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ξ゚⊿゚)ξがポップンでランカーを目指すようです 第三章

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86 :33 ◆ONfox/pet6 :2007/05/08(火) 22:34:06 ID:TG1x+3Qf0
ポップンパスポート。
AC13稼動期に、ポップンの携帯ページからダウンロードできたアプリで、
曲のクリア状況、ネット対戦で使用できるオジャマのコンディションや戦績などのデータ、
果ては知り合いのIDを登録することでそのプレイ状況なども知ることのできるツールである。

ツンはクーにもパスポートをダウソさせ、互いのIDを登録していたのだ。
つまり、双方が双方のプレイ状況を、逐一知ることが出来る。

割と抜け目のないクーは、カードを二枚作って片一方をツンたちと一緒のときに使い、
別のカードを作って、それで練習していたのだ。

しかしクーは、ツンとデータを交換する際、間違えて練習用のカードのIDをツンに教えてしまったのだ。
その二週間といえばテスト前だったため、ツンもまったくプレイしておらず、
そのためにアプリを起動させる用事もなかったため、ツンに気づかれずに済んだのだ。

ξ#゚⊿゚)ξ「ここ二週間のプレイ状況!
      あたしやしぃが知らないところで、ずっとやり続けてるじゃない!
      あたし達に隠れて、こそこそと!!」
川; ゚ -゚)「う…」
ξ#゚⊿゚)ξ「あんたあの曲を、始めて二週間も経たないうちにクリアしてるじゃない!
      それだけじゃない…初めて次の日には、一気にレベル25前後の曲をあらかたクリアしてる…
      あたしがそこまでなるのに、2年かかったのよ…」

ツンはこの日、最初からその真相を聞き出すため、あえてクーを焚き付けて「夢幻ノ光」EXをプレイさせたのだ。
テストが終わったこと、そして間近に控えた高校生活への期待で少々浮かれていたクーは、
ツンの真意を察することなく、その誘いに乗ってしまったのだ。

クーには恐らく、他意はなかったのだろう。
こっそり特訓して、そしてツンやしぃを驚かせてやりたい…そのくらいのつもりだったのかも知れない。

しかし、精神的に追い詰められていたツンは、これがクーの裏切り行為に見えてしまっていたのだ…。

87 :33 ◆ONfox/pet6 :2007/05/08(火) 22:35:23 ID:TG1x+3Qf0
川 ゚ -゚)「…済まないツン…でも、私はたd」

クーはばつが悪そうに視線を逸らす。
だが、そこへ飛んできたのは…ツンの強烈な追い討ちだった。

ξ#゚⊿゚)ξ「最低よ…そうまでして、あんたはあたしのやることなすことを否定していくのね…!」
川; ゚ -゚)「!!!」
(;*゚ー゚)「ちょ…ツン!」

まるで汚らわしいものを見るようなツンの視線が、狼狽えるクーを貫く。

(;*゚ー゚)「いくらなんでも、言い過ぎよ!クーだって悪気があったわけじゃ…」
ξ#゚⊿゚)ξ「冗談じゃないわ!天才様の気まぐれで、これ以上あたしの居場所を奪われてたまるもんですか!」

ツンは制止するしぃの腕を振り払い、外へと飛び出していった。



ξ゚⊿゚)ξ「あたしはあいつを許せない…あいつがいるだけであたしの居場所がなくなってしまう。
     だから、ひとつでもいい…あいつに出来ないものを、あたしは欲しい。それだけだったんだ」
(´・ω・`)「…そうか」

ツンの話を聴き終え、ショボンはひとつ息を吐く。

(´・ω・`)「ならツン、この一週間…お前は何を考えてポプをやってた?」
ξ゚⊿゚)ξ「え?」

まったく別の角度の質問が飛んできて、ツンは戸惑ってしまった。

88 :33 ◆ONfox/pet6 :2007/05/08(火) 22:36:21 ID:TG1x+3Qf0
(´・ω・`)「最初はなんか…肩に力が入ってて…あまり楽しそうに見えなかった。
     でも少しずつだけど…お前がプレイしている表情は、楽しそうになったように見えたよ。
     そして一昨日輪生Hをクリアしたとき…あのときの嬉しそうな笑顔は…

     俺にはお前がもっと、かけがえのないものを手にしたように見えたんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「ショボンさん…」

(´・ω・`)「誰かに勝ちたい、ということもいいと思う。
     でも、これはあくまでゲームなんだ。
     ゲームで楽しもうとする心をなくした次点で、俺はダメだと思う」

(´・ω・`)「それに、居場所はもうここに出来たんじゃないのか?」
ξ゚⊿゚)ξ「え…?」
(´・ω・`)「ツンは…俺やビロード、しぃと一緒にポプをやるの、つまらないか?」

真剣な表情のショボン。
ツンは困惑する。
その脳裏には、その日の朝、クーが言った言葉がリフレインする。

川 ゚ -゚)(…最近、楽しいか?)

川 ゚ -゚)(私は、どうしたら…もう一度お前の"友達"に戻ることができるんだ…?)


ξ゚⊿゚)ξ「あたし…あたし…は」

自分は何のために、ポプをやり続けようとしたのだろう。

クーに勝ちたいから?
ショボンやビロード、しぃと一緒に遊ぶのが好きだから?
それとも、本当にこのゲームそのものを心から楽しみたいから?

