アットウィキロゴ
戦国BASARA/エロパロ保管庫
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

戦国BASARA/エロパロ保管庫

オクラ様は赤面性6

最終更新:

bsr_e

- view
メンバー限定 登録/ログイン
元就は、特に表情に感情を浮かべるでもなく与えられた民家から外を見ていた。
土間の他には本来ならば六畳程度の部屋が二つと
物置があるきりの粗末な小屋だったが、
部屋の仕切りとなる板戸は取り払われ、雨戸も全て開けられて広々として見える。
閉まっているのは入口だけだった。
その閉じられた入口の外から、何者かがもめている声が聞こえる。
耳をすませなくても、その者が誰かは分かった。
前田慶次だ。
元就を探しているらしい慶次と、
慶次を咎める雑兵の、堂々巡りの言い合いが嫌でも耳に入ってくる。
この中にいるんだろ、だの、通せよ、だのと実に煩い。
家の周りを半周も回り込めば雨戸は全開になっていて
縁側から容易に上がり込めるというのに。

山の上の砦からたなびく煙はもう消えていた。敵軍の飯炊きはすでに終わったのだろう。
日は傾きかけて、空が薄桃色に染まっている。
南向きなので西に沈む日輪は見えない。

重いものが投げ飛ばされる音が聞こえ、次いで戸の開く音が耳に入ったが、
元就は振り向かなかった。

「いた」

脳天気な声音だ、と、元就は思う。
嬉しそうな、何も考えていなさそうな声。
不可思議な事に、声を聞くだけで心臓が跳ね上がる。
今は聞きたくない声だった。
外を見たままで、元就は言う。

「戻らぬか」
「嫌だ」
「我は貴様の顔など見たくない」
「なんで」

元就は表情を固める。
戸を閉める音が聞こえた。
慶次が出ていった訳ではないことは、気配で分かる。

「利やまつ姉ちゃんと何話してたんだ」

黙っていてもしつこく食い下がってくるだけだ、と、元就は判断し、
出来る限り平板な口調で呟いた。

「あの砦を落とす、算段を」
「どうやって?」
「我が行くのだ。前田の館から逃げ出してきたと言ってな。
 匿ってくれと言う。
 大将に目通り願って、その場で首を獲る」

肩に手がかけられ、力任せに振り向かされた。

「まさか利がそう言ったのか」
「我の考えだ」
「なんで」
「悪くなりそうな芽は早いうちに摘んでおくに限る」

表情一つ変えずに、当然の事のように告げた。
なんの感情も篭もっていない、冷ややかな目。
二月前の戦場で、そして傷を負った元就を捕らえてからも目にした事がある。
全ての感情を捨ててしまったかのような顔だ。
慶次の瞼が引きつった。
最近は、随分人らしい表情を浮かべるようになっていたというのに。
今が戦時だからだろうか。


最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー