ちゃんと自分の思っている事を言葉にして伝えなければと、
元親は自身を落ち着かせる為に深呼吸し、白い息を吐きながら静かに言葉を紡ぎ始めた。
「色んな事腹ん中で抱えて、ずっと一人で悩んでたんだよな…
お前の気持ち、気付いてやれなくて…本当、すまなかった」
「んな事…俺が…勝手に想ってただけだ…から、だから…んな…事…」
元親が謝る必要など何処にも無い…そうたどたどしく話し、政宗は頬を手で覆った。
一瞬でも元親から抱き締められた事が嬉しくて、頬が赤くなってしまってはいないかと心配になったからだ。
そんな政宗を不思議に見ながら、元親は話を進める。
「分かるんだ…俺も昔そうだったから。好きな奴が出来ても、どうせ振り向いてもらえないって諦めてて…
それでもずっと胸の中で、もやもやしたモンがあってさ…あれってすっげぇ苦しいよな」
もどかしくて…そんな自分が悔しくて…。
当たって砕けてスッキリするのも良いけれど、それ以前の関係が崩れる事がそれ以上に怖すぎて…。
気の無い振りをして仮面の自分を作り上げて…でも本当は恋焦がれていたのに。
そんな臆病な自分が本当に大嫌いだった。
「好きな人に自分の想いを告げるのって唯でさえ怖ぇのに…政宗は俺に伝えてくれた…それだけですげぇ事だ。
そんで…それを相手が受け止めてくれて、寄り添えたら最高だ。俺は…それを元就がしてくれた」
「……」
「だから俺も…政宗の気持ちを知った以上、それが本当の政宗だっていうんなら、ちゃんと受け止める」
今まで隠していた女しか好きになれない自分を、元親は受け止めてくれると言ってくれた。
元親に恋してるという己を、彼女はまた抱き締めてくれた。
強張っていた身体の力が抜けていき、政宗は恐る恐る彼女の背中に腕を回して、やがて力を込めて抱き締めた。
お互いが抱き締め合ってから、そしてゆっくりまた温もりが離れていく。
「でもごめんな。やっぱ俺は…お前の望んでる俺には、なってやれねぇんだわ」
その言葉に政宗は寂しさを感じながらも小さく頷く。
元親がどれだけ毛利に惚れているかを知っているから、これ以上は言えないと言葉を添えて…。
「……怒ってねぇのか?…俺、あんな事し
身体が冷える中、唇に触れる熱い感触に政宗は言葉を失う。
それはとても優しい口付け。
この心地良い温もりに身も心も任せてしまいたくて、腕が自然に下へ垂れてしまう…。
そんな未練たっぷりの政宗を置いて、元親は唇を離し、熱に潤んだ瞳で己を見つめる政宗に笑いかけた。
「まー…なんつーかよ、それでも…な?俺にとってお前は大切なダチで、俺がお前の事好きなのは、
これからもずっと変わらねぇ。だから…もういい。もういいんだ」
また一緒に温泉入ろうぜ、と言葉を続けた。
「元親ぁ……ッ…ぅ…っく」
ずっと抱えていた邪な情慕を伝えても、叶わないと分かっている。
でもそれ以前に元親に軽蔑されると思ってたし、だから伝えた以上もう元の関係にも戻れないと諦めていたのに、
元親はこんな自分の受け止めてくれた。
目の前で元親は前と同じ様に笑ってくれている…大好きな笑みが今も自分に向けられている…
元親の身体に抱き付いて、政宗は彼女の胸元に顔を埋め小さくしゃくりあげた。
そんな政宗を元親は笑いながら、優しく抱き締めた。
「泣くなよー。俺涙には弱ぇんだからさ」
こんな自分で良ければ、これからもよろしくな
そんな元親の言葉を聞きながら、政宗は何度も何度も首を縦に振りながら、抱き付く腕に力を込めた。
元親は自身を落ち着かせる為に深呼吸し、白い息を吐きながら静かに言葉を紡ぎ始めた。
