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carnival (re-construction ver) Last Phase -day break- St.10
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匿名ユーザー
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| 27 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/05/29(土) 20:43:26 ID:E7A4fxlJ0 |
ユールはクロイスと別れた後、寄り道をせずに自分の家に戻った。
それは彼女がクロイスから貰ったプレゼントを
開けてみたいという強い欲求に駆られたからだ。
しかし変だな、とユールは思う。
人から貰ったプレゼントというのは、普通はその場で開けるものだ。
だがクロイスは、その場で開けずに家で開けろと言った。
やっぱり変だなぁとユールは呟きながら、赤いPSCRを開封する。
それは彼女がクロイスから貰ったプレゼントを
開けてみたいという強い欲求に駆られたからだ。
しかし変だな、とユールは思う。
人から貰ったプレゼントというのは、普通はその場で開けるものだ。
だがクロイスは、その場で開けずに家で開けろと言った。
やっぱり変だなぁとユールは呟きながら、赤いPSCRを開封する。
中には一枚のディスクが入っていた。
ユールはそれを手にとり、自分のPCに取り込んでみる。
ディスクの内容はたった一つの音声データだった。
ユールはイヤホンを装着して、データを再生してみることにした。
ユールはそれを手にとり、自分のPCに取り込んでみる。
ディスクの内容はたった一つの音声データだった。
ユールはイヤホンを装着して、データを再生してみることにした。
「あぁ、これで良いかな……ユール? 私だ、クロイスだ」
この音声データは、クロイスのメッセージらしい。
サンタクロースのメッセージか、と喜びながらユールは耳に神経を集中させる。
サンタクロースのメッセージか、と喜びながらユールは耳に神経を集中させる。
「言いたい事があってな。ジェームズの事なんだが……
彼は昨年のカーニバル事件中、搭乗していた機体が大破したよな?
その前に彼は、お前に小さい時にやらかした事を話した。そうだよな?
まぁ私が一方的に喋るんだから、お前にものを尋ねるような言い方はよそう。」
……私が言いたい事は……あぁ、聞いて気を悪くしないでくれ。
自分が死ぬって時に、そんな事を話すなんて、違和感を感じたんだ。
彼は昨年のカーニバル事件中、搭乗していた機体が大破したよな?
その前に彼は、お前に小さい時にやらかした事を話した。そうだよな?
まぁ私が一方的に喋るんだから、お前にものを尋ねるような言い方はよそう。」
……私が言いたい事は……あぁ、聞いて気を悪くしないでくれ。
自分が死ぬって時に、そんな事を話すなんて、違和感を感じたんだ。
彼は『どうして自分が死ななきゃいけないんだ?』とかは言わなかった。
記録を見ても、そんな言葉は言っていない。
言ったのは小さい頃にやらかした事をぶっちゃけて、ごめんなさいって内容だ。
良いセリフだと思ったんだがな、ここで違和感を感じた。
何が? どこが? そう思うだろ。私が思ったのはただ一つ。
記録を見ても、そんな言葉は言っていない。
言ったのは小さい頃にやらかした事をぶっちゃけて、ごめんなさいって内容だ。
良いセリフだと思ったんだがな、ここで違和感を感じた。
何が? どこが? そう思うだろ。私が思ったのはただ一つ。
こ れ は 本 当 に 人 間 が 喋 っ て る セ リ フ な ん だ ろ う か ?
