信玄は向かいの光景が目に入らぬように顔を背けながらこらえていたので
かすがは、耳元に口を近づけてわざわざ教えてやる。謙信が佐助に脚を開かせてひどく淫猥な格好を晒していることを。
それを聞かされた信玄の心には間違いであって欲しいような、欲しくないような、矛盾した思いが入り乱れる。
かすがは、耳元に口を近づけてわざわざ教えてやる。謙信が佐助に脚を開かせてひどく淫猥な格好を晒していることを。
それを聞かされた信玄の心には間違いであって欲しいような、欲しくないような、矛盾した思いが入り乱れる。
「謙信様があんな大胆な格好をなさるからには…貴方様の立派に膨らんだ一物も
…見せて戴かなくてはね…」
「はぁー…はぁー…はぁ、くっ」
「それに…ああ、早く…可愛がって差し上げたい……ここで」
信玄を甘える目で見つめながら、人差し指を唇に置いて口を半分開き、舌を出して
指をちろちろと舐めて見せる。
気持ちよさに身を任せるのは簡単だ。だが、謙信の真意がわからぬ限りは忍び達の
けしかけに乗せられてはいけない気がして、こみ上げる欲情になんとか耐えていた。
謙信はどういうつもりなのだろう。嫌々ながら雰囲気に流されてしまっているだけなのか。それとも謙信自身がこういったことを待ち望んでいたとでもいうのか。
…見せて戴かなくてはね…」
「はぁー…はぁー…はぁ、くっ」
「それに…ああ、早く…可愛がって差し上げたい……ここで」
信玄を甘える目で見つめながら、人差し指を唇に置いて口を半分開き、舌を出して
指をちろちろと舐めて見せる。
気持ちよさに身を任せるのは簡単だ。だが、謙信の真意がわからぬ限りは忍び達の
けしかけに乗せられてはいけない気がして、こみ上げる欲情になんとか耐えていた。
謙信はどういうつもりなのだろう。嫌々ながら雰囲気に流されてしまっているだけなのか。それとも謙信自身がこういったことを待ち望んでいたとでもいうのか。
佐助、とか弱く叫ぶ謙信の声が聴こえる。
なるべく見ぬようにしていたが、思わず声のする方に目がいってしまった。
佐助の与える刺激が良すぎるのか、謙信はあごまで上に反らせてしまっていた。
そして反らしてしまった顔を正面に返すとき、ちらっと向かいの信玄を捕らえる。
なるべく見ぬようにしていたが、思わず声のする方に目がいってしまった。
佐助の与える刺激が良すぎるのか、謙信はあごまで上に反らせてしまっていた。
そして反らしてしまった顔を正面に返すとき、ちらっと向かいの信玄を捕らえる。
ふたりの目が合った瞬間、信玄のことを煽るような目つきで謙信が睨んできた。
何をぐずぐずしている、お前の醜い欲の塊もさっさと晒してしまえ、とでも言いたげに、口元をわずかにつり上げて見せる。
だがそれは瞬きすると見逃してしまう程に一瞬の出来事で、謙信はすぐに弱々しい顔に戻り、佐助にいいように弄ばれて喘ぐはしたない女の姿を見せる。
何をぐずぐずしている、お前の醜い欲の塊もさっさと晒してしまえ、とでも言いたげに、口元をわずかにつり上げて見せる。
だがそれは瞬きすると見逃してしまう程に一瞬の出来事で、謙信はすぐに弱々しい顔に戻り、佐助にいいように弄ばれて喘ぐはしたない女の姿を見せる。
その視線を受け取った信玄は、なんだかひどく裏切られた気がした。
(信念を曲げて、こやつらにつき合うつもりか……おヌシにしては軽率すぎるわ、馬鹿めっ!)
とは言え、心の内では謙信の思い切りの良さを嬉しく思っているのが本音だ。
そして、自身も下手に意地を張るのはやめて、忍び達のもてなしを遠慮せずに受け入れることにした。
(信念を曲げて、こやつらにつき合うつもりか……おヌシにしては軽率すぎるわ、馬鹿めっ!)
とは言え、心の内では謙信の思い切りの良さを嬉しく思っているのが本音だ。
そして、自身も下手に意地を張るのはやめて、忍び達のもてなしを遠慮せずに受け入れることにした。
謙信がこういった行いに対しての迷いを振り切ってくれたのは確かに嬉しいことだが、自分からはそのきっかけを与えてやれなかった。そのことが、ちょっとばかり腹立たしい。
(ふふ、馬鹿なのは…お互い様じゃ…のう、謙信…)
信玄は、自分が思う程には、謙信が自身を欲してくれることなどないだろうと決め付けてしまっていた。互いの心が通じあっていればいいなどと自分を納得させていたが、そうやって自分の本心をごまかしたままでいては、どれだけ一緒にいようとも謙信の心を満たしてやれることなどなかったかもしれない。
(ふふ、馬鹿なのは…お互い様じゃ…のう、謙信…)
信玄は、自分が思う程には、謙信が自身を欲してくれることなどないだろうと決め付けてしまっていた。互いの心が通じあっていればいいなどと自分を納得させていたが、そうやって自分の本心をごまかしたままでいては、どれだけ一緒にいようとも謙信の心を満たしてやれることなどなかったかもしれない。




