戦国BASARA/エロパロ保管庫

右目と左目14

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匿名ユーザー

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「喜びな。今からお宝の大好きなおネェちゃんの『宝箱』に、金の延べ棒なら
ぬ、硬くて熱ーい『棒』を入れてやるぜ」
体毛と垢に塗れた男の不潔な手が、元親の衣服に触れようとした刹那。

「……いらねぇよ」
「──何ぃ!?」

男の足元から突如出現した網が、そのまま彼の身体を拘束した。


「テメェも親分なら、最後まで気ィ抜いてんじゃねぇよ。俺の所に来るまでか
なりの時間があったのに、本当に俺が動けないとでも思ってたのか…?」
「く…そ、このアマぁ…!」
脱出を試みるも、元親によって張り巡らされたその網は、まるで持ち主の意志
に従うように、ならず者の身体を束縛し続ける。
「……あの世で閻魔様にでも自慢して来な。俺は地獄に来る前に、『鬼』と渡り
合ってきた男だ、ってな!」
言いながら立ち上がった元親は、両手持ちにした碇槍を大きく振り被ると、断末
魔を上げる暇すら与えずに、男の脳天を頭蓋ごと叩き割った。
脳漿や血飛沫を撒き散らせながら、網の束縛と、ある種現世の束縛から解放され
た男は地に沈む。
元親は、肩で息をしながらそれらを亡羊と眺めていたが、

「…げほっ!?う…うぅ…っ……」

骨身に響く激痛と、尋常でない嘔吐感を覚えた元親は、直後、胃液交じりの血を
吐き出した。
呼吸をするのも忘れたかのように、暫しの間、止まらない痛みと悪寒に嘔吐(え
ず)いていたが、やがて胃の中のすべてのものを吐き尽くした元親は、まるで男
の後を追うかのように、自分もまた倒れ込んだ。


沈みかけた太陽が、西の山に絶妙な光の帯を刻む頃。

「元親!元親!」
「おい、ブス!ドブス!何処だ!」

漸く件の山に到着した政宗たちは、暴動の痕跡の残る中、懸命に元親の姿を探し
ていた。
「……どうやら、賊は全員片付けられたようですね」
「でも、元親は何処へ…?」
馬から下りた政宗と小十郎は、見落としを許さぬ勢いで、周囲の捜索を続ける。
「梵天!」
すると、少し離れた場所で彼らの手伝いをしていた成実から、声が上がった。
「どうした」
「これ、山賊の首領じゃねぇのか…?」
僅かに興奮した面持ちで尋ねてくる成実に、政宗達は悪党に相応しくも、無残な
屍と化した諸悪の根源を確認する。
「間違いないようですね。以前対峙した時に、小十郎がつけた傷が……」

その時。屍の横に投げ出された、妙に見覚えのある足袋と衣服に包まれた脚が、
小十郎の視界に飛び込んで来た。
全身から血の気が引きそうになるのを懸命に抑えながら、小十郎は身を屈めると
それに近付いていく。
そして。


「……!…」
「……NOOOOOOOOOO!!!!!」


息を飲み込む小十郎と、悲痛の叫び声を上げる政宗の前に、青白い顔をした元親
の身体が、無言で横たわっていた。

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