第21村

【第21TRPG村】魔導師は棺の神の夢を見るか?
↑村が建ちました!事前にお伝えした入村PWでお入りください。

村のテーマは「ファンタジー×魔法使い×夢」
1日2シーン制でリアルに優しく、
通常進行5日+クライマックスでじっくり濃厚に遊ぶ村です!

村建て:2018年4月15日 更新:朝6時 開催国:三日月国

この村の参加者は予め決定されています


PL:きりんさん、kikiさん、Funiさん、すばるさん
GM:はやつじ SGM:jpsさん
見物:まめおさん(来れたら?)、piccoさん、Neonさん(来れたら)、ソルトさん、gozaさん、葉月さん、たるとさん、なっつさん

【進行スケジュール】
4/15(日)村建て
4/18(水)~4/22(日)5dまで通常進行予定
4/23(月)クライマックス
4/24(火)予備日
4/27(金)ep最大延長村閉じ
※予備日使わなければ4/26(木)で終了


イントロダクション

夢守(ゆめもり)の国、コフィン――
"棺に眠る神"と呼ばれるレーヴフルムの守護を受けた、魔法使いの王国。
どんな災厄をも阻む結界のもと、人々は魔法を駆使し恵まれた生活を享受していた。

しかし、危難は外ではなく内側から訪れた。
いつしか現れた謎の魔物が群れをなし、夜な夜な街を襲うようになったのだ。
コフィンの民はそれを"影"と呼び、特に魔法の力に優れた者〈魔導師〉を集めて対抗した。

それからどれほどの時が経ったのか。
"影"との一進一退の戦いを繰り返しながらも、コフィンは今日もさらなる繁栄を続けている。


ワールドガイド

※◇はフレーバーなので読んでも読まなくても大丈夫です!

◆夢守の国コフィン

数百年の歴史を誇る魔法王国です。
領土は狭いながら魔法の力で独自の文明を築き上げました。
強力な魔法の結界によって外敵の脅威や災害から守られています。
他国との交流はほとんどなく、長いこと鎖国のような状況が続いています。

※文明レベルは産業革命後、19世紀末~20世紀初頭くらいのヨーロッパをイメージしています。
電気、ガス、石炭などのエネルギーの代わりに魔法が使われています。
(世界観の参考になりそうな作品:シャーロック・ホームズ、天空の城ラピュタ、鋼の錬金術師)

◇コフィン王都案内
+ ...
王都の大通りには街灯が設置されており、夜でも明かりは絶えません。
上下水道、遊歩道、公園が整備され、公共施設として劇場、博物館、図書館などが建設されています。
写真、新聞もあります。魔法で遠方に文章を送ったり、声を届けたりもできます(電報、電話)

移動手段は馬車や鉄道。先進的な貴族は鉄の車を走らせています!
いずれも動力源には魔法が使われています。

■王宮
  • 王都の中心に位置する美しい宮殿です。
  • 正面には噴水広場があり、王都に暮らす人々の憩いの場になっています。
  • 祭りや慶事の際には一般市民に向けて王宮の前庭や宮殿の一部が開放されます。

■魔導研究所
  • 王宮の裏手、広い敷地に研究棟、魔導師養成所、救護院、研究員のための宿舎など様々な施設が立ち並んでいます。
  • 研究棟の地下には国で一番の蔵書を誇る書庫があります。中には禁書も含まれているという噂です。
  • 薬草園では魔法薬の研究用に多くの珍しい草花が栽培されています。

■魔導兵団本部
  • 魔導研究所の隣にあり、本部の庁舎のほか訓練場や武器庫、兵舎などが併設されています。
  • セイアッドは王宮にいるよりこちらに詰めていることが多く、兵舎で寝泊まりもしています。

■微睡みの梟亭
  • セイアッドが「スタンレー」としてお忍びで通っている酒場です。
  • 雑然とした路地にある小ぢんまりとした店で、老齢の主人が一人で切り盛りしています。

