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We are beat maker! -St.2-
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| 926 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:23:13 ID:j7JIHrEX0 |
それ以降、beat makerとしてのバンド活動は順風満帆だった。
曲演奏のレパートリーも増え、イベント出演によって少しずつ実績を伸ばしていった。
そして2006年12月、遂にあるイベントでトリを務める事になったのだ。
もちろん小さなイベントではあるが、beat makerにとって大きな一歩となったのは確実だった。
曲演奏のレパートリーも増え、イベント出演によって少しずつ実績を伸ばしていった。
そして2006年12月、遂にあるイベントでトリを務める事になったのだ。
もちろん小さなイベントではあるが、beat makerにとって大きな一歩となったのは確実だった。
(;'A`)「うおぉ、やべぇ…まさか俺達がトリを飾れるなんて…」
ξ゚⊿゚)ξ「ある意味異例の抜擢よね。まだ結成してから八ヶ月程度しか経っていないのに。」
( ^ω^)「これまでの頑張りが認められたんだお!今から腕が鳴るお~」
(´・ω・`)「小さなイベントとはいえ、トリを務める事になるとはね…これは大変な事だよ。」
( ><)「確かにそうですね…気合入れて行きましょうか!」
各人気合が入る。
そこで、いつもの確認が始まった。
そこで、いつもの確認が始まった。
( ^ω^)「ところで、今回の曲目はどうするんだお?」
(´・ω・`)「悩みどころだよね。今回は多少なりとも、いつもと違うわけだし…」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん…演りたいのは沢山あるんだけど…」
悩む五人。
いつもなら半分ノリで決めてしまうのだが、今回ばかりはそうもいかなかったようだ。
各自良い意見が出せないまま、時間だけが過ぎていく…
いつもなら半分ノリで決めてしまうのだが、今回ばかりはそうもいかなかったようだ。
各自良い意見が出せないまま、時間だけが過ぎていく…
('A`)「…うーん、決まらないな。仕方ないから、各自次の練習までに考えてくる事にしないか?」
( ><)「…そうですね、その方がいいかもしれません。」
(´・ω・`)「わかった、それじゃあまた次の時に。」
結局曲目は決まらず、この日は演奏練習だけで終わった。
…本番まで約三週間。
…本番まで約三週間。
そして、その帰り道…
| 927 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:27:46 ID:j7JIHrEX0 |
自転車に乗り、帰路につくブーンとドクオの二人。
( ;^ω^)「うーん、今から緊張するお…」
('A`)「なーに、いつも通り平常心でやれば大丈夫だって。」
( ^ω^)「初ライブの時、あれだけビビってたドクオに言われたくはないお。」
(#'A`)「んだと、この!」
いつも通りの雑談。
いつもの帰り道の風景。
だが、話題はやはり演奏楽曲の事になった。
いつもの帰り道の風景。
だが、話題はやはり演奏楽曲の事になった。
( ^ω^)「…しかし、演奏曲目はどうするかお…『これ』というものがなかなか出ないお…」
('A`)「それなんだけどな…俺、是非とも演りたいものがあるんだよ。」
( ^ω^)「お?何の曲をやりたいのかお?」
('A`)「それはな…」
ドクオから曲名が告げられる。
ブーンはそれを聞いて、少し驚いたような顔をした。
ブーンはそれを聞いて、少し驚いたような顔をした。
( ^ω^)「お、それをやりたいのかお!?確かに良い曲だけど、練習間に合うかお…?」
('A`)「譜面は以前耳コピで必死にバラして作ったものがあるよ。これと20,Novemberをセットでやりたいんだ。」
( ^ω^)「難しそうだけど…良いじゃないかお! …でも、それを何でさっき言わなかったんだお?」
