静かに隙間を閉じ、佐助は短く息を吐く。
信玄の前でだけ女の顔を見せる幸村に一瞬…ほんの一瞬だけ嫉妬した自分が恥ずかしい。
『好いた御方の子を産みたいと想う事は…恋ではないのか?』
(そうだね…素敵な恋だよ旦那…実際其処まで行けば恋っていうか…もう愛って感じもする)
『どうしてもっていうなら、そこに居りゃあいい』
小十郎の言葉を思い出す。
あの時ずっと隣に立って彼の横顔を見つめるだけで、凄く温かな気持ちになれた。
こんな感情忍びに必要ないのに、忍びとして失格だなと思いつつも、
この気持ちだけは忘れたくないと思うのは、いけないことだろうか。
忍びとして生まれ、物心付いた時から子供を孕まない様に身体を変えたから、
自分は幸村の様に惚れた男の子が欲しいと望んでも、詮無きこと…。
目を閉じれば浮かぶ愛しい小十郎の顔。
あの手の男はその気のない振りをしながらも、自分の子供を大事にする隠れ子煩悩タイプだ。
だからちゃんと彼に向き合わなければ…ちゃんと伝えないと駄目だな…幸村を見ていると、
佐助はそう自分に喝を入れたくなる。
もしその事を告げて疎遠になり、いつか彼が他の女と結ばれ彼の子が生まれれても、
今ならおめでとうと心から言える気がする。
彼が幸せなら、それも自分の幸せに思えるくらい自分は彼に恋焦がれているから…。
(へへっ…俺様ってば似合わねぇ)
そんな風に思えてしまう自分が照れ臭く、苦笑した。
信玄の前でだけ女の顔を見せる幸村に一瞬…ほんの一瞬だけ嫉妬した自分が恥ずかしい。
『好いた御方の子を産みたいと想う事は…恋ではないのか?』
(そうだね…素敵な恋だよ旦那…実際其処まで行けば恋っていうか…もう愛って感じもする)
『どうしてもっていうなら、そこに居りゃあいい』
小十郎の言葉を思い出す。
あの時ずっと隣に立って彼の横顔を見つめるだけで、凄く温かな気持ちになれた。
こんな感情忍びに必要ないのに、忍びとして失格だなと思いつつも、
この気持ちだけは忘れたくないと思うのは、いけないことだろうか。
忍びとして生まれ、物心付いた時から子供を孕まない様に身体を変えたから、
自分は幸村の様に惚れた男の子が欲しいと望んでも、詮無きこと…。
目を閉じれば浮かぶ愛しい小十郎の顔。
あの手の男はその気のない振りをしながらも、自分の子供を大事にする隠れ子煩悩タイプだ。
だからちゃんと彼に向き合わなければ…ちゃんと伝えないと駄目だな…幸村を見ていると、
佐助はそう自分に喝を入れたくなる。
もしその事を告げて疎遠になり、いつか彼が他の女と結ばれ彼の子が生まれれても、
今ならおめでとうと心から言える気がする。
彼が幸せなら、それも自分の幸せに思えるくらい自分は彼に恋焦がれているから…。
(へへっ…俺様ってば似合わねぇ)
そんな風に思えてしまう自分が照れ臭く、苦笑した。
また下から声が聞こえる。
「お、お館様!そちら穴は違いますぞ…?」
「いや…実はのう…こっちのも好きでな」
「何と!?…お館様が望まれるなら、この幸村如何様な試練も耐えましょうぞ!」
「幸村ぁ!」
「お館さまぁ!」
「ゆきむぅるぁあああああ!!」
「ぅおやくぅぁたすあぁまぁあああーー!!」
(うわぁ…)
これから下で始まるであろう色々濃いぷれいに佐助は言葉を失いつつ、頭を指で掻きまた苦笑した。
「お、お館様!そちら穴は違いますぞ…?」
「いや…実はのう…こっちのも好きでな」
「何と!?…お館様が望まれるなら、この幸村如何様な試練も耐えましょうぞ!」
「幸村ぁ!」
「お館さまぁ!」
「ゆきむぅるぁあああああ!!」
「ぅおやくぅぁたすあぁまぁあああーー!!」
(うわぁ…)
これから下で始まるであろう色々濃いぷれいに佐助は言葉を失いつつ、頭を指で掻きまた苦笑した。
――ねぇ旦那…惚れた男の子を望む恋もあればね…
「なーんか俺まで盛っちゃいそうだよ、まったく」
――惚れた男の幸せを望む恋もあるんだよ
でも不思議だ。
幸村の傍に居ると、自分にまで何か起こりそうな気がする。
後ろ向きにしか考えられない自分だけど、彼女を見ていると、
何かが変わってくれそうな…自分から何かを変えれるような…そんな予感。
(…そういや旦那…先月月の物来てなかった気が……ああ…そっか…)
ひょっとしなくても、いつかは彼女の身体に宿るであろう愛しい男との結ばれた証。
(もー早く見せて下さいよぉご両人!!)
佐助は込み上げてくる喜びを、緩む口元を、ソワソワしながらも両手で覆い隠した。
幸村の傍に居ると、自分にまで何か起こりそうな気がする。
後ろ向きにしか考えられない自分だけど、彼女を見ていると、
何かが変わってくれそうな…自分から何かを変えれるような…そんな予感。
(…そういや旦那…先月月の物来てなかった気が……ああ…そっか…)
ひょっとしなくても、いつかは彼女の身体に宿るであろう愛しい男との結ばれた証。
(もー早く見せて下さいよぉご両人!!)
佐助は込み上げてくる喜びを、緩む口元を、ソワソワしながらも両手で覆い隠した。
あなたは花でわたしは草
綺麗に花を咲かせて種生まれ
その種はやがてまた綺麗な花を咲かせるでしょうあなた
寂しくないように地面を緑で茂らせ
何時も何時までも何処にでも生えていけます草わたし
あなたの咲かせた種を
わたしの葉っぱであやすのを楽しみにしています
二人は全然似てないけれど仲良しで
これからもずっと仲良しです
あなたとわたし 花と草
綺麗に花を咲かせて種生まれ
その種はやがてまた綺麗な花を咲かせるでしょうあなた
寂しくないように地面を緑で茂らせ
何時も何時までも何処にでも生えていけます草わたし
あなたの咲かせた種を
わたしの葉っぱであやすのを楽しみにしています
二人は全然似てないけれど仲良しで
これからもずっと仲良しです
あなたとわたし 花と草
―オワリ―
どちらともなくgdgdしてしまい綺麗にオチず、お恥ずかしい限り…。
お付き合い頂き、本当にありがとうございました。
お付き合い頂き、本当にありがとうございました。