【元ネタ】史実、春秋戦国時代
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】呉起
【性別】男性
【身長・体重】169cm・67kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運EX 宝具A++
【クラス別スキル】
陣地作成:D
自らに有利な陣地・戦術拠点を作り上げる。
用兵に適した場を見出し、その戦況に最も適した布陣を構築できる。
道具作成:-
宝具によって様々な能力を得る代償に、道具作成スキルは失われている。
【固有スキル】
反骨の相:B
一つの主君に仕えず、仁よりも名声を重んずる奸物なる性質。
同ランクの「
カリスマ」を無効化する。
軍略:A+
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
その手腕は時に“兵法そのもの”と例えられ、孫武と互角、
司馬穣苴以上と評される。
【宝具】
『呉子兵法』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
キャスターが著したとされる、孫子と並ぶ兵法書。
キャスター自身を主人公として、実践想定の物語形式で進むこの書は、
真名解放によってキャスターに、兵法書という物語の“主人公補正”を付加する。
この主人公補正によって呉起は、サーヴァントの身にして生前と寸分違わぬ能力を発揮できるようになる。
それだけでなく、必要に応じて彼に仕えた兵を英霊の座から召喚したり、
他クラスでの現界時のスキルやWeaponを行使可能となる。
さらにはこの書自体を魔力炉心化して兵士召喚のコストを削減したり、その場の状況に最適なスキルの習得さえも可能とする。
一見、“何でもあり”を省魔力で叶える宝具にさえ思えるが、呉起よりも時代の古い“主人公”や、A以上のカリスマ保有者の前では、
この宝具の成すあらゆる“ご都合主義”は否定されてしまう。
『王穢の弑矢(スワン・ホウ・フーチョウ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
消滅の間際に、一度だけ発動できる宝具。
キャスターが最後に受けるダメージを、それを与える相手にも、同じダメージ量分与える。
与えるのはダメージだけでなく、呪いなどのバッドステータスを与える宝具によって、
キャスターが消滅した場合はそれらのバステさえも相手は負うこととなる。
――暗殺者たちから逃げられない事を悟った呉起は、楚王の死体に覆いかぶさるようにして矢に射られ、
伍子胥の凶行によって生まれた法を使って、死後に暗殺者たちに復讐した。
その逸話の特性上、この最期の呪いとも取れる宝具は、矢の形状を成して相手を刺し貫く。
【Weapon】
『無銘・戦車』
二頭立てのチャリオット。
『無銘・弩』
非常に強い張力の連弩。魔力を矢として飛ばすため、装填の手間はなし。
本来、これらの武具はライダークラス、アーチャークラスでの現界によって得られるのだが
宝具『呉子兵法』によって引き出すことが可能となっている。
【解説】
中国戦国時代初期、魏、楚に仕えた小国・衛出身の将。
兵聖・孫武に匹敵する用兵法を持つとされ、
生涯で八十度以上の戦を駆け抜け、その九割以上で大勝を収めている。
最初は魯国で孔子の弟子に指示するが、母の葬儀の際に帰らなかったため、
薄情者として破門されてしまう(母に「出世するまで帰らない」と言っていたため、とされる説もある)。
その後も衛には帰らず、斉にて司馬法などの軍略を学び、
再度魯に戻って将軍になるチャンスを得るも、呉起の妻は当時魯に攻め込んでこようとしていた
斉の人物だったため白紙となり、呉起はそれは不味いとして妻を殺すが、
「いやそれねーわ」として却って悪評に拍車が掛かり、とうとう魯公も庇いきれなくなり魯を去る。
その後はかつての三晋・魏国に赴き、魏候・文候を説得して将軍となる。
将任を受けると間もなく、呉起は魏軍を改革し始め、飾らない態度から兵士たちの信頼も厚かったが、
文候亡き後、宰相・田文(
孟嘗君じゃない方)と対立し、次代の候・武候と対立して魏を去る。
呉起が最後に辿りついた国は南の大国・楚で、
そこでも王を説得し、大臣の権限や管理職を減らし、楚国の富国強兵に努めるが、その大臣らを粛清しなかったのが運の尽き。
それによって生まれた強力な抵抗勢力によって命を狙われるが、
呉起は王宮に逃げ込み、楚王の遺骸に覆いかぶさって壮絶にして悲惨な最期を遂げた。
最終更新:2016年10月04日 11:36