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Guitar Brothers -第六章-

最終更新:

beatnovel

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89 :がう:2008/01/02(水) 12:06:18 ID:PtKhRY1NO
(;^ω^)写真に載ってるショボンさんの隣の変な人は一体誰なんだお…?

写真の隣に写っているのはタキシードに身を包んだ男性。しかしいかんせん身長がかなり低いせいでタキシードがまるで似合っていない。

ブーンはその写真をじっと見詰めて何故だか知らないが変な冷や汗が額から出て来た。

(;^ω^)これがショボンさんのパパさんかお……?

< あばばばばばばばばwwwwwwwwwww

Σ(゜ω゜;)しぃちゃん!?

90 :がう:2008/01/02(水) 12:08:20 ID:PtKhRY1NO
ショボンの私室の方から物凄い悲鳴が聞こえた。その悲鳴を聞いて最悪の事態を想定してしまったのだろう,ブーンは拳をグーへと変形させた。

キャー!エスケテー!!
サァ…ソノテヲコッチニ…
キャー!!ハフーン!!ダンナサマー!!
ソンナニアバレルナヨ,フヒヒwwww
アンタバカァ?

(#^ω^)あの野郎,人の女に手を出すなんてふてぇ輩だお!!我が成敗してくれる!!

三⊂ニニ(#^ω^)ニニ⊃ブーン!!

ブーンはショポンの頼まれ事など無視して強姦魔捕縛へと急いで身を乗り出した。

(:^ω^)俺のこの手が真っ赤に萌えるぅぅうwwwww…ってあるぇ?

(;´・ω・`)いやぁん…見ちゃ…らめぇ。

な,何やらさっきよりショボンの部屋が散らかっている。CDやらソフトやらえらく乱雑して余計に足の踏み場の無いくらいに。

(* ゚ー゚)ごめんなさいショボンさん…。私がギターの専コンを取り出そうとしたらこんな事に。

91 :がう:2008/01/02(水) 12:11:05 ID:PtKhRY1NO
(´・ω・`)気にしない気にしない。押し入れに物を入れすぎた僕が悪かったんだ。

申し訳なさそうに頭と股間を押さえるショボン。

( ^ω^)あ…そういうことだったんだおね。僕はてっきり……

(#´・ω・`)失敬な。

股間を揉みながら激怒したショボンだったのだが

( ^ω^)(怒る理由が 見 当 た ら な い の で す が)

えぇ,全く。

(* ゚ー゚)ショボンさん,落ちてたこのCDのタイトル何ですか?夜勤病t…

(;;´・ω・`) …!!

言葉を発する間もなくしぃが持ってるCDケースを疾風の如く取り上げた。

(;^ω^)それなんてry(パッケージが無かった点,オリジナルではなくコピーしたものだった点。この2つを総合的に判断した結果セフセフ)

(* ゚ー゚)?

92 :がう:2008/01/02(水) 12:12:41 ID:PtKhRY1NO
(;´・ω・`)ささ,やろうやろう。ギタコン持って。

冷や汗が止まらずにギタコンを慌てて差し出してプレステの電源を入れるショボン。

ウィーン………シュワーン

(;´・ω・`)さてさて始めますか…。

そう言ってやりだしたのはとある2曲の解禁方法がやたら面倒な家庭用ギタドラVだった。

( ^ω^)あれ…このギタコンにスポンジがいっぱい貼付けてあるお…。

ショボンの差し出したギタコンには確かにスポンジが貼付けられている。ボタン,ネック,そしてピック部に。

(´・ω・`)少しでもアーケードの感触に近づける為さね。

(* ゚ー゚)手が込んでるんですね。

まじまじとギタコンを眺めるしぃ。アーケードと違う形状・重量に興味津々。

(´・ω・`)ちなみにもう少しすると家庭用ギタドラの新作とアーケードと全く同じ形状のギタコンが発売するんだ。

93 :がう:2008/01/02(水) 12:15:02 ID:PtKhRY1NO
(* ゚ー゚)そのコントローラーも買うんですか?

(´・ω・`)オフコース。だけど2万弱だからお財布を固く締め付けないとまずいんだな。

( ^ω^)お…始まったお。どんな曲があるか確認してみるお~。

カシャカシャ…バカボン!!ウィルソン!!
カシャ…アータシサクランVOIDDDDDD!!!
カシャ…ザンパンゲロッピー!!
カシャ…マーチアワセハーイーツモノーハゲー

(* ゚ー゚)すご~い!!私の好きな曲がたくさん~。GRIDEにBalanceにルックスもある~!!