('A`)「解散した直後に思いついたものだからな、言いたくても言えねーよ。」
( ^ω^)「はは、確かにだお。」
ここまで会話が終わったとき、ドクオが手元の時計を見る。
(;'A`)「いけね、今日は少し急がなくちゃいけなかったんだ…先帰るわ。」
( ^ω^)「わかったお、それじゃあまた今度ー」
ドクオが自転車のスピードを上げ、ブーンから離れ始める。
('A`)「おう。そうだ、残りの演奏曲目も考えておいてくれよー」
( ^ω^)「もちろんだおー。でも、また以前みたいに自分でもやる事を忘れるなお!」
('A`)「ははは、わかってるよ。それじゃm」
…そこで、一瞬時が凍りついた。
| 929 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:33:23 ID:j7JIHrEX0 |
ドンという鈍い音がした。
ドクオの体が空中に放り出される。
彼が乗っていた自転車も空中に少し浮き、そのまま壊れていった。
その直後、ドクオの体がアスファルトの上をバウンドする。
ドクオの体が空中に放り出される。
彼が乗っていた自転車も空中に少し浮き、そのまま壊れていった。
その直後、ドクオの体がアスファルトの上をバウンドする。
ブーンは、目の前で何が起こっているのか一瞬わからなくなった。
…交通事故、しかも轢き逃げだ。
自転車はドクオを轢いた車に踏まれ、大破。
轢いた車は一瞬ドクオの前で止まったものの、一旦バックしてそのまま逃走した。
…交通事故、しかも轢き逃げだ。
自転車はドクオを轢いた車に踏まれ、大破。
轢いた車は一瞬ドクオの前で止まったものの、一旦バックしてそのまま逃走した。
( ゚ω゚)「ド…」
( ;゚ω゚)「ドクオオォォォォーーーーーッッッ!!!!」
ブーンは急いでドクオの傍へ行き、意識を確認する。
だが、呼びかけても頬を叩いても反応が無い。
だが、呼びかけても頬を叩いても反応が無い。
( ;゚ω゚)「あ…う……と…とにかくまずは救急車…!」
周りに人は誰も居なかった。
ブーンは手持ちの携帯電話を取り出し、急いで119へと電話する。
ブーンは手持ちの携帯電話を取り出し、急いで119へと電話する。
( ;゚ω゚)「もしもし、急いで来てください、交通事故です、人が一人轢かれました!
場所は…えーと、あの…音響町五丁目の……あ、一番地、ビートマンション手前の十字路から西側の場所です!
急いでください、お願いします!」
場所は…えーと、あの…音響町五丁目の……あ、一番地、ビートマンション手前の十字路から西側の場所です!
急いでください、お願いします!」
頭が混乱している割には、何とか場所をそれなりに伝えたブーン。
電話が終わった後、必死にドクオの意識回復を試みる。
…だがやはり反応は全く無く、そのまま救急車で病院へと運ばれる事になった。
電話が終わった後、必死にドクオの意識回復を試みる。
…だがやはり反応は全く無く、そのまま救急車で病院へと運ばれる事になった。
| 930 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:38:23 ID:j7JIHrEX0 |
一時間後、病院にて…
手術室の前で祈るように待つブーン。
そこに、beat makerのメンバー、ドクオの家族が駆けつけた。
そこに、beat makerのメンバー、ドクオの家族が駆けつけた。
(;´・ω・`)「ブーン!なあ、ドクオが車にはねられたって本当なのか!?」
( -ω-)「…うん…」
ブーンの顔は青ざめていた。
やはりあの光景を目の前で見たショックもあるのだろう。
それに加え、親友が事故にあったという事実が一番大きかったのかもしれない。
うつむいたまま、ブーンは動かなかった。
やはりあの光景を目の前で見たショックもあるのだろう。
それに加え、親友が事故にあったという事実が一番大きかったのかもしれない。
うつむいたまま、ブーンは動かなかった。
川 ゚ -゚)「…あいつは簡単にはくたばらないよ、すぐに復活するに決まってる。」
( ><)「……クーさん……」
そう言いながらも、クーの顔も半分泣き出しそうな顔になっていた。
まさか身内、しかも弟がこんな事態になるとは思いもしなかっただろうから…
