【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】フランソワ・デュヴァリエ
【性別】男
【身長・体重】174cm・75kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:E
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な”結界”の形成が可能。
道具作成:D+
魔力を帯びた器具を作成できる他、
医薬品の作成もできる。
【固有スキル】
医術:C
現代医学を用いた治療法。
特に疫病の治療に秀でる。
呪術:E
ヴードゥー教の呪術を扱う。
ケネディ大統領の死は自らの呪詛によるものとキャスターは豪語するが、
その効果の程には疑わしいものがある。
ロア:E
ヴードゥー教において信仰対象とされる霊的存在であることを示す。
神霊とも精霊とも扱われる"ロア"なる概念を独立的に解釈したスキル。
メリットデメリット問わず、同ランク以下の神性に関わる効果の対象から除外される。
生前、キャスターはロアの一柱である"
バロン・サムディ"に扮し、
自身への崇拝を集めようとしたことからこのスキルを得た。
【宝具】
『国賊滅ぼす麻袋の蘇者(トントン・マクート)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:1000人
キャスターが同一視されたバロン・サムディの権能と、キャスターが組織した秘密警察、
さらに、その名の由来となった伝承上の怪魔の逸話が合わさった宝具。
キャスターが生前組織した「国家治安義勇隊」の隊員を
ゾンビとしてレンジ内に召喚する。
ゾンビはキャスターの敵対者を襲撃し、麻袋に詰めて拉致した後に火器や刃物で惨殺する。
ゾンビの維持魔力は殺害に伴う捕食行為によって賄われ、
ゾンビに殺害された者もまたゾンビと化し、無尽蔵に増殖を続けていく。
【解説】
20世紀ハイチの医師にして政治家。
医者として農村を苦しめる伝染病の対策に取り組み、後に大統領選挙に出馬し、
人口の大多数を占める黒人の支持を集めて当選。
「パパ・ドク」の愛称で国民から親しまれたが、当選後は豹変して恐怖政治を敷く。
トントン・マクートと通称される秘密警察組織「国家治安義勇隊」を結成し、反体制派を粛清。
国家治安義勇隊の隊員は無給であり略奪によって生活していたことに合わせ、
政権を牛耳る一族と企業の癒着、アメリカからの経済支援の横領などにより、ハイチ経済は長く停滞した。
さらに、終身独裁を貫き、心臓病で死亡後も、息子の「ベベ・ドク」ジャン=クロード・デュヴァリエに政権を引き継いだ。
魔術関連としては、若くからヴードゥー教を研究してきた民俗学者としても著名であり、
政治権力を用いて邪教とされてきたヴードゥー教を復活させ、そのオウンガン(司祭)を務めた他、
自らをヴードゥー教のロア(精霊)であるバロン・サムディと同一視させ、崇拝を集めようとした。
また、ケネディの暗殺は自身の呪詛によるものと語り、
ハイチを舞台とした映画の主演俳優に呪詛をかけ、
氷漬けにされた死者の頭蓋を使って霊魂との会話を試みたなどの逸話を残す。
さらに、彼が組織したトントン・マクートには貧民層や傭兵の他にヴードゥー教の祭司が多く所属し、
ヴードゥーのロアや悪魔に扮して殺戮を行うなど、宗教、魔術色の強い組織となっている。
ちなみに、伝承上のトントン・マクート(麻袋の男)とは、
悪さをする子供を麻袋に詰めて攫うとされる怪魔。
よい子の家に現れるトントン・ノエル(
サンタクロース)と対になり、
日本の
なまはげやアメリカのブギーマンと同様の存在。
邪教を復活させた魔術師兼神官であり、自らを死神として祭り上げた独裁者。
怪魔の名を冠し多くの魔術師を抱え、政権崩壊後も暗躍を続ける秘密警察組織。
バチカンからの破門を受けるも、交渉でナシをつけて国内の教会を思いのままにする。
しかも、20世紀も半ばを過ぎてのこれら全てが、よりによってあのゾンビの国での話。
なんかもうここまでオカルト的においしい人物は他にいないと思う
最終更新:2016年10月01日 09:14