しぃは曲のラインナップを見てかなり興奮している。

(´・ω・`)しぃちゃんが苦手と言っていた曲の一つはここに入ってるから早速練習してみよう。まずは普通にプレイしてみて。

(* ゚ー゚)は,はい…。

アドブァーンス!!エクストゥリーム!!ベィス!!オーペンピック!!

ズキューン!!

しぃの苦手な曲その1が始まった。慣れないギタコンに少々おぼつかない様子。

(; ゚ー゚)あ…あれれ?

94 :がう:2008/01/02(水) 12:16:29 ID:PtKhRY1NO
イントロが始まって直ぐにミスが目立つ。どうやらアーケードと違うピックの重量感に戸惑っているようだ。
そう思う間もなくノーツがどんどん流れて来てしまって余計混乱し始めるしぃ。

(´・ω・`)(最初からちょっとリズムが不安定だね。問題はここか…。)

( ^ω^)なんだか楽しい曲だおね~。

曲はやがてBメロを抜けてサビに入り出した。

(* ゚ー゚)やった!!いつもミスするところを繋ぎました!!

(´・ω・`)(サビが繋がったとは言えどグレグド大量発生…ツンは難無くパフェを取る事間違いなしだな)

三⊂ニニ( ^ω^)ニニ⊃♪♪

⊂ニニ(^ω^ )ニニ⊃三♪♪


三三\( ^ω^)/♪♪

三(^ω^ノ)ノ♪♪


(#´・ω・`)⊃<^ω^;)暴れるな。ただでさえ狭いのに。

95 :がう:2008/01/02(水) 12:18:04 ID:PtKhRY1NO
( ^ω^)すまんこ,ついつい体が疼いてしまって。抑えがたい衝動が体の中に沸々とwwwww

(* ゚ー゚)うーん……ラストも……。

スティジクリァァ!!

少し納得いかない様子でクリアしたしぃ。ショボンは無言でその演奏をじっくり聞いていただけに少し表情が宜しくない。

(* ゚ー゚):C 66%

(* ゚ー゚)どうですか?何か悪い点とかありましたか?

(´・ω・`)うん無茶苦茶。

(;^ω^)ストレートかつ厳しいコメントwwwwww

(´・ω・`)でも解決策が見つかったからすぐに上手くなるよん。

(* ^ー^)本当ですか!?やっぱりショボンさんだと頼りになります。

(*´・ω・`)うぇwwwwwwwその一言だけで勃wwwwっwwwwてwwwきwwたww

(#^ω^)ビキビキ

96 :がう:2008/01/02(水) 12:20:09 ID:PtKhRY1NO
(´・ω・`)そうだな…先ずはしぃちゃんのプレイ時の設定を変えていこうか。まずはハイスピ。

(* ゚ー゚)今は6.5なんですけどどうしたらいいですか?

(´・ω・`)0.5~1.0ずつ速く設定をしてみよう。まずはそれで自分に1番合った速さにするんだ。

( ^ω^)ブーンも3.0から徐々に早めてついには8.0まで行ってしまったお。

(* ゚ー゚)8.0!?とても速く感じない?

(´・ω・`)ブーンは素質があるから早いうちにその速さに慣らせておいた方が良いと思って僕がさせておいたのさ。

( ///)ほ,褒めても何も出ないんだからねっ!!

(´・ω・`)お前はツンデレじゃないだろ……設定的に考えて……。

(* ゚ー゚)じゃあ7.0…っと。

( ^ω^)テラスルーwwwwwwwwwwww

97 :がう:2008/01/02(水) 12:21:48 ID:PtKhRY1NO
(´・ω・`)あ,あとしぃちゃんはダーク無しでやってるよね?

(* ゚ー゚)はい。どうしても小節線が無いとリズムに乗れなくて…。

(´・ω・`)小節線を見てリズムを取るほかにももっと簡単にリズムに乗る方法があるよ。

( ^ω^)お?

(´・ω・`)とにかく「聞く」事。サントラの存在やコンマイネットDXで曲をダウンロード出来るの知ってるよね?

