戦国BASARA/エロパロ保管庫

恋っていったい2

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「放っておいたら幸村はおやかたさまー!で終わりじゃん。恋をしている人の瞳はまるで綺羅星のように輝いているんだよ。いつも見ている風景だってまるで蓬莱のように違って見えるのさ」
慶次は、客観的に見て結構な美女である。
長く艶やかな黒髪、長く濡れた睫毛、いつも夢を見ているように輝く大きな瞳。
女にしては長身だが腰は細く胸は豊かで、常に香を薫き染め鮮やかな絹を身に纏っている。
屈託のないその人柄には男女関係なく引き付けられるものがある。
そんな美女に恋だの何だの語られては朴念仁の幸村はたまったものではない。
豊かな胸を押しつけるように腕を抱かれ、「幸村は細く見えるのに逞しいんだね」と身体を触られ、薄物を纏った姿で「一緒に恋について語りあおうよ」などと夜中に寝所に押しかけられ、その他昼夜場所を問わぬ慶次の猛攻にさすがの幸村も疲れきってしまっている。
佐助としては幸村が恋をしようが慶次とくっつこうがはっきりいって関係ない。
だが動揺した幸村の叫び声を聞かされるのも壊れた城内の後片付けも勘弁してもらいたい。
何よりも。
「ねえ慶ちゃん」
「なんたいさっちゃん」
互いに人当たりがいい者同士、長くいれば打ち解けてはくる。
慶次と二人で話していて、佐助はある事実を確信していた。
「あんたが旦那に純粋に恋してるってんなら俺は放っておくよ。でもさ、今のあんたはさ、あんたみたいな言い方をすれば『悪い恋をしている』ように見えるよ」
「はは…やだな、なにいってんの…」
快活な瞳に陰が射す。
幾度も、恋を語りながら慶次が無意識に見せていた陰りだ。
「もう一度言っておくよ。旦那から離れるんなら今のうち」
「…それは、忠義な忍びの警告?」
「いいや。恋をした女の忠告さ」

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