◆"棺に眠る神" レーヴフルム

コフィンの人々に魔法の力を与えてくれる存在です。
王宮の下、地下神殿に安置されている棺の中で永遠とも呼べる長い眠りについており、
コフィン建国の祖はその夢を守る役目と引き換えに魔法の力を授かったと神話で語られています。

《参考資料》
レーヴフルムの礼拝画(Cathedralセット 虚の獣神エニサーモン)
出典:『夢守りの神話』著者不詳

◆魔法

この国の魔力の源は"夢"です。
眠ることでレーヴフルムの夢の世界に繋がり、そこで魔力を受け取ると言われています。
魔法自体はコフィンの民なら全員使うことができます。
しかし、それをどのくらい活用できるかは個人の才能や鍛錬によります。

夢で得た魔力を現実世界で「魔法」として使うためには〈具象化〉をしなければなりません。
その方法は多様であり、どれが最適かは人により異なります。それを見つけるためにも修行が必要です。

※〈具象化〉の例
呪文を唱える、魔法陣を描く、絵画や文章に魔力を込める、踊る、歌う、特定の動作をするetc...

◆"影"

結界によって守られたコフィンを脅かす唯一の災厄です。
どこからともなく現れ、街や人々を見つけると襲ってきます。特に夜に凶暴化します。
影のように真っ黒な姿で、人間や動物の形をしているもの、禍々しい化物のような形のもの、様々です。
軍隊のように統率は取れていませんが、寄り集まって集団で行動することもあります。
いつ頃から現れたのか、何処から来るのか、何が目的なのか、謎が多い存在です。

◇詳細設定
+ ...
"影"に触れることはでき、物理攻撃も一応通ります。
しかし魔導師による魔法攻撃と比べるとダメージは雲泥の差です。
倒して暫くすると"影"は跡形もなく消えてしまい、保存する方法は見つかっていません。

◆世界観のQ&A

キャラ相談中にいただいた質問とGMの回答をまとめました。

+ ...
Q.魔法は万能ですか?
A.いいえ。
基本的には、現実世界(19世紀末~20世紀初頭)の科学やエネルギーが魔法に置き換わっているイメージです。
一般市民の使える魔法は「ちょっと便利かも」レベルです。
(火を起こす、宙に浮く、暗闇を照らす、動物と話す、とかそんな程度)
重い病気や大怪我を一瞬で回復したり、死者を蘇らせたり、若返ったりはできません。

しかし〈魔導師〉であるPC達は特別です。
"影"と戦うことは勿論、キラートリックで強く願えば奇跡も起こせるかもしれません。

Q.〈魔導師〉ってどうやってなるの?
A.王宮の認定資格であり、試験を突破した一握りのエリートだけが名乗れます。
試験内容は魔法の実技、魔法学やその他の知識の筆記と口頭試問、面接等です。
合格すると国王への謁見許可、研究費の補助、一般非公開の書物の閲覧といった恩恵を受けられます。
あまりに働きが悪い者、魔法を悪用したり罪を犯した者は資格を剥奪される可能性があります。

Q.学校はありますか?
A.はい。ただし義務教育制ではありません。
最高学府である王立学問所の他、国立私立の寄宿学校、民間の私塾など。
授業内容も魔法学のほか語学、数学、歴史、一般教養、武術、芸術、と学校により色々です。
魔導研究所には魔導師養成所が併設されており、魔導師を目指す若者が日々訓練に励んでいます。
貴族の場合は学校に通わせるのではなく家庭教師を雇うことも多いようです。

Q.四季はありますか?
A.あります。
雨も降りますし、地域によっては雪も降ります。
しかし結界の守護により、嵐や日照り、大雪といった自然災害とは無縁です。
(コフィン内の地域による寒暖差や天候の差については自由に設定していただいてOKです)


PC全員の共通設定

◆魔導師

PC達は全員王宮に認められた特別な魔法使い〈魔導師〉です。
『◯◯の魔導師』という称号を持ち、公式な場ではその名で呼ばれます(フレーバー)
※魔導師に年功序列はなく、実力が物を言います。
ですので、PC年齢はローティーン以上なら何歳でも構いません。