(* ゚ー゚)知ってます。DXの方はギターのスキル確認とかしか使ってませんけど…。

(´・ω・`)音源を手に入れる術は幾らでもある上,聞く方がよっぽどリズムが取れる。全ての音ゲーに共通することだよ。

( ^ω^)なんという説得力……思わず関心をしてしまった,これは間違いなく中級者の助言……。

(* ゚ー゚)確かドクオ君がサントラ持っていたような…

98 :がう:2008/01/02(水) 12:22:57 ID:PtKhRY1NO
( ^ω^)持ってるお。最近になってインストシリーズのCDを買って毎日Across聞いてノリノリだお。

(* ゚ー゚)もし時間があるなら今日借りに行っても良いかな?

( ^ω^)モチのロンだお。兄さんもしぃちゃんが家に来てくれると喜ぶおwwww

(* ^ー^)じゃあこの後行くねっ♪

(´・ω・`)……

( ^ω^)(おっおっwwwwショボンさんが大分困ってるおwww彼の手からしぃちゃんを華麗にスルーさせるブーンの浅知恵も捨てたもんじゃないおwwwwww)

(´・ω・`)盛り上がってる所済まないが,ダークは付ける方向で。

(* ゚ー゚)はい。

99 :がう:2008/01/02(水) 12:26:02 ID:PtKhRY1NO
(´・ω・`)それと,サントラを持ってるならブーンもダークを付けて今のうちに耳を鍛えておきな。

( ^ω^)把握したお。

(´・ω・`)あとは……あ,コンボ表示はType-AにしてるんだったらTypeーBに変えること。コンボが邪魔でノーツが見づらいからね。

( ^ω^)ふむふむ

(´・ω・`)演奏時の目線だけど真ん中よりやや下をめどにすると譜面が見切りやすくなるよ。

(* ゚ー゚)あ…私いつも上の方ばかり見てた…。そっか~見る角度でかなり違うんだ。

( ^ω^)僕もずっと上のラインばっかり気にしていたお…。やっぱりショボンさんは頼りになるお!!

(´・ω・`)嬉しくもなんともないね。

( ^ω^)ツンツン乙wwwwww

(´・ω・`)まぁ助言はそのくらいで後はやり込むこと。このギタドラVとギタコンを貸すからしっかりと練習してね。

100 :がう:2008/01/02(水) 12:27:10 ID:PtKhRY1NO
そう言ってショボンはソフトとギタコンをしぃに手渡した。

(* ゚ー゚)えぇ!?良いんですか?

(´・ω・`)構わないさ,僕はバイト帰りにしょっちゅうやっているから家じゃあまりやらないんだ。

(* ^ー^)本当にありがとうございます!!

(*´・ω・`)どういたまして。

( ^ω^)(突っ込んじゃ駄目だ…突っ込んじゃ駄目だ…突っ込んじゃ駄目だ…)

(* ゚ー゚)あ…もうそろそろ行かなきゃ…。

時間を確認すると既に11時

(´・ω・`)おや…帰っちゃうのかい?もうちょっと居てもらっても…。

非常に名残惜しそうな顔でしぃを見つめた。勿論ブーンにはその真意は把握していたのでしぃの帰りを促そうとした。

101 :がう:2008/01/02(水) 12:29:42 ID:PtKhRY1NO
(* ゚ー゚)で,でも時間が…

( ^ω^)ショボンさん。女の子をこんな時間まで残すと危険がいっぱいだお。よって帰宅確定ww

(;´・ω・`)∩異議あり

( ^ω^)逆裁乙wwwだが断るwwww

(´・ω・`)ショボーン

( ^ω^)(ざまぁwwwwwwww)

さらにショボンの顔色が険しくなった。どうやら本気でしぃにお泊りさせる気だったらしい。

(* ゚ー゚)ごめんなさい,でもsonic worldに時間があったらまた顔を出すので教えてください。

(´・ω・`)全然良いよ。今度来るときはちゃんと家を綺麗にして電球もPink色にChangeして待ってるよん。

(;^ω^)(懲りていないお…)

