戦国BASARA/エロパロ保管庫

がんばれ!うじまさちゃん4

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だれでも歓迎! 編集
小田原城は今日も桜が満開だ。
城主も無駄に元気だ。家臣がとめるのも聞かず、槍の鍛錬をして転んでみたり、
乗り込んできた西海の鬼に貞操を狙われたりしている。
小太郎も相変わらず、城内の警備を続けている。
あの日のあとはしばらくの間、いつくびか手打ちを言い渡されるかとかまえていたが、
これといった沙汰は何もなかった。
ただときどき、城主の閨に忍び込むようになっただけだ。
つくづく、仮にも城主がこんなでいいのか、あまりに思考が足りなすぎはしないかと
思うが、単なる雇われ人の身なので口には出さない。
自分が心配しなくても、こんな国はどうせ早晩、滅ぶだろう。
そうなっても、小太郎には義理も未練もない国だ。それなりの給料はもらってきたし、
堅実な小太郎は貯金もしっかりしているので、退職後の生活にも不安はない。
情勢が悪くなってきたら、適当なところで見切りをつけて逃げ出すつもりだ。

ここをやめたら、またどこかに雇われるのもいいけれど、しばらくは全国を
旅して回るのも悪くなさそうだ。
夏の空や、秋の落葉。冬の雪景色。星空や、月の光。
舞い散る桜も美しいけれど、それとは違う、もっと別の風景もあるのだと。
それもまた美しいのだと。
桜しか知らないあの人に、ぜひ教えてやりたい。

可愛いだけでは、戦国大名はやっていけない。
だが人間としては最強かもしれない。
遠くで響く、ふんぎゃあと甲高い悲鳴を聞きながら、桜一色の空に
小太郎はしみじみと思いを馳せた。



北条家当主は今日も頑張っている。
家臣も領民も頑張っている。
雇われ忍者は、無口な仮面の裏側で、北条家の滅亡を指折り数えて待っている。

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