戦国BASARA/エロパロ保管庫

夜明け前9

最終更新:

nozomi

- view
メンバー限定 登録/ログイン
(余計な事をしてしまった)
かすがは心底申し訳なく思っていた。
あの時、佐助が取囲まれたのを見てかすがの身体は勝手に動いてしまった。
冷静に考えれば「空を斬る忍」と称される佐助に、新兵である自分の助けが要る筈も無かったろう。
随分差し出がましい真似をしたものだと自分を恥じた。
今自分に出来る事は、せめて物音を立てず大人しくしている事だけだ。
かすがの申し訳ないという視線を佐助は項の辺りにひしひしと感じていた。
本当の事を言えば、さっきは少し危ない状況だった。
それを察知したかすがは絶妙のタイミングで佐助を救った。
(全く大したものだ)
佐助は舌を巻いた。流石は千代女が直々に仕込んだだけに筋が良い。
しかし佐助もまだまだ若いだけに、素直に助けて貰った礼が言えるかと言えばそうではない。
彼女に他意は無かろうが、何となく勝ちを横取りされたような気分になってしまう。
それぐらいの事自分で何とか出来たんじゃないかと思う部分もあり、
また、少しは見栄を張りたいという若者らしい欲求も有る。
(調子狂うよなぁ…)
かすがの柔らかい胸は佐助の腕に触れ、すぐそばにその息遣いを感じていた。


ウィキ募集バナー