∟19村見物席

【第19TRPG村】勇者伝説のイドラ
↑村が建ちました! パスは「pig」です。

見学者さまへ必ず一読してください

■禁止行為

  • PCたちの秘密に関する言及
  • 見学者さま同士、秘話で話し合うぶんには、自由です。

■推奨行為

  • 雑談や、RPへの突っ込みなど、楽しいこと
  • 見物人ゲームへの参加
※見物人ゲームについてはのちのちびーずくっしょん 黄色からインフォがあります。
※ゲーム内容概要:見物人がサービスシーンを振って全力でふざけ、その日で誰が良かった投票するものです。●2pt〇1pt。

■その他

  • あくまで主役はPCたちです。(無いと思いますが)見物席で熱いドラマが始まってしまってどっちが物語の主軸だか解らない状態、というのはお控えください。
  • →秘話なら視覚的な邪魔にならないので、OKです!
  • 見物席窓口はびーずくっしょん 黄色です。
  • →進行中はTC秘話は少々混雑するので、クリティカルな案件以外は「黄色」に相談して頂けますようお願い致します。
  • wikiを一読してもルールがわからん! となったら、遠慮なく表で質問をお寄せください。秘話でも構いませんが、その質疑応答が誰かの参考になるかもしれませんので、やや表発言推奨です。



以下ネタバレを含む内容です

ネタバレ見たくない! という方はご注意下さい。
そうではない方はどうぞ!


■シナリオのあらすじ

  • このシナリオの争点は「魔王カタストロフを倒すかどうか」です。

PC①ルル
  • 何故自分が勇者なのかは解らないが、故郷や世界の期待に応えたい。
  • 世界を平和にした後は、また村に戻り、今までどおり平和に暮らしたい。

真の目的【世界に平和をもたらす】

PC②ヒース
  • 盗賊ギルドから密命を受けている。
  • 魔王が暴れているからこそ武器防具やアイテムなどの流通、盗賊雇用の拡大など、盗賊ギルドが儲かっている。
  • 魔王が倒されては困る。

真の目的【魔王討伐の阻止】

PC③フローリアン
  • キアルスの弟で、ハーフエルフである。種族がばれれば迫害の対象になる。
  • 自分の正体を知りながら何かと自分を気にかけるキアルスに感謝している。
  • 魔物により破壊された森を前に1人で泣いているキアルスを見たことがある。
  • 魔王を倒せばハーフエルフの地位向上につながる。

真の目的【自分たちの手で魔王カタストロフを討伐する】

※誰にも聞かれていないから言っていないが、錬金術師の観点から見て、勇者の剣で魔王を倒せば勇者の剣は壊れることを知っている。

PC④ニカ
  • 正体は、初代勇者ルルに倒された魔王だ。何故まだ生きているのかは解らない。
  • 倒された時に魔力を失い、それ以降普通の冒険者として身分を隠して生きている。
  • 現魔王カタストロフが、自分の魔力を使い好き勝手していることを感覚的に理解した。
  • こんな生活は屈辱以外の何ものでもない。魔王を名乗るカタストロフを倒し、もう一度誇り高き魔物の王として君臨したい。

真の目的【魔王カタストロフを倒し、魔力を取り戻す】

PC⑤ベラ
  • 熱心な「死の神」の信者である。死の神は一般的に誤解されているが、決して狂神ではなく、きちんとした教義を持つことを理解している。
  • 死の神の文献を研究したところ、「勇者の剣」は、魔王に死と安らぎをもたらすもの……つまり「死の神」が創った聖遺物だということがわかった。
  • 勇者の剣があれば、信者を失って弱っている死の神の力を取り戻せる。

真の目的【勇者の剣を奪取する】

NPC①カタストロフ
■魔王カタストロフの秘密①
  • ルルが本物の勇者であり、その剣も本物だと知っている。
  • 王都の空に映し出した鏡の映像は、幻影でありフェイクだ。ルルの故郷は、魔物で取り囲んで監禁しているが、無事だ。
  • ルルに「忌々しい勇者」以上の、強烈な執着心を抱いている。過去に何かあったようだ。

