【元ネタ】
アーサー王伝説
【CLASS】バーサーカー
【マスター】殺生院キアラ
【真名】グラティサント
【性別】両性具有
【身長・体重】444cm・666kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:-
代償とするべき理性が薄弱なため、狂化の恩恵を受ける事ができない。
【固有スキル】
怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
異形:C
蛇の頭、豹の胴、獅子の尻、鹿の足を持つ。
【宝具】
『偽・炎熱地獄(グラティサーント・アスモデ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~30 最大捕捉:100人
色欲を熱に変換する。
対象は意志STを行い、失敗したなら生じた熱により持続ダメージを受ける。
多淫な者、邪淫の罪を犯した者はその程度に応じて抵抗難易度とダメージ量が増し、
抵抗に成功しても著しく集中力を乱し全能力がワンランク下降する。
完全に純潔なる者はこの宝具の影響を受けず、
また純粋な色欲の権化はどれほどの高熱が生じようと自傷する事が無い。
【解説】
アーサー王伝説に登場する怪物、『唸る獣』。
マロリー版『アーサー王の死』ではアーサーと異父姉モルゴースが姦通に及んだ章で初登場し、
またその誕生の経緯から、色欲(殊に近親相姦)や暴力、王国の未来の破滅を象徴するとされる。
イボメネス王には息子と娘がおり、妹は兄を愛していた。
兄に情欲を拒絶された妹は自害しようとするが、そこに「自分と交われば王子の愛を得られる」
と言う悪魔が現れ、彼と寝て望みを果たそうとする。しかし悪魔の手練手管に骨抜きにされて
兄への愛を失い、また拒絶への怒りを煽られた妹は「兄に強姦された」との偽りの訴えを行った。
無実の兄は必死に弁明するも認められず、妹の要望で生きながら猟犬に噛み裂かれる事となる。
「お前は化け物を生むだろう。そいつが動く度に、自分を殺す犬どもの吠え声がするのだ」
と残し、兄は世を去った。後日、果たして妹は一つの怪物を産み落とす。それは蛇の頭、豹の胴、
獅子の尻、鹿の足を持ち、腹からは30組の猟犬が吠えているかの如き騒音が響いていた。
出産に立ち会った産婆たちはその殆どが死に、『唸る獣』は森へと逃げ去り姿を消した。
王は娘を詰問し、真相が明らかになると彼女は速やかに処刑された。
『探求の獣』とも呼ばれるこの獣は、
ペリノア王の一族や
パロミデスら多くの騎士に追われるが
殆どの作品中では捕らえられる事無く、時には追って来た高名な騎士を殺害してのけている。
後記流布本『聖杯の探索』において、パロミデスは
ギャラハッドや
パーシヴァルと共に
湖へと獣を追い込み、槍で殺害する事に成功した。水中でのた打ち回る獣は周囲に炎を撒き散らし、
息絶えてそれが治まった後も湖水は沸き立ち、そしてその沸騰が治まる事は無かった。
『獣の湖』と呼ばれる事になったこの湖は、この世の終わりまで煮え続けるのだという。
最終更新:2016年10月04日 22:53