まさか身内、しかも弟がこんな事態になるとは思いもしなかっただろうから…
更に一時間後、手術室から医者が出てきた。
J( 'ー`)し「…どうでしょうか!?ドクオは…」
( ,,゚Д゚)「…発見が早かったおかげで一命は取り留めましたが、予断を許せない状態です。
余程高スピードの車がぶつかったのでしょうか…
現在は小健を保っていますが…ここ二・三日が剣が峰というべきでしょう。」
余程高スピードの車がぶつかったのでしょうか…
現在は小健を保っていますが…ここ二・三日が剣が峰というべきでしょう。」
川 ;゚ -゚)「そ…そんな…」
重い空気が漂う。
医者はさらに言葉を続けた。
医者はさらに言葉を続けた。
( ,,゚Д゚)「とにかく、私達も全力を尽くします。
今日は面会は無理ですので、ご容赦下さい。」
今日は面会は無理ですので、ご容赦下さい。」
J( 'ー`)し「いえ…どうか、よろしくお願い致します。」
| 931 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:41:17 ID:j7JIHrEX0 |
医者が手術室へと戻っていく。
しばらくの間、重い沈黙が全員を包んだ。
しばらくの間、重い沈黙が全員を包んだ。
…少しして、クーが口を開く。
川 ゚ -゚)「…皆、ありがとう。あいつの容態は逐一皆に知らせる。
あいつが気が付いたら…見舞いにでも来てやってくれ。
…後、内藤君…素早い対処をしてくれてありがとうな。」
あいつが気が付いたら…見舞いにでも来てやってくれ。
…後、内藤君…素早い対処をしてくれてありがとうな。」
( -ω-)「…いえ…」
J( 'ー`)し「皆さん、心配してくれてありがとうございます。
後…迷惑かけてごめんなさいね…」
後…迷惑かけてごめんなさいね…」
(´・ω・`)「そんな事は無いですよ…一日も早い回復を祈っています。」
その後、ドクオの家族達は病院に残り、ブーン達は病院を後にした。
無言のまま歩き続けるブーン達。
…その日は、結局誰も口を開くことなく解散することになった。
無言のまま歩き続けるブーン達。
…その日は、結局誰も口を開くことなく解散することになった。
| 932 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:45:25 ID:j7JIHrEX0 |
二日後の午後、クーから連絡が入った。
『ドクオの意識が戻ったから、もし都合が良ければ来てくれ』
ブーンはすぐさま病院へと足を運んだ。
受付で病室を聞き、一目散に部屋へと入っていく。
受付で病室を聞き、一目散に部屋へと入っていく。
( ゚ω゚)「ドクオ!」
('A`)「…よう、ブーンか…相変わらず入ってくる時はやかましいな。」
ブーンはドクオの姿を見て少しほっとした。
手足は骨折の為にギブスで固定されてはいるが、その表情はいつものドクオそのものだったからだ。
手足は骨折の為にギブスで固定されてはいるが、その表情はいつものドクオそのものだったからだ。
( -ω-)「…ったく、本当にびっくりしたお!あんな状況を目の前にしたから、正直固まったお…」
('A`)「悪い悪い、俺も不注意だったよな…って、どうした?」
見ると、ブーンが少し泣きそうな顔になっている。
( ;ω-)「本当に…無事…で…良かった…お…」
('A`)「んだよ…何泣きそうになってるんだよ。ブーンらしくねーぞ。」
その時、beat makerの他のメンバーも到着した。
( ><)「ドクオさん!…無事で良かった…」
ξ゚⊿゚)ξ「本当よ…運び込まれた直後なんて、本当に私達も生きた心地がしなかったわよ。」
(´・ω・`)「まあまあ、とりあえず危機は脱したみたいだし良かったじゃないか。」
( ;^ω^)「相変わらずショボンは冷静だお…」
('A`)「ははは。」
笑ったドクオを見て、部屋に居る全員が安堵の表情を見せた。
それだけ皆、ドクオの事を心から心配していたのだ。
それだけ皆、ドクオの事を心から心配していたのだ。
| 933 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:49:52 ID:j7JIHrEX0 |
川 ゚ -゚)「全く、人様に迷惑をかけるのもこれきりにしろよ?
