アジアミステリリーグ / Asia Mystery League / 아시아 미스터리 리그 / 亞洲推理League / 亚洲推理League
このサイトは、ミステリ研究家の個人サイトです。
アジア各地のミステリ作家・ミステリ小説・ミステリ史の紹介と、日本ミステリの海外での刊行情報の掲載がメインのサイトです。
(2015年秋以降、更新頻度はあまり高くありません)
カウンタ: - (since 2010/11/01)
欧米における日本ミステリ (2023年~。随時更新)
2013年以降2022年までの記録はこのトップページの下の方にいくつかに分けて載せてあります。なお、2018年半ばよりあまり調査に時間を割くことができず、不完全なリストになっています。
※下記の「発売日」はAmazonにデータとして記載されているものをそのまま示したものであり、必ずしも正確なものではありません。
2023年
2024年
2025年予定2025年1月16日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な絵』の英訳 Strange Pictures (Jim Rion訳)発売予定。
2025年5月8日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で芦辺拓『大鞠家殺人事件』の英訳 Murder in the House of Omari (??訳)発売予定。
2025年7月3日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な家』の英訳 Strange Houses (Jim Rion訳)発売予定。
2025年8月14日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で西澤保彦『七回死んだ男』の英訳 The Man Who Died Seven Times (Jesse Kirkwood訳)発売予定。西澤作品の英訳はこれが初。
2025年9月11日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『黒猫亭事件』の英訳 Murder at the Black Cat Cafe (??訳)発売予定。横溝正史の英訳書は7冊目。Pushkin Vertigoでの刊行順は、『本陣殺人事件』『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』『悪魔が来りて笛を吹く』『悪魔の手毬唄』。(最初に英訳出版されたのは『犬神家の一族』であり、Pushkinの犬神家は同じ訳者のものの復刊)
2025年10月9日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『時計館の殺人』の英訳 The Clock House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売予定。時計館は館シリーズの第5作だが、英訳書としては第4弾となる(シリーズ第4作、『人形館の殺人』がスキップされている)。
2025年春?:【英訳】川上未映子『黄色い家』の英訳 Sisters in Yellow (David Boyd訳)発売予定。
202X年X月X日:【英訳】森博嗣『冷たい密室と博士たち』の英訳 Doctors In the Isolated Room 発売予定。(分冊で発売後、一冊にまとめて発売)
202X年X月X日:【英訳】泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』英訳進行中?
短編の英訳については清涼院流水先生の
The BBB のサイトも参照のこと。
欧米における日本ミステリ (2016年~2022年)
2016年
2017年
2018年
2018年(この行より下は、あまり調べることができておらず、不完全です )2018年11月:【英訳】アメリカで横山秀夫『クライマーズ・ハイ』の英訳"Seventeen "発売。(イギリスでは2018年2月に発売済み)
2018年11月:【英訳】東野圭吾『新参者』の英訳"Newcomer "発売。(2017年11月から延期)
2019年
2020年
2021年
2022年(◆2022年6月更新)
2023年以降2024年X月:【英訳】王谷晶『ババヤガの夜』(2021年日本推理作家協会賞候補作)の英訳がアメリカ、Soho Pressより発売予定。(Sohoは松本清張や高木彬光、中村文則の英訳書を刊行している出版社)
(以下、未確認)201X年X月:【英訳】日本の時代小説の英訳短編集『Samurai! 』発売予定。(芦辺拓の短編「木乃伊とウニコール」[『殺しはエレキテル 曇斎先生事件帳』の1編]などを収録予定)
201X年X月:【ポーランド語訳】桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』のポーランド語訳発売予定。
201X年X月:【英訳】米国の小出版社「Locked Room International」より島田荘司『切り裂きジャック・百年の孤独』の英訳発売予定?(英訳原稿は完成済みとのこと)
201X年X月:【フランス語訳】辻仁成『オキーフの恋人 オズワルドの追憶』の仏訳発売予定?(小学館文庫版[2013年7月]の解説で、2014年秋発売予定とされていた)
201X年X月:【英訳】矢作俊彦『ロング・グッドバイ THE WRONG GOODBYE』の英訳発売予定??(日本語英訳者のアルフレッド・バーンバウム氏が2013年3月に発表したコラムのプロフィールのところに、現在英訳中とある[リンク ])
Bento Books
中止?201X年X月:【英訳】桐野夏生『IN』の英訳"In "発売予定。(以前はamazonで2015年5月発売予定とされていたが、発売日の表示がなくなった。中止?)
