「あんたが奥州筆頭・伊達政宗か」
野盗の頭目らしい男が、そう政宗に問い掛ける。
「あぁそうだぜ?だったら?」
胸の前で腕を組み、不敵に答える政宗に
頭目はやはり好奇の眼を向ける。
頭目はやはり好奇の眼を向ける。
…しかし男ってのは、みんな同じ反応をするな。
その様子を冷ややかに見詰めながら、政宗は内心つまらなさそうに呟いた。
「独眼竜が小娘だってのはヨタ話じゃなかったとはなァ…
こりゃ俺にも運が向いて来たぜ。」
「HA!俺を生け捕りにして身代金でもせしめようってか?」
「さすが察しがいいな?伊達の姫様。」
「てめぇらみたいな手合は山程相手にして来たんでな。」
こりゃ俺にも運が向いて来たぜ。」
「HA!俺を生け捕りにして身代金でもせしめようってか?」
「さすが察しがいいな?伊達の姫様。」
「てめぇらみたいな手合は山程相手にして来たんでな。」
降って湧いた幸運に、眼をギラつかせながら迫る野盗共に
四方を取り囲まれながらも、政宗は至って平静だった。
さして興味も無さそうに周囲に一瞥をくれると、それきり見向きもしない。
そんな政宗にどこか好色な視線を向けながら、頭目はまた問いかける。
四方を取り囲まれながらも、政宗は至って平静だった。
さして興味も無さそうに周囲に一瞥をくれると、それきり見向きもしない。
そんな政宗にどこか好色な視線を向けながら、頭目はまた問いかける。
「あんたにひとつ聞きてぇんだがな。」
「なんだよ。」
「何故あの娘と逃げなかった?
そんなに俺らの慰み者になりたかったかい?伊達の姫様?」
「なんだよ。」
「何故あの娘と逃げなかった?
そんなに俺らの慰み者になりたかったかい?伊達の姫様?」
下卑た笑みを浮かべる男に、政宗は艶然と微笑んで返す。
「…逃げる?この俺が?笑わせてくれるぜ。…それとなァ。」
「あぁ?」
「あぁ?」
「…気安く姫様姫様って呼ぶんじゃねぇ。
俺をそう呼んでいい奴は…この世でただ一人だ!!」
俺をそう呼んでいい奴は…この世でただ一人だ!!」
次の瞬間。
頭目の首は下卑た笑みを浮かべたまま地面に転がった
。政宗の右手には、一振りの竜の爪が握られている。
血の滴るそれを鞘から抜き放つ瞬間を見た者は、
この中に一人として居なかった。
頭目の首は下卑た笑みを浮かべたまま地面に転がった
。政宗の右手には、一振りの竜の爪が握られている。
血の滴るそれを鞘から抜き放つ瞬間を見た者は、
この中に一人として居なかった。
転がる首を見下ろしながら、政宗は冷たく微笑む。
「俺を誰だと思ってる?
…俺は奥州筆頭…独眼竜・伊達政宗。
だから当然…」
…俺は奥州筆頭…独眼竜・伊達政宗。
だから当然…」
鎧の下から滲み出るような気迫に、夥しい数の野盗達は身動きも出来ない。
「この地に生きる民百姓の為、
てめぇらみたいなクズをブッ殺すのもお仕事なのさ。」
てめぇらみたいなクズをブッ殺すのもお仕事なのさ。」
いつの間にか中空に上っていた月の光を、
抜き放たれた6本の竜の爪が鋭く弾く。
その刹那、恐怖に背中を押された野盗の群れが政宗に襲い掛かる。
泣くような、笑うような声を上げながら。
抜き放たれた6本の竜の爪が鋭く弾く。
その刹那、恐怖に背中を押された野盗の群れが政宗に襲い掛かる。
泣くような、笑うような声を上げながら。
「竜の膝元を汚した罪…地獄できっちり償いやがれ!!」
月光の中響き渡るその声は、
一人の少女のものではなく
紛れもなく一匹の竜の咆哮だった。
一人の少女のものではなく
紛れもなく一匹の竜の咆哮だった。
(つづく)