また同じような事をやらかしたら許さないからな。」
また同じような事をやらかしたら許さないからな。」
('A`)「もう同じような事は御免だよ。…これからきちんと気をつけるから。」
(´・ω・`)「…ところで、バンドはどうするんだい?イベントがもう目前だよ。
ドクオはしばらく復帰が無理だろうから、ギターが一人抜けてしまう事になるんだけど…」
ドクオはしばらく復帰が無理だろうから、ギターが一人抜けてしまう事になるんだけど…」
( ^ω^)「あ…そういえば…」
そんな時、意外な人物が声をあげた。
川 ゚ -゚)「…私が代わりに入ろう。」
ξ゚⊿゚)ξ「え、クーさんが!?」
('A`)「姉ちゃん…?」
これにはドクオも驚いたらしい。
どうやら、事前に何も話していなかったようだ。
どうやら、事前に何も話していなかったようだ。
川 ゚ -゚)「弟が立ち上げたバンドだ。
大事なイベントが目の前に迫っているというのに、その機会が潰れるのは見たくないからな。」
大事なイベントが目の前に迫っているというのに、その機会が潰れるのは見たくないからな。」
( ^ω^)「あ…」
( ><)「あ、ありがとう…ございます!」
('A`)「姉ちゃん…いいのか?」
クーがドクオに向かって返す。
川 ゚ -゚)「毎回練習に付き合ってて、機会があったら少しやってみたいと思っていたからな。
お前が復帰するまで、しっかり代わりは務めてやるよ。」
お前が復帰するまで、しっかり代わりは務めてやるよ。」
('A`)「…あ…ありがとう…」
川 ゚ -゚)「じゃあ、今のうちに演奏曲目を決定するぞ。もう日にちも無いからな。」
( ^ω^)「わかりましたお。」
早速話し合いが始まる。
先にドクオが決めていた二曲を組み込む事はすぐに決まり、残り数曲をどうするか…を軸にして進められた。
先にドクオが決めていた二曲を組み込む事はすぐに決まり、残り数曲をどうするか…を軸にして進められた。
そして一時間後、ようやく演奏曲目が決まった。
| 934 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:52:39 ID:j7JIHrEX0 |
ξ゚⊿゚)ξ「よし、これで決定ね。」
川 ゚ -゚)「となれば、早速練習だな。ドクオ、ちょっと行ってくる。
そろそろ母さんも来るだろうし、丁度いい時間だからな」
そろそろ母さんも来るだろうし、丁度いい時間だからな」
('A`)「わかった。…皆、頑張ってきてくれ。」
( ^ω^)「もちろんだお。ドクオもはやく体を治して、また一緒に活動するお!」
('A`)「わかってるって。見てろよ、光の速さで治ってみせるからな!」
全員「ははははは…」
それからbeat makerの面々は、毎日のように練習をした。
三週間後のライブに間に合わせる為、全員が全力を尽くしていった。
その成果もあってか、ライブ一週間前には大体の形ができるようになっていた。
三週間後のライブに間に合わせる為、全員が全力を尽くしていった。
その成果もあってか、ライブ一週間前には大体の形ができるようになっていた。
| 935 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 00:57:51 ID:j7JIHrEX0 |
だが、そんな時間も長くは続かなかった。
本番五日前にクーから急な知らせが入る。
この知らせを受けて、beat makerのメンバー全員がドクオの入院している病院へと走る。
大急ぎでドクオの元へと駆けつけた四人。
そこにはクーとドクオの両親がいた。
そこにはクーとドクオの両親がいた。
…そして…
白い布を顔に被せ、冷たい体となったドクオがいた。
| 936 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:02:36 ID:j7JIHrEX0 |
(;´・ω・`)「え……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと…嘘…でしょ……」
( ;><)「何で…?何でこんな事になってるんですか…?」
( ゚ω゚)「ドクオ…何…してるんだお…?」
ブーンがゆっくりとドクオに近付く。
( ゚ω゚)「今度のイベント…無理してでも絶対に来るって言ってたお?