戦闘能力に長けた者は"影"と戦う〈魔導兵団〉に配属されます。
それ以外の者は〈魔導研究所〉で産業、医療、教育、文化など各分野の研究に従事します。

◇〈魔導兵団〉の解説
+ ...
〈魔導師〉は国家のエリートであり、そこから抜擢される〈魔導兵団〉も少数精鋭です。
現役は数百人程度。そのうち数十名ほどが王都を守り、それ以外は地方に配属されます。
一騎当千で、雑魚の群れであれば単独でも一掃可能です(無双シリーズの武将のような感じです)

総帥 セイアッド
  - 将軍 スリーピオ(セイアッドの補佐役、実質No.2)
      - 副将(部隊長に当たります)
          - 団員(数名)
      - 副将
          - 団員
              ・
              ・
              ・
  - 他、将軍数名。それぞれが数部隊ずつを率いています。

総帥であるセイアッドが身分を気にせず公平に接するタイプなこともあり、
将軍と平の団員であっても日常的な会話が普通にできる距離感です。

◆レーヴフルムの祝福

コフィンで生まれた赤子は神殿でレーヴフルムの祝福を受けます。
そのときに授かる3つのアルカナは神の啓示であり、人生の道標になると言われています。

以下のタロットから3つ、キャラクターの運命を象徴するアルカナを選択してください。

選んだアルカナはそれぞれ(村開始時点の)「過去」「現在」「未来」を表します。


⓪愚者 何にもとらわれない自由な精神と好奇心を持っている。自らの好奇心に殺されるような無謀さも。
①魔術師 天性の魔力を持っており、見えないものを操る力に長けている。が、下手をすると、魔力の闇に呑まれてしまうだろう。
②女教皇 女性的な神秘性を持っており勘が鋭い。しかし信じられるものが無くなると情緒が不安定になる面もある。
③女帝 深い慈愛に満たされているが、対象への執着心が行き過ぎることもある。
④皇帝 王者たる威風堂々とした風格を持っている。高貴である反面、奢りたかぶる慢心も持つ。
⑤教皇 神聖性、カリスマ性を豊かに持つ。その一方で独善的な一面がある。
⑥恋人 性的魅力にあふれており、万人を魅了する。反面、依存的で強固な意志を持たない。
⑦戦車 機械類に強く、操縦や道具の扱いに長けている。その一方で魔力や直感に疎い。
⑧力 肉体的頑強さと勇気を併せ持つ。その恵まれた力ゆえ、弱者への配慮を怠りがちである。
⑨隠者 思慮深く、先を見通す智恵を蓄えている。考えすぎてしまうなど、思い切りをつけて勢いで行動をすることが苦手だ。
⑩運命の輪 強い幸運を味方につけており、信じがたい奇跡を起こす。が、根拠が薄いので周囲に信じて貰えない事も。
⑪正義 正義の本質を理解しており、誰に対しても公平で親切だ。しかし、融通が効かない一面もある。
⑫吊るされた男 とある信条に殉じて罰せられた過去がある。そのため、罪と罰について誰よりもよく知っている。
⑬死神 死は永遠の安寧をもたらすと考えており、死について肯定的だ。だからこそ、半端な生き方は許されない。
⑭節制 常に中立である。物事にはすべて表と裏があり、何が正しいということはない。この主義のせいか優柔不断に見られる事も。
⑮悪魔 弱肉強食。強い者が弱い者を征すること、欲望のままに振舞うことを是認する。その為か誰の事も信じることができない。
⑯塔 不条理に不幸にみまわれた過去があり、運命の残酷さを受け入れる強い心を持っている。その為旨い話は信じ難い。
⑰星 常に心に希望や夢を抱いていて、その姿は星のようにきらめいている。ただし、刹那的で飽きっぽい。
⑱月 言葉の魔術師であり、論理や嘘を駆使して相手の信頼を手に入れる。その本心を隠すことがとても上手だ。
⑲太陽 情熱的でポジティブだ。周囲を活気づかせる生気にあふれている。猪突猛進で自分の事しか見えなくなることも。
⑳審判 どこまでも純粋無垢で、新しい事を拒否感無く受け入れる。が、周囲から見て明らかに利用されていても、相手を疑うことなどできない。
㉑世界 情報通であり、世界のすべてを見通す目を持つ。一方で、情報に縛られ、想定外の事が起こると処理が追いつかない。


