底辺スレの豆知識 @ ウィキ

12.仕上げの色調整

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だれでも歓迎! 編集
いざ塗り終わったら色の統一感がないとか、やっぱもっと青っぽくしとけば良かったとか、よくあること。
パーツ毎に調整するのは当然だけど、なかなか上手く行かないとか、そもそも面倒くさいなんてこともしばしば。
じゃあ全体に適用する調整でどうにか出来ないかっていう実験。
Photoshopでないと直接使えそうにない手段が多いのはご了承を。
類似の機能があるソフトなら、適宜読み替えれば使えるかも。


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■使用ソフト
PhotoshopCS4
※手順説明もこれに準拠するので、elementsだと同じ機能でも操作が違うかも。

■図の中の「●」や四角いグラデーションが調整に使った色。

■元絵
   肌を除いた影色を茶系の色を乗算で塗った絵。質感テクスチャは未使用なので、これが素の色。

1.べた塗りしたレイヤー

1-1.オーバーレイ・べた塗り

レイヤーモード:オーバーレイ30%
使用した色  :赤・全面べた塗り

   よく紹介されてる手法。鮮やかになる。
   図で使用したのは赤。血色が良くなるらしい。他の色で試すとまた違う効果がある。

1-2.ソフトライト・べた塗り

レイヤーモード:ソフトライト30%
使用した色  :赤・全面べた塗り

   ソフトライトは強い効果にならないので、割と優しい感じになる気がする。
   色調整に限らず、ほんのりした効果にしたい時には試しておいてもいい感じ。

2.グラデーションマップ

使う時は、レイヤー→新規調整レイヤー→グラデーションマップから。
色の明暗に応じてグラデーションがかかるので、
普通のグラデーションをかけた時とは結果が違う。

2-1 2色のグラデーション

レイヤーモード:オーバーレイ40%
使用した色  :橙~青・全面べた塗り

   薄い色に橙、暗い色に青を重ねる設定で使用。
   グラデーション単体だとあまり綺麗な色じゃないが、重ねればそうでもない。
   肌色がやや黄色がかり、影色の主張もアップ。

2-2 3色のグラデーション

レイヤーモード:オーバーレイ40%
使用した色  :青~赤~黄・全面べた塗り

   薄い色に黄色、暗い色になるにつれ赤、青を重ねる設定で使用。
   ただしこの絵の場合、影色でも赤まで。青は線画にしかオーバーレイされていない。
   そのせいか、すごく暖色系っぽくなっている。色合いも派手。

2-3 4色のグラデーション

レイヤーモード:オーバーレイ40%
使用した色  :黄~紫~橙~青・全面べた塗り

   薄い色から濃い色の順で、青→橙→紫→黄となるように設定。
   ただしこの絵の場合、濃い色でも橙色まで。黄は線画のみにオーバーレイ状態。
   肌色が下地の色の赤みが強く、影色の黄みが強くなってるので、そこだけもやもやする。

2-4 グラデーションマップ+オーバーレイ・べた塗り

レイヤーモード:1と2-1で使用した設定。
使用した色  :1と2-1で使用した色。
   1で使ったレイヤーと2-1で使ったレイヤーを併用。
   両方重ねて使っても色々といじれる。

3.カラーレイヤー

レイヤーに塗った色調で強引に染め上げるレイヤーモード。

3-1 カラーレイヤー・100%

レイヤーモード:カラー100%
使用した色  :薄い灰青色・全面べた塗り

   不透明度100%で使うと単色グラデと化す。
   セピア写真に改造する時なんかはこの位でいいかも。

3-2 カラーレイヤー・30%

レイヤーモード:カラー30%
使用した色  :薄い灰青色・全面べた塗り

   全体がほんのり同じ色を帯びた状態。
   元の色が全体的に暖色系なので、目の色以外はくすんだ色に。

4.彩度レイヤー

レイヤーに塗った色の鮮やかさで強引に統一するレイヤーモード。

4-1 彩度レイヤー・100%

レイヤーモード:彩度100%
使用した色  :薄い灰青色・全面べた塗り

   今回は彩度が低い色を使っているので、全体的に灰色っぽくなったが、
   一部は色調整に使った色よりも彩度が低かったらしく、元よりも鮮やかに。
   妙に悪目立ち。

4-2 彩度レイヤー・30%

レイヤーモード:彩度30%
使用した色  :薄い灰青色・全面べた塗り

   不透明度100%で使った時よりも違和感が少なく渋い色に。


5.調整レイヤー

使う時は、レイヤー→新規調整レイヤーから。
色相・彩度など色々と搭載。ここでは色相・彩度を選択。
ちなみに、全体の色をいじる時は「マスター」、特定の色だけ鮮やかにしたいと思ったら、
「レッド」「イエロー」などを選んで調整できる。
よく分からなくても、デフォルトで「セピア」など色々入っているのでそれを使えばいける。
上手く使いこなせれば、レイヤー一枚でかなり調整が利くはず。

5-1 色相・彩度:マスター

レイヤーモード:通常100%
調整項目   :マスター・色相-10 彩度-20 明度+10

   全体の色相を赤っぽい色にずらしてくすませた。全体の調整なので割と簡単。


5-2 色相・彩度:特定の色のみ

レイヤーモード:通常100%
調整項目   :シアン系・色相-100 彩度0 明度0

   特定の色のみを調整。
   シアン系の色相を変更すると、この絵の場合はほぼ目の色だけが変わった状態に。

5-3 色相・彩度:特定の色のみ@失敗例

レイヤーモード:通常100%
調整項目   :イエロー系・色相+180 彩度0 明度0

   図は、青い髪に変更しようとして大失敗という想定。
   いじった色を含む部分が全部変わるので、変えたくない部分まで色が変わったり、
   逆に連動して変わって欲しい色がいまいち動かなかったりすることもある。
   マスクを使えばカバーできる範囲かも。

5-4 明るさ・コントラスト

レイヤーモード:通常100%
調整項目   :明るさ-20 コントラスト+60

   色のメリハリが弱いならこれをいじればどうにか。
   結果が気に入らなかったら、レイヤーを非表示にするか破棄すれば元に戻せるのが調整レイヤーの強み。


結果

   重ねるレイヤー次第で、上記のように元の色から相当かけ離れた色合いも可能という結果になった。
   ウィキ管理はあまり色調整関係が達者というわけではないが、その前提だと大体こんな感じ。
   ちなみにテクスチャをオーバーレイで載せた程度でも結構色は変わるので、
   それも計算に入れて色を調整すると楽かもしれない。
   後、マスク機能を併用すると、色を変えたい部分だけという事もやりやすいので便利そう。

   色調整は絵の見栄え(もちろんサムネ栄えも)左右するポイントなので、
   色合いが気に食わない時はしっかり調整すると後悔がないと思う。



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