「俺は旦那の味方の味方ですよー。ご命令はお気軽に」
「駄目だろが。幸村の臣をオレが、まだ結婚もしちゃいねえこのオレが命令下しちゃ拙いんだよ、忍びだから余計にな。
……テメーがやってもいいのは非礼を咎めて尋問するくらいだ」
いやあの、お咎めは忍びのするこっちゃないですよ。無茶苦茶な言い方で話し相手にしないで下さい。
もっと素直にふつーにでいいんで。でも解りましたよ、聞いて欲しいんでしょ。
「じゃ、どうしちゃったの?」
直球であるかなきかの敬語も放り棄てて聞いた。
ああ、と独眼竜は頷いて、視線を投げた。
整えられた客室。でもさー上田の城は戦むきの良い城だけど、もてなしの面では……まあねえ。
だって相手どんだけ古くて派手好きで有名だと……
でも不満げじゃなかった。むしろ居心地良さそうに室内を見てた。
「なあ……オレはよ、幸村に惚れてるのかな……」
……あの、なんですかそれ。
凄く呆れて答えに詰まった俺を、綺麗に装った独眼竜が見る。
いつもの鋭い目つきは柔らかな感じにぼかされてて、ていうかそう指示出されて、迫力が減ってる顔。
怜悧な顔立ちなんだから、生かした方がいいと思うのに。
キツめの顔、気にしてるんですかもしかして。
「なんつーこと聞いてくんの。惚気たいの?俺様相手に惚気る?旦那万歳で一晩飲み明かしたい?」
旦那良ければ全て良しですよ開き直ってんですよ、独眼竜曰く忠義な俺様はー。
止めろと言われて止めれるほど、甘いオカン道突き進んでないんだよこっちは!
「そうか。ならてめーに謝る必要ねえな」
ふっ、と鼻で、もの凄い偉そうに笑う。
「謝るって……何で」
まさか旦那の喉に一合徳利突っ込んだから。でも旦那丈夫だからあれくらいじゃどーもならないと思う。
「忘れたか?半月経たず惚れると言った。オレはもう、惚れた気でいたさ。……何が違っていたんだかな……」
問わず語りの口調に変わって、黙った。
「……幸村には通じてねえ、ならオレはそんなに惚れてねえんだろ」
は?どういう判断基準?
「やっぱ恋愛には経験が必要かよ、……成実」
……なんか気が付いたら逃げおおせて、伊達の方に行くと思って網張ってたら徳川に身を寄せてた従兄弟さん?
聞くとやばそうだから聞かないけど。
「恋愛経験なら旦那も無いですが。最初はみんな初心者だしさ、通じてないから惚れてないって意味分かんないですよ」
「通じねえようなんじゃ意味ねえだろが。shit……オレが至らねえってのか、
てめーぐらいになれば気づく?それを皆にも幸村にも期待するのは間違いだろ、その程度かオレは?」
何なの、この意味分かんないけどすげー偉そうな自嘲。
誰に通じさせたいの、聞くのは野暮すぎてそれは黙ってた。
「自分疑っても答えなんか出ないでしょ?旦那馬鹿だからさ、独眼竜のことだと周り見えてないけど、
旦那のこと責めたり、……はしていいけど旦那の思いまで疑わないであげてよ。旦那を信じさせてよ」
代わりに言ったことが、何か全面的に旦那支持過ぎて自分で呆れた。
普通でもちょっとした言葉に引っかかった位で、しかも家族に紹介してる現場で、
他の誰でも良かったのか、っつーのは……やっぱり凄い酷いよねえ。
ごめん旦那、今回の馬鹿は愛嬌で済ませらんない。ちょっと犯罪すぎるよ。
大好きな相手に恥かかせるのは駄目だよ。嫌われちゃうよ。
独眼竜は何でか違う方向に煮えてるけど。
