「……………何考えてんだ」
「……………これを、女の腹に入れれば、やや子が出来るのか」
「………まあ………頑張っても恵まれないこともあるみたいだけど」
「これを、我の腹に出したかったのか」
「そりゃあ」
「何故そうしなかった」
「あんたが咥えたりするから我慢出来なかったんだよ! どうせ早いよ!」
「……………これを、女の腹に入れれば、やや子が出来るのか」
「………まあ………頑張っても恵まれないこともあるみたいだけど」
「これを、我の腹に出したかったのか」
「そりゃあ」
「何故そうしなかった」
「あんたが咥えたりするから我慢出来なかったんだよ! どうせ早いよ!」
後の世で逆ギレと呼ばれる怒り方だった。
(否、ひょっとしたら、この戦乱の世でもそう呼んでいる所はあるのかもしれない)
(否、ひょっとしたら、この戦乱の世でもそう呼んでいる所はあるのかもしれない)
元就は、きょとんと、慶次を見て、問い返す。
「早いと不都合があるのか?」
「あるだろ」
「早いのは良いことだろう。行軍ももたもたしておれば敵に遅れをとる」
「あるだろ」
「早いのは良いことだろう。行軍ももたもたしておれば敵に遅れをとる」
慶次は、がくりと項垂れた。
耳の下をぼりぼりと掻きながら呟く。
耳の下をぼりぼりと掻きながら呟く。
「できるだけ長く触ってたいとか、触られてたいとか、あんた思わないのかよ」
元就は鼻の頭に皺を寄せた。
「貴様はどうか知らぬが、我は小水を漏らすのは御免だ」
「それは悪かった。俺が悪かった」
「ふん」
「それは悪かった。俺が悪かった」
「ふん」
恐ろしくて、慶次は元就を見ることが出来ない。
「貴様はどうか知らぬが」
元就は、慶次の肩口に額をつけた。
もたれかかりながら、背に手を回す。
自分に酷いことをした男の体温を感じて、安堵している自分が、元就は不思議だった。
だが、不愉快ではなかった。
相変わらずちりちりとする、慣れない心の感覚は居心地の悪いものだったが、
それ以上に、側に居たいと思う。
元就は呟いた。
もたれかかりながら、背に手を回す。
自分に酷いことをした男の体温を感じて、安堵している自分が、元就は不思議だった。
だが、不愉快ではなかった。
相変わらずちりちりとする、慣れない心の感覚は居心地の悪いものだったが、
それ以上に、側に居たいと思う。
元就は呟いた。
「……………我は、こうしているだけで十分だ」
元就は押し倒された。
見上げれば、困ったように笑う慶次が元就を見下ろしていた。
「もう一戦」
「何?」
「今度は中に出すからさ」
「は?」
「ずっと俺の側に居ろよ」
慶次ははにかんだ表情を浮かべながらも、元就の足の間に強引に自らの足を割り入れる。
「ま、待て!」
「あんたが煽ったんだろ」
そして、前田軍が陣を構えた集落では、満月が中天に輝くまで
元就の悲鳴と、呻き声と、嬌声と、すすり泣きが聞こえたという。
元就の悲鳴と、呻き声と、嬌声と、すすり泣きが聞こえたという。
/どっとはらい/




