【詳細】
カザミ(トリマチ・カザミ)がGAT-X303 イージスガンダムをモデルに作り上げた新たな
ガンプラ。
激しくなるアルスの攻勢に戦力増強を考えたカザミが考案し、ヒロトから
コアガンダムの構造のレクチャーを受けたり、
メイ達からのアドバイスを受けて第21話に完成、続く第22話にてシドー・マサキ救出作戦にて出撃する。
武器構成はジャスティスナイトとほぼ変わりないが、メイが「手間のかかった丁寧な仕上げ」と評価するほどの作り込みが行われている。
一度完成しても尚、細部の確認を何度もしていた様子。
ジャスティスナイトも合わせ目処理が不足して水中で浸水する等物足りない部分はあったが、完成度自体は高くそのデザインも防御力にボーナスが入るくらいクオリティが高かった。
名前に「イージス」と入っているが、実はこのガンプラ、ジャスティスナイトの関節が使われているため、イージスを改造したのではなくジャスティスナイトのバージョンアップといったほうが正しい。
イージス風にデザインを寄せて作り直したジャスティスナイト、といったところ。
ビルドダイバーズの「盾」となるべく、仲間を敵の激しい攻撃から守るための「防御力」、こちらを狙う敵機を確実に撃破するための「攻撃力」、
離れた仲間のもとに迅速に駆けつけるための「機動力」を兼ね備えたこのガンプラはそれを十二分に活かすカザミの操縦技量によって
デュビアスアルケーガンダムのファングや
AGP-X1/NU フェイクνガンダムの
フィンファンネルといったオールレンジ兵器の多角的な攻撃も難なく捌き切ってみせた。
戦闘機のような高速巡航形態は比較的オーソドックスなもので、上半身を180度回転させてバックパックの機首をかぶせ足を折り畳むというウイングガンダム等を思わせるタイプなので変形への手間が少ない。
また、イージスを思わせる強襲戦闘モードへの変形も有し、この状態では足裏と肩アーマーの先から
ビームサーベルを展開。
敵機を抱きしめるようにビームサーベルで串刺しにした後、胸部装甲に組み込まれた大口径ビーム砲を発射して確実に仕留める。
イージスには「580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」」というMA形態のみ使用可能なビーム砲が組み込まれており、
その武装を再現したものと思われる(ただHGの説明書には記載されていないためギリギリまで設定が固まらなかった可能性もある)。
ビーム砲は普段シャッターで閉じられており、発射の際にのみシャッターが展開し砲口が露出する仕組みとなっている。
こういった配慮も耐久性を重視するコンセプトを突き詰めたものと言える。
最大の攻撃技として全ての武装と腰アーマーの一部を合体させた
KT-HBS06GW ケラウノス ハイパービームソードを使用する。
その際頭部パーツが展開して王冠のような形状となった「キングモード」となるが、実はモード自体に意味はなく性能向上とかはしないらしい。
ある意味カザミらしいかっこよさの追求が垣間見える。
ゼルトザームの砲撃を相殺するとてつもない威力を持つ。
第24話では前作登場の強豪達との模擬戦、ロータスチャレンジVer.エルドラにて様々な強敵達と渡り合った。
第23話のカザミの動画を見たコメントを覚えていたのか、モモカプルの広範囲無差別拡散ビーム砲を、組み合っていたドージのドージ刃-Xと立ち位置を入れ替えて盾として使うという、自機の耐久力のみを過信せず周りの状況をうまく使うことを覚えた行動を取っている。
まぁ、エリア最後部に陣取るチャンプはそんなイージスナイト含めヒロト達を4人まとめて瞬殺してみせたりしていたが、あれは相手が悪い。
その後、
AGE-TRYMAG ガンダムTRYAGEマグナムの
トライスラッシュブレイドの一撃を正面から受け止めるが凄まじい威力を殺しきれず負荷がかかりすぎた関節が破損している。