「駄目だろが。幸村の臣をオレが、まだ結婚もしちゃいねえこのオレが命令下しちゃ拙いんだよ、忍びだから余計にな。
……テメーがやってもいいのは非礼を咎めて尋問するくらいだ」
いやあの、お咎めは忍びのするこっちゃないですよ。無茶苦茶な言い方で話し相手にしないで下さい。
もっと素直にふつーにでいいんで。でも解りましたよ、聞いて欲しいんでしょ。
「じゃ、どうしちゃったの?」
直球であるかなきかの敬語も放り棄てて聞いた。
ああ、と独眼竜は頷いて、視線を投げた。
整えられた客室。でもさー上田の城は戦むきの良い城だけど、もてなしの面では……まあねえ。
だって相手どんだけ古くて派手好きで有名だと……
でも不満げじゃなかった。むしろ居心地良さそうに室内を見てた。
「なあ……オレはよ、幸村に惚れてるのかな……」
……あの、なんですかそれ。
凄く呆れて答えに詰まった俺を、綺麗に装った独眼竜が見る。
いつもの鋭い目つきは柔らかな感じにぼかされてて、ていうかそう指示出されて、迫力が減ってる顔。
怜悧な顔立ちなんだから、生かした方がいいと思うのに。
キツめの顔、気にしてるんですかもしかして。
「なんつーこと聞いてくんの。惚気たいの?俺様相手に惚気る?旦那万歳で一晩飲み明かしたい?」
旦那良ければ全て良しですよ開き直ってんですよ、独眼竜曰く忠義な俺様はー。
止めろと言われて止めれるほど、甘いオカン道突き進んでないんだよこっちは!
「そうか。ならてめーに謝る必要ねえな」
ふっ、と鼻で、もの凄い偉そうに笑う。
「謝るって……何で」
まさか旦那の喉に一合徳利突っ込んだから。でも旦那丈夫だからあれくらいじゃどーもならないと思う。
「忘れたか?半月経たず惚れると言った。オレはもう、惚れた気でいたさ。……何が違っていたんだかな……」
問わず語りの口調に変わって、黙った。
「……幸村には通じてねえ、ならオレはそんなに惚れてねえんだろ」
は?どういう判断基準?
「やっぱ恋愛には経験が必要かよ、……成実」
……なんか気が付いたら逃げおおせて、伊達の方に行くと思って網張ってたら徳川に身を寄せてた従兄弟さん?
聞くとやばそうだから聞かないけど。
「恋愛経験なら旦那も無いですが。最初はみんな初心者だしさ、通じてないから惚れてないって意味分かんないですよ」
「通じねえようなんじゃ意味ねえだろが。shit……オレが至らねえってのか、
てめーぐらいになれば気づく?それを皆にも幸村にも期待するのは間違いだろ、その程度かオレは?」
何なの、この意味分かんないけどすげー偉そうな自嘲。
誰に通じさせたいの、聞くのは野暮すぎてそれは黙ってた。
「自分疑っても答えなんか出ないでしょ?旦那馬鹿だからさ、独眼竜のことだと周り見えてないけど、
旦那のこと責めたり、……はしていいけど旦那の思いまで疑わないであげてよ。旦那を信じさせてよ」
代わりに言ったことが、何か全面的に旦那支持過ぎて自分で呆れた。
普通でもちょっとした言葉に引っかかった位で、しかも家族に紹介してる現場で、
他の誰でも良かったのか、っつーのは……やっぱり凄い酷いよねえ。
ごめん旦那、今回の馬鹿は愛嬌で済ませらんない。ちょっと犯罪すぎるよ。
大好きな相手に恥かかせるのは駄目だよ。嫌われちゃうよ。
独眼竜は何でか違う方向に煮えてるけど。
案の定俺のへたれた取りなしに独眼竜は不機嫌だ。そっぽを向いた顎先が僅か上を向く。
上田城の虜90/今日のワンコ15
上田城の虜90/今日のワンコ15