曲目決めの時、『光の速さで治ってみせる』って言ってたじゃないかお…」
曲目決めの時、『光の速さで治ってみせる』って言ってたじゃないかお…」
( ;゚ω゚)「何をそんなつまらない冗談やってるんだお…いつものドクオらしくないお…」
ブーンの声が少しずつ震え始める。
( ;゚ω゚)「そんな布、早く外して起きるお…外して…起 き て …… く ………」
その瞬間ブーンの足ががくりと崩れ、そのままドクオの横たわるベッドに顔を突っ伏した。
( ;ω;)「起きるお、ドクオ……起きてくれおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
ブーンの声が部屋中に響き渡る。
メンバー全員が同じ気持ちだったのだろう、皆下を向いたまま涙を溜めていた。
メンバー全員が同じ気持ちだったのだろう、皆下を向いたまま涙を溜めていた。
しばらくして、クーが声を発した。
| 937 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:05:04 ID:j7JIHrEX0 |
川 ゚ -゚)「…脳内出血だったんだ。
どうやら深夜に発症したらしくて…朝見にきたら…もう…厳しい状態に…」
どうやら深夜に発症したらしくて…朝見にきたら…もう…厳しい状態に…」
ξ;゚⊿゚)ξ「そ…んな……」
目を真っ赤にしたクーがしゃべり続ける。
川 ; -;)「あのバカ…親より…私より先に簡単に逝っちゃってどうするんだよ…
まだお前…二十一歳だろうが…まだまだこれからだろう!」
まだお前…二十一歳だろうが…まだまだこれからだろう!」
川 ; -;)「それに…せっかくお前が作ったバンドはどうするんだよ…!」
ドクオの両親は泣いたままだ。
メンバー全員は何も言葉を発せない。
…皆、悲しさと突然の事で整理がつかなかったのだろう。
メンバー全員は何も言葉を発せない。
…皆、悲しさと突然の事で整理がつかなかったのだろう。
| 939 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:09:06 ID:j7JIHrEX0 |
その時、クーが思い出したようにブーンに話しかけた。
川 ; -゚)「…そうだ、数日前にドクオから頼まれていた事があったんだ。
これを内藤君に渡してくれ、と…」
これを内藤君に渡してくれ、と…」
( ;ω;)「…お…?」
クーから一枚のCDを渡された。
ケースを開けてみると、中に一枚の紙が入っていた。
そこには、ドクオが書いた文字があった。
ケースを開けてみると、中に一枚の紙が入っていた。
そこには、ドクオが書いた文字があった。
『遅くなったけど、初練習の時の音源を渡すぜ。
変なこだわりかもしれないけど、俺達のバンドが初めてメインを張る時に渡そうと思っていたんだ。
メインを張るということは俺達のバンドにとって、ある意味新しいスタートになるわけだからな。
ただ、俺達の本当のスタート地点はこの曲、そしてこの初合わせ練習の時だ。
これを聴いて初心を忘れないよう、これからも頑張っていこうぜ。』
変なこだわりかもしれないけど、俺達のバンドが初めてメインを張る時に渡そうと思っていたんだ。
メインを張るということは俺達のバンドにとって、ある意味新しいスタートになるわけだからな。
ただ、俺達の本当のスタート地点はこの曲、そしてこの初合わせ練習の時だ。
これを聴いて初心を忘れないよう、これからも頑張っていこうぜ。』
( ;ω;)(…ドクオ…)
川 ゚ -゚)「…あいつらしいな。
それからもう一つ、皆への伝言がある。」
それからもう一つ、皆への伝言がある。」
( ;ω;)「…何ですかお?」
川 ゚ -゚)「朝見に来た時、あいつが…苦しい声でこう言ってたんだ。
『俺にもしもの事があったら、今回のライブで最後に演奏する曲が俺の皆への最後のメッセージとしてくれ』と…」
『俺にもしもの事があったら、今回のライブで最後に演奏する曲が俺の皆への最後のメッセージとしてくれ』と…」
( ;ω;)(´・ω・`)「……!!!」
ブーンとショボンが目を見開く。
川 ゚ -゚)「私にはその意味がわからなかったんだが…君達ならわかるかい?」
(´・ω・`)「たしか…あの曲って…」
( -ω-)「…ちょっと待っててくださいお。」
