「そういうものでは…っ」
答えようとした唇に柔らかいものが押し当てられた、と思った瞬間、歯列を割り舌が差し込まれた。
「…ん…ふぅ……」
絡めとられた舌を嬲られながら、次第に上がっていく息を感じながら、チェストは何とか体勢を入れ替えようとする。
相手の手が緩んだ時を見計らってほんの少し腰を浮かしたが、手を回され帯をあっさりと解かれ、襟元を緩められた。
彼女とて男女の交わりとは何であるか、その経験ぐらいは年相応にある。
だが、相手の、それも年下の男の技巧にこうまでも翻弄されるとは予想外であった。
酒の勢いもあるのだろうか。
「ま、待ちんしゃい…」
胸元へと滑り込んだ手が晒しを巻いた肌を弄る。
それを制止しながら、チェストは大きく息を吐いた。
「……何ぞ」
手を止めたサンデーが目を細める。
「相手なら……ワシでなくとも…」
強い者と戦いたい、その一身でチェストは己の体を強靭なそれへと鍛え上げた。
その結果、筋肉ばかりがついており、肝心の女性らしい柔らかさなどほとんどない。
幾多の戦場を駆け抜けて日に焼けた肌には、縦横に紅い傷跡が残っている。
髪も修行の厳しさからか、艶やかな黒髪というには程遠い。
白髪混じりの荒れた髪を男のように短く結い上げているだけである。
何の酔狂か、と思いながらチェストは相手の答えを待った。
「我はそなたが良い」
少しの間を置き、ほんの僅かに表情を和らげ、サンデーの口元に笑みが浮かぶ。
「…触れたいと思うたのは本心ぞ」
先程までの強引なそれではなく、そっと慈しむように触れる接吻に驚いたようにチェストは目を見開く。
「ワシを揶揄うもんじゃなか」
「……触れるだけで心の臓が跳ねる」
チェストの少々武骨な手を取り、サンデーは己の左胸へと添えさせた。
「嘘ではない」
「………」
これでも信じてくれぬかと、眉を寄せて彼は視線を逸らした。
「だがのう…」
「…それでも構わぬ」
そのまま襟にかけた手を下へと引いてチェストの着物を肌蹴させる。
きつく巻かれた晒しを緩めながら手早く外していくと、その下から現れた肌へと口付けた。
「ひゃ…やめんしゃい!」
まだ答えは出していない、と言いながら抵抗するチェストの手を払い除けながら、サンデーは彼女の服を下着と共に取り払う。
首筋をきつく吸い上げて痕を残し、鎖骨から乳房へと指を這わせていく。
餅のような柔らかさはないが、年齢の割に弾力に富んだ胸の感触を楽しむように揉む。
じんわりと響く快感が体の芯を刺激する。
「ん…ぅ……」
鼻から抜けるような甘い声が漏れる。
「…温かい」
胸に頬を当てて体温を確かめ小さく呟くサンデーの声に、チェストの手が止まる。
「人とは斯様に熱を帯びているのか」
「……そうじゃ」
ぽん、とサンデーの胡桃色の髪を撫でながら、ふう、と息をついた。
答えようとした唇に柔らかいものが押し当てられた、と思った瞬間、歯列を割り舌が差し込まれた。
「…ん…ふぅ……」
絡めとられた舌を嬲られながら、次第に上がっていく息を感じながら、チェストは何とか体勢を入れ替えようとする。
相手の手が緩んだ時を見計らってほんの少し腰を浮かしたが、手を回され帯をあっさりと解かれ、襟元を緩められた。
彼女とて男女の交わりとは何であるか、その経験ぐらいは年相応にある。
だが、相手の、それも年下の男の技巧にこうまでも翻弄されるとは予想外であった。
酒の勢いもあるのだろうか。
「ま、待ちんしゃい…」
胸元へと滑り込んだ手が晒しを巻いた肌を弄る。
それを制止しながら、チェストは大きく息を吐いた。
「……何ぞ」
手を止めたサンデーが目を細める。
「相手なら……ワシでなくとも…」
強い者と戦いたい、その一身でチェストは己の体を強靭なそれへと鍛え上げた。
その結果、筋肉ばかりがついており、肝心の女性らしい柔らかさなどほとんどない。
幾多の戦場を駆け抜けて日に焼けた肌には、縦横に紅い傷跡が残っている。
髪も修行の厳しさからか、艶やかな黒髪というには程遠い。
白髪混じりの荒れた髪を男のように短く結い上げているだけである。
何の酔狂か、と思いながらチェストは相手の答えを待った。
「我はそなたが良い」
少しの間を置き、ほんの僅かに表情を和らげ、サンデーの口元に笑みが浮かぶ。
「…触れたいと思うたのは本心ぞ」
先程までの強引なそれではなく、そっと慈しむように触れる接吻に驚いたようにチェストは目を見開く。
「ワシを揶揄うもんじゃなか」
「……触れるだけで心の臓が跳ねる」
チェストの少々武骨な手を取り、サンデーは己の左胸へと添えさせた。
「嘘ではない」
「………」
これでも信じてくれぬかと、眉を寄せて彼は視線を逸らした。
「だがのう…」
「…それでも構わぬ」
そのまま襟にかけた手を下へと引いてチェストの着物を肌蹴させる。
きつく巻かれた晒しを緩めながら手早く外していくと、その下から現れた肌へと口付けた。
「ひゃ…やめんしゃい!」
まだ答えは出していない、と言いながら抵抗するチェストの手を払い除けながら、サンデーは彼女の服を下着と共に取り払う。
首筋をきつく吸い上げて痕を残し、鎖骨から乳房へと指を這わせていく。
餅のような柔らかさはないが、年齢の割に弾力に富んだ胸の感触を楽しむように揉む。
じんわりと響く快感が体の芯を刺激する。
「ん…ぅ……」
鼻から抜けるような甘い声が漏れる。
「…温かい」
胸に頬を当てて体温を確かめ小さく呟くサンデーの声に、チェストの手が止まる。
「人とは斯様に熱を帯びているのか」
「……そうじゃ」
ぽん、とサンデーの胡桃色の髪を撫でながら、ふう、と息をついた。




