同じような性質の機能でも、見た目があんまりうまく再現できなかったりする事もあるのがレイヤーモード。
PhotoshopとSAIをセットで使う人は多いけど、
そういえば名前が違うモードの互換性はどうなのか、ちょっと気になるんで実験。
文中の○○―××の表記は、前者がSAI、後者がPhotoshopでのレイヤーモード名。
PhotoshopとSAIをセットで使う人は多いけど、
そういえば名前が違うモードの互換性はどうなのか、ちょっと気になるんで実験。
文中の○○―××の表記は、前者がSAI、後者がPhotoshopでのレイヤーモード名。
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PhotoshopCS4
SAI
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比較のための全レイヤー統合画像。これを一番上のレイヤーに置いておく。
(SAIなら表示画像の統合、または画像の統合でレイヤー結合後にコピー。
Photoshopなら結合部分をコピー。)
比較のための全レイヤー統合画像。これを一番上のレイヤーに置いておく。
(SAIなら表示画像の統合、または画像の統合でレイヤー結合後にコピー。
Photoshopなら結合部分をコピー。)
比較図
同じファイルをそれぞれのソフトで開いた時の見た目を比較。 SAI版と比べてPhotoshop版は冴えない感じになっている。 特に発光レイヤー(髪と下の緑地背景の梅柄)が大分控えめな輝きに。
発光―覆い焼き(リニア)加算


(※図中の%はレイヤーの不透明度)
フォトショに持って行くと色合いが変わる。 各所の講座に載ってた回避方法は以下の通り。 透明シェイプレイヤーのチェックを外す。 大体これで直る。直らない場合は以下へ。 塗りの不透明度をレイヤーの不透明度に変更。 レイヤーの不透明度を100%に変更。 濃淡がある塗りの発光レイヤーの不透明度を100%以外に設定すると、 最初の方法だと直りにくい気がする。今回は梅柄を前者、髪を後者で直した。 ちなみに塗りの不透明度という項目はSAIには無いので、 SAIに持って行くと見た目がまた変わってしまう。
陰影―焼き込み(リニア)


(※図中の%はレイヤーの不透明度)
特に変化なし。互換性を気にせず安心して使えるレイヤーの様子。 ただしレイヤーフォルダのモードは「通過」に設定しておかないと、全然似つかない表示に。 SAIでは初期設定で「通常」になっているので、気をつけよう。
明暗―リニアライト


(※図中の%はレイヤーの不透明度)
この絵の場合、並べたら気付かない程度の違いが出る(絵によっては結構分かるらしい) レイヤーフォルダを「リニアライト」に設定し、 そこに明暗=リニアライトレイヤーを放り込むとほぼ同一になると聞いたので実験。 さらに、以下の手順を行ってみた。 1.リニアライトにしたレイヤーをコピーし、コピーしたレイヤーを結合。 2.レイヤーモードを「覆い焼き(リニア)」、不透明度を5%に設定。 3.「リニアライト」に設定したフォルダの上に置く(中に入れたままだと当然色が変わる) これで完全再現の手順かはちょっと分からないが、最初より近づく。 使う色によっては、「焼き込み(リニア)」とか、別のモードが適切かもしれない。 いっそ明暗ではなくリニアライトの表示で希望の色になるように、 最初からPhotoshopで色調整してしまう方が楽かも。 何だか面倒だが、人によっては滅多に使わないレイヤーであることが救い?
調整後
PhotoshopでSAIの色合いが出るように調整終了。多分これで大体同じ。 この絵の場合、見た目を再現するには発光レイヤーの調整だけで十分だった気がするが、 それはこの際置いておく。
番外
オーバーレイ
SAIでは問題ないが、Photoshopでは透明な部分が残っていると、 オーバーレイレイヤーの色(この場合はテクスチャ)が透明な部分に写り込む。 一番下の背景レイヤーを適当な色で全面塗り潰しておけば簡単に解消できるので、 あらかじめ用意しておけばOK。
結果
何の手も加えずに問題なく再現できたのは、陰影―焼き込み(リニア)のみ。 発光―覆い焼き(リニア)は、一手間かければ容易に再現可能。 明暗―リニアライトが一番怪しいという結果に。 多分テクスチャでバリバリ加工派でも多用するレイヤーではないが、 絵によっては無視出来ない位色が変わるらしいので、 出来れば統合してからPhotoshopで加工した方がよさそう。 ついでに陰影以外の2つのモードに言えるが、Photoshopで色を合わせた後にSAIに行くと、 また色が変わってせっかくの調整が台無しになるのでやめておこう。