しかし、前作の活躍
とチャンプの大人気なさを知るファンからはむしろ関節のダメージだけで攻撃を受け止めきったカザミに称賛の声が挙がった。
このシーン、シールドの破損は見られなかったので、本体よりもシールドの方が硬いという証明にもなった。
戦闘終了後の打ち上げ?では盾にしたドージ、エースを活かすために後方支援に特化したガンプラを持つユッキーらから評価を受け、特にユッキーからは「よくあんなに防御力の高い機体を作れた」とビルダーとしての評価も受けている。
その直後現れたオーガにも「堅いだけで旨みが足りねえ」と言われつつも、彼は不味そうな相手には絡みすらしないため、「今度また付き合え」と言われているのは彼なりにかなり上の評価を与えているのだろう。
そもそもタイガーウルフも自分の猛攻を受け止めるイージスナイトに対し、必殺技を叩き込む前にシールドを剥がしにかかっているため、この機体を倒すにはシールドを遠ざける必要があると判断したのだと思われる。
第25話では
AGP-X1/NU フェイクνガンダムと対決。
フィンファンネルのオールレンジ攻撃に苦戦しつつ生配信中だったためコクピットに流れるコメントに対して突っ込む妙な余裕も見せる。
しかし、戦況の打開が出来なかったため、カザミは何と
「俺自身がファンネルになるしかねえ!」という謎の理論のもと強襲形態に変形してフェイクνガンダムのボディを捕まえ、ビームサーベルで串刺しにした後胸部ビーム砲でとどめを刺して撃破した。
一応オールレンジ攻撃を相手取る場合、接近して近接戦闘で仕留めるというのは理にかなった戦法である。
UVでクシャトリヤに挑んだスタークジェガンの名もなきパイロットのように。結局そっち負けてたじゃんとか言わない。
リライジングガンダムへの合体では
PFF-X7Ⅱ コアガンダムⅡの上半身を覆う追加アーマー及び、合体の際の各部ジョイントを提供する。
その際イージスナイトはほぼバラバラに分解されてしまうのだが、変形機構を組み込んだ上でこの合体ギミック、各部ジョイントの提供とそれらを盛り込んで尚あの耐久性というのだから、イージスナイトの尋常じゃない防御力の高さがより浮き彫りとなる。
一体何度試行錯誤すればクリアランスの問題や、耐久性の問題をクリアできるのだろう…
決して一人だけでは出来ないこと。独りよがりの正義の騎士は、自分の意志で皆を守るための騎士に生まれ変わったのだ。
【余談】
モデルはイージスだが、あくまでデザインのモデルになっているだけでHGのイージスがベースの改造ガンプラというわけではなく、
上述したが関節パーツはジャスティスナイトのものが使われているため、ジャスティスナイトを強化するに当たってイージスの意匠を組み込んだもの、と言ったほうが正しいか。
脚部の形状や盾にはイージスのシールドがそのまま埋め込まれていたりとそれっぽく寄せてはいるが一部はパーツを使っていたりしている。。
本編中の描写から、イージスは父親に買ってもらった初めてのガンプラであるようで、かなり思い入れがある様子。
縁日で手にとったコレクションシリーズの1/144イージスのパッケージが描写されている。
イージスガンダムの名称のもとになったイージスとはギリシア神話に登場する女神、アテナの持つ盾「アイギス」に由来する。
イージスシールドの説明に「神の盾」という記述があるが、カザミの家は漁師のようなので、縁起を担ぐ意味でも神頼みというのはある話である。
ちなみにジャスティスナイトはインフィニットジャスティスガンダムがベースだが、このガンプラのモデルのイージスはパイロットが同じアスラン・ザラである。
なおアスランの声を担当していたのは本作においてアルス役で出演している石田彰氏。
石田氏演じるアスランの愛機の改造ガンプラが、石田氏演じるアルスから星を守るために奮闘するのも何ともな因果を感じる。
最終更新:2023年11月18日 20:24