胎内は十分潤み、熱くなっているだろう。もう一度指が滑り込めば、
ねっとりとした蜜を感じた。
「あっ……」
政宗の体が浮く。そっと腰を抑え、残った手で胎内を解し、時々肉芽を弄る。
「や、め、――ぁっ!」
政宗の体が跳ねる。首と腰を振り、信玄を拒みながらそれ以上の快楽をねだる。
体が熱い。これ以上なく燃えている。
それでも、どこかに冷えた部分が残っているのを肌越しに感じた。
それは赤い具足を纏った若武者を思うもので、信玄はそれを無理に取り除こうとは
思わなかった。
互いに、納得するしかない。政宗が信玄を選び、子を為すことを選んだのだ。
その望みに答えれるのが、信玄の道だった。
もう、戻ることはできない。
「子を産め。子が成長した暁に、奥州に戻るがよい」
「HA! だったら、俺をもっといいようにしろ。好きにしていいんだぜ?」
「言うてくれるのう……」
それがどれほど悲しいことなのか、政宗は分かっていない。
若い、と思った。
指を小指から中指にと変え、次に二本に増やした。熱くなった胎内は指をきつく締めてくるが、
ゆるりとなぞれば甘く蕩けていく。溢れる蜜が水音と立て、耳を刺激する。
手に血の色が戻る。政宗は体を動かし、信玄を見た。まっすぐ見つめる、潤んだ目。
幸村は、この目に惹かれたのか。
政宗の手を、背中に導いた。軽く脚の形を整えるついでに脚を撫でた。いい脚だ。今度じっくり味わうとしよう。
是非は問わない。今更迷うことはできない。
既に勃ち上がった男根を、膣口にあてる。位置を探ると一気に貫いた。
「あ、あぁ――――っ!!」
背中に強い痛みを感じた。ぎゅうぎゅうと締め上げ、信玄を拒もうとする。
押すことも引くこともできず、身動きが取れない。
「や、もう、いい……!」
「子が、欲しいのであろう。ならば、耐えよ」
涙をぼろぼろ零しながら、政宗は頷いた。政宗の息が落ち着くのを待ち、唇を重ねた。
舌を絡めても、強い反応は返ってこない。ただ信玄に従うだけだ。
胎内が緩むのを待ってから、ゆっくりと腰を引いた。抜く直前でまた再奥を突く。
「ゃっ――!」
――政宗が望んだことだ。
だが、それは政を優先しての望みであって、けして本心から望んだわけではない。
魂を引き裂くような嬌声を聞きながら、信玄はただ無心で腰を動かし、精を放った。
政宗は驚いたように体を跳ねさせ、信玄を睨みつけたまま意識を落とした。
その間、手は信玄の背から離れなかった。
ねっとりとした蜜を感じた。
「あっ……」
政宗の体が浮く。そっと腰を抑え、残った手で胎内を解し、時々肉芽を弄る。
「や、め、――ぁっ!」
政宗の体が跳ねる。首と腰を振り、信玄を拒みながらそれ以上の快楽をねだる。
体が熱い。これ以上なく燃えている。
それでも、どこかに冷えた部分が残っているのを肌越しに感じた。
それは赤い具足を纏った若武者を思うもので、信玄はそれを無理に取り除こうとは
思わなかった。
互いに、納得するしかない。政宗が信玄を選び、子を為すことを選んだのだ。
その望みに答えれるのが、信玄の道だった。
もう、戻ることはできない。
「子を産め。子が成長した暁に、奥州に戻るがよい」
「HA! だったら、俺をもっといいようにしろ。好きにしていいんだぜ?」
「言うてくれるのう……」
それがどれほど悲しいことなのか、政宗は分かっていない。
若い、と思った。
指を小指から中指にと変え、次に二本に増やした。熱くなった胎内は指をきつく締めてくるが、
ゆるりとなぞれば甘く蕩けていく。溢れる蜜が水音と立て、耳を刺激する。
手に血の色が戻る。政宗は体を動かし、信玄を見た。まっすぐ見つめる、潤んだ目。
幸村は、この目に惹かれたのか。
政宗の手を、背中に導いた。軽く脚の形を整えるついでに脚を撫でた。いい脚だ。今度じっくり味わうとしよう。
是非は問わない。今更迷うことはできない。
既に勃ち上がった男根を、膣口にあてる。位置を探ると一気に貫いた。
「あ、あぁ――――っ!!」
背中に強い痛みを感じた。ぎゅうぎゅうと締め上げ、信玄を拒もうとする。
押すことも引くこともできず、身動きが取れない。
「や、もう、いい……!」
「子が、欲しいのであろう。ならば、耐えよ」
涙をぼろぼろ零しながら、政宗は頷いた。政宗の息が落ち着くのを待ち、唇を重ねた。
舌を絡めても、強い反応は返ってこない。ただ信玄に従うだけだ。
胎内が緩むのを待ってから、ゆっくりと腰を引いた。抜く直前でまた再奥を突く。
「ゃっ――!」
――政宗が望んだことだ。
だが、それは政を優先しての望みであって、けして本心から望んだわけではない。
魂を引き裂くような嬌声を聞きながら、信玄はただ無心で腰を動かし、精を放った。
政宗は驚いたように体を跳ねさせ、信玄を睨みつけたまま意識を落とした。
その間、手は信玄の背から離れなかった。