戦国BASARA/エロパロ保管庫

夜明け前8

最終更新:

nozomi

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このまま彼女を放っておけば砦中の人間を殺してしまう。佐助はそう直感した。
今回は暗殺であり殲滅する必要は無いのだ。
(さっさと逃げろって言っといただろうが)
佐助は舌打ちして閃光弾を投げようとした。
その刹那、槍が無心で舞い続けるかすがの足を掠る。
(ほれ言わんこっちゃない)
次の瞬間眩い光が辺りに溢れ、人々は目を瞑った。
その隙を突いて佐助は舞い続けるかすがを無理矢理担いで退散し、
砦のそばの隈笹が一面に生い茂る場所に窪みを見つけて息を潜めているのだ。
言いたい事は山程あったが、今は身動ぎ一つせずに追っ手を撒くしか無い。
砦での戦闘からまだ四半刻も経っていないのだ。何か行動を起こすには早過ぎた。
当初の予定であればもう帰路に着いていた筈だ。
(やれやれ…)
誰か近付く者が居れば隈笹が音を立てるだろう。
息を潜めながら佐助は時が経つのを待った。


かすがは既に自分で傷の手当を終え、静かに佐助の次の指示を待っていた。
低くて狭い窪みの中、腕組みして座っている佐助は無言のままずっと外に視線を投げている。
薄暗い中微かに見えるのは橙色の髪だけで、後ろに座るかすがからは表情が読めなかった。


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