キャラクターセレクト

※チップは人間に見えるもの限定です。
あまりにも現代ぽかったり(セーラー服とか)SFすぎるものはごめんなさい!
※今回悪魔の能力はありません。能力=PC達が持っている魔法の力になります。

PC① 魔導兵団 将軍 スリーピオ・ジュ・ペリ・パルジェア(きりんさん)

キャラチップ:宝石箱セット 金剛石リアント
「さあ、みなさんご一緒に♪ 一曲目はやっぱりこれ! ♪きらきら光る おそらのほしよ」

称号:夢謡の魔導師
レーヴフルムの祝福:過去「①魔術師」 現在「⑰星」 未来「⑩運命の輪」

  • 魔導兵団のナンバー2であり、NPC①の補佐役として部隊を指揮する立場。
  • 年齢不詳、男。愛称は"ピオ"。
  • 王家を守る魔導兵の血筋の中でも名家の出で、生まれつき魔導兵団への内定をもらっているようなものだった。
  • 不眠症ぎみ。

性格は、悪戯なトリックスター。

歌を媒介に魔法を使う。歌うと、その内容が現実化する。
例えば「♪ある日 森の中 熊さんに出会った」と歌うと、森にワープして、そして熊がいる。
歌が止むと、具現化したものは消える。例えば、「うさぎのダンス」で具現化したうさぎは、歌い終わると消える。
ただし、物理的な結果は残る。例えば、「うさぎのダンス」で出現したうさぎが食べたニンジンは戻らない。

感情をこめて歌わないと魔法の発露が失敗したり中途半端に終わったりする。しかし鼻歌をやめない。普通に迷惑だし魔力を無駄消費するためにいつも怒られている。
大規模な現実改変は莫大な魔力を使うため、普段の戦場では「味方を鼓舞する歌」などを歌っている。

前日譚

+ ...
総帥は人使いが荒い。

魔導兵団将軍のスリーピオは、星がまたたく夜空の下、"影"に囲まれていた。
これをひとりで倒さなければいけない。
この前「うさぎのダンス」を歌って魔法兵団の寄宿舎をうさぎまみれにしてしまった罰だ。

"影"は、不気味にうなりながらじわじわと距離を詰めてくる。
その群れのすみずみまで自分の声が届くようになってから、スリーピオは、歓迎するように腕を広げた。

「さあ、始めるよ! みなさんご一緒に! さん、はい♪」

歌い出す。
暗く静かな夜の空気に、スリーピオの明るい歌声が場違いに響く。

「♪きらきらひかる よ、ぞ、ら、の、ほ、し、よ!」

スリーピオの周囲に、輝く星が生まれた。
美しい。しかし、その光は、獲物を虎視眈々と狙う猛禽類の瞳を思わせる。
スリーピオは、楽し気に続けた。
周囲で明滅する星を指さして、その指を下へおろす。

「♪またたきしては 影へと降った」

歌声にあわせて、スリーピオの周囲にあった星が、流星群となって影に降り注ぐ。
スリーピオは、笑顔で歌い続けていた。
彼の前で、影は光の魔力の爆撃を受け、叫びながら散っていく。

やがて、スリーピオの歌声だけが残った。

「♪きら、きら、ひかる よぞ、らの、ほしよ……」

歌い終わると、スリーピオは、既に観客のいない舞台で腕をさげて、終幕とした。
少し、よろける。

「たくさん星出してからーの―――攻撃してー……これ1人でやるのきついってー……。
今夜は頑張った……」

満点の星空のもと、魔導師は、影の残骸を見下ろしていた。
[**]

+ ...
"影"との戦闘が終わったら、"影"の研究をしている魔導研究所に、レポートを提出する。
大規模戦闘には研究員がついてきて後ろで勝手に記録をとってくれるが、そうでないことも多い。
その場合、レポート作成は現場を直接指揮する将軍、スリーピオの役目だった。

