懇親会は日和に恵まれていた。
多分毛利は日輪の加護ぞ、とかなんとか言うのだろう。
もっとも懇親会は夜、こんな夜明けと共に訪れてんのはうち位だろう。
「毛利ー!起きてんだろー!?ちょっと顔かせや!」
船の上から毛利を呼ぶ。なんか枝豆っぽい顔の兵卒達がわたわたしている。駒と言うより煎り豆だ。
わたわたした動きが急に止まる。ひいいとか言って腰でずって逃げる。
心の底からビビってんじゃねえか、住みよい国中国はどうしたんだ。
「久しいな、朝から迷惑だ帰れ」
その上トゲトゲしい。きっちり整った衣装はやっぱり翠でよく似合ってて、そして今日の紅もあんまり似合わない。
そんなこったろうと思ったぜ。
「とりあえずやることやったら帰るからツラ貸せ」
「帰れと言っておる」
「おーし解った、海賊の流儀ってモンをぶち込みに行くぞ野郎ども!化粧道具と衣装もって毛利んとこに突撃だ!」
「アニキィィィィッ」
つづら兵が立ち上がる。太陽と潮風に焼かれた男達が拳を上げる。
炒り豆がうろうろしている。
「防衛戦を張る!」
そして毛利が高々と手を掲げた。
多分毛利は日輪の加護ぞ、とかなんとか言うのだろう。
もっとも懇親会は夜、こんな夜明けと共に訪れてんのはうち位だろう。
「毛利ー!起きてんだろー!?ちょっと顔かせや!」
船の上から毛利を呼ぶ。なんか枝豆っぽい顔の兵卒達がわたわたしている。駒と言うより煎り豆だ。
わたわたした動きが急に止まる。ひいいとか言って腰でずって逃げる。
心の底からビビってんじゃねえか、住みよい国中国はどうしたんだ。
「久しいな、朝から迷惑だ帰れ」
その上トゲトゲしい。きっちり整った衣装はやっぱり翠でよく似合ってて、そして今日の紅もあんまり似合わない。
そんなこったろうと思ったぜ。
「とりあえずやることやったら帰るからツラ貸せ」
「帰れと言っておる」
「おーし解った、海賊の流儀ってモンをぶち込みに行くぞ野郎ども!化粧道具と衣装もって毛利んとこに突撃だ!」
「アニキィィィィッ」
つづら兵が立ち上がる。太陽と潮風に焼かれた男達が拳を上げる。
炒り豆がうろうろしている。
「防衛戦を張る!」
そして毛利が高々と手を掲げた。
「おう!元親じゃないか、儂だ儂!」
もの凄くカワイイ声がした。
いっきに振り向いたが、そこには見知らぬ人々。男だか女だかよく解らない美形の武将がすっと通り過ぎる。
思わず目で追いかけたが、そいつはすでにいなかった。早い。早すぎる。
だが奥の方に遠近感狂わす鎧……戦国一格好イイ鎧、本多忠勝がいた。
あの足元か、と歩み始めた足になんかがぶつかった。見下ろせばそこに兎柄の衣装を纏った小柄な姿。
「いたたたた……前から歩く時には足元に気を付けろと言ったろう!」
「わりーな!傷ねえか家康ぅっ」
ひょいと抱き上げて、足元を人に囲まれ往生している(らしい)忠勝の方に連れて行く。
相変わらず軽くてむちふわでいい香りがする。
「ははは!この程度で泣いていては戦国は生き延びられん!」
「相変わらず前向きでカワイイなああぁ……」
良く笑うぷにぷにほっぺが愛おしい。
「お前はなんだかぼろぼろだな、時化にでも遭ったのか?」
頬に付いた浅い切り傷に子供みたいなふにふにの指が当てられる。
「いやーちょっとな、ヤンチャした。ま、ちょっと傷ある方が男前も上がるだろ?
それよか家康、忠勝と一緒に俺の女になる話は考えてくれたか?」
本多がヘタに動くと辺りの人間がなぎ倒される。
それが解っていて、本多は足をするようにそっとそっとこちらに向かい、大きな手を家康に向かってさしのべている。
戦場で駆ける本多と、一生懸命走って付いていく家康もカワイイのだが、
人混みのなか往生している様子もなかなかいいもんだ。
「………!……………!!」
だが聞こえたのか本多の手が一瞬引っ込められた。腕にぶち当たった人間が倒れる。
ご先祖さまぁぁーと叫びが上がる。赤毛の仮面が倒れた人間を回収している。
本多がおろおろする。ああまた誰か倒れた。
「ははは、忠勝ぅーっ、そこに儂が乗っていたら落ちるところだったぞ!」
「………!」
家康の一言で本多の背筋が伸びた。格好いいなあ相変わらず。今度中身見せてくれ。
もの凄くカワイイ声がした。
いっきに振り向いたが、そこには見知らぬ人々。男だか女だかよく解らない美形の武将がすっと通り過ぎる。
思わず目で追いかけたが、そいつはすでにいなかった。早い。早すぎる。
だが奥の方に遠近感狂わす鎧……戦国一格好イイ鎧、本多忠勝がいた。
あの足元か、と歩み始めた足になんかがぶつかった。見下ろせばそこに兎柄の衣装を纏った小柄な姿。
「いたたたた……前から歩く時には足元に気を付けろと言ったろう!」
「わりーな!傷ねえか家康ぅっ」
ひょいと抱き上げて、足元を人に囲まれ往生している(らしい)忠勝の方に連れて行く。
相変わらず軽くてむちふわでいい香りがする。
「ははは!この程度で泣いていては戦国は生き延びられん!」
「相変わらず前向きでカワイイなああぁ……」
良く笑うぷにぷにほっぺが愛おしい。
「お前はなんだかぼろぼろだな、時化にでも遭ったのか?」
頬に付いた浅い切り傷に子供みたいなふにふにの指が当てられる。
「いやーちょっとな、ヤンチャした。ま、ちょっと傷ある方が男前も上がるだろ?
それよか家康、忠勝と一緒に俺の女になる話は考えてくれたか?」
本多がヘタに動くと辺りの人間がなぎ倒される。
それが解っていて、本多は足をするようにそっとそっとこちらに向かい、大きな手を家康に向かってさしのべている。
戦場で駆ける本多と、一生懸命走って付いていく家康もカワイイのだが、
人混みのなか往生している様子もなかなかいいもんだ。
「………!……………!!」
だが聞こえたのか本多の手が一瞬引っ込められた。腕にぶち当たった人間が倒れる。
ご先祖さまぁぁーと叫びが上がる。赤毛の仮面が倒れた人間を回収している。
本多がおろおろする。ああまた誰か倒れた。
「ははは、忠勝ぅーっ、そこに儂が乗っていたら落ちるところだったぞ!」
「………!」
家康の一言で本多の背筋が伸びた。格好いいなあ相変わらず。今度中身見せてくれ。




