双眼鏡の常識

1,双眼鏡は口径(対物レンズ)が大きいほど高性能

これは主に実売価格1万円以下の価格帯で適応されるルール。
双眼鏡は望遠鏡やカメラと同じく光学機器の一種です。
レンズで光を集める…という特性上、レンズが大きいものほど高性能なのです。
「ひとみ径ってなに?」って人は、とりあえず対物レンズが大きい双眼鏡のほうがハッキリ見えると思っておけば間違いない。

2,双眼鏡は倍率が低いほど高性能

初心者が一番誤解しているのはここ。
初心者は高倍率な双眼鏡のほうが高性能だと誤解している事がよくあるが、これは全くの間違い。むしろ逆。
倍率が低いと、像を無理に拡大しなくていいので解像感が増す。当然幾つかの収差(特に色収差)なども抑えられる。(解像度≠解像感)
手ブレについても低倍率の方が有利となる。

※解像度(分解能)は計算によって算出されるもので口径に依存する。解像感は見掛けのシャープさのことで、望遠鏡のように倍率が変更できない双眼鏡ではこっちが重要。→参考リンク(望遠鏡の適正な倍率と分解能を考える)

3,レンズは絶対触っちゃダメ!

絶対にダメ。もし触ってしまったら専用のクリーニング液か無水アルコールで拭きとる。
基本的にはホコリなどが付いてもフーフーしない。レンズ用のシュポシュポするやつで吹き飛ばす。

4,付属のクリーニングクロス(布)はボディー用、レンズ用ではない。

レンズ用ではない。つかってはいけない。

5,防水機能は数年経てばなくなる

防水は樹脂製のシール(ゴムパッキン)が気密性を維持することで成立しますが、ゴムや樹脂も経年劣化によって変質していきます。機種によってはゴムパッキンすら入っておらず、摺動部の隙間にグリスを塗ってあるだけで防水をうたっている製品も存在します。その場合はグリスが変質して粘性が失われたらアウトです。
ゴムにしろグリスにしろ、双眼鏡の設計や使用状況や収納環境にもよりますが、他の製品の話から鑑みるに、2~5万円程度の中級機でもおよそ5~10年も持てばいい方でしょうか?
使用状況などによっては2~3年(最悪1年以下)でダメになることも考えられます。
したがって、高級機などは定期的な保守点検を推奨しています。

6,レンズにはカビが生える

ガラスにはカビが生えます。頻繁に使っているならばカビが生えることは殆ど無いそうですが、タンスの中に死蔵していたりするとよくカビが生えるそうです。
カビの繁殖は湿度と温度によって左右されるので、保管環境は良く考えましょう。→レンズのカビについて
当然ですが、カビが生えると光学性能は著しく低下します。

7,予算1万円以下ならポロを選べ!!

同じ価格だとダハよりポロの方が高性能です。特にギリギリまでコストカットしている1万円以下の価格帯では性能差が顕著にあらわれます。
ちなみに1万円以上でも性能差はありますが、1万円以下の価格帯ほどあからさまではありません。

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最終更新:2012年09月01日 03:25
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