三蔵けんにょ君と悟空サンデー、勢いで投下ッ
ちっちゃ長いオクラ兜を装備したけんにょ君の横には長でかい坊主頭巾をかぶったサンデー毛利。
一応美少女。
「この美少女を助けたくば賽銭を出せぇぇい!」
通りすがりの長曾我部元親と素敵な子分たちに指を突きつけ、朗々と経を唱えるけんにょ君。
けっこう立派。
走り込みをしながら経を唱えること数十年のキャリアは馬鹿にできない。
「ななななんだぁいきなり、俺はもう美少女は卒業……」
「アアアアアニアニアアアアニキィィィィィィ?」
ちょっぴり自意識過剰な長曾我部元親。驚きのあまり声がそろってないイカス子分たち。
うろたえるアニキと愉快な仲間たちが我に返る前に、経に反応して金色帽子が縮む。
「あ、あああぁぁあっ…くぅっ」
身もだえるサンデー毛利に、けんにょ君がにやりと笑う。
でも経はとぎれない。
「うお……いやちが!可哀想じゃねぇか、女の子は毛利でも優しく扱えよぅ!」
ちょっと生唾を飲みかけちゃったアニキ、でもアニキは男前。
復讐よりやさしさを。
「ふふん、止めてほしくば金の仁王車を寄進してもらうぞぅ」
けんにょ君がしゃべっている間は本願寺筋肉隊が経を引き継ぐ。
さすが筋肉隊、息はぴったり。
「ぅ、ぅうっ…………きさ…………情けな………いら…」
冷酷美少女サンデー毛利、頭を抱えて倒れながらも弱音はない。
「うわわわわ、死んじまうだろが!」
苦しむサンデー毛利を抱き起こし、坊主頭巾を引っ張ってみたが、時すでに遅し。
頭巾が締まりすぎて脱がせない。
「……ぅ……っ…………」
ちびっこサンデー毛利、すでに涙目。
「わーははは、その美少女を救うは貴様の度量次第よ!」
調子に乗って輪唱を始める本願寺筋肉隊。
「アニーキー!ウチにも木騎チョーダイヨ!」
そしてどこからともなくわき出るザビー様。
「解ったあぁぁ、解ったから止めてやってくれぇ!」
経の輪唱がぴたりと止み、ザビー様が喜び庭駆け回り、毛利はアニキの懐で丸くなる。
「アニキ!国が傾くー!」
「くじけんな、俺がついてるぜ!」
そして本願寺けんにょ君とカツアゲ筋肉隊は去った。
「災難だったな、毛利。もうあんな宗教やめちま……ありゃ?」
気がつけば毛利も消えていた。
一応美少女。
「この美少女を助けたくば賽銭を出せぇぇい!」
通りすがりの長曾我部元親と素敵な子分たちに指を突きつけ、朗々と経を唱えるけんにょ君。
けっこう立派。
走り込みをしながら経を唱えること数十年のキャリアは馬鹿にできない。
「ななななんだぁいきなり、俺はもう美少女は卒業……」
「アアアアアニアニアアアアニキィィィィィィ?」
ちょっぴり自意識過剰な長曾我部元親。驚きのあまり声がそろってないイカス子分たち。
うろたえるアニキと愉快な仲間たちが我に返る前に、経に反応して金色帽子が縮む。
「あ、あああぁぁあっ…くぅっ」
身もだえるサンデー毛利に、けんにょ君がにやりと笑う。
でも経はとぎれない。
「うお……いやちが!可哀想じゃねぇか、女の子は毛利でも優しく扱えよぅ!」
ちょっと生唾を飲みかけちゃったアニキ、でもアニキは男前。
復讐よりやさしさを。
「ふふん、止めてほしくば金の仁王車を寄進してもらうぞぅ」
けんにょ君がしゃべっている間は本願寺筋肉隊が経を引き継ぐ。
さすが筋肉隊、息はぴったり。
「ぅ、ぅうっ…………きさ…………情けな………いら…」
冷酷美少女サンデー毛利、頭を抱えて倒れながらも弱音はない。
「うわわわわ、死んじまうだろが!」
苦しむサンデー毛利を抱き起こし、坊主頭巾を引っ張ってみたが、時すでに遅し。
頭巾が締まりすぎて脱がせない。
「……ぅ……っ…………」
ちびっこサンデー毛利、すでに涙目。
「わーははは、その美少女を救うは貴様の度量次第よ!」
調子に乗って輪唱を始める本願寺筋肉隊。
「アニーキー!ウチにも木騎チョーダイヨ!」
そしてどこからともなくわき出るザビー様。
「解ったあぁぁ、解ったから止めてやってくれぇ!」
経の輪唱がぴたりと止み、ザビー様が喜び庭駆け回り、毛利はアニキの懐で丸くなる。
「アニキ!国が傾くー!」
「くじけんな、俺がついてるぜ!」
そして本願寺けんにょ君とカツアゲ筋肉隊は去った。
「災難だったな、毛利。もうあんな宗教やめちま……ありゃ?」
気がつけば毛利も消えていた。
「……ふん。あやつの動きなどすべて我が手の内よ」
美少女サンデーとけんにょ君はキンピカ仁王車の上でたたずんでいた。
そう、すべては策。
美少女サンデーとけんにょ君はキンピカ仁王車の上でたたずんでいた。
そう、すべては策。
太く笑むけんにょ君とサンデー毛利は風に吹かれながら視線を交わしあった。