※秘密②を残しているが、まだオープンされていない

  • その正体は先代勇者ルルの闇の部分
  • 本人も気づいていないが、倒されたがっている

【自分を倒してほしい】

NPC②キアルス
■精霊使い キアルスの秘密①
  • 過去、魔物に幼馴染の木を焼かれたことがある。カタストロフを許すつもりはない。
  • ハイエルフであり、自身を犠牲にして1回だけ奇跡を起こす特別な力を持っている。しかし、詳細はまだ語りたがらない。
  • この力の使い道を探すために、故郷を出て冒険に飛び込んだ。

※秘密②を残しているが、まだオープンされていない

  • 永遠の寿命を犠牲にして〇〇ができる。
  • カタストロフの存在が消えることは許さない。
【魔王カタストロフを倒させない】


■摘要

  • 今回はカタストロフは最初から「秘密を全部知っている」
  • キアルスは「通常のPCと同じ手法で秘密を取得する」
  • カタストロフはヒース&ベラ&ニカ対応
  • キアルスはルル&フロウ対応
  • キアルスは徐々に人間語が上手くなっていくという小ネタ

■必要マスターシーン

  • フロウの秘密が抜かれた直後、キアルスが「何故勇者の剣があるんだ?」と言う
  • カタストロフが過去を語るシーン


以下TC用脳内メモ置き場です。
本当にただのメモなので雑多です。閉じこんであります。

PC① 勇者候補 ルル

+ ...

■裏設定

かつての勇者ルルの「善の部分」である
魔王カタストロフの正体を知ってから何を「平和」とするか判断してもらう

■打ち合わせメモ

ずっと考えていたんですが、特に問題なさそうなので、呼称関係の設定追加したいです!
  • ルルはキアルスのことだけ「キアルス」と呼びます。
  • それ以外の人はすべて「さん付け」です。
最初に信じてくれた人だから、他の人より懐き度が高いイメージです。
だから、エルフの言葉覚えたいな~ってこっそり思って、こっそり勉強しています。

PC② 盗賊 ヒース

+ ...

■裏設定

途中で秘密の意味が変わる

■打ち合わせメモ

ヒースの設定なんですが「パーティの目的(魔王を倒す)とは別の密命を受けている」というのは大丈夫でしょうか?
ナチュラルにそう思ったけど別に密命=裏切りではないですね!でも裏切りたいです!
パーティの信頼をある程度勝ち得ていたいので(皆さん次第ですが)、人情味のある理由にしたいですね。
かつて所属していたパーティが迷宮で全滅したので、その遺志をついで踏破したいと思っているとか…。

密命と、かつての仲間の全滅という重い要素が2つあってちょっと秘密としてはゴチャるので、どちらかにする、もしくは1つにまとめると良いかもしれないとわたしの勘が言ってます
「迷宮で死んだ奴らを何度も見てきた」くらいの口ぶりにしとくと重さが出ないので、そちらではどうでしょうか!

PC①の設定を見て、ヒースの所属する秘密結社が勇者の生まれ変わりに何らかの関心を抱いていて、それでルルに接触してパーティに加わったのかなとぼんやり思いました。

【ヒース裏設定】
  • 貧民街出身
  • 生きるために様々な汚いことに手を染めてきたが、そのことを後悔や卑下はしていない。
  • 盗賊ギルドへの忠義はないが、裏社会の秩序維持のため『ないよりはあったほうがマシ』だと考えている。
  • カタストロフが再臨する前、平和の陰で貧民街は荒れていた。魔王がいなくなれば人と人との争いが増え、闇社会は混沌とするということを経験として知っている。今の世界のほうがはぐれ者には生きやすい。

貧民街の人のため、とかではなく自分にとって現状が好ましい=盗賊ギルドと利害は一致している、という感じで。
ヒースの仕事に対するスタンスは、この記事で紹介されている「プロの傭兵」のようなイメージです。


PC③ 錬金術師 フローリアン・ヴィッセンシュタイン

+ ...

