風呂敷のなかの昼飯は大き目の丸いおにぎりと朝飯のあまりの金平だった。
小十郎殿は金平がお好きだと聞いていたので持ってまいりました、とにこやかに言われ、
食わずにはいられない雰囲気になってしまい、ぼりぼりと金平を食った。
犬千代様は丸いおにぎりが好きなんです、と奥さんは言っていたがずっと気になっていることがあった。
「その犬千代様とは喧嘩でもしたのかい?」
あの犬みたいな旦那だ、嫁が遠くへ行くと言ったら絶対についてくるはず。
しかしいないと言う事は喧嘩でもしたのか、と思った。
「とんでもござりません!犬千代様は前田の食卓の為、
四国の長曾我部殿の所で魚を取ってござりまする。犬千代様が魚を釣っている間、
まつめは野菜を育てようと思いまして…、このように奥州まで参ったのでござりまする。」
「ほお…。」
なるほどな、すべては犬千代様の為か。
「ところで小十郎殿、先ほどから気になっていたのですが…。」
「野菜のあちこちに下がっている札にかかれた異国の言葉は何でござりまするか?」
油断していた、俺の可愛い野菜達の名札を取り忘れた。
普通に漢字で書くより異国語で書いたほうがcoolでnauiぜ!
と言うことで無理やりつけさせられたものだった。
おくさんが読めないのは助かったが、どうごまかせばいいのか…。
「あー…、あれはだな…。」
「ちー、ちー…ちぐ…さ…?」
「お、おい!異国語が読めるのか?!」
やはりこの奥さん、只者じゃねェ…!
奥さんの肩をガシリとつかみ、問いただした。
「え、い、いえ あの…、信長様が伴天連の商人の方々に教わったあちらの言葉によく似ていたので…。
まつめも少しだけ教えていただきました故、ほんの少しだけなら読めまする。」
賢才瞬麗の名は伊達じゃねえ、ゆーしー…と関心してる場合じゃ…ねェ!!
この片倉小十郎が野菜に名前を付けているのがばれてしまったら、伊達軍の恥だ。
「こ、小十郎殿…?顔色が悪うござりまするが、いかがなされましたか…?」
「奥さん…、この事は黙っていてはくれないか…?」
出来るだけと低めの声で、出来るだけ怖そうな顔で、ぼそりと呟き睨み付けた。
ここはびびらせて黙らせるしかない気がしたからだ。
「まあ…、それでしたらまつめのお願いも聞いてくださいますか?」
俺は野菜の事を黙らせる代わりにその条件を飲んだ。
小十郎殿は金平がお好きだと聞いていたので持ってまいりました、とにこやかに言われ、
食わずにはいられない雰囲気になってしまい、ぼりぼりと金平を食った。
犬千代様は丸いおにぎりが好きなんです、と奥さんは言っていたがずっと気になっていることがあった。
「その犬千代様とは喧嘩でもしたのかい?」
あの犬みたいな旦那だ、嫁が遠くへ行くと言ったら絶対についてくるはず。
しかしいないと言う事は喧嘩でもしたのか、と思った。
「とんでもござりません!犬千代様は前田の食卓の為、
四国の長曾我部殿の所で魚を取ってござりまする。犬千代様が魚を釣っている間、
まつめは野菜を育てようと思いまして…、このように奥州まで参ったのでござりまする。」
「ほお…。」
なるほどな、すべては犬千代様の為か。
「ところで小十郎殿、先ほどから気になっていたのですが…。」
「野菜のあちこちに下がっている札にかかれた異国の言葉は何でござりまするか?」
油断していた、俺の可愛い野菜達の名札を取り忘れた。
普通に漢字で書くより異国語で書いたほうがcoolでnauiぜ!
と言うことで無理やりつけさせられたものだった。
おくさんが読めないのは助かったが、どうごまかせばいいのか…。
「あー…、あれはだな…。」
「ちー、ちー…ちぐ…さ…?」
「お、おい!異国語が読めるのか?!」
やはりこの奥さん、只者じゃねェ…!
奥さんの肩をガシリとつかみ、問いただした。
「え、い、いえ あの…、信長様が伴天連の商人の方々に教わったあちらの言葉によく似ていたので…。
まつめも少しだけ教えていただきました故、ほんの少しだけなら読めまする。」
賢才瞬麗の名は伊達じゃねえ、ゆーしー…と関心してる場合じゃ…ねェ!!
この片倉小十郎が野菜に名前を付けているのがばれてしまったら、伊達軍の恥だ。
「こ、小十郎殿…?顔色が悪うござりまするが、いかがなされましたか…?」
「奥さん…、この事は黙っていてはくれないか…?」
出来るだけと低めの声で、出来るだけ怖そうな顔で、ぼそりと呟き睨み付けた。
ここはびびらせて黙らせるしかない気がしたからだ。
「まあ…、それでしたらまつめのお願いも聞いてくださいますか?」
俺は野菜の事を黙らせる代わりにその条件を飲んだ。