2015年12月14日記
風狂殺人倶楽部の同人誌『2016華文ミステリ最前線!』の通販開始
ワセダミステリクラブの有志(OB・OG含む)が結成した風狂殺人倶楽部の同人誌
『2016華文ミステリ最前線!』 が、正確な日付は分かりませんが、東方書店にて購入可能になったようです(店頭販売および通販/
リンク )。2015年11月23日の「文学フリマ東京」で頒布されたもの。副題は「現代中国・台湾ミステリビギナーズガイド2」。
麻耶雄嵩作品や三津田信三作品の中国語訳者である張舟(ちょうしゅう)氏が日本語で寄稿した「現代中国〈未邦訳〉傑作ミステリガイド」や、2014年に中国のミステリ雑誌で短編新人賞を受賞してデビューした陸秋槎(りくしゅうさ)氏へのインタビューなど。(※なお、張舟氏も陸秋槎氏も日本在住)
ほかに、
『現代華文推理系列 第二集』 や、普璞(ふはく)の短編「理解者の死」(阿井幸作訳/
オンラインで公開中 )のレビューなども。
2015年10月30日記
『現代華文推理系列 第二集』刊行
稲村文吾さん(
@inmrbng )が昨年10月の「第一集」刊行より約1年ぶりに、《現代華文推理系列》の第二集を刊行なさいました。中国語の短編ミステリ4編を翻訳・電子出版したものです。それぞれの短編は個別にも購入可能です。
このうち、陳浩基(ちんこうき、サイモン・チェン)は2012年に長編『世界を売った男』が訳されています。あとの3人は初の邦訳。
2015年8月10日記
同人誌『現代中国・台湾ミステリビギナーズガイドブック』の印刷版、再頒布
※9月5日追記:東京・神保町の中国書籍専門書店、東方書店にて購入可能になりました。 「こちらのページ 」から店舗での取り置き依頼および通信販売での購入ができます。
ワセダミステリクラブの有志(OB・OG含む)が結成した風狂殺人倶楽部の同人誌
『現代中国・台湾ミステリビギナーズガイドブック』〈印刷特別増補版〉 が2015年8月14日、コミックマーケット88にて再頒布されます(東地区ペ29b)。
電子書籍版 は2014年末に発売になっており、印刷版は第20回文学フリマ東京(2015年5月4日)にて初めて頒布されました。この際には1時間半で完売したそうです。
〈印刷特別増補版〉には、中国のミステリ作家・羅修(らしゅう)の短編「Wの喜劇」が翻訳収録されています。(電子書籍版には収録されていません)
2015年9月20日記
10月3日(土)、東京都港区の台湾文化センターにて島田荘司先生と台湾の本格ミステリ作家、寵物先生(ミスターペッツ)の対談イベント
※観覧無料、メールか電話にて要予約、定員50名。 詳しくは台湾文化センターの「
こちら 」のページをどうぞ
10月3日(土)の午後2時から、「台湾ミステリーの謎を解く――
島田荘司推理小説賞 の軌跡」と題した島田荘司先生と寵物先生(と書いて「ミスターペッツ」と読む)の対談イベントが東京都港区の台湾文化センターにて実施されます。対談が90分程度で、その後、Q&Aの時間も用意されているとのことです(通訳を務めるのは台湾文学、呉明益[ご めいえき]『歩道橋の魔術師』等の翻訳者である天野健太郎氏[
@taiwan_about ])。
寵物先生(ミスターペッツ/「~先生」まで含めた四文字が筆名なので「寵物先生先生」と書くべき?)は1980年生まれの台湾の本格ミステリ作家で、台湾で実施されている長編本格ミステリ小説の公募賞、「島田荘司推理小説賞」の第1回(2009年)の受賞者。その受賞作である
『虚擬街頭漂流記』 (きょぎがいとうひょうりゅうき)は2010年に文藝春秋から邦訳出版されています。1ポイント差で『本格ミステリ・ベスト10』海外部門のベスト10入りを逃しましたが、本格ミステリの傑作です。
島田荘司先生とミスターペッツ先生の5年前(2010年)の対談は文藝春秋のページで公開されています(
リンク )。
2015年7月18日記
台湾の本格ミステリ賞、「島田荘司推理小説賞」の受賞作を邦訳出版するためのプロジェクトが始動
2009年の第1回受賞作、寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』 と2011年の第2回受賞作、陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』 が文藝春秋から邦訳出版されている台湾の島田荘司推理小説賞。2013年の第3回は2作同時受賞ということもあり邦訳がなかなか出ませんでしたが、このたび、賞の知名度を向上させるとともに、日本や中国語圏のファンから出資を募って邦訳出版を実現させるためのプロジェクトを文藝春秋がスタートさせました。ご興味のある方はぜひ下記のページをご覧になってみてください。支援の締切は2015年9月12日24時(9月13日0時)です。
※2015年9月7日、目標金額を達成。
2014年10月7日記
中国語ミステリ関連ニュース2つ
(1)中国の御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)、台湾の林斯諺(りん しげん)の作品が初邦訳! 寵物先生(ミスターペッツ)、水天一色(すいてんいっしき)の作品も
中国語ミステリ愛好家で、以前から未訳ミステリを読んでツイッターなどで感想を書いていた稲村文吾さん(
@inmrbng )がこのたび、著者本人と連絡を取って許可を取り、中国語の短編ミステリ4編を翻訳・電子出版なさいました。ラインナップは以下の通りです(4編の合本である
『現代華文推理系列 第一集』 も出ています)。