■裏設定

キアルスと敵対するので注意

■打ち合わせメモ

右眼球は無い。理由は話したがらない。
ホムンクルスの錬成の成功or失敗、賢者の石の錬成を試みた、ただのうっかり。
ハーフエルフです。
それを隠して生きてます。
ハーフだと迫害されるし。

キアは兄弟です。
キアはきっと街で暮らす兄弟のことが心配でたまらないし、フロウを捨てた父親のことが嫌いです

前までの話し合いで、フロウさんがキアルスの弟のハーフエルフで、キアルスは町で正体を隠して生きるフロウさんを心配してたびたび接触していた、くらいまでは合意、とれて、ました……よね?(かなり前のことなんで不安)

フロウさんパーティ加入は、キアに流されたでもその場のノリで結局そうなっちゃったでもいいですが、自分の目的をしっかり持っている状態が望ましいです……大丈夫でしょうか

大丈夫。
酒場でハーフエルフ殺してやったぜ自慢してる人間かエルフの姿でも見とけばイチコロです

(壮絶な……! でもそれ凄いいいとおもいます)

•錬金術師、男性。
•ハーフエルフであることは隠しているため住所は不定
・今は貴族街近くに工房を構えている
•冒険に出ていない時は、装飾品やアクセサリー、アーティファクトを作ったり売ったりしている。
•鉱山、森、海etc、錬金術に使う材料集めに色々なところに出向くアウトドア系インドア職。
・自ら冒険に出る=材料集めが殆ど。既にある程度組まれたパーティに「あ、そこ行くの?僕も連れてってよ」なんてことはよくある。
•殆どの物が錬金術の材料に成り得ると考えているため、無駄が嫌い。勿体無い精神の塊。
•キアルスとは森で出会ってから友達。エルフ語を習得している。

ハーフエルフ故か、あまり他人を信用しない、というかできない。
他人を信用できればもう少し生きやすいであろうことは頭ではわかってる。加えてカタストロフ討伐が「ハーフエルフのため」であるなら、せめてパーティメンバーは信用したい。
打算的。

PC④ ニカ

+ ...

■裏設定

前代魔王であり、魔王時の名前はカイン

■打ち合わせメモ

ニカさんの正体は初代勇者ルルに倒された魔王で!

倒された時に魔力を失ってしまい普通の冒険者として身分を隠して生きています。

倒された時に気絶していたので何故まだ生きているのかわかりません。
また、二代目カタストロフが何故発生したのか知りません。
その辺の謎を解くために彼女に会いに行こうとPTを募ったのが始まりですね。表向きのジョブを教えて頂ければ幸いです!

「死ねない」というのは今回無しにしてください、すみません。
ただ、めっちゃ長寿(というか寿命がないし、病気にかからない)ので怪我以外で滅びることはありません。

表向き設定
  • 気のいい愉快な兄ちゃん。見た目の年齢は20代前半くらいだが、本人は自分の年齢を覚えていない。お調子者で、女の子が大好き。でもモテたためしはない。
酒は好きだがすぐに酔っぱらうくらいには弱い。どこでも寝れる。
  • 武器は軽量な片手剣を二本。両手利きのため、それぞれ使うことができる(軽戦士型)

表向きの性格等は、変更なしで。
秘密をみて、考えていたことをちらっと。

魔王として上にたつことを誇りに、とのことなので。軸を強さに当てたいなぁと。

強ければ認めるし、弱ければそれだけのやつだったていう。なんというか、単純に「人は弱いから支配してやろう」とかの理由はなんかちがうなーというのもあって。

なので、勇者ルルに滅ぼされた?こと自体も相手よりも自分が弱かったということで受け入れはしている、と。ただ、自分の魔力を使ってあーだこーだしているカタスちゃんに対しては、自分自身の力ではないから許せない…みたいな感じかな、と思ってます。

あ、あとものすごく垂れ流しですが。
カイン…というかニカがメンバーに声をかけた理由は「カタスから一刻も早く魔力を取り戻したい」みたいな感じ、でした

PC⑤ ベラ

+ ...