まぁそう思ったんだ。
普通の人間なら、自分が死ぬって時には、それを認めたくない発言をするはずなんだ。
それを認めようとしても、何かの宗教の教祖的な心を持っていない限りは
どうして自分が、ってセリフを吐くはずだ。しかしジェームズはそうではなかった。
普通の人間なら、自分が死ぬって時には、それを認めたくない発言をするはずなんだ。
それを認めようとしても、何かの宗教の教祖的な心を持っていない限りは
どうして自分が、ってセリフを吐くはずだ。しかしジェームズはそうではなかった。
| 28 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/05/29(土) 20:53:25 ID:E7A4fxlJ0 |
『成長は猛省と共に訪れる』って言葉がある。
誰が誰に向けて放ったものかは忘れた。しかし確かにそんな言葉がある。
ジェームズは幼い頃の行いで後悔して、彼の友人の言葉もきっかけに
お前のためになるように生きていこうと思ったはずだ。
恋だとかそんな感情を抱かないように心をコントロールしながら。
けれどお前を突き放すような目をしないように。
誰が誰に向けて放ったものかは忘れた。しかし確かにそんな言葉がある。
ジェームズは幼い頃の行いで後悔して、彼の友人の言葉もきっかけに
お前のためになるように生きていこうと思ったはずだ。
恋だとかそんな感情を抱かないように心をコントロールしながら。
けれどお前を突き放すような目をしないように。
そうして時は流れる。カーニバル事件のジェームズ機大破の件まで流れる。
この時、ジェームズはお前を好いているという旨の発言をしている。
つまりまぁ、お前に恋をしていたんだな。
口笛でも吹いて煽ってやりたいと思ったが、私は口笛が吹けない。
この時、ジェームズはお前を好いているという旨の発言をしている。
つまりまぁ、お前に恋をしていたんだな。
口笛でも吹いて煽ってやりたいと思ったが、私は口笛が吹けない。
そんな事は置いておこう。
しかし、私はジェームズがお前に恋をしていたとしても
やっぱりあんな言葉を言う事は出来ないと思っている。
しかし、私はジェームズがお前に恋をしていたとしても
やっぱりあんな言葉を言う事は出来ないと思っている。
私は……恋と愛っていうのは、全くの別物だと感じている。
恋っていうのは、そこらの若い男女のカップルを結び付ける
安い絆だと思っている。いや、安い絆っていう事はないな。
薄っぺらいというかなんというか。これ以上喋ったら誰かに消されそうだ。
恋っていうのは、そこらの若い男女のカップルを結び付ける
安い絆だと思っている。いや、安い絆っていう事はないな。
薄っぺらいというかなんというか。これ以上喋ったら誰かに消されそうだ。
それでは愛って何だ? って話だ。
これは……人と人を結び付ける点では、恋だとか友情だとかというのと
全く同じだ。そういう意味では同じなんだと思う。
ただ違うのが、その深さだ。
お互いがお互いを『大切な存在』だと認識して、初めて愛は成立すると思う。
ジェームズはお前をそう思って、お前も彼をそう思っていた。
だから誰もが『友達以上恋人未満』的な印象を抱いたはずだ。
これは……人と人を結び付ける点では、恋だとか友情だとかというのと
全く同じだ。そういう意味では同じなんだと思う。
ただ違うのが、その深さだ。
お互いがお互いを『大切な存在』だと認識して、初めて愛は成立すると思う。
ジェームズはお前をそう思って、お前も彼をそう思っていた。
だから誰もが『友達以上恋人未満』的な印象を抱いたはずだ。
恋っていうのは、誰かと一緒に触れ合っていたいだとか、
ずっと誰かと共にいたいだとか、そんなもんだと思っている。
しかし愛というのは、そんな恋みたいなぬるいもんじゃない。
大切な存在のために自分の身を惜しまない、挺身の心ありきの感情だと思う。
極端な事を言えば、大切な存在のためなら死ねる……
そんな陳腐なセリフでさえも、呼吸を持った言葉になる。
真実味を持った言葉になる。愛というのは、そういうものだと思う。
ずっと誰かと共にいたいだとか、そんなもんだと思っている。
しかし愛というのは、そんな恋みたいなぬるいもんじゃない。
大切な存在のために自分の身を惜しまない、挺身の心ありきの感情だと思う。
極端な事を言えば、大切な存在のためなら死ねる……
そんな陳腐なセリフでさえも、呼吸を持った言葉になる。
真実味を持った言葉になる。愛というのは、そういうものだと思う。
| 29 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/05/29(土) 21:08:23 ID:E7A4fxlJ0 |
前ふりが長くなったな。
まぁ私が言いたいのは、ジェームズはお前に
恋をしていたのではないということだ。
まぁ私が言いたいのは、ジェームズはお前に
恋をしていたのではないということだ。
ではジェームズにとってお前はどんな存在であったのかという話になるな。
答えは簡単だ。彼にとってお前は大切な存在だった。
お前のためならどんなことでもしてあげようと思える、
つまりは愛という心を、お前に持っていたわけだ。
