戦国BASARA/エロパロ保管庫

うる☆オクラ2

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匿名ユーザー

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 最北端は遠い、だからこそ身軽な一部隊のみ。
だが、真実襲われたなら救援が間に合うわけがなかった。
「…………」
 普通に軍勢を率いるより2日は早く到着した時、幸村は無言だった。
その理由は分かっている。予想もしていた。
だからこそ、幸村を連れてきたのだ。

小さな寒村の入り口、そびえ立つ巨大な長曾我部元親の雪像。

「……………」
「いつまで呆けてんだ幸村。いいか、元親はバカだ、覚悟を決めな。
こんなところで挫けてんじゃねえぞ?」
 村の奥からアニキー!と叫ぶ声が聞こえる。
全く変わらない。
馬を駆ると、すぐにその姿が見えた。
pinkの法被を着たバカの前で、バカの親玉が怒鳴っている。
「野郎ども!見本を見せてやりな!」
「アニキーッ!」
 紫紺の応援団旗が蒼天に翻り、
「アニキ!アニキ!アニキ!アニキ!アニキ!アニキ!アニキ!アニキ!」
 一糸乱れぬ声援が巻き起こる。
幸村がぽかんとしている。
「はっは!これが男の応援ってモンよ!解ったら大将をちゃん付けして呼ぶんじゃぁねえ」
 暑苦しいアニキコールのなか、掠れた、それでも良く通る声が響く。
 政宗は気配を殺し、馬の足を止めた。
「だ、だども……いつきちゃんはオラ達の……」
「ちゃんはつけんなっ!だいたいあのキレのない回転はなんだぁっ!?
野郎ども!根性入れてやんな!」
「アニキィィィィィーッ!!」
 長曾我部応援団員が高さもキレも十分な四回転を披露しながら、
応援団旗についた飾り……碇槍の穂先を模したもので農民を吹っ飛ばす。
「そこまででござる!うううぉぉぉぉっ貴様の思うようには、させん!」
 気色の悪い法被を着た農民は、雪原に倒れなかった。
何時の間に復活したのか。
幸村が吹っ飛ばされた農民を受け止めて姫抱きに抱え、太陽を背に仁王立ちしていた。
「あぁ?……」
 元親がその姿を見、ちょいと眉根を寄せた。
「赤?ここいらの武将じゃなさそうだな?」
 じゃらり、と槍に絡んだ鎖が鳴る。幸村が見得を切る。
「天!覇っ!絶槍うぅぅぉ!真田幸村!見参!」
 政宗は軽く肩を揺らして馬を進めた。ん、と元親が気づいてこちらを見やる。
「そしてオレの妻だ。hey元親、久しぶりだな……good night」
 言い終わる前に、元親は幸村のドロップキックを受けて昏倒した。
幸村の前でよそ見をするからこうなる。
「あ、アニキィィィーッ!?」
 応援団が駆け寄る。
「撃破ッ!」
 幸村の鉢巻きが雪風にそよぐ。
「素敵なおさむらいさんだべ……!」
 腕の中で農民(男)が頬を染める。

農民を抱えたままで槍を使わなかったのが、元親にとって最大の幸運だった。


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