【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】マネトン
【性別】男性
【身長・体重】175cm・69kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力B+ 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として自らに有利な陣地である「工房」を作成する。
Aランクを所有するため、「工房」を上回る「神殿」が作成可能。
道具作成:B
魔術的な道具を作成する技能。
作成できるのはエジプト魔術にまつわるものに限られ、作成物には神聖文字が刻まれる。
【固有スキル】
エジプト魔術:C+
古代エジプトの魔術刻印を所有している。
このスキルの所有者は、死霊魔術の判定に対してプラス補正が与えられる。
伝承発掘:A
対象の知名度補正を上昇させる。ただし自身は対象にできない。
このスキルによって起こりうる効果は、
パラメータやスキルのランク上昇、新たなスキルや宝具の獲得などである。
あえて敵を対象とした後、宝具で知名度補正=信仰を簒奪する、という行為も可能。
【宝具】
『人造神像・融合神格(セラピス・
ディオニュソス)』
ランク:EX 種別:対民 対国宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
プトレマイオス朝の時代、諸国民の信仰を一纏めにする為に生み出されたセラピス神を発案した事で得た宝具。
初期状態では何の力も持たない神像だが、周囲のレンジ内に宗教施設(神殿など)や崇拝対象、神霊適性の保有者などがいる場合、
その信仰を一時的に強奪し、自らの力へと変え、場合によっては新たな特性を獲得する。
端的に言えば神への信仰を剥奪するゴーレム。ランクはその特性から評価不能という意味での規格外に位置する。
神性スキルを保有するサーヴァントと対する際や、宗教施設が多い地域での戦闘で真価を発揮するが、
簒奪した信仰によっては味方や無辜の民をも害する邪神に変じる可能性もある。
【解説】
名はマネト。
マネトーとも。エジプトはプトレマイオス朝の神官。
エジプト人だったが時代背景もあってギリシャ語にも堪能で、
オシリス神を祀る寺院の神官としてプトレマイオス1世・2世に仕える傍ら、エジプト史(アイギュプティカ)をまとめあげた。
その内容の多くは失われ他書の引用によって伝承されているが、今日のエジプト史の研究は、彼の著作に依るところが大きい。
特に古代エジプト王ファラオの系図を作成した影響は多大で、現代における古代エジプト王朝の区分はマネトンのそれに由来している。
後世においては歴史家として影響を残す一方で、同時代においてはそこまで名声を博したわけではないという。
ただし、一つ大きな事績としてセラピス神を発案した事を歴史の記述に残している。
セラピス神は当時のエジプト人、ギリシア人、その他民族が混在するアレキサンドリアにおいて
人心を一つに纏め上げる為の神格が必要になった結果、エジプト、ギリシアで人気があった神々を合成して生み出した神であった。
エジプト神からはオシリス、プタハ、ソカリス、ミン、アピス
ギリシャ神からはゼウス、ハデス、
アスクレピオス、
ディオニュソス
これらを混交させたセラピス神は「冥界神」「豊穣神」「医学神」にして「最高神」という属性過多な神ではあったが
その信仰によって多民族国家であったプトレマイオス朝は纏まりを見せた。
初期キリスト教においてはイエス・キリストと同一視する向きもあったという。
ちなみに伝説によればセラピス信仰はプトレマイオス1世が夢でセラピス神の啓示を受け、
ポントスのシノペにあるゼウス神殿からその神像を持ち帰ったとされる。
そして「エレウシスの秘儀」を司っていた祭司エウモルピダエと、エジプトの神官であったマネトンが「セラピス神」だと宣言した、と。
最終更新:2020年03月22日 20:45