スリーピオは先ほどから指先でくるくるとペンを回し、行儀悪く机のへりにブーツを押し付けて、椅子をギコギコいわせていた。
苦手なのだ。
落ち着いて書面を作成することが。

戦いの指揮をとることや影を倒すことを楽しむくらいには戦闘が嫌いではなく、将軍の座も甘んじて引き受けている。
しかし、その称号についてまわる形式ばったお役目だけはどうにかして返上したいと日々考えている。

かれこれ半刻は、そうやってうだうだしていた。

「…………」

"影"の出現場所、形態、数、行動、こちらからの攻撃方法、戦闘収束までの流れ、気づいた特徴……。

必須記入項目が羅列されたレポート用紙をにらみつける。
眉間のしわが、これ以上は無いくらい深くなっていく。
我慢できなくなったスリーピオは、ついに歌い出した。

 ♪月の光のもと 友達のピエロよ
 ♪灯りを貸してくれないか 手紙を書きたいんだ

時刻は、まだ昼だ。しかし、ふっと周囲から光が失われた。
スリーピオの後ろ頭のあたりに小さな月が出現する。

彼の横に、どこからともなくピエロが現れた。
スリーピオは、彼に向って歌いかける。

 ♪ろうそくが消えてしまって もう火がないんだ
 ♪お願いだから 扉を開けておくれよ

ピエロは大袈裟に"それは可哀想"という仕草をした。

 ♪灯りを持っていないの? 友達のピエロよ
 ♪それじゃあ代わりに 手紙を書いてほしいんだ

スリーピオは、言いながら椅子から立ち上がった。
ちいさな闇の中、月明かりのもと、ピエロが羽ペンを握る。

 ♪どうかうまく書いてね 愛の神様に免じて

子供に歌って聞かせる非常にシンプルなメロディを歌い続ける。
ピエロはインク壺に羽ペンをつっこみ、ペン先を紙の上にすべらせはじめた。

『再提出』
『夢の無駄遣いによる反省文も追加』

スリーピオが提出したレポートは、再提出のハンコと共に返却された。
「また魔法でごまかそうとしましたね。総帥に報告しておきます」とのコメントつきだった。

[**]

能力【赦しのうた】

  • 王立図書館の蔵書にうもれていたひとつの歌だ。
  • スリーピオはこの歌に何度か挑戦しているが、成功したことはない。
  • 異様に魔力を消費するだけで効果が発現しないので、いつしか気に止めることも歌うこともなくなった。

PC② 魔導兵団 団員 ハルマ・ネス・トゥーリバック(Funiさん)

キャラチップ:ジランドールセット 傭兵ダレン
「俺は自分にできる事をやるだけです。俺には……それしかできないから」

称号:流星の魔導師
レーヴフルムの祝福:過去「⑧力」 現在「⑦戦車」 未来「⑯塔」

  • 魔導兵団 スリーピオ師団所属の一般団員
  • 24歳、男
  • 異国の刀を持った剣士タイプの魔導師
  • マジレス族

数代前に他国から移り住んできた移民の子孫。
コフィンでは珍しい民間の剣術道場の一人息子で、本人も免許皆伝している。
しかし魔法王国であるため本格的に剣術を学ぼうとする者は少なく、経営の危機に。
一家の収入を得る目的で魔導師団入りを決意した。

家を出る際に父、オーキッドより家宝の刀3本のうち1本を選び愛刀としている。
刀の銘は「禍禍」(まがつか)。

2年前の入団したての頃、慣れない刀で戦闘中に割と大きな怪我を負い、
半年程PC④の元に入院したりリハビリで通ったりしていた。
そのブランク故、武功は上げているが位は一般団員のままである。

能力【ツクモノカミ】

魔力の具現化は愛刀マガツカで自分を切る。
その傷口から魔力が流れ出る。
量の調整で魔導機器を動かしたり、暴走させることもできる。

戦闘時の魔力発動では具象化した魔力が全身を包み身体能力が上がる。
マガツカの刀身も伸びる。
一気に敵の群れを駆け抜け、流れるように切り捌いていく姿から『流星の魔導士』と異名をとる。
発動後は眠くなる。