答えは簡単だ。彼にとってお前は大切な存在だった。
お前のためならどんなことでもしてあげようと思える、
つまりは愛という心を、お前に持っていたわけだ。
ジェームズはお前を愛していたと、私は思う。
そうでなければ、あの時にあんな言葉を発する事は出来ない。
あの時、ジェームズは自分の死を確信していた。
つまりそれは、二度とお前と共に生きていけないってことだ。
そして彼は、お前が自分に親友以上の何かを
少ないながらも持っていると感じたのだろう。
それならば、嫌われてから死にたいと思ったに違いない。
つまりそれは、二度とお前と共に生きていけないってことだ。
そして彼は、お前が自分に親友以上の何かを
少ないながらも持っていると感じたのだろう。
それならば、嫌われてから死にたいと思ったに違いない。
だがジェームズの最後の気遣いは失敗に終わった。
失敗したかはどうかは、彼の感じる所に依るがな。
お前に散々嫌われてから、彼は死にたかったはずだ。
失敗したかはどうかは、彼の感じる所に依るがな。
お前に散々嫌われてから、彼は死にたかったはずだ。
きっとお前は、この時にジェームズは根っからの善人じゃないと分かっただろう。
何でこのタイミングにこんな事を言うのか、意味が分からなかっただろう。
その意味は……ジェームズは、確かに根っからの善人ではないが
人間としては考えられないほどに良い奴だったって事だ。
何でこのタイミングにこんな事を言うのか、意味が分からなかっただろう。
その意味は……ジェームズは、確かに根っからの善人ではないが
人間としては考えられないほどに良い奴だったって事だ。
お前もそれを分かっていたはずだ。自覚がないだけで、きっと分かっていたはずなんだ。
そんな良い人間を見殺しにはできないだろう。
だからお前は光の力を使って、ジェームズを助けた。多分きっと絶対に、そのはずだ。
そんな良い人間を見殺しにはできないだろう。
だからお前は光の力を使って、ジェームズを助けた。多分きっと絶対に、そのはずだ。
まぁ話したい事ってのはそれだけだ。
ジェームズはお前を愛していた。多分、お前もジェームズを愛していた。
そしてジェームズはあり得ないくらいに良い奴だってことだ。
たったのこれだけを言うのに、かなり時間がかかったな。
そういう訳で、次に青い方を開封してくれ。それがプレゼントだ」
ジェームズはお前を愛していた。多分、お前もジェームズを愛していた。
そしてジェームズはあり得ないくらいに良い奴だってことだ。
たったのこれだけを言うのに、かなり時間がかかったな。
そういう訳で、次に青い方を開封してくれ。それがプレゼントだ」
| 30 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/05/29(土) 21:22:05 ID:E7A4fxlJ0 |
クロイスのメッセージは止まった。
ユールは目を閉じて、そしてしばらくそのままでいた。
クロイスの言葉が彼女の心に何の作用を及ぼしたかは分からない。
ユールは目を閉じて、そしてしばらくそのままでいた。
クロイスの言葉が彼女の心に何の作用を及ぼしたかは分からない。
しばらくして、ユールは目を開いて青いPSCRを手に取った。
この中にクロイスからのプレゼントが入っている。
それを考えていてか、ユールはなかなか開封する事が出来ない。
この中にクロイスからのプレゼントが入っている。
それを考えていてか、ユールはなかなか開封する事が出来ない。
ユールはまた目を閉じて、そしてゆっくり開封した。
何かがばたりと倒れる音がして、しかしユールは目を開けない。
あと五秒だけ、心の準備をしたかったのかもしれない。
しかしそんな些細な願いは破られてしまった。
何かがばたりと倒れる音がして、しかしユールは目を開けない。
あと五秒だけ、心の準備をしたかったのかもしれない。
しかしそんな些細な願いは破られてしまった。
「……久しぶりだね、ユール」
目を閉じているユールには、この言葉しか聞こえなかった。
しかしユールは、この言葉を発した声を聞いて、それが誰だか分かったのだ。
しかしユールは、この言葉を発した声を聞いて、それが誰だか分かったのだ。
「もしかして、もしかしてっ!!」
ユールは目を開けて視覚での確認をした。
確かにそこには親友が、クロイスに言わせるところに依ると、自分が愛している人が、そこにはいた。
確かにそこには親友が、クロイスに言わせるところに依ると、自分が愛している人が、そこにはいた。
「やっぱり! クーリーだ! クーリーだああぁぁ!!!」
「ユール!! 一年ぶりだったね! 元気にしていた?」
「うん、うん……ぐすっ、元気だったよ、元気だったあぁぁ……」
「ユール!! 一年ぶりだったね! 元気にしていた?」
「うん、うん……ぐすっ、元気だったよ、元気だったあぁぁ……」
ユールは喜びのあまりに泣き崩れてしまった。
クーリーも同じように、ユールとの再会を心から喜んでいた。
クーリーも同じように、ユールとの再会を心から喜んでいた。
「サンタさんって、ホントにいるんだね……」
「あぁ、あの人がいたから、僕達はまた会う事が出来たんだね……
ん? 何これ、おまけかな? ラジコンみたいなものが落ちてるよ?」