■裏設定

死の神の僧侶

■打ち合わせメモ

信奉する神様は男神です。本人的に「嫁にいった」気でいるので。
裏的に言うと無自覚で「彼」以外にすがる者が居なかった、的な。
なるなる。了解です!
だったら「アタシはただ会いたいの、『彼』に」それだけで動機は充分ですね。秘密それでもいいですよw

そちらのキャラのキーポイントというか
宗派は重要ぽいのでちゃんと詰めたいです
まず、宗派は秘密でいこうと思います

それと、死と欲望を「肯定」しているだけで、殺すぜヒャッハー! ってわけじゃありません。
邪神扱いされてるだけで、よく教義を読めば、安らかな眠り(死)と、その後の輪廻のために心残りのないように生きようとか、欲望を肯定して自分を大事にしようとか言ってるのがちゃんと読めます
従って回復魔法も使えます
まあザラキも使えますが()
魔王が支持して魔界神官がこぞって信仰したせいでイメージが急落して、死! 欲望!! って風評被害で信者数ガタ落ち&信仰してると石投げられるのがいまの死の神の現状です
現実世界でもよくあるやつです
一部の信者が聖書を曲解したりテロとかやったせいで邪教扱い
死の神というのも通称で、ちゃんとした名前があります



前日譚

■ルル①

その日、私はいつものように林檎を取りに森へ向かったの。
いつものように歩いて、いつものように林檎を取って、いつものようにお弁当を食べて。

いつものように、まっすぐ帰らず「剣」を見に行った。

「伝説の勇者」って知ってる?
その昔、近隣の村々を襲っていた魔物の群れをたった一人でやっつけた、伝説の勇者よ。
その人がね、お守りに剣を置いていったの。
この剣がある限り、この村は守られるって言って、魔物たちが棲んでいた森の真ん中に刺していったのよ。
大切な剣なのにね、すごいでしょう?

それを見るのが、私の日課だった。

何年経っても、何十年経ってもきらきらと輝く剣を見るのが好きだった。
その剣の持ち主である勇者様と同じ名前である自分が、誇らしかった。

ぼうっと、……そうね、夕方まで眺めていたかしら。
そろそろ帰らないとパパが心配するなって思って、立ち上がったの。

その時よ。

「ルル!」

後ろから私を呼ぶ声がしたの。
私はその声にびっくりして、――だって、ここにいることは誰にも言ったことなかったのよ?――そして、そしてね。

勢い余って、剣の鍔に体重をかけてしまったの。
その剣は誰にも抜けない剣って言われていたから、支えになってくれると思ったのね。
それもまた、罰当たりな話なんだけど。

でも、伝説の剣は支えにはなってくれなかった。

私の体重を支え切れなくて、ぐらり、と揺れて、そのまま、

ぱたん、と倒れてしまった。

抜けてしまった剣は、剣先までやっぱりきらきらと輝いていて、まるで今研ぎあがったみたいにぴかぴかしていた。

「ルル」

もう一度、私を呼ぶ声がした。
聞き間違えるはずなんてない、それはパパの声だった。

パパは私と剣とを交互に見て、見たことのないような不思議な顔をしていた。
嬉しいのか、悲しいのか、驚いているのか、興奮しているのか。
怒ってはいないんだなって思ったのだけは覚えてる。

パパは、目に涙をいっぱい溜めながら、私を抱きしめて言ったわ。
「お前はやっぱりルルだった」って。

私はその一言がうれしくって、パパをぎゅうっと抱きしめ返した。

そのあとはあっという間。
村へ帰って、みんなへ事情を説明した。
伝説の剣が抜けたこと。抜いたのはルルだということ。

そして今、ディザルア王から冒険者募集のお触れが出ているということ。
魔王討伐に成功すれば、莫大な富が手に入るということ。

迷いはなかった。だって、私が本当に「ルル」になれるチャンスだと思ったから。
この剣があれば、なんだって出来る気がした。本物のルルが、私を守ってくれる気がした。
伝説の剣は抜けてしまった。村を守れるのは私しかいないって、そう思ったの。

そうして私は、冒険者として、ディザルアへ向かった。

■ルル②

あの日、私が「ルル」になった日。
私は森にいた。右も左も、自分が誰だかもわからなくて。
まるでこの場所でたった今生まれたんじゃないかって思うくらいに、何にも知らずにそこにいた。
暗くて怖くて、私は泣いていた。
独りぼっちで、ずっとずっと、泣いていた。