言うなり、いきなりブーンは部屋を飛び出した。
| 940 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:14:26 ID:j7JIHrEX0 |
約十分後、ブーンは一枚の紙を持って戻ってきた。
( ><)「どこに行ってたんですか…?」
( -ω-)「…『あの曲』の和訳だお…皆、読んでみてくれお…」
全員がその紙を読み始める。
…そして読み終えた瞬間、全員がそれぞれの思いを口に出し始めた。
…そして読み終えた瞬間、全員がそれぞれの思いを口に出し始めた。
川 ゚ -゚)「…あいつ…」
ξ;⊿;)ξ「何ていうか…最後にこんな言葉を残してくれちゃって…」
( ><)「そうですね…」
(´・ω・`)「ただ…これは、あいつからだけのメッセージにはさせないぜ。」
( -ω-)「うん…これはそのまま、ドクオへの僕達からのメッセージにもできるお。」
全員が、もう動く事がないドクオを見る。
(´・ω・`)「待ってなよドクオ、お前の元にしっかりと届かせてやるからな。」
ξ゚⊿゚)ξ「五日後の本番…ちゃんと聴きなさいよ。」
( ^ω^)「見ててくれお、ドクオ。これまでのbeat makerの中でも最高の晴れ舞台を!」
この様子を見て、クーは涙を流していた。
川 ; -;)(…本当に良い仲間を持つことができたんだな、ドクオ…
お前が本当に羨ましいよ…)
お前が本当に羨ましいよ…)
その後、通夜・本葬を終えて、ドクオとの永遠の別れをしたメンバー。
…そしてイベント本番の日が来た。
| 941 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:19:33 ID:j7JIHrEX0 |
ライブハウス内。
前の組が終わり、いよいよbeat makerの出番が来る。
前の組が終わり、いよいよbeat makerの出番が来る。
( ・∀・)「さあ、お待たせしました。いよいよ最後のバンドです。
コピー・アレンジバンドながらも、現在最も注目されているバンド!『beat maker』です!」
コピー・アレンジバンドながらも、現在最も注目されているバンド!『beat maker』です!」
( ^ω^)「よし、皆行くお!」
ξ゚⊿゚)ξ(´・ω・`)川 ゚ -゚)( ><)「おう!!!」
ステージに上がり、まずは一曲目を演奏開始する。
曲はあの思い出の曲『20,November -glowing style-』からだ。
曲はあの思い出の曲『20,November -glowing style-』からだ。
演奏が始まり、観客から歓声が沸き起こる。
演奏しているメンバー全員は、最初のあの頃を思い出していた。
ゲームセンターで声を掛けられ、わくわくしながら練習に臨んだ時。
初の合わせ練習で細かいミスをしつつも、楽しくやったあの時。
初のライブの時にメンバー全員の緊張感が漂い、ドキドキしながら演奏に臨んだあの時。
様々な思い出がメンバーの脳裏に横切った。
ゲームセンターで声を掛けられ、わくわくしながら練習に臨んだ時。
初の合わせ練習で細かいミスをしつつも、楽しくやったあの時。
初のライブの時にメンバー全員の緊張感が漂い、ドキドキしながら演奏に臨んだあの時。
様々な思い出がメンバーの脳裏に横切った。
演奏が終わり、ブーンがマイクを取る。
( ^ω^)「どうも、beat makerです。
今回はちょっと事情によりメンバーが変わっていますが、その理由は最後の曲の前でお伝えします。
今回もノれる内容、そして私達が全力を出せる内容にしてきましたので、思い切り楽しんでください!」
今回はちょっと事情によりメンバーが変わっていますが、その理由は最後の曲の前でお伝えします。
今回もノれる内容、そして私達が全力を出せる内容にしてきましたので、思い切り楽しんでください!」
会場が沸きあがる。
( ^ω^)「それでは、最後までお付き合い下さい。二曲目は『R壱萬 -Rise tune-』です!」
再び演奏開始。
メンバーは今までに無い集中力で演奏をしていた。
それに伴い会場内のボルテージも上昇し、あっという間に最後の曲となった。
メンバーは今までに無い集中力で演奏をしていた。
それに伴い会場内のボルテージも上昇し、あっという間に最後の曲となった。