このうち、御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)と林斯諺(りん しげん)は初の邦訳。あとの2人はそれぞれ、寵物先生(ミスターペッツ)は長編『虚擬街頭漂流記』、水天一色(すいてんいっしき)は長編『蝶の夢』が数年前に邦訳出版されており、どちらも本格ミステリファンに高い評価を受けました。
私が初めて読んだ台湾ミステリは林斯諺(りん しげん)の作品、初めて読んだ中国ミステリは御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)の作品なので、この2人の作品がついに邦訳されたというのは個人的にも非常に感慨深いことです。
今回の邦訳4編について、稲村さんが当サイトに寄稿してくださいました。『
中国語ミステリ邦訳・電子書籍化計画「現代華文推理系列」 』をどうぞご覧ください。邦訳短編の冒頭部のサンプルなども読めるようになっています。
(2)ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」にて阿井幸作さんの連載「中国ミステリの煮込み」始まる
以前からブログ「
トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く 」で未訳の中国ミステリのレビューをしている阿井幸作さん(
@ajing25 )が2014年8月より、「
翻訳ミステリー大賞シンジケート 」にて中国のミステリ事情を紹介する連載「
中国ミステリの煮込み 」を始めています。
先ほどのニュースと関連付けるならば、日本人でいち早く御手洗熊猫というミステリ作家を「発見」し、ブログで作品のレビューをしたのが阿井幸作さんでした(今から6年ほど前です)。この連載では第1回で程小青(てい しょうせい)、第2回で孫了紅(そん りょうこう)らが扱われています。2人とも20世紀前半、中国探偵小説草創期から活躍した作家です。阿井さんは中国の20世紀初頭の作品から現代の作品まで幅広く読んでいらっしゃるので、今後の連載も楽しみです。
欧米における日本ミステリ (2014年-2015年)
2014年9月26日記
◆ニュース1◆ 非英語圏のミステリを対象とするオールタイムベスト選出アンケートを実施
「
翻訳ミステリー大賞シンジケート 」の協力も得て、Twitter上で「非英語圏ミステリ」のオールタイムベスト(ATB)を選出するアンケート企画を実施しました。フランス語圏のミステリを対象とする
「フランスミステリベスト100」 と、北欧やドイツ、イタリア、スペインなど非英仏語圏のミステリを対象とする
「非英仏語圏ミステリベスト100」 の2つに分けての実施です。両方ともちょうど同じ数、67名の方から投票いただきました。
フランスミステリベスト100 1位 『ウサギ料理は殺しの味』ピエール・シニアック
2位 『殺人交叉点』フレッド・カサック
3位 『黄色い部屋の謎』ガストン・ルルー
4位 『騙し絵』マルセル・F・ラントーム
5位 『シンデレラの罠』セバスチアン・ジャプリゾ
非英仏語圏ミステリベスト100 1位 『薔薇の名前』ウンベルト・エーコ(イタリア)
2位 『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ(ドイツ)
3位 『三秒間の死角』ルースルンド&ヘルストレム(スウェーデン)
4位 《ミレニアム三部作》スティーグ・ラーソン(スウェーデン)
5位 『笑う警官』シューヴァル&ヴァールー(スウェーデン)
後者はもちろんアジアの作品も対象でした。アジアでの最高位は寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』の23位でした。
◆ニュース2◆ 韓国推理小説の父、金来成(キム・ネソン)が新聞で紹介される
2014年9月2日(火)付けの朝日新聞朝刊、文化面に
「80年を経て日本語で出版/韓国「推理小説の父」の長編/日本に留学、江戸川乱歩らと親交」 という記事が載りました(
ブック・アサヒ・コムで全文読めます )。約80年前に日本語で執筆されながらも日本では出版されなかった長編探偵小説『思想の薔薇』についての記事で、『思想の薔薇』を韓国語版から「重訳」した祖田律男さんのコメントなども載っています。この記事の公式の韓国語訳は「
こちら 」で読めます。
また、『ハヤカワミステリマガジン』2014年11月号でも松坂健氏がレビューページで『金来成探偵小説選』と『魔人』にほんのちょっと言及してくださっています。
◆ニュース3◆ 法月綸太郎の短編「緑の扉は危険」が米国『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』に英訳掲載される
法月綸太郎の短編
「緑の扉は危険」 の英訳 The Lure of the Green Door が米国『EQMM』2014年11月号に掲載されました。英訳者は、英文レビューブログ「
ボクの事件簿 」のホーリンさんです。法月綸太郎の短編が米国『EQMM』に英訳掲載されるのは10年振り、2度目。最初に載ったのは2004年1月号の
「都市伝説パズル」 (An Urban Legend Puzzle)。これはその後英米のミステリアンソロジーに収録されたり、重訳でチェコ語やドイツ語に訳されたりしています。ちなみに法月綸太郎の英訳はこの短編2編のみです。米国『EQMM』に日本の作品が載るのは、2013年8月号の島田荘司
「Pの密室」 (The Locked House of Pythagoras)以来、1年3か月振りでした。
ホーリンさんはブログで金来成(キム・ネソン)の『魔人』(論創海外ミステリ)のレビューも書いてくださっています(
2014年8月26日エントリー )。ありがとうございます!