そんな時、パパが私を見つけてくれた。
最初は魔物の子かもってみんなが私を怖がっていて、村に連れて帰ることも、反対していたみたい。
でも、パパだけは、私を抱きしめてくれた。
「怖かったね」って、頭を撫でてくれた。

人の手がこんなにも温かいんだってことを、私はその時初めて知ったの。

パパは私を「ルル」と呼んだわ。
この村で一番愛されているのは「伝説の勇者」だから。
私もみんなに愛されるようにと、私に勇者の名前をつけた。

パパが毎日呼んでくれたから、そのうちみんなも私を「ルル」と呼ぶようになった。
陽気な木こりのおじさんも、パン屋のお姉さんも、みんな私を可愛がってくれた。

私は、私のことを「ルル」と呼んでくれるみんなのために戦うの。
みんなのために、――村のために、私は本物の「ルル」になるの。


えと、勇者の剣を盗みたい人は今までもたくさんきました
しかしルルから勇者の剣を引き剥がすことはできませんでした。何故か盛大にこけて見つかったり、何故か野犬に襲われたり、何故か誰も上手くいきません
だから当のルルが気づいてないことがほとんどだし、気付いても「うわこいつドジでラッキー」くらいに思ってます
ルルじたいは田舎の村から来てたから知りませんでしたが、自分が勇者の後継者だ!って言って有名になろうとする詐欺師マッチョとか、それを本気で信じて言ってる妄想家とか多いので
勇者の剣の贋作とかも出回りまくってます
ただ、ルルの故郷の村では……少なくともルルの育ての父は、勇者の剣の伝説と、ルルが後継者であることを本気で信じています
だって実際抜けない剣があったから。
ルルがそれを抜いたから。
だからあの剣は、本物……!?
いやいやいやたまたま中で錆びて岩に固定されたちゃっただけだよ
でも、錆びるくらい寂れてはいない!
だからきっと本物!
観光スポットにもなるかもだし()

みたいな扱いでしたが、ルルがさらっと抜いたことで村全体に激震が走り、やっぱ本物なんだよー!みたいな論調なう。
ってところです

今までも幾多の若者が半信半疑の面白半分、力試しで抜こうとしましたが、決して抜けませんでした

■ルル③

どうしよう。

おかみさんに注いで貰った三杯目のレモネードでこくりと喉を潤す。
冒険者の酒場は賑わっていた。周りのテーブルでは、なんだか強そうな人達がお酒を飲み交わしている。
でも、私のテーブルには私一人。
ここに、私の知り合いは誰もいない。
「これはルルの剣だ」と言っても、信じてくれる人なんて一人もいなかった。
みんな鼻で笑って、それで終わり。

――……どうしよう。

勢いよく出てきたはいいけれど、実績も力もない、華奢で幼い肩書きだけの「勇者」とパーティを組んでくれるお人好しなんてそうはいない。パーティは、おままごとではないのだ。
わかってはいた。わかってはいたんだけれど、こうも断られ続けると、さすがにちょっと、堪える。

勇者の剣を持っていたって、「ルル」と呼んでもらっていたって、私はただの17歳の小娘なのだと思い知らされる。
パーティも組めないなんて、村のみんなになんて言ったらいいんだろう。
ルルになんて言ったらいいんだろう。
私がもっと強くて、たくましい人間だったら、信じてもらえていたんだろうか。
自分の力のなさが口惜しい。

テーブルに突っ伏し、今後の動き方について思案していると、ガタリと音がした。椅子を引く音だ。
のそりと顔を上げてみると、相席となったのは新しい冒険者のようだった。

私の村にはいない、ディザルアに着いてからもあまり見かけない、美しい顔立ちの青年だった。
こんなに綺麗なヒトが、この世の中にいるなんて。
思わず目を奪われてじいと見つめていると、青年がこちらに気が付いた。
ばち、と目が合う。
う、きまずい。
何か声を掛けなくちゃ。どうしよう、――……そうだ、

