曾我兄弟

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】曾我十郎祐成・曾我五郎時致(曾我兄弟)
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・中庸、混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:D
 サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。

【固有スキル】
単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
 信頼出来るマスターが討たれた場合、二日の間に何が何でも仇を討とうとする。

戦闘続行:C
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
 マスターや同盟者の仇討ちを志した場合、どこまでも生き延びて戦おうとする。

勇猛:C
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。とりわけ、仇に対する一撃一撃が重い。

神性:D
 神霊適性を持つかどうか。死後、兄弟揃って浅間大菩薩の客人宮として祀られた。
 その名を勝名荒人宮といい、仇討ちを志す人が参詣すれば悲願は達成されたという。

【宝具】
『微塵(みじん)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 かつて源義仲が秘蔵していたという、三つの武器の一つである名刀。
 どんな物でも触れれば微塵となって貫通されてしまうことから名付けられた。
 宝具以外の甲冑や盾による防御を貫通し、耐久を無視してダメージを与える。

『友切(ともきり)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 様々な異名を持つ、源氏重代の名刀。微塵と共に、箱根権現の別当から贈られた。
 源頼光が中国から呼び寄せた名工に打たせた刀で、二尺八寸を打たせるのに三ヶ月、研がせるのに一月を要した結果、自らの意志を持つ霊刀が完成した。
 頼光の時には刃から放たれた風は前にあった書籍を切り刻み、頼信の時には抜いただけで室内にいた虫を切り、
 頼義の時には鞘から抜け出して床下にいた大蛇を切り刻み、義家の時には鞘から抜け出して宇治の橋姫の左腕を切り落として退散させ、
 為義の時には並べてあった別の刀を切った為に「友切」と命名された。
 義経もこの刀で盗賊団を撃退したといい、アサシン死後は頼朝が所有する所となった。
 直接切り付ける程ではないが、範囲内であれば相手が刀身に触れなくてもダメージがある。

『勝名荒人宮(しょうみょうこうじんぐう)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:10人
 生きて仇を討つ事が叶わなければ、死んで悪霊となってでも果たそうと兄弟で語り合って
 いたアサシンが、マスターを失うと発動する宝具。
 宝具である微塵・友切のレンジが拡大し、どこまでも相手を追い詰めて殺害する。

【Weapon】
『太刀・微塵』
 十郎の太刀。
『太刀・友切』
 五郎の太刀。薄緑と同一視する説もある。

【解説】
 建久4年(1193)、日本三大仇討ちの一つを成し遂げた兄弟。二人一体で召喚された。
 兄の十郎は色白で冷静沈着、弟の五郎は色黒で向こう見ずな性格で、両者の関係は関羽と張飛の如く、弟が早まった行動に出ようとし、兄が押し留めるのが恒例であった。
 元はといえばアサシンの祖父である伊東二郎祐親が、

 ①遺産目当てで兄を呪殺し、②そ知らぬ顔で甥の後見人となって財産を横領し、③それを訴えられると怒って甥に嫁がせてあった娘を取り返し、別の男に嫁がせたのが原因であった。

 甥の工藤一郎祐経は当然怒って祐親を殺害しようとしたが、本人ではなく嫡子の方を殺害してしまい、
 更に悪いことには殺された嫡子の息子の中に、とりわけ執念深い二人=アサシンがいたのである。
 かくして、御家再興よりも仏門に入って菩提を弔う事よりも、まぶたの父の仇を討つ事だけを考えて成長していったアサシンにより、祐経は討たれてしまった次第。
 祐親が欲を出したのがそもそもの原因であるが、この男は流人時代の源頼朝が娘と密通した時にも

 ①平家を憚って娘が生んだ男子を殺害し、②娘を別の男に嫁がせ、③挙兵後の頼朝を殺そうとするという行為で怨みをかっている。

 後に頼朝によって殺害されているが、地元の伊東市は祐親の銅像を建て、町興しの役に立ってもらっているから分からない。
最終更新:2016年10月04日 12:47