最近作成した主な記事
最近寄稿した記事
2014年7月19日記
論創海外ミステリ127 金来成(キム・ネソン)『魔人』近刊
論創社《論創海外ミステリ》で2014年7月末に刊行される『魔人』は、江戸川乱歩に憧れ、乱歩のような作品が書きたいという理想を持っていた韓国人作家、金来成(キム・ネソン)が1939年に発表した長編探偵小説です。新聞連載ののち同年に単行本が刊行されベストセラーになりました。現在でも韓国では、この作品がこの作家の代表作だとみなされています。乱歩ファン、戦前国内探偵小説のファンには特にお勧めです。(ちなみに乱歩の作品でいうと、『魔人』は『暗黒星』や『地獄の道化師』、『幽鬼の塔』と同時期に書かれた作品ということになります)
『魔人』(
honto )は《論創海外ミステリ》第127巻として、アンドリュウ・ガーヴ『運河の追跡』、ジェイムズ・リー・バーク『太陽に向かえ』と同時発売です。訳者は『金来成探偵小説選』収録の長編『思想の薔薇』などの訳者でもある祖田律男氏です。
帯の文句
「江戸川乱歩の世界を彷彿とさせる怪奇と浪漫
1930年代、魔都京城で開かれる華やかな仮装舞踏会 次々と起こる怪事件に探偵劉不亂が挑む
韓国推理小説の父、金来成が放つ本格探偵長編」
2014年6月21日記(6月28日、少々加筆)
論創ミステリ叢書 第76巻『金来成探偵小説選』近刊
論創社《論創ミステリ叢書》第76巻、『金来成(キムネソン)探偵小説選』(
amazon )が2014年6月30日ごろに発売になります。【2014年6月28日追記:
amazon では6月27日から購入可能になりました】
金来成が日本語で発表した小説や評論、随筆類をすべて収録
日本語で執筆されたものの日本では発表されなかった幻の長編探偵小説『思想の薔薇』 を韓国語版から翻訳収録(上の写真は1964年版の単行本)
自身の日本語掌編「綺譚・恋文往来」を大幅に改稿加筆して短編化した韓国語作品「恋文綺譚」を翻訳収録
探偵小説との出会い、読書遍歴、日本での学生生活や探偵作家としての処女作「楕円形の鏡」を執筆した経緯などが語られた随筆「探偵小説二十年史」 を翻訳収録
翻訳部分の訳者は金聖鍾(キム・ソンジョン)の長編ミステリ『最後の証人』(論創社、2009年)などの訳者である祖田律男氏です。私は解題(pp.387-424)を執筆しました(松川良宏名義)。
解題の節題1 乱歩に私淑し、「韓国の乱歩」となった金来成
2 探偵小説との出会いから作家デビューまで
3 YDNペンサークルへの参加
4 乱歩への憧れ
5 探偵小説芸術論争
6 朝鮮半島初の探偵小説専門作家として活躍
7 戦後の江戸川乱歩との文通
8 金来成の晩年とその後
9 作品解題
『金来成探偵小説選』(2014年6月)に続いて、7月25日頃には金来成(キム・ネソン)の長編探偵小説
『魔人』 (
honto )が同じ出版社の叢書《論創海外ミステリ》で刊行されます。翻訳者は同じく祖田律男氏です。『魔人』は1939年に新聞連載の形で発表され、同年に単行本がベストセラーとなった作品で、韓国では金来成の探偵作家としての代表作と見なされています。
金来成が韓国語で発表した小説のうち、創作短編「霧魔」 と翻案短編「深夜の恐怖」 は当サイトで翻訳公開しています。
関連記事(ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」への寄稿)
2014年6月28日記
最近は告知していませんでしたが、ブログ「
翻訳ミステリー大賞シンジケート 」の連載「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると」の11月以降の分を以下にまとめておきます。
2014年2月6日記
中国のミステリ小説・SF小説で中国語を学ぶ
NHKラジオ第2放送で毎週月曜~金曜に放送されている「
レベルアップ中国語 」の2月の放送分で、中国の作家・
阿乙 (あ おつ、アー・イー、1976- )の短編ミステリ
「バレンタインデー爆破事件」 (情人节爆炸案[情人節爆炸案]、2010年刊行の短編集『
鳥,看見我了 』所収)が扱われます。1998年2月14日に中国で実際に起きたバス爆破事件を下敷きにした作品だそうです。テキストは420円です(
amazon )。
放送は2月3日にすでに始まってしまっていますが、NHK語学番組公式サイト(
http://www.nhk.or.jp/gogaku/ )で会員登録(無料)をすれば、放送の翌週の1週間、番組を聴くことができます。また、テキストとは別売りで、番組を再構成したCDも販売されています(1580円、