「あの、私、勇者志望のルルと言います。もし良かったら、私とパーティ組んでくれませんか?」

そう訊ねた時のキアルスさんの驚きと愉悦に満ちた表情を、私はきっと死ぬまで忘れない。


TC日記

■1/11

脳内整理のためにここを作りました……♡♡

あの、一言いいですか

皆さん闇堕ちしたがりすぎ

参加者5人中4人が闇堕ちアピールしてきて頭抱えましたよぉ……♡♡
いえ、あの、好みなんですがぁ♡♡♡♡

さて、設定も出揃いましたしどうしましょうかぁ♡
ボクとしては、魔王カタストロフは前勇者ルルの闇の部分であり、今いるルルは光の部分だってことだけは決めてありますぅ……。
ルルさんがとても良い設定を持ってきてくださったのでぇ……
乗るしかない、このビッグウェーブに! ですね……♡♡♡

■2/21

皆さんの設定を眺めておりましたがぁ……

これでシナリオ組むのまじ難しくないですかぁ?♡♡♡

寝ます。

■2/22

寝ればいい案も出るかと思ったけど出ませんでした。

っていうかぁ♡

いますぐパーティ解散しろ

あっごめんなさい考えすぎてちょっと本音が♡♡

■2/22

多分できた! シナリオできた!
全員の希望を尊重しつつ対立構造になるようにできた!!
あとはNPCの脳を降ろす!!

■2/22

文章にまとめて全視点チェックを一応したので秘密配布を始めましたぁ♡♡
毎回思うのですがぁ、秘密伝えた瞬間に「引き返せねえ……」ってなります、ね……♡

どれだけ崩壊してようが、もう、もう、伝えてしまったものを引っ込めることは、できません、から……怖い作業です♡♡

■2/22

キアルスがいる意味 #とは

ぶっちゃけフロウさん周りの設定補助以上の必然性がないのですよね♡♡♡
あとはおもてなしNPCであり中身があまりない。
いや、あるんですが必然性がない。

少し考えてちょっと開き直りました。
キアルスは「PCの皆さんと同じ目線でシナリオを見る係」です♡♡♡

係というか、そんな係ないですが、GMとPCの皆さんとの「つなぎ」をお願いしたく……はい。
つまりキアルスに関しては育てゲーですね。

カタストロフさんは、設定てんこもりだし最初からクライマックスなので……ええ、頑張ってくださいねえ♡♡

■2/24

NPCごとに対応PCというかそのへんを決めましたぁ♡

カタストロフさんはこれ、思っている動きが成立するかどうかかなり賭けですねぇ♡♡
「本人の言ってることと真の願いが違う」という新たな挑戦ですから♡
成立しなさそうなら急ハンドル切りますがぁ♡♡
まずはそのまま頑張って欲しいものです♡♡♡

キアルスさんも真の願いがフロウさんと敵対するので
そのへんフロウさんが辛くないよう、フロウさんの背中を押しつつの応援が必要ですねえ……♡♡
んん……繊細な立ち回りが必要そう、です……♡♡

■2/24

キアルスをもう少し詰めました♡♡

人が好き、新しいことが好き、幸せが、美しいことが好き。
「感情」を学びたい。
そういう、常に前向きなキャラにしましょうそうしましょぉ♡♡

今回、カタストロフさんが悲劇キャラなので、キアまでそうなっちゃうと多分途中で中の人が死にますねえ♡♡
だから、エルフらしからぬ好奇心とポジティブを持たせましょう……♡♡

説得力を持たせる難易度は高いですがぁ♡
MP消費という面ではきっとこっちの方がいいですねえ……♡♡
あとはエルフ族がどうだというのを詰めましょうかぁ♡♡

ゆっくりと滅びに向かう、悲しい種族。
キアルスさんの望みは、そこの打破ですねえ…‥♡♡

■2/27

あっという間に村建て、そして村がTSOだらけに。地獄か。

シナリオ……♡
この時点できちんと対立構造まではできているんですが
それに「乗れる」かというと……うーん♡♡
頑張りますねえ♡♡♡

■2/27


勇者の村を焼きたい

■2/28

シナリオ軌道修正かけたんでNPC2人の灰がめっちゃ荒れてます♡♡
ともあれ、見物席解放ですぅ!