( ^ω^)それじゃあショボンさん,今日はありがとうだお~。

102 :がう:2008/01/02(水) 12:30:39 ID:PtKhRY1NO
(´・ω・`)あいよ。

こうしてブーンとしぃはショボン宅を跡にして,ドクオ宅へ向かった…。

~~~~~~~~~~~
('A`)……

空気が重い…ドクオはさっきからずっとため息しかついていないのが分かるくらいに。

その理由はと言うと…。

ξ-⊿-)ξ

ブーンのベッドに寝かせてあるツンが依然と気を失ったままただ時間が過ぎていた。

('A`)…

沈黙の時が流れてゆく…。

ξ-⊿-)ξ

('A`;)何でツンが寝てるだけなのにこう窮屈に感じるんだよ。こう……アナルがキュっと締め付けられるような感覚に近い。

('A`)……よっこらセックス。

そんな思いを紛らわすかのようにドクオは立ち上がり,何か無いかと部屋を回る。

103 :がう:2008/01/02(水) 12:32:15 ID:PtKhRY1NO
('A`)これでも聞くかな…。

床に放置してある一枚のCDを拾い上げたドクオ。

カシャ…ウィーン……

机の上にあるパソコンのCDドライブに入れたのはギタドラの音源が入ったCDーRだった。

ウィーン………

僕も今日から のうみそきんにくwwwwwwwそこの貴方も のうみそきんにくwwwwwwwwww
彼も彼女も のうみそきんにくwwwww
体  き  た  え  ま  し  ょ  う  !!!!!!

('A`)uruseeeeeee!!!

いきなり大音量で流れたのはHandsome JETの「君のとなりに…」だった。
確かにこの重苦しいふいんき(ryを打破するのにはもってこいな歌だが,近所迷惑に成り兼ねない程に設定していたパソコンの音量に加えてこのVocalはヤヴァイ。

('A`;)フゥフゥ…

104 :がう:2008/01/02(水) 12:33:50 ID:PtKhRY1NO
急いでボリュームを下げて次のトラックへと移動させた。

ξ-⊿-)ξ……

取り乱したドクオはゆっくりと深呼吸をした。突拍子無くあの曲が流れたものだから心臓の鼓動が瞬間的に速くなってしまったらしい。

('A`)つ,次はどんな曲かな…

ウィーン……

迷わない もう 巡り合えたから
放さない この 手を 二度と
Our souls are now as one・・・

('A`)この曲は……

力強くも悲しげなvoice,思わず目を閉じて耳だけで聞いてしまいそうなこの曲はくにたけみゆきの「Destiny lovers」だった。

出会った瞬間 星が流れた
まばたきの速さで 恋に落ちていた
あなたのまなざし その手のぬくもり
なぜかわからない なつかしい気持ちが
胸の奥で 呼び覚ますよ
星に刻まれた記憶

105 :がう:2008/01/02(水) 12:35:34 ID:PtKhRY1NO
(-A-)……

ドクオは目を閉じて黙って曲を聞いていた。

迷わない もう 巡り合えたから
放さない この 手を 二度と
導いて 星よ 宇宙の彼方から
はるか遠い記憶 ここに 今
Forever,you and me・・・

曲が終わって一旦停止させるドクオは自分のベッドの上で少し溜め息をついた。

('A`)本気だったんだな…さっきの事…。

つい何時間前の出来事が頭の中で出て来て溜め息はさらに深くなる。
いきなりの事にあの場はボケるしかなかったと考えていた自分に対して情けなさすら覚えてしまった。

('A`)そういえば…あいつ昔からの仲だったけど未だに分からない事だらけだしなぁ…。

106 :がう:2008/01/02(水) 12:37:10 ID:PtKhRY1NO
~~~~~~~~~~~