amazon )。
テキストに掲載されているのは短編全体ではなく、冒頭から全体の三分の二ぐらいまでの部分です。また、省略されている箇所もあります。そのため、テキストに掲載された部分については日本語訳も付されていますが、テキストを買っても短編の全体の訳を読めるわけではありません。ただ、詳しいあらすじ紹介などもありますので、中国語学習に興味のない方でも中国のミステリに関心があればぜひチェックしてみてください。
「レベルアップ中国語」の先月の放送分では中国のSF作家・
劉慈欣 (りゅう じきん、リウ・ツーシン、1963- 、
Wikipedia )の長編SF
『三体』 が扱われました。テキストとCDは今でも手に入ります(
amazon 、
amazon )。この作品は本格的な世界進出が決まった最初の中国SFで、アメリカのSF作家のケン・リュウ(
Wikipedia )による英訳が予定されているほか、テキストによれば日本語への翻訳も進められているそうです。韓国語訳は2013年9月に出版されています(
韓国のオンライン書店 )。
劉慈欣作品 邦訳リスト短編「さまよえる地球」 (阿部敦子訳、『S-Fマガジン』2008年9月号)
短編「夢の海」 (『虹の図書室 』27号[第2巻第7号]、2010年)(※中国の児童文学を翻訳紹介する同人誌)(※現物未確認)
長編抄訳『三体』 (上原かおり訳、中国SF研究会『中国SF資料之九』、2010年8月、pp.34-69)(※中国のSF小説を翻訳紹介する同人誌)(※第1章~第4章の翻訳)
「レベルアップ中国語」の2014年1月~3月の放送分は「中国文学~現代の息吹」(講師:千野拓政)と題されており、3月の放送分では中国の若手作家・韓寒(かん かん、ハン・ハン、1982- 、
Wikipedia )の長編小説『1988』が扱われるそうです。韓寒は邦訳に『上海ビート』(平坂仁志訳、サンマーク出版、2002年7月)があります。
2013年12月21日記
ニュース1
「その1」では1920年代に少年向けの探偵小説を書いた方定煥(パン・ジョンファン)や、今から約90年前に発表され韓国最初の創作探偵小説とされる朴秉鎬(パク・ピョンホ)の『血の袈裟』(血袈裟)などが紹介されています。
「その2」では、「韓国の江戸川乱歩」「韓国の松本清張」などと称されることもある金来成(キム・ネソン)と金聖鍾(キム・ソンジョン)が紹介されています。金来成(キム・ネソン)は1935年に日本の探偵雑誌でデビューし、その後朝鮮半島に戻って向こうで探偵作家・大衆文学作家として活躍した人物です。金聖鍾(キム・ソンジョン)は傑作長編ミステリ『最後の証人』が祖田さんにより邦訳されているので興味を持たれた方はぜひお読みになってみてください。
「その3」では、21世紀の韓国の新たなミステリ作家たちが紹介されています。
「その2」で告知されましたが、戦前の日本の探偵雑誌『ぷろふいる』で1935年にデビューした韓国人作家の金来成(キム・ネソン)が、その翌年に日本語で執筆した長編探偵小説『思想の薔薇』 が、2014年に論創社の《論創ミステリ叢書》 で刊行されます(『金来成探偵小説選』に収録)。もっとも日本語の原文は残っていないので、韓国語からの再翻訳という形になります。金来成(キム・ネソン)の探偵小説観はちょうどデビューのころに日本の探偵小説界をにぎわせていた「探偵小説芸術論争」に強い影響を受けており、日本語で書いた長編『思想の薔薇』は探偵小説としての魅力を失わずに、かつ純文学的な達成をなし遂げることを意図して書いたものだと金来成(キム・ネソン)は自序で語っています。
また、同じく「その2」で告知されていますが、日本語で書かれた長編『思想の薔薇』だけでなく、金来成(キム・ネソン)が韓国語で執筆した探偵小説のうちの代表作である長編『魔人』 (1939)も、2014年に論創社から翻訳刊行されます。こちらは《論創海外ミステリ》 での刊行が予定されています。
ニュース2
毎年「台湾ミステリー事情」が掲載されている『本格ミステリー・ワールド』の2014年版(『本格ミステリー・ワールド2014』)が12月17日に発売になりました。今年は陳國偉氏による「台湾ミステリー事情」のほかに、韓国の出版社・時空社(シゴンサ)の編集者であるパク・ユニ氏による「韓国ミステリー事情」も掲載されています。また例年通り、「黒蜘蛛クラブの挨拶」のページにも中国、台湾、韓国からの寄稿があります。執筆者はそれぞれ、河狸氏(ジャーナリスト)、張東君氏(台湾推理作家協会会員)、ユン・ヨンチョン氏(윤영천、編集者)。
