戦国BASARA/エロパロ保管庫

螺旋収束

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
真田×女政宗の続き。
  • 伊達政宗の設定がかなりトンデモ
 本物は謀殺されて妹が影武者しているという状況
  • 色々とオリジナル臭漂いますのでそういうのが苦手な人はスルーしてください
  • 政宗(兄)登場。出張りすぎorz
  • 豊臣軍が登場します。はんべが女です。扱いおよび性格が悪い。ほんとごめん。



「――ややが、できた場合ですか。さてその場合、父親は誰なのやら……」
医師が白髭(はくぜん)をしごきながら言う。政宗は湯を差し出しながら小十郎を見る。
誇らしさと怒りと戸惑いを全部混ぜたかのような、なんとも表現し辛い顔をしていた。
真田の子を産む、と小十郎に言った。まさか今この時期に、と小十郎は青ざめていた。
残念ながら違うと誤解を解いてから、赤子が産まれた場合を話し合う場を設けた。
二人で話し合ったところで埒があかないので、医師を交えての談義となった。
「その場合、姫様の腹が出ますぞ。太るのとは違うことくらい、存じておられるでしょう」
小さい頃から世話になっている医師は、何度注意しても政宗のことを姫と呼ぶ。
「む、そうだな」
政宗は腹に手を当てた。別に膨らんでもなんでもない。産み月が近づくと相当膨れるという。西瓜を抱えてるもんか、と想像する。重そうだ。
政宗は笑顔を作って小十郎を見上げる。なるべく可愛らしい顔を作るが、笑顔の裏に隠された恫喝に小十郎が気づかないはずがない。
「とりあえず、腹が出るまでは表に出てていいよな?」
「駄目です。穢れというものをご存知でしょう」
「いいじゃねぇか小十郎。戦に追われた母親が戦場で子を生んでるの見たことあるぜ?」
「それとこれは別でしょう! よろしいですか政宗様。そもそも穢れというのは」
「あーはいはい」
長々と講釈が続く。
穢れの概念は神道によるものであり、神職の家に産まれている小十郎はやはり人一倍敏感である。
しかし延々と知識を垂れ流されても、聞く耳の持ちようがない。
「――妊婦というものは、穢れの最もたるものですぞ。それに、流れたら如何なされる!!」
「……それは困るな。豊臣に付け入る隙を与える」
探りを入れている軍の名を口にすると、小十郎は神妙な顔で頷いた。
豊臣の動きが、いよいよ怪しい。近いうちに戦になるだろう。
「今、政宗様が表舞台を去るというのは、非常に具合が悪うございます」
「ま、今授かった訳じゃねぇし。それに、男が血の穢れで表舞台から引っ込むなんて、笑い話じゃねぇんだ。だから、いいじゃねぇか」
医師が笑った。一度白髭をしごいてから白湯をすする。甘露を飲むように目元を緩めた。
「医師の目から言わせて頂くと、ややが授かったら戦に出られるのはおやめになられた方がよろしい」
ほらみろ、と小十郎は得意げな顔をした。ですが、と医師は続ける。
「つわりなどが酷い場合はともかくとして、そうでなければ……何、今までの生活を改められる必要はございませぬ」
「じゃ、腹にbabyがいても、戦に出て平気だな」
「あまり前線で戦われぬ方が、よろしいかとは思いますが。何、小十郎殿がさぽーとすればよいだけのこと」
「Ha! 分かってるじゃねぇか!」
医師と政宗が軽く拳を合わせる。
小十郎は頭を抱えた。生え際を気にしている。
政宗は小十郎の前に座った。顔を上げさせ、笑顔を向ける。小十郎は渋い顔をした。
「……もし、俺が身二つになったら、お前は伊達が滅ぶのを俺に見てろって言うのか?」
「分かっております。政宗様の背中は、俺が守ります」
「背中だけか?」
小十郎は微笑んだ。凶悪面が微笑んだところで不気味なだけだと思っていたが、そうでもないらしい。
実に柔らかい笑みを浮かべる。
「ややも、お前に預けるぜ」
「御意」
神妙な答えに、政宗は笑った。


伊達が豊臣に摺上原において滅ぼされるのは、これより一月のちのことであった。


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