■3/1


導入つくるのすっっっかり忘れてたよね

ああああああああもう!!!!♡♡♡♡
3月1日昼! 導入5人作れるかなレース開始ですよぉ♡♡♡
無くてもいいのはわかってる!
でもあると気分が引き締まりません? ませんかそうですか!♡
ただ個人的にはあったほうが好みなんですぅぅぅぅ♡♡♡♡♡

■3/1

怒涛の導入作りと開始時のマスターシーン作りで
NPC2人の灰が大荒れですぅ♡♡

いや、ボクは22時更新が来たらサボれるんで~と気を抜いていたんですが
NPC2人はむしろ22時からシーン作成が始まるんでそこからが戦いなんですよねぇ……♡♡

■3/2

\村が上手に焼けましたぁ♡/

……ってフェイクなんですがねぇ♡
わざと殺し描写や「殺した」という台詞を入れなかったのでフェイクを疑われるかと思いましたが、意外とそんなことはありませんでした……♡♡
開始お通夜ムードは覚悟していたとはいえヒヤヒヤいたしました……♡♡

NPCプランがその場その場で変わっていきますぅ……♡♡

魔王は「言ってること(自意識)と真の望みが違う。ルルと融合して消滅したい」
キアルスは「かつて友人を魔王に焼き殺された。魔王を許さない、故に生きてもらう」
割と切り替えが難しい……♡♡
……3dくらいにはこの状態が固まりますかね?

えっとぉ♡♡
これでルルさん揺さぶり案件は終わりではありません、もう一段階♡♡
カタストロフが魂の片割れであるという揺さぶりをかけるんですぅ♡♡♡

■3/3

NPC2人の現状の秘密を更新いたしましたぁ♡
いつのまにかキアルスが変な属性を手に入れていますねぇ♡♡

灰でいろいろあったんです(まがお)

「釈迦は手の上の孫悟空を悠然と見ていたわけではない。
孫悟空がぶっとばす方向に自分も全速力で走っていき
そののち、もともとここにいましたけど? てのひらの上でしたけど??? という顔をするのだ」

誰かに教わったGM理論……♡♡

大好きですぅ♡♡ まさに実践しておりますううぅぅ♡♡♡

■3/5


秘密変更しちゃった……

ううううちょっと自分で自分を許せない葛藤と戦ってます。
勝手なプライドなんですが。
なんでベラさんの意図に気づかなかったかなあ!!!!

はあ。切り替えましょう。
そうしましょう。

今はNPC2人が全力でルルさん綱引きしていますね。

PC①をめたくそいじめることで有名なボクです♡♡

■3/6


これいまどういう状況??

1vs1vs1vs1vs2になってません????????

こんなの初めてなんですがぁ……


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  • 2/27で草。GMふぁいおー!がんばえー!(о>∀<)9 -- ヤシチ (2018-02-28 19:43:09)
  • ありがとうございましゅうううううう♡♡♡ -- TC偲 (2018-02-28 20:59:59)
  • 3/3釈迦の絵面が面白すぎる。GMのおかげでみんな自由に動き回れるというものだね -- 名無しさん (2018-03-03 15:07:52)
  • ↑ついでに不憫キアルス持ち帰りたい -- ヤシチ (2018-03-03 15:08:15)
  • 日々釈迦活動がんばってますぅ……♡ キアルスはほんとなんなのあれ -- TC偲 (2018-03-03 15:20:26)
  • くらいまっくすきたーーーーーーー -- ヤシチ (2018-03-05 22:06:18)
  • くらいまっくすきた―――!!!??? え、なにこれどんな状態ですかぁ?♡♡ -- TC偲 (2018-03-06 01:17:48)
  • こんなに勢力図がコントロールできないクライマックスほぼ初めてなんですけど―――!? -- TC偲 (2018-03-06 01:18:30)
  • 草草アンド草 なるようになーれ がんばれTCーーー!! -- ヤシチ (2018-03-06 01:20:59)
  • いいもん。全員にバトルの機会があっただけで成立してるもんいいもん……(膝かかえ) -- TC偲 (2018-03-06 09:37:13)
  • 決着!! 素晴らしい対決だった(まだまだ続く) -- ヤシチ (2018-03-06 19:46:42)
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最終更新:2018年03月09日 11:50