ニュース3
2013年11月14日記
2013年10月17日記
今年の4月から、ブログ「
翻訳ミステリー大賞シンジケート 」で非英語圏のミステリ賞を紹介する「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると」という記事の連載をしています(松川良宏名義)。タイトルは、それ以前に掲載された「
海外ミステリー賞あ・ら・かると 」(2010年2月5日掲載、2013年2月28日再掲)からいただいたものです。
最近作成した主な記事
欧米における日本ミステリ (2013年)
インド・ミステリ、ヴィカース・スワループ『6人の容疑者』&波多野健「インド・ミステリ通史の試み――探偵小説の受容と変容、二重構造の発生」 (2012年8月)
2010年9月に発売されたヴィカース・スワループ『6人の容疑者』 (武田ランダムハウスジャパン、上下巻)の文庫版 (RHブックス・プラス、上下巻)が2012年8月10日に発売になった。ヴィカース・スワループは英語で執筆するインド出身の作家で、ほかに映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作となった『ぼくと1ルピーの神様』(邦訳の著者名は「ヴィカス・スワラップ」表記)を発表している。現在、在大阪インド総領事館で総領事を務める。
また、2012年8月10日、コミックマーケット82で
探偵小説研究会 の同人誌『CRITICA』第7号が販売された。現物は確認していないが、公式サイトの
「CRITICA」第7号 目次 によると、
波多野健「インド・ミステリ通史の試み――探偵小説の受容と変容、二重構造の発生」 が掲載されているとのこと。『CRITICA』のバックナンバーは通販で購入することができる。最新の第7号の通販の方法についても、近々公式サイトで告知される予定。
探偵小説研究会の波多野健氏がインド・ミステリに言及したものとしては過去に、
「インドの本格ミステリーの歴史と現在」 (カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人』[講談社、2010年]巻末)および
「インド――ミステリ大国の予感――」 (『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号【特集: アジア・ミステリへの招待】)がある。
当サイトでは以前に、江戸川乱歩によるインドの探偵小説の探求史などをまとめた「
インド推理小説探求・受容史 」というページを作成した。
香港の本格ミステリ小説、陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』発売中!! (2012年6月)
文藝春秋より2012年6月、香港の長編本格ミステリ小説、
陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』 が発売になった(
文藝春秋 書籍紹介ページ )。原書は
『遺忘・刑警』 。2011年9月9日に授賞式が行われた第2回島田荘司推理小説賞の受賞作である。島田荘司推理小説賞は台湾の出版社が主催するもので、中国語で書かれた未発表の本格推理小説を世界中から募集。受賞作は台湾および中国で出版されるほか、日本語、タイ語、イタリア語、英語(マレーシア・シンガポール向け)にも翻訳される。実施は隔年である。
『世界を売った男』のイタリア語版『Duplice delitto a Hong Kong』(
出版社書籍紹介ページ )(
イタリアamazon )は日本語版発売の3日前に発売になっている。著者名は陳浩基の広東語読みであるChan Ho Kei。
第1回受賞作の邦訳、寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』 (きょぎがいとうひょうりゅうき)は2010年4月に文藝春秋より刊行されている。寵物先生(ミスターペッツ)の作品の邦訳にはほかに短編「彷徨えるマーク・ガッソン」(『ジャーロ』No.41、2011年3月)がある。
第3回の実施もすでに告知されている。締め切りは2013年2月28日、受賞作の決定は2013年9月である。
雑誌『ナイトランド』第2号(2012年夏号)に未邦訳の中国ミステリのレビュー (2012年6月)
ホラー&ファンタジー専門誌『ナイトランド』に連載されている立原透耶氏のエッセイ「Asian Horror Now」、