PC③ 魔導研究所 研究員 ユージーン・ラザフォード(kikiさん)

キャラチップ:ジランドールセット 薬師ハロルド
「試作品のグミがあるんだけど、味見してくれない? 今回はちょっと自信があるんだ」
(試作の度に毎回言うが、他の研究員は最早食べてはくれない)

称号:花酔の魔導師
レーヴフルムの祝福:過去「⑳審判」 現在「⑨隠者」 未来「⑬死神」

  • 魔導研究所 研究員
  • 22歳、男
  • 13歳で雑用として研究所に入り、16歳で今の職に就く。若手研究員の中では古株。
  • 魔法薬、特に大量生産できる固形治療薬(グミ型)の開発と研究を専門としている。

主な生息地は研究所地下に併設された書庫と薬草園。
趣味は押し花。時折地下の蔵書(貴重)に花が挟まっていることがあるが、ほぼほぼ犯人はユージーンである。
一つの物事に没頭しがちで、周りが見えなくなることもしばしば。
研究所にはユージーン専用の寝床が存在するが、朝方、毛布にくるまった状態で机の下から発見されることが多い。
この状態を他の研究員は「アルマジーン」と呼ぶ。
アルマジーンには時折、花が供えられる。新米研究員は必ず一度は死体と見間違える。

能力【花酔-アンブロシア-】

花の蜜を吸うことで魔法を使用する。
小さいころ、道端の花の蜜を吸ってみたら宙に浮いたため、適性が判明。
以来、花の蜜を固めて作った蜜飴を舐めて(或いは噛み砕くことで)魔法を使用している。
※腰に携えた巾着袋(手作り)には、蜜飴(手作り)と試作品のグミ(おいしくない)が常備されている。

前日譚

+ ...
色とりどりの花で溢れそうになる籠を抱え、更にその口に薄紫の花を咥えながら研究所内を闊歩する背の高い青年を、一昨日入所したばかりの新米研究員は何か変なものを見るような目つきで見送った。隣を歩いていた先輩研究員がからからと笑う。
「すぐに見慣れるさ。あれは、此処の風物詩みたいなもんだから」

* * *

抽出の終わった花を押し花にするのがユージーンの秘かな愉しみだ。
訪れたのは地下の書庫。古めかしい本の匂いがユージーンを出迎える。どうやら先客はいないようだ。
花籠を携えたまま、木製の梯子を慣れた手つきで上っていく。
自分の身長を超え、低い木棚すらも超えて、誰も手に取らないような天井近くの棚まで来ると、ユージーンは無造作に並べられた一冊を手に取った。
梯子に腰かけページを開くと、はらりと何かが床に落ちる。
――以前自分が作った押し花だった。
その小さな一片を見て、ひと月ほど前に挟んだことを思い出す。
そういえばあの時もこの本を手に取ったんだった。装丁と分厚さと置いてある場所が気に入って。
ひと月前と同じ行動を辿ったこと、そしてそのことに今この瞬間まで気づかなかったことに苦笑しながら、改めてユージーンはページを広げた。
花籠を器用に脇に置いて、ひとつひとつ色が重ならないよう、慎重に並べる。
しばらくして、アンバランスな花束が、本の一ページに挿絵として加わった。
このくらいの大きさならば、三日もあれば出来上がるだろう。満足げにパタンと閉じる。

誰かが入所する度、何となく押し花を作っては、何となくそれをプレゼントするのが習慣になっていた。
だいたいの人間が物珍しがって受け取ってくれるが、彼はどうなのだろう。アナログだと笑い飛ばされるだろうか。
興味を持ってくれるといいのだけれど。

先ほどすれ違った新米研究員の喜ぶ顔を思い描いて、ユージーンは密やかに頬を緩めた。

PC④ 魔導研究所 医療責任者 レイア・クラウィス(すばるさん)

