ナナボーゾ

【元ネタ】オジブワ族の神話
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ナナボーゾ
【性別】男性
【身長・体重】135cm・40kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力A 幸運C 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。

【固有スキル】
神性:A
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 人の母と神の父を持ち、スピリットとして崇められるナナボーゾの神霊適性は最高クラスと言えるだろう。

変化:A+
 知りうる限りのあらゆる動植物、人の姿や切り株といった多種多様なモノへの化身。
 象徴的な兎の姿を天性のものとするが、現在は兎耳の少年の姿をとっている。
 性別や種族、属性単位で可変であり、それらの種別が意味をなさないレベルにある。

祈願:A
 神や精霊などへの嘆願という原始宗教系の魔術体系。
 祈祷者の願いに霊的存在が答えることで、様々な奇跡を行使する。

道具作成:B
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 煙草などの祭儀礼装から、高位の癒しの薬まで作り上げられる。

戦闘続行:D
 意地っ張り。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とする。

【宝具】
『鳴動す坤(ラビッツ・アースクエイク)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:5~99 最大捕捉:30人
 仇たる邪蛇神を射て山々を震撼させた一射。
 全身全霊を以て放たれる矢は、瞬間、自身の速度に自壊し、
 射線上に集約された“衝撃”へと変換され、単純防御を無視して対象を蹂躙する。

『再建す坤(ガナウェニン・ノコミス)』
ランク:EX 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 “大地を作り続ける神”の持つ土くれ。
 かつて筏の上に落とされ肥大化し、そのまま大地を形作った数粒の砂、
 配下の動物に水没世界から持ってこさせた現生世界の基盤である。
 土くれ自体が魔力炉心として活動することでほぼ無制限に増大し続け、
 地表を覆うほどの土壌形成による攻撃や、地形改変効果の他、
 魔術と併用して異界を築くことで独立した世界を創造することすら可能である。

【Weapon】
『無銘・弓矢』
 鹿革が巻かれた矢筒と手製の弓矢。

『無銘・靴』
 純白の兎の毛皮で作られた愛用のスリッパ。

【解説】
 北米オジブワ(アニシナアベ)族の伝承に伝わる半神のトリックスター。ナナボズホ。
 象徴たるウサギの姿はもとより、偉大なる豪猪、大スカンクなど様々な神話上の生き物から、
 人間の大人や子供の姿にまで様々な姿に変化する、シェイプシフターにして大地の創造神、文化英雄。
 この英雄の本性は兎であり、兎、二足歩行する兎、そして兎耳の人間の姿で表される。
 グレートスピリット――ギッチ・マニトゥからオジブウェー語を人間に教えるために遣わされたと伝えられ、
 全ての植物や動物の名付け親、ミデウィウィン(五大湖地方の医学結社)や文字や釣りの発明者とされる。
 人間を母に、運命神“西風”を父に持つ4兄弟の長男で、征服した動物たちを小さくするなどの偉業や、
 弟の狼(甥ともいとことも)を殺した精霊(マニトウ)、偉大な悪しき大蛇による大洪水と、潜水型創造神話を持つ。
 また近代に成立したものであるが、森を守るために、かの『木こり』ポール・バニヤンの前に立ちはだかり、
 丸40日夜の戦いの果てにこの巨人を殺したというユニークな伝承を持っている。

 ミシャーボーズ(偉大なる兎、または野兎)、マナボーゾやミチャボとも呼ばれる。
 他のアルゴンキンの人々にも同様の神話を持つ英雄が存在し、ウィサケジャクは特に似通った創世神話を有する。
 北米の神話において、創造神としてグルスキャップと並び、またトリックスターとしてイクトミと並ぶ神格である。
最終更新:2016年09月28日 21:55