第2号(2012年夏号) では中国の若手幻想小説家・推理作家の哥舒意(ゴー・シューイ)の幻想音楽ミステリが紹介されている。なお
創刊号(2012年春号) では台湾の鍾霊(しょうれい、鍾靈)のライトノベル・ホラーシリーズが紹介されている。
『エラリー・クイーンの災難』(論創海外ミステリ)に中国の作品収録 (2012年5月)
2012年5月25日発売のクイーン贋作集『エラリー・クイーンの災難』(飯城勇三編)に中国のミステリ作家、馬天 (ばてん、マーティエン)の短編「日本鎧の謎」 が収録された。馬天はすでに邦訳のある水天一色 (すいてんいっしき)らとともに中国の本格ミステリ界を代表する作家の一人。主にミステリ雑誌『歳月・推理』やその姉妹誌『推理世界』で作品を発表している。敬愛するミステリ作家は、欧米ではエラリー・クイーン、日本では島田荘司、東野圭吾だという。ちなみに、ネット上で作品を発表していた時期には服部平次(フーブー・ピンツー、Fubu Pingci)という筆名を使っていた。服部平次(はっとり へいじ)は『名探偵コナン』の登場人物である。
『ハヤカワミステリマガジン』2012年7月号に未邦訳の中国ミステリのレビュー (2012年5月)
『ハヤカワミステリマガジン』には、未邦訳の非英語圏ミステリのレビューを掲載する「洋書案内《世界篇》」というコーナーがある。2012年5月25日発売の
2012年7月号 (特集:アルセーヌ・ルパン&ルパン三世)の同コーナーは、中国のミステリ小説、呉昉(ご ほう)『冥海花(めいかいか)』(
中国amazon )のレビュー。レビュー執筆者はブログ「
トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く 」で中国のミステリ事情やSF小説事情、漫画・ライトノベル事情などを紹介している阿井幸作さん。なお、同コーナーに阿井幸作さんによるレビューが載るのは2度目。2012年3月号には、王稼駿(おう かしゅん)『明暗線(めいあんせん)』(
中国amazon )のレビューが掲載されている。
なお『冥海花(めいかいか)』については、『本格ミステリー・ワールド2012』(南雲堂、2011年12月)p.228にも少々言及がある。
その他の最近のニュース
アジアミステリの邦訳出版2011年12月:韓国の歴史ミステリ小説 イ・イナ『永遠なる帝国』 (文芸社)発売。『ハヤカワミステリマガジン』の洋書案内コーナー(2010年10月号)で紹介された作品。『創元推理』20号(2000年10月)および『創元推理21』2001年夏号(2001年5月)に掲載された李建志「現代韓国ミステリの思想と行動」もこの作品を扱っている。
2012年1月:トルコのノーベル賞作家オルハン・パムク の『わたしの名は赤』 [新訳](ハヤカワepi文庫)発売。広義のミステリであるらしい(※未読)。
アジアミステリ関連情報2012年1月:『ハヤカワミステリマガジン』2012年3月号に中国のミステリ小説、王稼駿(おう かしゅん)『明暗線(めいあんせん)』のレビュー掲載(レビュー執筆:阿井幸作)
2012年2月;韓国のミステリ情報サイトで毎年恒例のミステリランキング発表。日本の作品のみを対象とする「日本ミステリを楽しむ」版ランキング では島田荘司『奇想、天を動かす』が圧勝。すべての翻訳作品および韓国オリジナル作品を対象とする「ハウミステリ」版ランキング でもジョン・ハート『ラスト・チャイルド』やジョルジュ・シムノン『死んだギャレ氏』を下して島田荘司『奇想、天を動かす』が第一位となった。
『ハヤカワミステリマガジン』アジア・ミステリ特集号発売! (2011年12月)
松川良宏名義で「東アジア推理小説の日本における受容史」を寄稿しました。
『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号 特集:アジア・ミステリへの招待 2011年12月24日発売
資料と研究島田荘司「東洋特急(オリエントエクスプレス)「アジア本格リーグ」」
松川良宏「東アジア推理小説の日本における受容史」
アジアミステリガイド(編集部)
アジア各国ミステリ事情台湾/張筱森(ちょう しょうしん)「二〇一一年台湾ミステリ事情」
中国/阿井幸作「昨今の中国ミステリ事情について」
インド/波多野健「インド――ミステリ大国の予感――」
ミャンマー/高橋ゆり「ミャンマー・ミステリ事情 ドイルも知らなかった「ホームズ」熱帯事件録とその後」
短編インド/サニー・シン「待つ人」
タイ/ミトラン・ソマスンドゥルム「計算機」
韓国/ソン・シウ「親友」