ξ゚⊿゚)ξ「………………」
(´・ω・`)「…悪い。別に困らせるつもりはなかったんだ。
      でも、俺は出来れば、誰かを許せないとかそういう気持ちからじゃなくて、
      折角のゲームなんだから、もっと楽しみながら巧くなって欲しいと思った。それだけだ」

無言で俯いたままのツンに、ショボンは一言残して筐体につくと、普段と同じようにプレイを始める。
ツンはその様子を無意識のうちに眺めていた。

89 :33 ◆ONfox/pet6 :2007/05/08(火) 22:37:29 ID:TG1x+3Qf0
中難易度の譜面に横分身やバラスピといった強力なオジャマノルマを適用したり、
低難易度で素点の限界に挑んだり、
いまだ落とせぬ高難易度に挑戦したり…。

ξ゚⊿゚)ξ(………………やっぱり、巧いな)

ショボンの腕前はやや仙人寄りの神仙スパ。
トッププレイヤーというほどではないが、それでもツンからすれば雲の上の人間に等しい。

俗に「神常駐」だの「界王」だのと呼ばれるプレイヤーのプレイングはツンも幾度か見た覚えがある。
彼女にはそれらが何をしているのかわからなかった。
それは彼女がそんなレベルのプレイヤーじゃないから理解できないのだと思っていた。

しかし…目の前のショボンはどうだろう。

(´・ω・`)「フヒヒwwwwwwwwwwwwwやっぱ釈迦EXムリポwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ショボンがどんなプレイングをしているか、ある程度のレベルまできた今でもよく解らない。
けれども、目の前のこの青年は、心底このゲームを楽しんでいる。そのことがツンにも解った。
多分、知り合って行動をともにしていなくても、今の自分ならそのことが理解できるだろう。

ξ゚⊿゚)ξ「…!」

そのショボンの姿が、ツンの脳裏で一人の人物と重なる。

彼女も気がついていた。

このゲームを心底楽しんでいた友達のことを。
その友達に対して、今自分がショボンに対するのと同じような瞳で見ていたということを。

ξ゚⊿゚)ξ(……クー……)

彼女はどうしてか、胸を締め付けられるような感覚に陥った。
その理由は解らない。

90 :33 ◆ONfox/pet6 :2007/05/08(火) 22:38:26 ID:TG1x+3Qf0
ショボンはそんなツンの胸中を知ってか知らずか、「それから」(スカイ)Hをプレイし始めた。


♪ほんの悪戯に 時は気まぐれに また ふたりを引きあわせたの

<回想が混ざるぞゴルァ!>
川; ゚ -゚)(…ぽっぷんみゅーじっく?なんか難しそうだなぁ…)
ξ^⊿^)ξ(うん。まぁ物は試しって言うでしょ。何時もは教えてもらうのはあたしだけど、今度はあたしが教える番だね)
川 ^ -^)(あはは…お手柔らかに頼むよ、ツン)

♪あのときの風と この町のにおい 誰よりも知ってる わたしたちを

川;゚ -゚)(お…おいツン!コレどうするんだ!wなんか落ちてきた!ww)
ξ^⊿^)ξ(あははwだから同じ色の同じ位置のボタンを叩くのwこのラインに到達したタイミングでw)
川;゚ -゚)(ちょwwBADとか出たwwwwww)

♪あなたは忘れた? 時間は経ちすぎたけど
 けんかの途中よ まだ笑えない でも 涙も出ないの

トゥゥーバーッド…
川; ゚ -゚)(どう見ても初心者です本当に以下略)
ξ^⊿^)ξ(まぁ最初は誰だって一緒よ。じゃ、あたしが手本見せてみよっか♪)
川 ^ -^)(そうだな…ひとつ拝見させてもらうとするか)

♪Through the shining days
 アルバムの中に 卒業できないままのわたしがいる

グッド!
ξ^⊿^)ξ(ざっとこんなもんよ)
川; ゚ -゚)(流石だなー…私も練習すればこのくらいまでなれるかな?)
ξ^⊿^)ξ(大丈夫でしょ。あたしだってここまで来るのに時間かかったけど…何時か対戦してみる?)
川 ^ -^)(そうだな…できたらいいな)
<回想終わるぞゴルァ!>

♪あたたかいことばが持つ距離に
 それからどうしてたか 聞けなくなる…

ξ゚⊿゚)ξ(…クーは…)
曲を聴きながら、ツンはもう一度朝のことを思い出した。

川 ゚ -゚)(私は、どうしたら…もう一度お前の"友達"に戻ることができるんだ…?)

そして、仲違いした日のことを。

川 ゚ -゚)(…済まないツン…でも、私はたd)

あの時クーが何を言おうとしたのか。クーがどんな思いでいたのか。
自分にとって、クーとは本当はどんな存在だったのか。

ξ;゚⊿゚)ξ(…あたしが…あたしが馬鹿だった…クー!)

ツンはそれを初めて理解した気がしていた。


ξ;゚⊿゚)ξ「ごめんショボンさん!あたし、急用思い出した!」
(;´・ω・`)「え?」
ツンは突如立ち上がり、突然のことに呆気に取られるショボンを残し、店の外へ飛び出していった。






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