手したアサシン教団は、これを安全に保管するため、領主のカテリーナ・スフォルツァが教団に友好的であり頑強な要塞を備えたフォルリへとリンゴを運び込もうとした。しかし、フォルリに到着すると、ボルジアの命を受けてフォルリ内の写本の地図を狙うチェッコとルドヴィコのオルシ兄弟がフォルリを攻囲しており、カテリーナの息子と娘が敵の手に落ちていた。エツィオは彼らを救出するために、リンゴをカテリーナに預けた上で城を密かに出てルドヴィコを殺害、姉弟の救出に成功する。しかし、これはオルシ兄弟による陽動であり、エツィオ不在の内にフォルリは猛攻を受け、リンゴはチェッコに手に落ちる。即座にチェッコの追跡に移ったエツィオは、道中で彼を暗殺しリンゴを奪い返すが、チェッコは死に際にエツィオの腹部を短刀で刺傷する。意識が朦朧とするなか、エツィオはリンゴを取り落としてしまうが、これを僧侶のジローラモ・サヴォナローラが拾ってしまう。傷が回復したエツィオは、僧侶の左手の指が一本欠けていたことを手掛かりに、彼がジローラモ・サヴォナローラである事を突き止め、彼がいると思われるフィレンツェに向かう。
1497年、フィレンツェに到着したエツィオは、サヴォナローラが市民を服従させフィレンツェの支配権を得るために、リンゴで有力者を操っていると知る。彼の支配を揺るがせるため、9人の支持者らを暗殺したエツィオは、暴動を起こした市民らを抑えるためにリンゴを用いようとするサヴォナローラに投げナイフを使い、リンゴを取り落とさせる。これをボルジア兵が即座に奪い取るが、追跡したエツィオが奪還に成功する。
リンゴを持ってヴィラに帰還したエツィオは、写本を調べる事で、ボルジアの狙いが教皇が受け継ぐ教皇杖であると突き止める。
ボルジアを阻止するためにヴァチカンに単身乗り込んだエツィオはしかし、エデンのかけらである杖の力の前に敗北し、リンゴを奪われてしまう。意識を取り戻したエツィオは、ヴァチカンの地下に隠された施設に逃げ込んだボルジアを追い、素手の戦闘で彼を倒すが、長年復讐の虚しさを感じていたが為に彼の息の根を止めはしなかった。
ボルジアが逃げ込んだ施設は宝物庫の入り口であり、その鍵はリンゴと杖、そして預言者であるエツィオ自身であった。宝物庫内でミネルヴァのメッセージを受け取ったエツィオは、伯父のマリオと共にヴァチカンを脱出、マリオはティベレ川にリンゴを捨てるようエツィオに決断を迫るが、彼は決断できず、リンゴはマリオが一時的に預かる事になる。
こうして一旦はモンテリジョーニのヴィラにリンゴを持ち帰ったアサシン達だったが、1502年1月2日、教皇軍総司令官のチェーザレ・ボルジアが突如街を包囲。カテリーナ・スフォルツァの助けも受けつつ必死の抵抗を試みるアサシン勢だったが、教皇軍及びフランス軍の主力部隊を総動員したボルジア勢の前になす術はなく、リンゴとスフォルツァは敵の手に落ち、マリオ・アウディトーレは死亡、エツィオ自身も重傷を負ってしまう。
チェーザレは手に入れたリンゴをレオナルド・ダ・ヴィンチに与えて研究をさせていたが、父教皇のロドリゴは息子に知らせずにリンゴをレオナルドから取り上げ、郊外の聖ペテロ聖堂にそれを隠す。
4年の歳月を経た後、ボルジア家の内紛が元となりエツィオはリンゴを奪い返す事に成功する。
チェーザレが勢力を盛り返す事を防ぐため、エツィオはリンゴを用いて彼の基盤となる協力者達を次々と殺害した。それでもなお、チェーザレは残りの手勢を結集させローマ奪還を企図するが、総力をあげて立ち向かうアサシン教団とリンゴの力に敗れ、新教皇命で捕縛される。
だが、縄をかけられてなお自信を失わないチェーザレに不安を覚えたエツィオはリンゴの力で彼が牢から脱走する事を知る。
1506年、リンゴをコロッセオ地下の宝物庫内に封印し、二度と触れる事は無かった。
2012年10月10日、アニムスを用いてリンゴの在り処を特定したデズモンド・マイルズ、ルーシー・スティルマン、ショーン・ヘイスティングス、レベッカ・クレインらアサシンは、数々の仕掛けを解明しとうとうリンゴの元へと辿り着く。しかし、デズモンドがリンゴに触れた途端、リンゴを通してジュノーが彼の身体を操り、アサシンブレードでルーシーの腹部を刺傷させてしまう。
ジュノーのコントロールから解かれたデズモンドは、昏睡状態に陥ってしまう。デズモンドの父であるウィリアム・マイルズのサポートを得たショーンとレベッカはデズモンドをアニムスに戻し、彼が昏睡から覚める事を祈ってニューヨークへと向かう。
