オッファ

【元ネタ】史実(イングランド)
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】オッファ
【性別】男性
【身長・体重】165cm・62kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 小規模な“工房”の形成が可能。

道具作成:-
 道具作成スキルは、スキル『エンチャント』によって失われている。

【固有スキル】
エンチャント:A-
 概念付与。
 他者を王のセイン、イェシースへと任命する事により
 側近戦士団の一員として強力な機能を追加する。
 その強弱はキャスターとの関係性に左右される。

ルーン:C
 北欧の魔術刻印・ルーンの所持。

怪力:C
 一時的に筋力を増幅させる。携える古剣によりもたらされている攻撃特性。
 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。

【宝具】
『認められざる覇者の防塁(オッファダイク)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 同胞アングル人の土地イングランドと
 異邦人ウェラスの土地ウェールズの境界となる防塁。
 防塁の内側において、キャスターと同盟・従属関係にない者は
 “招かれざる余所者”として土地、地域の恩恵から除外される。
 該当するのは魔術基盤、信仰、知名度、自然からの供給、聖杯による補助、等。

【Weapon】
『黄金造りの古剣』
 シルヴィング族の王オフテレの子エーアンムンドが持つ、巨人に鍛えられた剣が
 流れ流れてキャスターの手に渡ったもの。……とキャスターは主張する。
 たぶん『ベオウルフ』にかぶれて吐いた世迷言だが、彼に怪力スキルを与えている。

【解説】
 アングロサクソン七王国時代、マーシア王国最盛期の王オッファ。
 全アングル人の王を自称し、それが殆ど事実と言えるだけの勢力圏を築いた人物。

 即位後すぐに周辺小王国を併呑。エセックス王国を吸収してロンドンを掌中に収め、
 サセックス王国を消滅させ、ケント王国やイーストアングリアを支配下に置いた。
 難敵であったウェセックス王国も779年に両者の全軍が激突したベンシングトンの戦いで
 キネウルフ王を破り、宗主権を認めさせている。キネウルフが王族の一人に暗殺されると
 その後継者であるベオルフトリックに娘エアドブルフを嫁がせ、支配権を強化した。
 『アングロサクソン年代記』を編纂したウェセックスの人々から恨みを買ったためか、
 十分に強大な王であったにも関わらず年代記はオッファを認める形にはなっていない。
 多くの者を殺害したとされ、息子が殺害された折も父の因果が報いたものと書かれている。

 オッファは支配下の諸王に租税のみならず軍役、道路改修といった公的負担を求め、
 単なる軍事力での制覇に留まらぬ支配体制を築こうとした王である、とされる。
 外交も怠らず、フランクのシャルルマーニュからオッファに宛てた返書が現在に残る。
 オッファへ「兄弟」と呼びかけ一定の敬意を払っていたとみられるこの手紙は、
 ヨーロッパの君主間で通商貿易について話し合った最初の手紙とされている。

 彼がウェールズとの境に築かせた『オッファの防塁』は180㎝の壕と760㎝の塁からなる。
 ローマの建造物程に強固ではなく、侵攻を阻止するよりは境界を示すものに過ぎなかったが、
 ハドリアヌス・アントニウス両長城を併せたより長く、ウェールズ全土を隔てるものであった。

 余談だが、シャルルマーニュ十二勇士アストルフォの父オットーに相当するとされる。
最終更新:2016年10月07日 23:10