| 942 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:24:30 ID:j7JIHrEX0 |
( ^ω^)「ありがとうございました!では、最後の曲に行く前に一つお知らせを。」
( -ω-)「今回見て分かる通り、メンバーが一人変わっていますが…
実は、ギターでありボーカルのドクオ君がつい先週、脳出血によって亡くなりました。」
実は、ギターでありボーカルのドクオ君がつい先週、脳出血によって亡くなりました。」
会場がざわつく。
しかし、ブーンはそのままコメントを続ける。
しかし、ブーンはそのままコメントを続ける。
( -ω-)「しかし、ドクオ君は僕達にメッセージを残してくれました。
僕はいつまでも皆と共にいる、いつまでも親友であると。
…そして、全力で最後までやり遂げてくれと。」
僕はいつまでも皆と共にいる、いつまでも親友であると。
…そして、全力で最後までやり遂げてくれと。」
( -ω-)「そのメッセージは口頭ではなく、また紙に書かれて渡されたわけでもありません。
約一ヶ月前に今回の演奏曲目を決めるとき、その曲目の中にメッセージを残してくれたのです。」
約一ヶ月前に今回の演奏曲目を決めるとき、その曲目の中にメッセージを残してくれたのです。」
会場が静まり返る。
更にブーンは言葉を続けた。
更にブーンは言葉を続けた。
( -ω-)「それが、これから演奏する曲です。
先程歌詞を和訳したものを手元にお配りしましたが、もし興味がありましたら読んでみて下さい。」
先程歌詞を和訳したものを手元にお配りしましたが、もし興味がありましたら読んでみて下さい。」
一呼吸置き、ブーンが曲名を叫ぶ。
( ^ω^)「それでは最後の曲です。
GuitarFreaks&DrumManiaより『DEPARTURE』!」
GuitarFreaks&DrumManiaより『DEPARTURE』!」
| 943 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:27:05 ID:j7JIHrEX0 |
イベントは大成功に終わった。
メインという大きな役回りを終えて舞台から下がった時、彼らはあることを誓った。
メンバー全員、これからもbeat makerとしてバンド活動を続けていく事を。
ブーン・クー・ショボン・ツン・ビロード。
そして、ドクオの『六人』で。
| 944 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:29:46 ID:j7JIHrEX0 |
時は流れ、2007年2月末。
beatmaniaIIDX14 GOLDが稼動開始した。
期待の新作、もちろんブーン達は早速やりこみ始めた。
新曲、そして復活曲を楽しみにしつつプレーするブーン達。
beatmaniaIIDX14 GOLDが稼動開始した。
期待の新作、もちろんブーン達は早速やりこみ始めた。
新曲、そして復活曲を楽しみにしつつプレーするブーン達。
そして…
( ^ω^)「お…?皆!この曲が復活してるお!」
ξ゚⊿゚)ξ「何?何の曲が……あ!」
(´・ω・`)「…まさかこれをDJPOINT解禁の最後に持ってくるとはね…」
( ><)「何だか…不思議な気分ですね…」
そう、GOLDではDJPOINT解禁復活曲の最後にこの曲が出てくるのだ。
『20,November』
ブーンは、ふとドクオの言葉を思い出した。
『この曲は俺達のビーマニ歴の原点だからな。』
『俺達のバンドの本当のスタート地点はこの曲、そしてこの初合わせ練習の時だ。』
( -ω-)(原点…スタート地点…)
( -ω-)(多分この曲は、自分にとって一生ものの大切な曲になるんだろうな…)
| 945 :爆音で名前が聞こえません:2007/03/27(火) 01:33:47 ID:j7JIHrEX0 |
ゆっくりとカーソルを合わせ、白鍵盤で決定したブーン。
('A`)『よっしゃブーン、しっかりとキメてやろうぜ!』
どこからか、ドクオの声が聞こえた気がした。
( ^ω^)「…おう!」
今日は雲も無く、澄み切った青空が広がっている。
この音は、きっと『彼』にも届いている事だろう。
| 補足:「DEPARTURE 和訳歌詞」で検索すれば、DEPARTUREの和訳歌詞が出てきます。 |