パーシヴァル

【元ネタ】アーサー王伝説、中世騎士物語
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】パーシヴァル
【性別】男
【身長・体重】175cm・66kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力C 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【固有スキル】
心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。

透化:C+
 精神面への干渉を無効化する精神防御。
 特に魅了や誘惑といった干渉は完全にシャットアウト可能。

【宝具】
『忌むべき白牙(クリングゾル)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
 パーシヴァルが携える槍の穂先から滴り落ちる呪いの鮮血。
 この血液は治癒阻害と苦痛増幅の複合呪詛を帯びており、
 傷を与えると同時に標的の肉体へ刻み込まれる。
 呪詛を受けた者はその傷口がもたらす苦痛の大きさに応じて、
 命中と回避の判定成功率低下のペナルティを受ける。
 理論上はディスペル可能であるが、解呪か治癒に特化した上級宝具並の効力が必要。

『武の極北は無我にこそ(ナイト・イン・ワイルド)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:‐
 パーシヴァルの戦闘能力を支える無意識の宝具。
 危機的状況において、自身の能力で実現しうる"最善の一手"を反射的に実行する。
 直感や第六感による危険察知でも発動するため心眼(偽)との相性が非常に良い。
 生前では、襲ってきた二人の騎士を忘我状態のまま打ち倒した実績や、
 崖から落とされるも咄嗟に枝を掴んで助かった事例に現れる、生来の危機対処能力。

『その刃、神聖に非ず(ロンゴミアント・ムンサルヴェーシェ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:10~40 最大補足:50人
 槍に宿る呪詛を瞬間的に解放した一撃。
 効果範囲に無差別の攻撃判定を生じさせ、それによって生じる全ての傷に呪詛を刻む。
 通常は投槍という形で用いられるが、これは自分が巻き添えになることを防ぐため。
 自身への被害さえ気にしなければ刺突として繰り出すことも可能。
 円卓の騎士・ベイリン卿の物語において生じた聖槍の暴走と同質の現象であり、
 この槍が聖性とは程遠い魔性の槍だという事実を示す証左といえる。
 暴走状態と比べて出力は抑えられているが、制御性は比較にならないほど安定している。

【Weapon】
『白銀に輝く槍』
 後世の解釈により基督教の聖槍(ロンギヌス)と同一視されているが、
 その本質は癒えることのない傷を与える魔槍である。
 聖杯伝説がケルトの流れを汲むことを考えれば、
 ゲイボルクやゲイ・ボウの類縁に属する宝具といえるだろう。
 歌劇『パルジファル』においては魔術師クリングゾルの手に落ちていた。

『真紅の鎧』
 パーシヴァルを特徴付ける独特の具足。元はイテールという騎士の所有物だった。
 "血の滴る槍"に"赤い鎧の騎士"という特徴から容易に真名が絞られるのが弱点。

【解説】
聖杯に深い関わりを持つとされる騎士。円卓の騎士の一員に数えられる。
知名度の高いトマス・マロリーの「アーサー王の死」では
ランスロットの息子ギャラハッドが聖杯の所有者となっているが、
より古い物語では彼が聖杯城の主の座を受け継ぐ役割を担う。
特に、最初の聖杯探索物語とされるクレティアン・ド・トロワ
「ペルスヴァルまたは聖杯の物語」や、未完に終わったそれを下敷きとした
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハ著「パルチヴァール」では、
彼を主人公とした聖杯の物語が展開されている。

どの話でも基本的な出生や遍歴は共通。
息子が騎士になることを拒む母によって、俗世から切り離されて育てられる。
しかしふとした偶然から騎士に憧れ、アーサー王(物語によって表記は異なる)に
騎士にして欲しいと頼み、無礼を働いた騎士を倒し赤い具足を手に入れ、騎士になる。
その後は色々なエピソードを挟むものの、一度は聖杯城の主を癒すことに失敗して、
精神的に成長した後の二度目の挑戦で見事に傷を癒す、という展開になる。
純朴な心に天性の身体能力を兼ね備え、物語の至るところでそれが現れている。

近代においては、リヒャルト・ワーグナー最後のオペラ「パルジファル」で知られる。
最終更新:2016年09月30日 23:05