粉雪が降り注いで程よく積もっている外の景色,その景色を窓辺で目をキラキラさせている少年。

「うわぁ……すごいすごいよお母さん!!」

雪という存在自体見るのが初めてだったのか,側でセーターを編んでいる母に興奮しながら呼び掛けた。

「ふふっ,それじゃあお外に遊びに出掛けましょうね,ドクオ。」

「うんっ!!」

ガチャ……

ひんやりとした空気,家の中とはまるで温度が違うせいか彼の腕には鳥肌が立っている。

「わぁ~!!!すごいすごい!!」

しかしそんな寒さなど関係無かった。好奇心が勝って目の輝きが増した少年ドクオははしゃぐばかり。

107 :がう:2008/01/02(水) 12:39:52 ID:PtKhRY1NO
「まぁまぁ…そんなにはしゃぐと風邪引くわよ。」

後から出て来た母はマフラーやコート,手袋等かなりの重装備で家の中から出て来た。

「ヴェックショイ!!アーwwwwwww」

「ふふふっ。」

ピューと北風が吹いた直後,何とも年齢相応ではないくしゃみをするドクオ。
言わんこっちゃない,と苦笑いをする母親はチョイチョイと手招きをする。

「ドクオの分のジャンバーもあるから着なさい」

「ズビビー!ズビズバー!!!」

どうやら鼻水まで出てしまっているみたいだ。

「あらあら…ほら,これでかみなさい。」

用意周到な母はコートのポケットの中からティッシュを差し出した。

108 :がう:2008/01/02(水) 12:41:34 ID:PtKhRY1NO
「図微々微々美ビィwwwwwwwwwwwww」

「…………。」

鼻をかみ終わった後,再び彼ははしゃぎ始めた。
純粋な彼は雪でどうやって遊ぼうかと好奇心を膨らませながら雪に触れていく。

「………。」

「ん?」

ドクオは不意に家の門の方へと振り返った。

「どうしたの?」

「う,うん…何かに見られてる感じがして。」

「気のせいよ,ほら誰もいない。」

再び振り返るドクオ。確かに誰もいない。
おかしぃなぁと首を傾げる姿に母はクスクスと笑う。

「さっきは居たのになぁ……」

そうつぶやきながら再度振り返ったドクオ,何とも用心深い少年である。

壁|⊿゚)ξ

109 :がう:2008/01/02(水) 12:42:48 ID:PtKhRY1NO
「あっ…母さん母さん!!やっぱりこっちみてる人が居る!!」

そう大声を出した瞬間,パタパタと足音をたてて女の子は逃げ出した。
その子がドクオをさっきから見ていた女の子なのか,確証は無いがドクオにはさっきから見ていたのは彼女に違いないと決め付けていた。

~その日の夜~

「雪って凄いね~ひんやりして集まると固くなって雪だるまが簡単に出来ちゃったよ!」

お鍋を囲んで楽しそうに話すドクオは笑顔と興奮が止まらない。それを見てお鍋の具を取ってあげる母。

「良かったわね,明日もまた積もって遊べると良いわね。」

「うんっ!」

ピーンポーン!!

会話の最中にインターホンが鳴る。一体誰だろうかとバタバタと二人はドアへと向かった。

110 :がう:2008/01/02(水) 12:45:38 ID:PtKhRY1NO
「は~い今出ますね~。」

ガチャ…

ドアを開けると先程とは違ってさらに冷たい冷気が家の中へと入って来た。

「どちら様でしょうか?」

ドアの前に立っている一人の女性。黒い長髪でスラリと細い身体,身長は160㌢と言ったところ。
その姿に母の後ろに隠れていたドクオは魅入っていた。

「夜分遅くにこんばんは…あの,今日からお隣りに引っ越して来ました。」

「あ,そうなんですか~これから宜しくお願いしますね。…あれ,そちらのお子さんは?」

「私の娘です,ほら挨拶しなさい?」

後ろに隠れていた小さな女の子は前に出て来てペコリと一礼した。

「ツン……です。」

そう言って直ぐに後ろに引っ込んでしまう。余程の恥ずかしがり屋なのだかろか,自分の母親のジーパンに捕まってそこからひょっこりと顔を出している。

111 :がう:2008/01/02(水) 12:47:24 ID:PtKhRY1NO
「あっ……!」

ドクオは何かを思い出したかのように大きな声をあげた。

「さっき…さっきずっと見ていたの君でしょ?」

指をツンに指してドクオは言う。一方ツンは何も言わずに俯くだけ。
ツンの母親はくすくすと小さく笑い,ツンを抱えてドクオと向かい合わせにさせた。

「………。」

「ふふっごめんなさいね,この子ったら凄く人見知りだから中々喋らないのよ。
 それにここに来てまだ日が無いから友達がいないの。だから隣の家に居る君の事見ていたんじゃないかな?」

