【元ネタ】
ケルト神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】カスバド
【性別】男性
【身長・体重】170cm・62kg
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具B
【属性】秩序・中庸
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の形成が可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
ドルイドは法廷での勝利を約束するアンギヌムなど、様々なお守りを作ったという。
【固有スキル】
魔術:A
ケルトの神オグマの文字(オガム文字)を用いて、数々の魔術を駆使する。
草原を泥沼に変えた、
クー・フーリンが幻影に苦しむのを一時的に食い止めた、などのエピソードがある。
騎士団の長であった逸話から、自身を強化しての白兵戦も可能。
英雄作成:EX
王を人為的に誕生させ、育てる技術。
コンホヴァル王の実父(あるいは養父)であり、彼を王位に就かせる為に尽力したと伝わる。
また、彼が英雄となる事を予言したクー・フーリンは、戦の王と評される。
【宝具】
『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
無数の細木の枝で構成された巨人が出現。巨人は火炎を身に纏い、対象に襲い掛かって強烈な熱・火炎ダメージを与える。
この巨人の胴部は檻となっており、本来はそこに生贄を押し込める。
しかし宝具として出現した巨人は生贄を収納しておらず、本来納めるべき神々への贄を求めて荒れ狂う。
ケルトのドルイドたちが操るべき宝具であり、カスバドが持つのも当然と言えるだろう。
『天眼予言(アオン・タウフイ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人
カスバドの予言者としての逸話が宝具に昇華されたもの。
対象者が無限に持つ未来を『たった一つ』の結果に限定する。
善用するにせよ悪用するにせよ、時間をかけて未来を精査するほど、より望ましい結果を導き出す事が出来る。
ただし、どうあってもありえない未来を作り出すことは出来ない。
ドルイド達は天文学に長じ、ギリシア人に匹敵する高度な数学的知識を有していた。
ヒッポリュトスはドルイドがピタゴラス教団と同様の計測と計算を用いて未来を予測していたと記している。
【Weapon】
『黄金の鎌』
ドルイドが唯一身につける事が許される金属である黄金で作られた鎌。
ヤドリギの採集に用いられたという。
『オークの杖』
ドルイドが持つ杖。
【解説】
アルスター王家に仕えた優れたドルイド(ケルト社会の祭司・魔術師)
名はカスヴァズ、カファとも呼ばれる。
幼年のクー・フーリンに栄光と早世の予言を送った事で知られる。
若い頃は騎士団の長を務めた事もある豪の者であり、王都で百人を超える幼年組の戦士学校を開いていた。
優れた予言の力を持つ魔術師でもあり、その占いは『未来を見る』のではなく『未来を決める』ほどに強かったという。
事実、彼はアルスターの英雄について数々の予言を行い、その多くは現実のものとなった。
コンホヴァルが王になることを予言したのもカスバドであったが、その経緯は伝承によって異なる。
一つはコンホヴァルの母ネサに次の王を訪ねられたカスバドが予言したというもの。
今一つはネサの十二人の養父をカスバドが戦士たちを率いて秘密裏に殺害した後、
無理やり妻にした末に子を孕ませ、その子の将来の栄光を予言した、というものである。
いずれにせよカスバドはコンホヴァルが王になるのに尽力し、ドルイドとして様々な忠告を行う立場となった。
しかしながら、コンホヴァルはカスバドの忠告をやがて聞かなくなっていったという。
特に愚かしい逸話としてコンホヴァルが
ディアドラを娶った時の事が挙げられる。
「美女として名声を得るが、アルスターに苦悶を齎す」と予言されて生まれたディアドラを
コンホヴァルは騎士たちの意見を聞かず、殺さずに育てて愛妾としようとしたのである。
しかし老人であるコンホヴァルはディアドラに拒絶され、恋人のノイシュと一緒に駆け落ちしてしまった。
ディアドラを取り戻すためにコンホヴァルは騎士団に多くの犠牲を強いたが、
連れ戻されたディアドラは鬱々とした日々を送った末に、王の辱めに耐えられず自殺した。
これ意外にもコンホヴァル王の逸話にはろくでもないものが多いが、その原因の一端はカスバドの忠告を聞かなかった事にあった。
晩年、さらに頑迷の度合いを深めたコンホヴァル王に、カスバドは呪いをかけて報いたという。
最終更新:2017年03月26日 17:26