「色んな事腹ん中で抱えて、ずっと一人で悩んでたんだよな…
お前の気持ち、気付いてやれなくて…本当、すまなかった」
「んな事…俺が…勝手に想ってただけだ…から、だから…んな…事…」
元親が謝る必要など何処にも無い…そうたどたどしく話し、政宗は頬を手で覆った。
一瞬でも元親から抱き締められた事が嬉しくて、頬が赤くなってしまってはいないかと心配になったからだ。
そんな政宗を不思議に見ながら、元親は話を進める。
「分かるんだ…俺も昔そうだったから。好きな奴が出来ても、どうせ振り向いてもらえないって諦めてて…
それでもずっと胸の中で、もやもやしたモンがあってさ…あれってすっげぇ苦しいよな」
もどかしくて…そんな自分が悔しくて…。
当たって砕けてスッキリするのも良いけれど、それ以前の関係が崩れる事がそれ以上に怖すぎて…。
気の無い振りをして仮面の自分を作り上げて…でも本当は恋焦がれていたのに。
そんな臆病な自分が本当に大嫌いだった。
「好きな人に自分の想いを告げるのって唯でさえ怖ぇのに…政宗は俺に伝えてくれた…それだけですげぇ事だ。
そんで…それを相手が受け止めてくれて、寄り添えたら最高だ。俺は…それを元就がしてくれた」
「……」
「だから俺も…政宗の気持ちを知った以上、それが本当の政宗だっていうんなら、ちゃんと受け止める」
今まで隠していた女しか好きになれない自分を、元親は受け止めてくれると言ってくれた。
元親に恋してるという己を、彼女はまた抱き締めてくれた。
強張っていた身体の力が抜けていき、政宗は恐る恐る彼女の背中に腕を回して、やがて力を込めて抱き締めた。
お互いが抱き締め合ってから、そしてゆっくりまた温もりが離れていく。
「でもごめんな。やっぱ俺は…お前の望んでる俺には、なってやれねぇんだわ」
その言葉に政宗は寂しさを感じながらも小さく頷く。
元親がどれだけ毛利に惚れているかを知っているから、これ以上は言えないと言葉を添えて…。
「……怒ってねぇのか?…俺、あんな事し
身体が冷える中、唇に触れる熱い感触に政宗は言葉を失う。
それはとても優しい口付け。
この心地良い温もりに身も心も任せてしまいたくて、腕が自然に下へ垂れてしまう…。
そんな未練たっぷりの政宗を置いて、元親は唇を離し、熱に潤んだ瞳で己を見つめる政宗に笑いかけた。
「まー…なんつーかよ、それでも…な?俺にとってお前は大切なダチで、俺がお前の事好きなのは、
これからもずっと変わらねぇ。だから…もういい。もういいんだ」
また一緒に温泉入ろうぜ、と言葉を続けた。
「元親ぁ……ッ…ぅ…っく」
ずっと抱えていた邪な情慕を伝えても、叶わないと分かっている。
でもそれ以前に元親に軽蔑されると思ってたし、だから伝えた以上もう元の関係にも戻れないと諦めていたのに、
元親はこんな自分の受け止めてくれた。
目の前で元親は前と同じ様に笑ってくれている…大好きな笑みが今も自分に向けられている…
元親の身体に抱き付いて、政宗は彼女の胸元に顔を埋め小さくしゃくりあげた。
そんな政宗を元親は笑いながら、優しく抱き締めた。
「泣くなよー。俺涙には弱ぇんだからさ」
こんな自分で良ければ、これからもよろしくな
そんな元親の言葉を聞きながら、政宗は何度も何度も首を縦に振りながら、抱き付く腕に力を込めた。
「一緒に帰ろうぜ、政宗」
泡姫の恋25
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