特集ページ以外での関連記事DVD REVIEW 朝鮮名探偵 韓国で話題の歴史ミステリ(小山正)
日本経済新聞2012年1月17日朝刊、文化面のコラム「文化往来」で上記の『ハヤカワミステリマガジン』アジアミステリ特集号が取り上げられました。
『本格ミステリー・ワールド2012』南雲堂、2011年12月17日発売
陳國偉「台湾ミステリー事情」
「黒蜘蛛クラブの挨拶」 - 中国・台湾・韓国のミステリ事情についての寄稿あり(執筆者はそれぞれ、臧歆春[ジャーナリスト]、張東君[台湾推理作家協会会員]、ユン・ヨンチョン[윤영천、編集者])
最近の主な更新
『2011 本格ミステリ・ベスト10』、アジアミステリの順位は!? (2010年12月)
原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』 海外本格ミステリ・ランキング 12位 - 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき)
原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』 海外本格ミステリ・ランキング 14位 - 水天一色(すいてんいっしき) 『蝶の夢 乱神館記』
(11位以下のランキングは載っていないので自分で集計しました)
寵物先生(ミスターペッツ)
『虚擬街頭漂流記』 (きょぎがいとうひょうりゅうき)は台湾で実施された第1回(2009年)島田荘司推理小説賞を受賞した作品です。台湾では2009年9月に刊行。日本語版は文藝春秋から2010年4月に刊行されました。文藝春秋のサイト内に特設サイトがあります →
文藝春秋 寵物先生『虚擬街頭漂流記』特設サイト アジアの本格ミステリに興味がある方はまずこの作品からどうぞ! 傑作です。
寵物先生の長編第2作は2012年に台湾で出版予定とのこと。邦訳の出版も期待したいところです。
アジア本格リーグは講談社が2009年9月から2010年6月にかけて刊行した叢書で、アジア各地の推理小説6作品が刊行されました。「本格」と銘打たれているものの、必ずしも本格ミステリ作品ばかりというわけでもありません。全6巻の中では、2006年に中国で刊行された本格ミステリ長編、水天一色(すいてんいっしき)『蝶の夢』 がお勧めです。(水天一色の作品だと、学生探偵・杜落寒(ドゥー・ルオハン)が活躍するシリーズの長編『盲人与狗』(盲人と狗)が本格ミステリとして最も優れていると言われていますが、残念ながら未訳です)
アジアミステリニュース in Japan 2009年~2011年
アジアミステリの邦訳出版2009年 9月 講談社 〈アジア本格リーグ〉(全6巻)刊行開始。第1回配本は、台湾 藍霄 ( ランシャウ ) 『錯誤配置 』、タイ チャッタワーラック『二つの時計の謎 』。
11月 〈アジア本格リーグ〉 韓国 李垠 ( イ・ウン ) 『美術館の鼠 』、中国 水天一色 ( すいてんいっしき ) 『蝶の夢 乱神館記 』刊行。
2010年 3月 〈アジア本格リーグ〉 インドネシア S ( エス ) ・マラ・Gd ( ゲーデー ) 『殺意の架け橋 』刊行。
4月 台湾 の出版社が主催する第1回島田荘司推理小説賞の受賞作の邦訳 寵物先生 ( ミスターペッツ ) 『虚擬街頭漂流記 』(文藝春秋)刊行。
6月 〈アジア本格リーグ〉 インド カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人 』刊行(アジア本格リーグ、全6巻完結)。
9月 武田ランダムハウスジャパンより、インド ヴィカース・スワループ『6人の容疑者 』(上下巻)刊行。
2011年
関連情報2010年 2月第10回本格ミステリ大賞(主催 本格ミステリ作家クラブ)で、出版企画〈島田荘司選 アジア本格リーグ〉が「評論・研究部門」の候補に(会員による投票は5月、受賞は逃す)。
2010年11月25日
2010年12月18日南雲堂『本格ミステリー・ワールド2011 』発売。ミスターペッツがインタビューで次回作の予定などを語っているほか、「台湾ミステリー事情」も、執筆者が推理文学研究会 の陳國偉(チェン・グオウェイ)に代わって例年通り掲載。昨年掲載されていた「中国ミステリー事情」のコーナーは今年は掲載されず。ほかに、イギリスの雑誌に掲載された「密室ミステリ」特集記事の全訳などもあり(日本の推理小説が、分量を割いて好意的に取り上げられている)。
2010年12月19日
最終更新:2024年11月15日 20:12