「……え? あ、ホントだ。きっとこれは、サンタさんのおまけのプレゼントなんだよ!」
「よし、それじゃちょっと操縦してみよう。
なになに、この付属のIIDX専コンで動かすのか……あ! ユール、今は僕の番だって!!」
「あぁ、あの人がいたから、僕達はまた会う事が出来たんだね……
ん? 何これ、おまけかな? ラジコンみたいなものが落ちてるよ?」
「……え? あ、ホントだ。きっとこれは、サンタさんのおまけのプレゼントなんだよ!」
「よし、それじゃちょっと操縦してみよう。
なになに、この付属のIIDX専コンで動かすのか……あ! ユール、今は僕の番だって!!」
| 31 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/05/29(土) 21:30:21 ID:E7A4fxlJ0 |
ここで、ユールの物語も完結する。
何か自画自賛のような雰囲気もするが、許して欲しい。
何か自画自賛のような雰囲気もするが、許して欲しい。
ユールのと私の物語は完結したわけだが、
ここで時間をこれを書いている私に合わせて、もう少しだけ書かせて頂く。
ここで時間をこれを書いている私に合わせて、もう少しだけ書かせて頂く。
墓参りを終えた私は、第三ブロックで行われた最後のライブを見に行った。
そのライブは最高のものであったが、この帰り道にルセに待ち伏せされていた。
私は思わず身構えてしまったが、彼女は私を殺すはずがない。
警戒を解いて、普通に彼女と話を始めた。
そのライブは最高のものであったが、この帰り道にルセに待ち伏せされていた。
私は思わず身構えてしまったが、彼女は私を殺すはずがない。
警戒を解いて、普通に彼女と話を始めた。
内容は今日のことだった。
ユールと共にいて、一体お前は何をしたのだと問われた。
カーニバル事件の真相を聞き、楽しく話をし、
ライブに行き、そしてプレゼントをしたと答えるしかない。
そのプレゼントの中身を問われたが、それはユールに聞いてくれと返した。
ルセは少しだけ残念そうな表情を見せたが、
すぐにそれを引っ込め、私にあるものを手渡した。
それは一枚のディスクだった。
ルセによると、アヤノがカーニバル深部でデータをコピーしたディスクには
不備があるのだという。そんなものを貰ってよいのかと言ったが、
クロイスはもう真相を知っているので、痛くも痒くもないと返されてしまった。
ユールと共にいて、一体お前は何をしたのだと問われた。
カーニバル事件の真相を聞き、楽しく話をし、
ライブに行き、そしてプレゼントをしたと答えるしかない。
そのプレゼントの中身を問われたが、それはユールに聞いてくれと返した。
ルセは少しだけ残念そうな表情を見せたが、
すぐにそれを引っ込め、私にあるものを手渡した。
それは一枚のディスクだった。
ルセによると、アヤノがカーニバル深部でデータをコピーしたディスクには
不備があるのだという。そんなものを貰ってよいのかと言ったが、
クロイスはもう真相を知っているので、痛くも痒くもないと返されてしまった。
そうして私はこの物語を、厳密にはユールの物語だけを書き始めた。
それがあんな終わり方をして、次にはこんな終わり方になったのである。
それがあんな終わり方をして、次にはこんな終わり方になったのである。
もうこの物語は続かない。
だから、ここで私の筆は止まるが、最後に一つだけ書かせてほしい。
だから、ここで私の筆は止まるが、最後に一つだけ書かせてほしい。
実を言うと、私がサンタクロースの由来となった人物、ニコラオスと
関わりがあった事は書きたくなかったのである。
事実、私は挺身の心を自身のアイデンティティとして生きているが、
それとこれとは、全くもって話が別だ。それが理由である。
関わりがあった事は書きたくなかったのである。
事実、私は挺身の心を自身のアイデンティティとして生きているが、
それとこれとは、全くもって話が別だ。それが理由である。
そうそう、あともう一つだけ。
先にルセと対面したと書いたが、この時に彼女に頭をつかまれた。
その時に彼女はこう言ったのである。
先にルセと対面したと書いたが、この時に彼女に頭をつかまれた。
その時に彼女はこう言ったのである。
「私達はもう、あなたの『勘』は必要としない。
クロイスを操っている装置だけを壊したから、その勘は好きに使って」
クロイスを操っている装置だけを壊したから、その勘は好きに使って」
つまりこれは……ハッピーエンド。
Carnival (re-construction ver) -fin-
コメント
- いい加減地の文で自分語りするのやめたら?音ゲー関係ないし文の書き方はいちいちキモいしつまんねーしなんなの? -- 名無しさん (2010-07-05 20:08:38)
- お前がキモイしつまんない
所詮物語なんだからそういうものだって思えばいいし、だいたい前からそう思ってるなら見なければいい。
そのディスプレイに映ったキモい顔を更に歪めて破顔してんなよ(笑) -- 名無しさん (2010-07-06 01:37:05) - 作者乙 -- 名無しさん (2010-07-08 02:27:24)