「………。」

彼女は未だに下を向いたまま何も言おうとしない。いや,何かを喋りたいのか口を少し震わせている。

「あ,あの……。」

112 :がう:2008/01/02(水) 12:48:38 ID:PtKhRY1NO
緊張できつく締まった固い口がようやく開きかけて微かな言葉が出て来た。

「初めまして,僕はドクオ!よろしくね!」

ツンが言葉を発し終わる前にドクオが言葉を出した。
それを言われた直後にツンはまた下を向いて小さく

「…よろしく」

さっきよりも少しはっきりした様子で言った。
その一言が余程大きかったのか,少し気が楽になって肩の力が抜けたようだ。

「それでは今日はもう遅いのでこれで失礼しますね。」

彼女の母は軽く一礼をした後に寒空の雪景色に身を隠した。


翌日,雪は未だに降り続いていた。
その光景に誰よりもワクワクしていたドクオは朝御飯を速攻で平らげて,遊ぶための手袋やスコップを準備して外へと飛び出した。

113 :がう:2008/01/02(水) 12:50:14 ID:PtKhRY1NO
ガチャ…

目の前に広がるのは昨日と何等変わり無い穏やかな雪景色。
先ず彼がし始めたのは雪でお城を作ることだった。砂でお城が出来るなら雪でも出来るんじゃないか,そんな発想を彼はしていたのだ。

お城を作り始めて暫く時が経ち,太陽が一番輝く時間にドクオは気付いた。

「あの子が…あの子が来てる。」

家の門に隠れてそっとこっちを見ている女の子が一人,間違いなく彼女はツンだった。

「こっちにおいでよ!!一緒に遊ぼうよ!!」

警戒心を解いてパタパタと彼女の方へ向かう。彼女はビクっと少し身震いをして縮こまった。

114 :がう:2008/01/02(水) 12:52:01 ID:PtKhRY1NO
「一緒に遊ぼうよ!!」

少し強引だが彼女の手を引っ張ってお城の方へ向かい入れるドクオ。

「あっ……!う,あうぅぅ…。」

恥ずかしさと嬉しさが入り混じり,顔がいつもより赤くなる彼女。

しかし,一緒に城作りを始めると彼女の表情は明らかに柔らかくなった。

~~~~~~~~~~~

('A`)………

ガタンッ!!!

ξ゚⊿゚)ξこ,ここは……

ベッドから目を擦りながら周りを見渡すツン。

('A`)俺の家だよ。ようやく目覚めたか。

ξ゚⊿゚)ξ私………そっか,うっかりして気絶してたのね…。

そこで何かを思いだしたかの様にはっと何かに気付いたツン。

ξ;゚⊿゚)ξあ,あんた私に何か変な事しでかしたんじゃ…

('A`)ねーよwwwwwwwwwwww

115 :がう:2008/01/02(水) 12:53:46 ID:PtKhRY1NO
ξ゚⊿゚)ξなんじゃ,お前の話はツマラン!!

('A`)その反応は……全く以って想定外です。

ξ゚⊿゚)ξ

('A`)

その会話を最後に二人の間に沈黙が流れ,互いに様子をうかがっている。

暫くして…

ξ///)ξあの……さ。

ツンはゆっくりとベッドから立ち上がり,ドクオの方へと近寄った。

('A`*)お,おぅ…

こういう積極的な行動にあまり慣れないドクオは動揺するばかりで若干身体が震えている。

ξ///)ξ私…

ガチャン!!

(;^ω^)(; ゚ー゚)

('A`;)ξ゚⊿゚;)ξ

解かれた沈黙がまた再発した…。

116 :がう:2008/01/02(水) 12:55:20 ID:PtKhRY1NO
(; ゚ー゚)なに……してるの?ドクオ……くん?

('A`)アイヤー,こりゃこりゃ(あ,いや…これは…)

混乱して舌が上手く回らず,何故ここにしぃちゃんが居るのかという疑問ばかりが頭によぎる。

ξ゚⊿゚)ξ…あんたこそ,こんな遅くに何の用よ?私はちょっと身体が疲れているから泊まるんだけどね。

('A`)( ^ω^)(泊まる!?)

(* ー )そ,そうなんだ……。私はちょっと……

ツンの「泊まる」という言葉に急に語気が弱々しくなるしぃ。

(; ー )…ブーンくん……アルバム……どこかな……?

(;^ω^)つ■は…はい,これだお…。

(; ー )ありがと……それじゃ……。

(;'A`)待ってしぃちゃん!!

バタンッ!!

(;'A`)あ……

しぃは何も聞かずに部屋のドアを閉めた。その音は大きく,そして重かった…。





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