【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】細川ガラシャ
【性別】女性
【身長・体重】156cm・43kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具C+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 教会の秘跡には対応しない。
【固有スキル】
信仰の加護:A
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
麗しの姫君:B-
 周囲の人を惹き付けるカリスマ性。
 ……ただし、その美貌に惹きつけられた者はもれなく夫の凶刃にかかったため、妖しい陰りを帯びてもいる。
 
【宝具】
『花も花なれ 人も人なれ(ムリエル・フォルティス・クイウス)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:20人
 自らの死によって“死因”を顕在化する呪いを放つ心中宝具。
 自身の消滅時、周囲の者の『散りぬべき時』……すなわち死因を顕在化させ、死に至らしめる。
 ただし、自死ではこの宝具を発動することはできない。
 寿命を持つ人間に対しては勿論、すでに死した存在であるサーヴァントに対しても効果を発揮する特攻宝具。
 攻略手段は死を覆す不死性か、運命を塗り替えるほどの強運か、効果範囲外からの遠距離攻撃のいずれかであろう。
【Weapon】
『薙刀』
 家臣・小笠原秀清がガラシャの胸を突くときに用いた薙刀。
 秀清はガラシャの命で彼女を殺害した後、屋敷に爆薬を仕掛けた上で火をつけて自害したという。
【解説】
 戦国時代の女性。
細川忠興の妻で、本名は明智珠。
 明治時代、キリスト教徒によって付けられた細川ガラシャの名で広く知られる。
 織田信長に仕えた
明智光秀の娘として生まれ、信長の勧めで細川忠興に嫁ぐ。
 忠興は彼女を深く愛し、本能寺の変で逆臣の娘となった後も離縁することはなかったが
 一方で非常に嫉妬深く、彼女に見惚れた庭師を斬殺したこともあったという。
 忠興の嫉妬深さに対する反動もあってか、彼女は夫が九州に遠征に行っている間にキリスト教へと傾倒し、
 ついには洗礼を受け、洗礼名「ガラシャ」を授かるにまで至った。
 元々彼女は気位が高く怒りやすい側面があったが、信仰を深めていくうちに謙虚で忍耐深く穏やかな人柄になっていったという。
 しかし、禁教令下であるにも関わらずキリシタンとなった妻に忠興は激怒。
 共に洗礼を受けた侍女の鼻を削ぎ、ガラシャにも改宗するように脅迫したが、彼女は頑として応じなかった。
 以後、忠興はガラシャに対して「5人の側室を持つ」と言い出すなど冷たく当たるようになる。
 ガラシャは夫と別れたいという思いに駆られたが、キリスト教では離婚は認められないこと、宣教師の説得も相まって夫婦生活を続けたという。
 天下人である秀吉の死後、
石田三成らは反
徳川家康を掲げて挙兵し、その手始めに諸大名の妻を人質に取ろうと画策した。
 忠興に「もしもの時は名誉を守って死ぬ」よう命じられていたガラシャは人質になることを拒み死を選んだが、
 キリスト教では自殺は許されないため、家臣に自らを殺めさせ、屋敷に火を放たせたという。
 ガラシャの壮絶な死は三成らに人質作戦を断念させるとともに、徳川方の諸将を発奮させる結果に繋がった。
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」という辞世の句を残して世を去ったガラシャを、
 夫の忠興は深く悼み、キリスト教式の葬儀で葬ったという。
 彼女の殉教譚はやがて遠く海を渡って西欧でも語られるようになり、ラテン語の戯曲にまでなった。
 その戯曲は、特に政略結婚を運命とするオーストリア・ハプスブルク家の姫君達に好まれたと伝わる。 
最終更新:2016年09月27日 18:53