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関連人物
アウディトーレ家の人々
ジョヴァンニ・アウディトーレ (Giovanni Auditore)声 -内田直哉
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エツィオの父親で、アウディトーレ家の当主。表の顔はメディチ銀行の管理を取り仕切る銀行家の貴族だが、実際はメディチ家当主ロレンツォ・デ・メディチの下でアサシンとして暗躍していた。アサシンと敵対するテンプル騎士団の罠にはまり処刑される。アサシンクリードⅡの前日譚に当たる実写短編映画『アサシン クリード リネージ』の主人公でもある。
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フェデリコ・アウディトーレ (Federico Auditore)声 -堀川仁
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エツィオの兄。銀行員として働いていたが、遊び好きでほとんど仕事をしなかったため解雇された。父と同じくテンプル騎士団の罠にはまり処刑される。
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ペトルチオ・アウディトーレ (Petruccio Auditore)
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エツィオの弟。生まれつき病弱で、ベッドの上で一日を過ごすことが多い。父と長兄フェデリコと同じくテンプル騎士団の罠にはまり処刑される。投獄される直前までエツィオに鳥の羽を集めさせ、なにやら企画していた。
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クラウディア・アウディトーレ (Claudia Auditore)
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エツィオの妹。おてんば娘で気に入らない相手には鉄拳を喰らわすなどの勝気な面もあるが、父と兄弟の処刑による家庭崩壊後は、嫌々ながらもモンテリジョーニでマリオの手伝いとして、モンテリジョーニの税金収入や帳簿の記録などを担当する。
ブラザーフッドでは、兄の手助けのため娼館を経営し、最終的にはアサシンの一員となる。
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マリア・アウディトーレ (Maria Auditore)
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ジョヴァンニの妻で、エツィオ達の母。才色兼備の婦人で、ダ・ヴィンチなど才能溢れる者への援助をするなどしていたが、ジョヴァンニ達を失ったショックで心を閉ざし、一切の言葉を失ってしまう。しかし、エツィオの献身によりブラザーフッドでは言葉を取り戻している。
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マリオ・アウディトーレ (Mario Auditore)声 -大塚明夫
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ジョヴァンニの兄で、エツィオの伯父。モンテリジョーニのヴィラ・アウディトーレ領主を務め、トスカーナを守る傭兵部隊の隊長でもある。
ジョヴァンニと同じくアサシンの末裔であり、ジョヴァンニ達が処刑された後フィレンツェから逃れてきたエツィオたちをかくまう。
未だ実戦経験が少ないエツィオに戦闘訓練を行うと共に、アウディトーレ家がアサシンの血統である事や、テンプル騎士団との関係や因縁等を明かす。
エツィオの家族が処刑される以前からパッツィ家配下の襲撃を受けていた。
ブラザーフッドにて、エツィオと共にローマを脱出した後は「エデンの果実」の管理を引き受けたが、直後にチェーザレ軍の襲撃を受け重傷を負い拘束され、エツィオが見ている前でチェーザレによって銃殺される。
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最終更新:2013年07月06日 00:36