キャラチップ:closureセット 煌
「悪足掻き上等、死んだらぶっ殺す。……アンタの帰りを、待ってるから」

称号:青氷の魔導師
レーヴフルムの祝福:過去「⑯塔」 現在「⑬死神」 未来「③女帝」

  • 魔導研究所 医療責任者
  • 26歳、女性
  • PC②はかつての担当患者

気の強い女医さん。
口が悪く、字がクソ汚く、寝起きが悪く、女子力が低い。
仕事以外のことは全てにおいて雑。
医療責任者という立場だが、書類に向かうよりも実務が好き。
なるべく治療の現場に携わるようにしている。

能力的には魔導兵団に入ることもできたが、本人の希望で医療の道に進んだ。
治療役として前線についていき、緊急時には戦闘に参加する場合もある。
身体を動かすことでストレス解消にもなっている模様。
"影"に対しては良い感情はないが、それよりも研究者としての興味のほうが強い。

息抜きにたまに薬草園を訪れ休憩している。
いつか美味しくなることを願ってユージーンのグミは積極的に食べる。

古めかしい懐中時計をいつも持ち歩いている。

能力【コキュートス】

指を鳴らして辺りに冷気に満ちた領域を展開し、青白い氷を具現化し操る。


NPC

NPC① 魔導兵団 総帥 セイアッド・スタンレー・シェム・コフィン(SGM jpsさん)

キャラチップ:H)SOCIUS(Aセット 機関設計士スタンレー
「そういうことじゃねえよ。大事なのはさ、腹の底に何を据えてんのかってこと。だろ?」

称号:朔夜の魔導師
レーヴフルムの祝福:過去「⑫吊るされた男」 現在「⑱月」 未来「④皇帝」

  • コフィンの現国王の実弟
  • 28歳、男
  • 魔導兵団の総帥

王族としては比較的自由な行動を許されている。
真面目な性格だが物腰は気さくで、身分の差無く平等に接する。その為か誰からも頼られる存在。
時折城下街にもお忍びで出没し、その際はミドルネームの『スタンレー』を名乗る。

能力【月光斬-セイクリッドサークル-】

月の紋章の刻まれた剣で宙に円形の軌道を描くことで、影に絶大な威力を発揮する光を放つ。
月の出ている晩にはその力は増幅される。

NPC② 魔導研究所 所長 ソアレ・リベル(GM はやつじ)

キャラチップ:ジランドール 錬金術師ロザベラ
「研究者の天敵は"影"よりも睡魔です。……眠って魔力を回復するのもお仕事の内、です、よ?」

称号:暁光の魔導師
レーヴフルムの祝福:過去「⓪愚者」 現在「㉑世界」 未来「⑲太陽」

  • 18歳、女性
  • "影"に関する研究の第一人者
  • 15歳のとき史上最年少で魔導研究所の所長に就任した
  • 庶民の出だが役職位はセイアッドと同等

物静かだが、芯の通った性格。
意外と好奇心旺盛で、時に傍から見ると思い切った行動に出ることもある。
隙間時間にぼーっと日向ぼっこをするのが好き。
たまにそのままうたた寝してしまい所員に探されている。

元々は"影"の専門家として魔導兵器の開発に携わっていた。
集めた太陽光を照射して"影"を焼き払う兵器を考案。
若くして所長に抜擢されたのには前所長が高齢だった等の事情もあるが、"影"殲滅のために挙げた功績こそが大きな理由である。

能力【木漏れ日の恩寵-シャイニーグレース-】

太陽にかざして光を集めた水晶球に問いを投げかけ、映し出された答えを読み解く。
必ずしもはっきりとしたイメージが浮かぶとは限らない。


TC:文乃 栞(あやの しおり)

キャラチップ:PO!SON 鱒茸 スルフ

■TCコメント

天界地獄のよい子のみんな、こんにちはー!
元気に退屈してるかなー?もうすぐ新しい物語の時間が始まるよー!
暇すぎて堕天しそうな天使くんもー、悪戯に飽き飽きしちゃった悪魔ちゃんもー、
準備ができるまでおうたでも歌いながら待っててねー!


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最終更新:2018年04月15日 21:06