アットウィキロゴ
戦国BASARA/エロパロ保管庫
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

戦国BASARA/エロパロ保管庫

夜明け前16

最終更新:

nozomi

- view
メンバー限定 登録/ログイン
佐助は待つ道を選んだが、かすがは違った。
彼女は待ったりしない。死んで謙信が作る夜明けの礎になる事こそ彼女の悦びなのだ。
(それで死にたい、か)
佐助は急速に自分が乾いていくのが分かった。
絶望の闇の中、灯に惹かれ焦がれる哀れな羽虫を一体誰が止められよう。
(でもお前――)
言葉にならない苦い思いが佐助の喉を塞いで息を乱す。
自分と謙信は初めから比較にならない。
でも謙信はかすがの命を踏み台にしようとしている。
そこが佐助は気に入らなかった。
結局謙信も千代女も同じだ。でもかすがは喜々として謙信の為に死のうとする。
それも気に入らなかった。
「死んだら…死んじまったらそこで終りだろうが!!」
「――くっ!!」
佐助が渾身の力を込めて放った一撃を受止め、かすがは大きく後ろに飛びすさった。
体勢を直したかすがは改めて苦無をしっかりと握り直す。
佐助を取り巻く風が変わった。
(これが空を斬る忍)
果たして自分に勝てるだろうか。刺し違えれば僥倖だろう。
「うっ……」
あんな眼をした人間をかすがは見た事が無い。
――無機質な絶対零度の眼。
かすがの背に冷たい物が走る。
後ろの謙信さえ静かに刀に手を添えた。


最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー