機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)

真一の見た夢の中でシャーロットが召喚したモンスター。
夢の中では召喚された瞬間に視界のすべてが光に呑まれたため、その姿を確認することは出来なかった。
召喚者の消滅(肉体が消滅するのみならず、存在そのものが“なかったこと”になる)と引き換えに時間を巻き戻すという究極の力を有すると言われ、
禁呪、もしくは封印モンスターに該当する。
一巡目の世界において、アルフヘイムの軍勢が自分たちの存亡を賭け地球(ミズガルズ)に侵攻した際、その惨状を目の当たりにした『救済の』シャーロットが、
進退窮まった末に使用した。

そのため時間が撒き戻り、一巡目の世界は魔王バロール崩御以前の世界にまで時間が巻き戻った。(所謂『二巡目の世界』)
ただ、世界のすべての時間を巻き戻すという怖ろしく大規模かつ複雑な機構を有する魔法のため不完全であり、ところどころに説明のつかない歪みが出来上がってしまう。
一巡目の記憶を有する者(メモリーホルダー)の存在、イベント終了して消滅したはずの構造物が残っている(螺旋廻天レプリケイトアニマ)など、バリエーションは多岐に渡る。
また、時間を巻き戻したという特性上何もしなければ一巡目と同じ末路を辿ってしまう。そのため、アルフヘイムの『異邦の魔物遣い(ブレイブ)』たちは結末を変えるべく、
ニヴルヘイムとの戦いに奔走することとなった。

と、思われていたが――

実際はブレイブ&モンスターズ! のメインプログラマーであったシャーロット(上位者)が、サービス終了を強行するゲームプロデューサーのローウェルに対抗するため、
侵食(データの強制削除)に冒され消えつつあるデータを別サーバに移動しバックアップを取った、というのが真相であった。
シャーロットが個人で保管していた、イベントなど進行状況ゼロのデータへ滅びかけのデータを上書きしたため、様々なバグが発生してしまったのである。
機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)とは、正しくはデータコピーの際に発生してしまった様々な不具合を修正・調整するためのパッチを指し、
ゲーム内では猫耳の生えた黒髪の少年の姿――『黄昏の』エンデの姿を取る。

重大な社内規定違反(に相当する行為)によってアクセス権限を剥奪され、ブレイブ&モンスターズ! に干渉できなくなったシャーロットは予めエンデにプログラムを施し、
二巡目の世界に生じた様々な不具合や歪みを修正すると同時、シャーロット自身の記録とスキルを封入したアバター・崇月院なゆたの手助けをするように指示。
エンデは陰ながらなゆたら『異邦の魔物遣い(ブレイブ)』の支援を行っていた。
聖都エーデルグーテでの『永劫の』オデット戦において、間接的支援からついに直接的な介入へ移行。
なゆたに銀の魔術師モードへの覚醒を促した。

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最終更新:2024年04月01日 12:53